初めて心の底から「欲しい!!」と思えたクルマでした。
出会いは、当時通勤に使用していたE46 320Mスポを点検に出した時、
担当セールスより「面白い車が入庫しているのですが、見てみませんか?」との悪魔のささやきがきっかけです(笑)
前後のフェンダーが張り出し、4本のエグゾーストにただならぬ気配を感じました。
エンジンに火を入れた刹那、弾けるような鼓動が響きました。
「欲しい」と呻くように一言。
未知の世界への扉が開きました。
納車が2004年5月でしたが、2003年6月に本国にオーダーを入れて待ちました。
この待っている期間が実に楽しかったのを思い出します。
外装色フェニックスイエロー、内装はキュウイのナッパレザー使用です。
後席サイド・エアバッグ 50,000円、電動ガラスサンルーフ 130,000円、ヘッドライトウオッシャー 35,000円、レインセンサー 14,000円、ハーマンカードンHiFiスピーカーシステム 40,000円、Spiritナッパレザー内装+フロントシートヒーティング 150,000円、ウッドトリム(メープル) 20,000円がオプションです。
左ハンドルの6速ミッション仕様車です。
車両価格は、7,860,000円(消費税込み)
オプション価格合計は、460,950円(消費税込み)
合計 8,320,950円(消費税込み・車体のみ)
全長 4,492mm、全幅 1,780mm、全高 1,372mm
車重 1,550kg
32 6S/直列6気筒DOHC 3246cc
圧縮比:1 11.5
最高出力 252kw 343ps/7900rpm
最大トルク 365Nm 37.2kgm/4900rpm
この性能が、この価格で手に入ったのです。
誤解を恐れずに言えば、価格のほぼ100%がこのエンジンに対するコストだったのだと思います。
NAエンジンのお手本のような高回転型で7000回転を超えてもまだ伸び続ける爽快さと、繊細なトルクバンドを堪能できました。
クオーンという甲高いサウンドに酔いしれたのも、今は昔のお話です。
「E46 M3と他の3シリーズの違いはなんですか?」とよく聞かれました。
前者はミリ単位で構成され、後者はセンチ単位で構成されているかのような感覚です。
ワインですと、前者がシャトーマルゴーならば、後者はパヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴーでしょう。
普通のE46で十分美味しいのですが、M3は言葉を失うほどの感動を私に残してくれました。
当時通勤に320Mスポ、旅行用に330カブリオーレ、社用車として318ツーリングの3台のE46を所有していました。
そこにM3が加わったのですが、それによって他のモデルが色褪せることはありませんでした。
これが、私が今でもE46シリーズを「名車」だと思える理由です。
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Posted at
2016/07/30 21:58:17