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2023年02月24日 イイね!

PC-9821Ceサウンドサブボードの修理

壊れていたPC-9821Ceの画面出力の修理フロッピーディスクドライブの修理を経てとりあえずフロッピーディスク版のゲームの起動まではできるようになりました。

しかしサウンドサブボードもダメになっていて、音が鳴りません。

と言う事で、次はサウンドサブボードを修理していきます。


頂いた情報によると、サウンドサブボードはアンプ回路との事です。

そのため、アナログ回路ではアルミ電解コンデンサを個体コンデンサやセラミックコンデンサに変えると特性の違いがノイズにつながるかもしれないので同容量、同耐電圧の同じアルミ電解コンデンサに交換していきます。

そもそもどこが壊れているかがはっきりしていないので、問題になる要因を減らすためにもその方が良さそうです。

動いている状態からなら、個体コンデンサに交換して大丈夫かどうかを見ていけるので、マザーボードやCD-ROMボードなどのコンデンサを交換する時には壊れる前に試していきたいですね。

ただ、このサウンドサブボードは電源ボックスの真下、CDROMドライブの後ろとアルミ電解コンデンサが弱い熱源に囲まれています。

コンパクト設計の為仕方が無いのですが、せめて熱に負けないように耐熱温度は85℃ではなく、105℃のもので揃えました。

もともとのアルミ電解コンデンサがどれくらいの耐熱だったかはわかりませんでした。


p1754.jpg

音が鳴らないサウンドサブボード。


p1755.jpgp1756.jpg

アルミ電解コンデンサの液漏れによるパターンの腐食が進んでいました。

まずは目立った錆を除去しましょうか。


p1757.jpgp1758.jpg

錆がついた状態で通電すると、それによって更に腐食が進んでしまうので、できる限り錆を除去していく必要があります。

しかし目視できない腐食もあり、残念ながら一度液漏れによる腐食液、腐食ガスにさらされた基盤はいつか必ずまた錆による不具合が出ます。

これはもう定期的に点検し、早期発見早期治療をしていくしかないですね。

写真の部分は腐食が進んでいましたが断線はしておらず、通電していました。


p1759.jpg

回路に関係ない所も気になる錆を除去。


p1760.jpgp1761.jpg

何十年もたっているアルミ電解コンデンサはもう使い物にならなくなっていますので、綺麗に外す必要はありません。

ラジオペンチで挟んで左右にねじると簡単にポロリと取れます。

残ったプラスチックの皿は割って取り外し、残ったチップコンデンサのプレートと、アルミ電解コンデンサの足ははんだごてで軽く熱して除去していきます。

壊れている基盤とはいえ、手でパーツをもぎ取っていく破壊行動は何となく後ろめたさと言うか、躊躇してしまいますね・・


p1762.jpg

全てのコンデンサが液漏れを起こし、端子部分に錆が発生していました。

新しいはんだを盛って、はんだ吸い取り線で除去。アルコールでフラックスを除去し基盤をきれいにしていきます。

一番上の端子が掃除済みです。


p1763.jpg

アルミ電解コンデンサをすべて取り外しました。

コンデンサの下に隠れて見えなかったパターンが見えるようになりました。

どの端子がどこに繋がっているか記録しておくといいと思います。


p1764.jpg

端子の錆を除去しつつ通電のチェックをしていくと、上記の赤丸のところに断線がありました。


p1765.jpg

通電状態では抵抗がほぼないので0表示になりますが・・


p1766.jpg

繋がっているはずのところの通電がありません。


p1767.jpg

微細な断線だったらしく、錆を除去しはんだを盛るだけで通電するようになりました。

前もって記録してあった容量、電圧のチップ電解アルミコンデンサをはんだ付けしていきます。

写真を撮っていませんが、先に両方の端子に薄くはんだを盛り、その上にチップコンデンサを乗せ軽く押さえます。

