麻宮騎亜のブログ一覧

♪眼鏡は、顔の一部です～。って言うコマーシャルがあったけど、今回は帯の話。

その前に、僕の考え方なんですけど、漫画家は一人一人の世界観やルールがあって、まさに十人十色。なので、漫画家が他の漫画家の考え方ややり方を非難するなんてナンセンスだと思っているわけです。なので、これから話をすることもあくまでも僕の考え方で、それが世間一般的なことではありません。あしからず。（＾＾）前に専門学校で講義させていただいたときも、まずこのことを言いました。
盗作と言う大きなルール違反以外は。

サイレントメビウスのときから、単行本に関しては全ての領域で、僕の考えややりたいことをやってきました。あくまでも単行本は、雑誌の縛りが無い、作家本人のものとして世に送り出せると思っていて、今も変わりありません。確かに予算内で収めるということもありますが。（＾＾；）

なので、いつも単行本は、装丁のデザイナーを指名したり、帯で何を詠うか。何を仕掛けるか、編集と話し合いをしつつ自分の考えを色濃く反映させています。サイレントで言うと、デザイナーさんと意見交換したり、このデザインを入れ込んで欲しいと、ブレードランナーのいくつかのデザインをピックアップして渡したり・・・。単行本のカバー裏にピンナップを描き下ろしでしようと思ったのも、スペースが開いていて、誰も使っていないなぁと思ったからです。ただし一切告知せず。（＾＾）
僕の古くからのファンの方は、僕の単行本は必ずといっていいほどカバーをめくる修正がついているはず。（＾＾）なので、彼女のカレラのときも、いち早くその仕掛けに気がついていたと思います。

サイレントの単行本はコンセプトが映画だったので、冒頭は、映画のオープニングのようにキャストの紹介。最後はエンドロールという風な感じで作り上げました。今ではこのエンドロールのスタッフリストは定番です。最後に、ＡＬＬ　ＲＥＡＤＥＲＳ　と入っているのは、読者の方あってこその僕のマンガ、そしてその方に感謝の意味をこめてというつもりで掲載させていただいております。

そのサイレントの単行本の帯のとき、こんなことがありました。最初帯に詠われたキャッチコピーが、編集の考えた「ＡＭＰ全員出動!!」だったのです。正直ないなぁと、と思って。この帯コメントで、締め切り間際の缶詰になっていた旅館で仕事しながら一晩喧々囂々と意見を戦わせたりしたものです。最初、そのコピーを見たときに、頭の中で、「８時ダヨ!」ってついてしまったからです。結局、僕の代替案で「魔法陣都市!!」というコピーに変えさせていただきました。帯の色についてもデザイナーと色々とＤＩＣ(カラーサンプルチャート)とにらめっこしつつ決めたりもしています。カバーも特色（よく蛍光ピンクが入ると発色が違ってきます）が入れれるか否かで、あげくは、印刷所がどこになるのかどうかも、僕にとっては大きな問題のひとつだったりします。４回くらいまで、カバーの試し刷りを出してもらったこともあります。
僕のように深いところまで、ああだこうだと意見する作家も当時は少なかったはずで、嫌がられていたかもしれません。（＾＾；）

帯って、僕の中では特別なもので、いかにも「新刊でました!」という雰囲気が好きです。出版社とシリーズの取り決めにより、帯が無かったり、１巻の初版のみで、２巻もしくは重版から無し、というところもあります。コンパイラの単行本のときは、帯がアフタヌーンコミックスでつく慣例は無く、付いたとしてもアニメ化になったりとか、特別な場合のみでした。そんなコンパイラに帯がついたとき。コンパイラのミュージックビデオが出たときは、キングレコードの意向で帯がつけられました。帯の予算はキングレコードもちだったので、こんなこともあるのだなぁと感心した記憶があります。

さて、大きく脱線しましたが、帯の話です。彼女のカレラでもバージンプレイボーイコミックスは帯がつくのは定番だったので、帯では何をしようかと考えました。大体にして彼女のカレラも知名度もなく、僕が車のマンガを描くなんてあまり思われもしないだろうと。ならば車業界の数少ない知り合い、もしくはマンガ＆アニメ業界の僕の知り合いに頼んで、少しでも広めてもらおうと。なので、帯にコメントを入れようと思ったのは、本屋さんで初見の方へのキャッチの部分もあるのですが、帯コメントを書いていただいた方周辺にも告知してもらうという、２重の意味があったのでした。

