つながり

昔は・・・と言えば、自分が歳を取ったのだなと思い知るのだが。

その昔、活気ある時代には良くも悪くも 『 つながり 』 があった。
横のつながり、縦のつながり、そして今では古臭いかもしれないがチーム間のつながりも。

つながる事でマナーやルールが統一化され、お互いの立ち位置も見え、それがコースやチームの色となる。


しかしつながり続ける事はとても難しく、それは走り続ける事と同意義だ。



いつものようにコースへ赴き、アタリ着けを行ったばかりのリアパッドのフィーリングを確かめる。
コースは未だに台風の影響を引きずったままだが、コース脇の清掃が入った個所もあったり。
路面やタイヤも確認しつつだが、先週も走っているので車速に体が対応しやすくマズマズの感覚。

そんな中、1台の真っ白な機体が視界に飛び込んできた。

特徴的なその機体をすぐに視認し、頬がほころぶ。
久々に見るその白いAE86は未だに色褪せることなく、迫力があった。


「 たまには軽く流すんですよ、ホント軽くですけど 」


それで充分。
速さや上手さも大事だが、それよりも走り続ける事が一番大事で一番難しい。
でも走ってくれている限りは、つながっていられる。

自分にも言い聞かせながら、前を向こう。