片方の端子にはんだごてをつけると、盛ってあったはんだが溶けてコンデンサがすっと沈み込みます。

反対側も同じようにすれば綺麗にはんだ付けできます。

ただ、コンデンサ本体がすぐに熱くなるので、火傷しないように熱を通さないもので押さえる必要があります。

私の場合は、面倒なので爪で押さえて短時間でつけてしまいます。

コンデンサの数が多いので、めちゃくちゃ大変でした・・

小さい基盤なのに、マザーボードと同じくらいの数あります・・

CD-ROMボードも多いんですよね・・


p1768.jpgp1769.jpg

錆を削って銅がむき出しになった部分はレジストを塗って保護しておきます。

レジストが十分に乾くまで、1日おいておきます。


p1770.jpg

コンデンサの交換が終わりました。

少しコネクタを焦がしてしまったのは内緒です・・

コンデンサの向きが間違っていると破裂する恐れがあるので、慎重に点検。

全てのコンデンサの通電もチェックしました。


p1771.jpg

本体にセットし、起動。

この瞬間は本当にドキドキします。

火を噴きませんように・・


p1772.png

無事音が鳴るようになりました!

スピーカーからの音が少し小さいですが・・

これはマザーボードの方の問題のようです。

マザーボードのコンデンサも交換していかないとダメですね・・

Posted at 2023/02/24 12:52:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | パソコン | 日記
2023年02月09日 イイね!

PC-9821CeのFDD、FD1138Tの組み立て

前回コンデンサの交換が終わったので、

ドライブの清掃、注油、組み立てをしていきます。


p1739.jpg

まずはグリスが固着して回らなくなったドライブ。

自転車用油か、4ストバイクのエンジンオイルが使えると思います。

ティッシュでこよりを作り、画像の穴から下に流れるように注油しました。

その後軽く手で回し、硬ければまた少し油をさして回す、を繰り返しました。

数分回してたら軽く回るようになりました。


p1740.jpg

古いグリスは固くなって粘りがきつくなっているので、すべてふき取りました。

その後エンジンオイルを可動部分にさしました。


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基盤をツメに引っ掛けるように差し込みネジ止め。


p1742.jpgp1743.jpg

金属同士が擦れるカ所にオイルを塗りました。


p1744.jpg

下側の鉄板をセットし、ピンセットでばねを引っかけます。


p1745.jpgp1746.jpg

レバーを動かして引っかけるようにします。


p1747.jpg

上側の板の丸いポッチのところは大きめの力がかかるので、粘度の高い万能グリスを塗りました。


p1748.jpg

上側の板の奥の方をヘッドの下に差し込み、ゆっくり持ち上げるようにはめ込んでいきます。


p1749.jpg

上から軽く押しながら、イジェクトボタンを押し込むとはまります。

p1750.jpgp1751.jpg

向かって左側にジャンパピンが刺さっているのがドライブ1、右側がドライブ2になります。


p1752.jpgp1753.jpg

完全に組み立てる前に動作チェック。

フロッピーを正常に読み込み、DOSが起動しました。

今回はここまで。
Posted at 2023/02/09 22:50:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | パソコン | 日記
2023年02月08日 イイね!

PC-9821CeのFDD、FD1138Tのコンデンサを交換

前回でFDDの分解ができたので、液漏れしている電解コンデンサを交換していきます。

交換するコンデンサは厳密には同じ種類、同じ容量、耐圧の物が良いのですが、液漏れの心配をしなくていいのと、単純に好奇心に負けてセラミックコンデンサに交換してみます。

