今回は少し真面目なお話です。
納車されて来月12月で丁度1年半が経過するタイミングで、バッテリーの事を考えるようになってきました。
(納車時は坊主でした笑)
今のバッテリーの健康状態が気になって仕方なかったので、みん友さんの整備手帳やブログを参考にバッテリーチェッカーと充電器を入手してメンテナンスをはじめました。(写真は今現在メンテナンス中のものです😅)
バッテリーの健康状態は把握できたものの、気になったのが発電機(オルタネーター)の電圧が低い事でした。
バッテリーの健康状態は100%元気なのですが。。。
オルタネーターの電圧が、充電できるギリギリの13Vという数値です。(負荷0で普通14Vくらいが正常)新車から1年半でいくらなんでもオルタネーターが壊れるなんてあり得ないですし、ベルトの緩みもないですし、先日のMYDの点検で正常でした。なので色々と調べてみました。
これは現行TTのカタログの主要諸元表ですが、調べてるうちにここで見つけました。
もうお分かりですね!
下から3つ目、エネルギーリカバリーシステムです!
なんじゃそりゃ?
私知らないんだけど(・_・;
もしかして知らないの私くらい!?:(;゙゚'ω゚'):ヤバイ
従来だと上の図ですよね。
常にオルタネーターから供給されています。
※図は借物です。
私が調べた中で簡単にご説明致しますと、アウディのエネルギーリカバリーシステムは通常のオルタネータ(発電機)での発電を、主に減速時に強力に行い、それ以外は極力発電しないようにして、エンジンの負荷を減らし燃費を良くするシステムです。
こんな感じ?
※図は借物です。
だからオルタネーターチェックで満充電されているから、低電圧だったのです(安心しました)
逆に13V〜14Vとかあれば充電量が少ないから、補充電されているということになりますね。エンジンOFFした時のバッテリー残量によるので、ドライバー側では制御できませんね(^^;;
勘違いしそうなのですが、国産のハイブリッドは車の加速にその回収した電力を使ってモーターで加速したり、エンジンをアシストするシステムです。
現行TTですと、減速時に燃料消費率画面の右端のバッテリーマークの青◯箇所が緑点灯している間は充電されています。リアルタイムで確認できます♫写真ブレててすいません^^;
※減速(ブレーキペダルを踏む&アクセルOFF)ですぐに緑点灯しないのは、再加速に備えてのことでしょう。減速をはじめて1秒程間が空いて充電し始めます。それだけオルタネーターの高電圧と低電圧の繰り返しは負荷があるという事なのだと思います。
日本では充電制御車と言われているみたいですが、アウディでは軽く調べた感じだと、先代のA8くらいから採用されはじめたと思います。年々改良を加え、今ではかなり複雑に制御されていて現行TTでは、減速時に強力な電圧でオルタネーターから直接バッテリーに充電せずに、一度メインバッテリーとは違う電圧変換器?バッテリー?みたいな所を仲介して、メインバッテリーに負荷にならないような電圧に下げてからメインバッテリーに充電されているものと思われます。少し違うかもしれませんが。。。オルタネーターから直接メインバッテリーに充電されてないないと聴きました。従来の電圧より高電圧の為、バッテリーへの負荷軽減の為だと推測しますが詳細は解りません(・_・;
このアウディのエネルギーリカバリーシステムですが、主に減速時だけ充電して、それ以外はオルタネーターは低電圧状態。それだといくら減速時に強力充電されているとはいえ、メインバッテリーに充電が追いつかないですよね。エアコンにライト類にワイパーにオーディオ、運転する上で上記以外にも何をするにしても電気を使用します。
一体どう制御されているのか、国産の充電制御車を例に簡単に説明したいと思います。何故国産車を例に挙げるかと申しますと、外車はあまり充電制御の概要を公にしてません。(聴けば教えては頂けます)ディーラーで簡単には説明を受けましたが、国産車とは違い、内容が複雑過ぎて資料を用いてでないと口頭では私には理解出来ません^^;
先日MYDの優秀な整備士さんから、エネルギーリカバリーシステムのお話をお伺いしましたが、バカな私には上の図くらいにしか理解出来ませんでした。。。
なので、一般的な国産充電制御車を例にどうぞ。
【充電制御中】
①始動直後一定時間バッテリーは補充電される。
(バッテリーが満充電若くは90%程ある場合は除く)
②補充電完了に伴いオルタネータ電圧はバッテリー電圧相当に低下する。発電停止。
③加速時は発電停止②の状態。
④巡航時も発電停止②の状態。
⑤減速時は①以上にオルタネータ電圧が昇圧され強力充電開始
⑥減速から車体が停止と共に低電圧になる。
(Pレンジ&Nレンジは① Dレンジは加速に備えて②)
この繰り返しです。しかし真夏にエアコンをガンガンにかけたり、私みたいに週末にしか乗らなかったりと過酷な使い方をしていたらこのシステムではバッテリーの寿命が短くなります。なので、充電制御停止の移行条件もあります。
【充電制御停止の移行条件】
①バッテリーの低容量(多分40%を切るくらい)
②ヘッドライト、ワイパー、ブロワモーター等の一定の高負荷作動時
③長時間(時間は解りません)の充放電によるバッテリーへの負担が大きいと判断した時
ここにはかなり簡単に書きましたが、本当はもっと細かく分類されています。(外気温が異常に高い場合や低い場合、コンピューターの異常、センサー類異常等)これは国産車での話ですが、アウディも同じ様な内容で更に細かく制御されているそうな。
漫画【鬼滅の刃】の竈門禰豆子(かまどねずこ)を例にもっと噛み砕きます。
竈門炭治郎(かまどたんじろう)が元気な時は禰豆子ちゃんは寝てます。
炭治郎が弱ってくると起きて手助けします。
寝ている最中でも炭治郎を見守り、やばくなると炭治郎を助けます。
兄妹は助け合い、切っても切れない深い愛で結ばれているのです。
週間少年ジャンプで絶賛連載中です!!!
噛み砕き過ぎましたがこのシステム、燃費には良くてかなり賢いです。しかしバッテリーには過酷ですよね。だからそれにも耐えることができるお高いバッテリーなんですね^^;
コンピューターから司令され、常に充電と放電を繰り返して、高電圧から低電圧にとオルタネーターも過酷ですが、その変化に対応しているレギュレーターも計算が大変ですよーーーー:(;゙゚'ω゚'):スゲー!
アウディのエネルギーリカバリーシステムとは大体こんな感じだと理解して頂けたと思いますが、詳細までは私は理解していないので最寄りのディーラーにてお聴き下さいませ!
追記
※ちなみにアウディでは過去走行データをコンピュータが保存しているので、何時何分何秒の電圧を秒単位で解るそう。走行状況の電圧からバッテリーが悪いのかオルタネーターが悪いのか、はたまたジェネレーターなのか。点検時にはそうやって細かく診断しているのでしょう。