アルピニストのブログ一覧

年末から、やろうやろうと思いつつ先延ばしにしていた洗車をしました。

この日はカイエンとB5Sの2台。
まずはカイエンから。雪道走行で結構汚れてました。
一通り洗い終えて次はB5Sと思ったが、眺めているとアレの汚れが気になって・・・
ドス黒く汚れた赤いブレーキキャリパー・・・　やっちゃうかっ！

一輪づつ外して、ポルシェ自慢のキャリパーを綺麗に♪
ついでにホイールアーチのライナーやホイールの内リムもシコシコお掃除。


B5Sの洗車を始めた頃にはどっぷり日も暮れ、こちらはサクっと。

B5Sは購入して4年半経ちますが、購入後の走行はやっと1万キロ超えたところ。
パジェロエボやカイエンなら泥だらけでも気にせず出動させますが、ALPINAは綺麗にしてからでないと出掛ける気にならない。なので出動機会はぐっと減ります。
これは10数年前のある出来事がきっかけでした。


当時購入したばかりのALPINA B10V8ですが、とても気に入って何処に行くにも近場のチョイ乗りでもB10V8を出動させていました。

その日は都内で人と待ち合わせだったのですが、予定よりだいぶ早く到着してしまい、都心の某巨大地下駐車場にB10V8を停め時間潰しをしていました。

リクライニングを倒しサンルーフを開けて煙草をふかしていると、静まり返った地下駐車場に　カツーン　カツーン　とヒールの音が響きます。
ミラーで確認すると後方から若い男女が近付いてきます。女は銀座のホステスのよう美女。男はチャラそうなバカ男系。男はさかんに話をしているのですが、美女は無反応。B10V8のすぐ背後に来た頃男が突然叫びだします。


　「うぉー！　ALPINAだ！　B10V8だよコレ！！」


思わず吸い込んだ煙草の煙を吐き出すのを止め（呼吸を止め）、体をすぼめて様子を伺います。（苦笑）　彼等は車内に私がいる事に気付いてないようです。


　「スゲーんだよコレ！」

　「V8ツインターボで500馬力オーバー」

　「ものスゲー速いんだよ、コレ！」

　「スゲーなぁー、渋いなぁー」


男は延々とALPINAについてウンチクを語っています。
見てみるとナカナカのイケメン君の好青年じゃないか。君のウンチクはちょっと間違っている部分もあるが、ほぼほぼ正しい！
しかし横の女、よく見れば場末のスナックの冴えないホステスみたいだが、そっぽを向いて全くの無関心。好青年の言葉を聞き流し、最後に一言、言い放つ。




　『・・・つか、汚な・・・』





カツーン　カツーン　と遠ざかるヒールの音と共に、

『つ』 『か』 『き』 『た』 『な』

の5文字がいつまでも響き渡ったように感じました。


それ以来、ALPINAに憧れる若者の夢を崩さぬよう、車に興味の無い女性に5文字の印象しか残さない事が無いよう、綺麗な状態で出動するよう心掛けています。（苦笑）