ラティオフルモデルチェンジ

日産は、ラティオをフルモデルチェンジし、今月5日に発売しましたが、このラティオ、今の日産のダメな部分を象徴したような仕上がりとなっています。

日産は、このクルマの売りを、フォーマルなエクステリア、広く快適な室内空間、高い環境性能と経済性、としていますが、どれも普通のことであるとともに、安全というキーワードはなし。
それを裏打ちするように、法制化された3点式シートベルトは、当然全席標準であるものの、この期に及んで、ノート同様、後席中央にヘッドレストはなし。
その後席のヘッドレストも、トップグレードは上下調整式ですが、それ以外は、シート一体式と造り分けられています。
エアバッグについては設定されず、カーテンエアバッグが一部グレードにオプション設定されるのみ。
本来、この10月から発売されるクルマに標準化される横滑り防止装置（VDC）も、型式認定が10月以前だったことを理由に、トップグレードに標準装備で、あとはオプションという体たらく振り。
ノートで売りにした、スーパーチャージャーエンジンも、マーケットの小ささを理由に設定されず。

そんなクルマが、マーチ同様タイ製造となったにも関わらず、個人ユーズのベースグレードとなるSが、1,419,600円、トップグレードとなるGに至っては、1,698,900円という傍若無人な価格設定。
こんな手抜きで、何の志も感じさせない1,2リッターのセダンが、140万円もするとは、どういうつもりなのか。

以前も書いたように、最近の日産は、ある価格帯までの車は、こんなもんでよいだろうと、ばっさり切り捨てている感が否めませんが、まさに、今の日産を象徴するようなダメっぷり。
全ては、メーカーの都合で造られています。

日産の一番小さいセダンが欲しい、と心から思う人以外は、買う価値なし。
久々に出た鉄くずです。