結論を先に行ってしまうと、問題なく動作しました。

もともとのアルミ電解コンデンサと交換したチップ積層セラミックコンデンサは以下のようになります。

番号容量電圧容量電圧
C947μF6.3V100μF6.3V
C1033μF6.3V100μF6.3V


容量も電圧も小さくするのは不可で、大きくする分にはある程度は大丈夫です。

回路全体でみると他に影響が全くないわけではないのですが、コンデンサはもともと不安定な部品なので、ある程度は許容できるはず・・

あと、セラミックコンデンサは電圧印加や温度によって静電容量が減るという特徴があるので、少し大きめの物を選びました。


p1731.jpgp1732.jpg

液漏れしたアルミ電解コンデンサ。

フレキシブルケーブルが邪魔なので引っこ抜いてテープで固定しました。


p1733.jpg

両方の足のはんだを交互に加熱すると、そのうちポロリと取れます。

ポロリしていた方のFDDの方が基盤は綺麗で、コンデンサがついていた方は少し腐食が進んでいました。


p1734.jpg

古いはんだを吸い取り線で除去。

腐食が進まないように、腐食している部分のレジストを剥がして銅線の錆を除去しました。

その後アルコールで拭いて基盤をきれいに。


p1735.jpg

むき出しになった銅線部分ははんだを盛っておきました。レジスト補修剤でコーティングした方がより良いと思います。

面実装のチップコンデンサは、片方の端子に先にはんだを盛って、コンデンサを配置。

はんだを加熱するときれいにつきます。

次に反対側の端子にはんだをつけます。


p1736.jpg

2つのコンデンサのはんだ付けができました。


p1737.jpg

もう一台のFDDの方は腐食も無く、きれいに仕上がりました。

次は組立になります。
Posted at 2023/02/08 22:45:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | パソコン | 日記
2023年02月07日 イイね!

PC-9821CeのFDD、FD1138Tを分解

前回マザーボードが起動するようになりました。

続けてマザーボードのコンデンサの交換をしても良いのですが、先にFDDを修理してDOS起動させたりゲームを起動して音を鳴らしたりするような環境を作ろうかなと思います。

FDDを分解する際に、シャッター側は絶対に触らないように、他3辺か、上部突起などを持って外すようにしましょう。

シャッターやイジェクトボタンなどはプラスチックの劣化もあり、非常にもろく折れやすいです。


p1714.jpg

グリスが固着して硬くて回転が重く、コンデンサから液漏れしているドライブと、コンデンサが液漏れしてポロリと取れてしまっているドライブ。


どちらも悲しい姿に・・

型番はFD1138Tです。早速分解していきます。


p1715.jpg

銀色のフタがツメのみでかぶせてあるので、精密ドライバーのマイナスとかで開けます。

写真に写っていませんが4つのツメで固定されています。


p1716.jpg

そうするとシャッターが外せるようになります。


p1717.jpg

シャッターを軽くバネがある方にずらすと反対側が外れますので、今度は逆方向にずらして引っこ抜きます。

矢印の方向以外の向きに動かすと軸に負担がかかり折れるかもしれないので注意します。


p1718.jpg

イジェクトボタンを外します。

もろくなって折れやすい部品です。

矢印のツメの引っ掛かりがキツくて外れそうにない場合は、金属のツメの方を上から押してツメを少し平らになるように曲げてしまう方が良いかも。


p1719.jpg

黄色く変色してしまっているので、修理中に漂白しておきます。


p1720.jpg

汚れがひどいので、組立前には掃除をして、新しくグリスを塗ることにします。


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上部の可動部分を外していきます。

イジェクトボタンのプラスチックを外すと、イジェクトボタンを更に押し込めるようになります。

イジェクトボタンを押し込むと、手前側が上、ヘッドのある奥側が下に傾きます。


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奥側が下に傾くとヘッドの上下が接触するので、あまり強くぶつけてしまわないように注意しつつ、板をゆっくりと手前にひっぱり出します。


p1723.jpg p1724.jpg

次に下側の板を外します。

引っ掛かっているレバーのような部分を矢印の方向に動かすと外れます。


p1725.jpg

バネを無くさないようにピンセットなどで外します。

4本のネジも外してしまいます。


p1727.jpg

裏のネジを外せばドライブごと基盤が外せるようになります。

ドライブのモーター部分と基盤は細いケーブルではんだ付けされているので、無理な力がかからないようにしましょう。


p1728.jpg

丸のところを外すように少し矢印の方向にずらすとドライブと基盤が外れます。


p1729.jpg

これでやっとコンデンサにアクセスできます。


p1730.jpg

もう一台も分解し、次はコンデンサの交換をします。

今日はここまで。

Posted at 2023/02/07 22:26:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | パソコン | 日記
2023年02月05日 イイね!