長くなりそうなので、次回に続きます。（＾＾；）

というわけで、彼女のカレラ　番外編　が掲載されている週刊プレイボーイ増刊号が発売中です。
今回は２４ページです。

さて単行本１４巻は、９月１８日に発売予定！今回は本編の加筆が２０ページ!!というまさに無茶な（？）構成です。本編他、漫’Ｓプレイボーイ第１号に掲載された品川礼子とアルファ　ザガートＲＺの番外編、「愛しのアルファロメオさま」も収録。
現在、創意製作中!!あと、１ヶ月お待ちくださいねー!!（＾＾）

当分、お返事は出来ないかもー。すいません・・・。（；；）

仕事の合間に、大阪から友人が仕事がてら東京に。で、お約束の？お台場に行ってきました。となるとやっぱり、原寸大のガンダムを見に行くわけです。（＾＾；）

会場は凄い人でした。オフィシャルショップも長蛇の列。到着してすぐに、ミスト噴射と可動タイム。いやー、ちょうど良かった。
「でかい」という印象より、「これはベースがＭＧのＶｅｒ，ＯＹＷなんだろうなぁ」と思ってしまうところが悲しい。

ガンダムといえば、某出版社から「ガンダム画集」がでるそうで、サンライズさんから連絡がありまして、なんでも昔描いたイラストを再録させてほしいと。「？」と思ったのは、その某出版社で描いた覚えが無かったもので。記憶をたどると、バンダイのガレージキットのパッケージや、アニメージュやサイバーコミックスでガンダムは描いた記憶のみ。
その出版社でガンダム？描いたかなぁ？

ちなみに本編参加は、Ｚガンダムで数話、原画をやらせていただきましたけど。

サンライズさんからの連絡によると、Ｇガンダムのときに、「オレ・ガンダム」という特集で描いてますよと。画像も送ってもらったんですが、小さすぎてわからない。思い出せない。
うーん・・・、どうしたものか・・・。（＾＾；）


■追記

過去のその掲載誌、スクラップから紐解いてみたら、ありました！たしかに「オレ・ガンダム」な企画なんだけど、僕がやったのはデザイン画で、掲載イラスト自体はアニメーターの佐野さんが描いて下さっているんですよねー。（＾＾；）

さて、さて、お問い合わせのあった(？)Ｚガンダムでの原画ですけど、第１話の冒頭、カミーユとファが走ってるシーン。第５話のハイザックがドックから出撃するところから、カミーユの親父が死ぬシーン。
あと、何話は忘れましたけど、「ジャブローの風」って言う回だった様な。ジャブローにマラサイが降下するとことか、森林での銃撃戦とか。マラサイの止めに、プラモデルにするようなマーキングしたんですけどそのまま通ってほっとしたことお覚えてます。
後は何話かお手伝いしたんですけど、忘れてしまいました。この時期、「魔法のスター　マジカルエミ」に、仕事のバランスをシフトしていったので。（＾＾；）

あまりにも忙しくて、休憩時間にネットをちらりとみる日々です。（；；）
コメントも更新もなかなか出来ずにすいません。

去年末に、今のスタジオに引っ越してきたんですが、このスタジオには屋上があって、６人くらいなら簡単なパーティぐらいは出来るのです。で、これは立地位置からみても、そばの川で開催される花火大会を見るために作られたんだろうなぁと察しはついていました。

その時がきたら、友人とか呼んでみんなで花火大会だ！特等席で見るのだ！と思うじゃないですか。

で、先日、その花火大会。
仕事でまったく外にでることもできず。（；；）頭上で響く花火の音がスタジオに地響きのように。
本当にスケジュールが深刻で、身動きも出来なかったので。
響き渡る花火の音。スタジオの前を行き来する花火を見る人たちの楽しそうな声が、聞こえてくるのでした。


連載分にくわえ、８月１７日発売予定のマンガ増刊２４ページは、ハードだね！
写真はそのネームです。詳しい内容は、１７日発売のマンガ増刊で確認してくださいませ。（＾＾）