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今回の旅で一番の悪路と恐れている姥湯温泉へ向かう
国道13号は万世大路、道中その謂れについてSさんに話しながら、だんだん気分は高揚してきた
国道から県道233号に入り、更に林道を進む

幅員は離合もできないほど狭くなり、路肩もソフトで諸所崩落復旧工事をしている。崖も至る所で崩れていた
幸い対向車は一台しか来なかった
滑川温泉を過ぎると道は一層険しさを増し、ショックの抜けたNDちゃんは1速でうんうん唸りながら必死のパッチで登っていく




ハイライトはスイッチバック、斜度17%に続く切り返しだ、ひい
ここを超えると道はなだらかになり、突き当たりの駐車場にたどり着いた

露天風呂への道すがら、正面の岩壁を望む。凄い圧迫感だ


9時半からの立ち寄り湯の時間をまだ10分と過ぎてないが、混浴の露天風呂は大勢の客がいた。皆男性で、熱いだなんだとワイワイ言いながら入っている
私も裸になり露天風呂へ
湯は青味がかった白濁り、硫化水素型らしい明瞭な硫黄臭高湯の次に来たが、湯自体は高湯によく似ている。湯温は湯口のところで45℃、湯尻で43℃くらいか。この大きな露天風呂でそれだけの湯温を保てる大量の投入量

三々五々浴客は移動していき、気づけば貸切だ。しかし人がいなくなると心細くなるほどの圧迫感、岩肌には一本の草木も生えていない。崩落してきたら一巻の終わりだ

凄い凄い、少し腰がひけながら風呂をあがった
脱衣所で一緒になった客に話しかける
「あの、浴衣着てらっしゃいますけど、連泊ですか」「いやいや二千五百円払うと休憩用の個室と浴衣、タオルを一式借りれるんですよ」「なるほどそれはお得ですね」山の中で湯に浸かったり部屋でごろ寝したりして日がな一日過ごすのも悪くない、良い週末の過ごし方ですねと話して別れた

桝形屋
山形県米沢市大沢姥湯1
0238-35-2633
600円
9:30〜15:30
本文中に出てくる部屋休憩は
3組限定
1人2,500円
9:30〜13:00

酸性・含硫黄-単純温泉
(低張性・酸性・高温泉)
成分総計0.7992g/1kg
pH2.6
泉温51.0℃

県道232号から林道へ。本文中にもある通り離合困難、要切り返しの道。ただし余程の低車高車以外は底やリップを擦らずに行けると思う

駐車場は10台分ほど