PC-9821Ceマザーボードのパターン損傷の修復

長い事部屋の隅に積んだままになっていた古いパソコン、PC-9821Ce。

少しし部屋にスペースができたので、PC-9821Ceを組み立ててみたのですが、ディスプレイの電源を入れたとたん画面がフラッシュし沈黙。

ディスプレイがお亡くなりになりました。

さすがにもうブラウン管ディスプレイを修理するのは大変すぎるので、昔に買った液晶ディスプレイ、BENQのM2700HDを接続しました。


このディスプレイはPC-9821の640×400、480×480の両方の解像度に対応しています。

直接は繋がらないので、PC-9801のアナログRGBからVGAに変換するケーブルを使いました。


p1713.jpg
パソコン本体の電源を入れてみましたが、ピポ音も無く真っ白の画面が・・


仕方が無いので原因を探るためにすべてのパーツを分解しました。


p1712.jpg

排熱対処がされているのは電源と、CDROMドライブ。

おそらくPC-9821Ceの熱源は電源、CDROMドライブ、CPU辺りになるのではないかと思われます。

電源の真下にはサウンドサブボード。その下にマザーボードがあります。

また、CDROMドライブの下はCPUとオーバードライブソケット。

このあたりが危険そうな気がします。


p1699.jpg

バッテリーの液漏れはありませんでした。

アルミ電解コンデンサは目視で液漏れが確認できたのはサウンドサブボード。


しかし、全体的に酸性の匂いがするので最終的には全て交換した方が良さそうです。

次にパターンが損傷していないか確認したところ、サウンドサブボードとマザーボードに損傷がありました。

まずはマザーボードのパターン修復をします。


p1700.jpgp1701.jpg

このパターンについて調べると、


p1702.jpgp1703.jpgp1704.jpg

基盤上部と下部の赤丸が繋がっているようです。


ツイッターで同様の情報を上げてくれている方達もいます

ツイッターの情報のように、この両端をコードでジャンパしても良いのですが、比較的作業しやすい箇所なのでパターンを接続させてみます。


p1705.jpg

まずは、これ以上腐食が進まないように錆を除去します。

パターンを保護している緑色のレジストが錆によって浮き上がっているので、それを剥がして銅のパターンを露出させ錆を削り取ります。

ピンセットで軽くこするように削ると簡単にできます。


p1706.jpg

通電を確認できるところまで削りました。


p1707.jpg

アンテナ用ケーブルの網のようになっているシールドをほぐして銅線を1本取り出して修復に使用します。

p1708.jpg

銅パターン部分にはんだを先に盛り、銅線をはんだ付けしていきます。


p1709.jpg

両端をはんだ付けし、通電を確認しました。


アルコールを染み込ませた綿棒で拭いてフラックス除去し、さび止めのためにレジスト補修剤を塗って保護したら作業終了。


p1710.jpg

PC-9821Ceの起動を確認できる最小の構成は、マザーボード、電源、CDROMドライブ、電源スイッチになります。

CDROMドライブや電源が死んでいると確認が困難になりますね・・

電源を入れる瞬間はかなりドキドキします・・


p1711.jpg

電源スイッチを押し、無事起動が確認できました。

現時点ではFDD、HDDインターフェースサブボードを接続していないのでこれ以上先に進めません。


この後は各パーツを修理していきます。
Posted at 2023/02/05 17:25:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | パソコン | 日記

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「Dio110のUSBチャージャーにリレーを設置 http://cvw.jp/b/2817893/47668891/
何シテル?   04/21 10:23
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