この日、予め予約していたお店に行き、「スタビライザーリンク」と「ブレーキキャリパーピンボルト」の交換をしてもらいました。異音の原因がわからないままに交換する部品を決定することには勇気が要りましたが、部品を交換しないことには何も変わりません。
しかし、交換部品を決定する上で、確信を得るようなことがありました。前回診てもらった際に、スタビライザーのブッシュに、浸透性潤滑剤を塗布されました。異音の原因を探る上では避けられないことですが、ブッシュに対しては侵される恐れがあります。翌週、塗布された部分を洗剤と水で清掃しました。すると、「ゴトゴト」という音が、「キュキュ」に変化し、しばらくすると「ゴトゴト」に戻りました。「キュ」という音質は、ゴムや樹脂の類でなければ、出せない音です。これにより、スタビライザーのリンクが原因ではないか、と考えるに至りました。
この日、お店に行くと「ブレーキキャリパーピンボルト受け部分のブッシュは、使用されておりませんでした。ブレーキキャリパーのシールキットは不要になりますので、返品しますよね?」と言われました。キャリパーのオーバーホールは2018年の車検時に検討していましたので、当然返品をお願いしました。
実は、この日には異音は小さくなってしまい、部品の交換をしても変化がわからないかもしれないことを、整備担当の方に伝えました。しかし、既に診断料は発生していますので、部品の交換をお願いしました。ほどなく整備担当の方が来て、
「スタビライザーのリンクは、普通は動かすのに力を要するけれど、(異音が出ていた)左側のリンクはスルスルと無抵抗に動きます。」
と伝えてくれました。
そして部品交換後、発車するとすぐにロードノイズが減少していることに気づきました。さらに、小さくなっていたと気にならなくなっていた異音は、全く聞こえなくなりました。
いろいろ状況を推察し、以下のような結論に至りました。
音の要因はスタビライザーリンク内の摩滅でした。これにより、サスペンションがストロークした際にスタビライザーの左側部分が左右に動き、スタビライザーの捻られる部分が振動します。この振動がサスペンションフレームが振動させられ、車体の底部を振動させられます。この振動が音となり、車内に伝わってきたのです。
スタビライザーのリンクは、スタビライザーブッシュの強化により自由度が減少していました。リンクが装着されているサスペンションアームの軌跡は、車両の左右方向への円弧を描きます。一方、スタビライザーのリンク装着部分は、車体の前後方向への円弧を描きます。双方の円弧が90度異なりますが、純正スタビライザーブッシュはたわむことでこのズレを吸収しています。強化ブッシュにしたためにサスペンションアームとリンクの位置関係が変わらず、結果としてリンクのボールジョイント部分に大きな横力が作用、摩滅が促進された結果となりました。
現在も、ブッシュは強化品のままです。純正品に戻すか否か決定しておりませんが、リンクの寿命が5年だとしたら、まあ、強化品のメリットもあるかな、と思います。
文末ながら、相談のブログにコメントを頂いた皆様へ御礼申し上げます。
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ブルーバードシルフィ | クルマ
Posted at
2017/12/29 21:59:08