つっちー＠はいいろ号のブログ一覧

【4/1】　隔離3日目
ホテル宿泊者に対するPCR検査を行うとの連絡あり。
近隣住民は毎日のようにPCR検査を行っているようだが、外国人と市外からの宿泊者までは手が回らないとの事で今日初めてのPCR検査となる。
近くの公民館？のようなところまで列をついて歩かされる。
防護服を着た係員に
「もっと間隔を開けろ！」
としきりに注意される。
ホテル内じゃ完全に３密状態なのでイマサラ感がハンパ無い・・・



【4/3】　隔離５日目
ホテルと政府の計らいで？有料の弁当配給が開始された。
昼と夜の2食だけで一食15元（約300円）。
まぁ妥当な値段だけど、無料にしろよ！　と思わなくもなくｗ
ちなみに、一般人の外出や車の走行が許されていないので、配達は公安の車が行いますｗ


ただ、運び方が雑！
袋の中で汁が漏れまくり、一番下は容器ごとツユだくに！ｗ


しかし、これでやっとカップラーメンと甘いお粥地獄からは解放されたのであった。





食の保証がそれなりにされたのだが、情報では上海やその他の市では民営の料理のデリバリーまでは制限されていないらしい。
ウーバーイーツの様な配達サービスは中国発祥で発達しており非常に便利なのだが（ほぼ毎日利用していた）、白山市はそれすら全面休業中。
なぜ？？

連日陽性者が2～5人程度出ているらしく、ロックダウンが解除される気配はまだない。。。

【3/30】　白山市ロックダウン

吉林省白山市が予告なしのロックダウンに突入。
入国者に対する政府指定のホテル隔離と違い、食事の配給は無い。
朝から全ての住民は外出禁止、そのため商店も飲食店も休業するので無補給のまま安ホテルに缶詰めになる事に。
総勢20名（＋バスの運転手）が各自の手持ち食糧で耐え忍ばないといけないが
それはさすがにムリ！
昨日スーパーにも行ったのだが、荷物になると思って大したものを買わなかった事が地味に痛い。。。

しかし、たまたま近くのタバコ屋みたいな売店だけが一応やっていたので、そこで食料を買い込む事に。
3人も入れば身動きできないような狭い店内に、外に並んで順番に入る日本人。。。

そこで水や食料やビールを大量に買いこむ。
ここにきてビールを買い込む日本人、危機感ゼロｗ


ちなみに、
外で日本人がたむろしていたので、後で店にパトカーが来たらしいｗ


【3/31】　隔離2日目
隔離も1～2日だろうと高を括っていたが、どうもそうもいかないらしい？
客先やホテルの働き掛けでカップラーメンとお粥の缶詰とソーセージを入荷。
フロントで購入する事ができるようになった。
これで飢え死にだけは免れた？

（画像は半分くらいに減った後）

しかし、カップラーメンは全て中国風味、お粥にいたっては原材料の「水」の次は「白砂糖」
つまり、甘い！
（中身もお米ではなくいろいろな豆類なので、ぜんざいに似たような味）


これで食いつなぐのはちょっとキツイ・・・

深夜の脱出劇を敢行した次の日の3/29、市内の安ホテルから車で1時間半ほど離れた街のホテルに移動すべくPCR検査を受けることになった。
この辺りでは、48時間以内のPCR陰性証明書が無いと程度の良いホテルには宿泊できないので。

PCR検査は午後からなので、午前中は朝飯と散歩を兼ねて繁華街の裏路地の市場をブラブラする。



ゴマ揚げ饅頭（中は何も入ってないが、甘くてモチモチした生地がウマい）とか、


玉子が入ったクレープの様な餅パン？（モチモチしてるが味があんまり無い…）とか、
ジャガイモの千切りを丸めてパン状に焼いたもの（こちらも味が薄かった）とかを食す。


午後は問題なくPCR検査を受けれたが、陰性証明書の発行が明日8時以降になるとか。
本当は今日中に受け取って次のホテル移動したかったのだが、仕方ないので今日も安ホテルに宿泊する事に。

次の日の3/30、人数と荷物が多いので2組に分かれて次のホテルに移動する事に。
自分は後発の14時出発組だが、9時出発組のバスがなかなか来ないらしい。
どうも、白山市の交通規制が急に厳しくなり、なかなかバスが来れないとか、、、
嫌な予感・・・

8:32　チャットに緊急の連絡が。
「全員 9:00 出発に変わりました。」

またかいっ！！
しかも、それどころではない連絡が続けて入る。
「9時までに白山市を出ないと完全封鎖されてしまうとの事です。」

ぎゃー、キター、本気のロックダウン！
噂では、濃厚接触者が隔離施設から脱走したらしく、市内の陽性者ゼロの保証が崩れたからとか・・・
昨日まではあんなに平和だったのに・・・

みんな慌てて荷造りし、バスに荷物を押し込む！
そして後ろの2席と通路が荷物で埋まる。


乗り込んで出発、と言っても時刻は既に 9:04・・・

「みんな居ますか？」
「あれ？○○さんは？」

居ない！
同部署の人が3人も居て一番上の○○さんを忘れてる！
ホテルに戻って○○さんの部屋に行くと、一応出る準備はできてた。
起きるのが遅くて荷造りが少し間に合わなかっただけらしい。

それらを積んで再度出発！
しかし、時間は既に 9:14。
時間を大幅に過ぎている・・・

9:24　街のはずれの橋に着くも、既に検問が・・・
運転手が話をするも、通してくれそうにない。
緊急脱出、失敗・・・？

Ｕターンさせられてから路肩に止めて方々に連絡をする。
客先（大企業）の政治力？で今まで市政府にいろいろと融通を利かせてきたので、今回も特別に通行許可を得ようとしたからだ。
（生産ラインを予定より早く稼働すると管理職員に臨時ボーナスが出るので、客先も必死で対応してくれたｗ）

狭い車内で待たされる事4時間。
しかし、政府トップの首すらかかった新型コロナの封じ込めになすすべもなく・・・
（実際、今までにいくつもの首が飛んでるらしい、さすがに“物理的に”ではないが...）
ついに万策尽きて仮の安ホテルに戻る事に。

と言うわけで、街の完全封鎖に巻き込まれてしまったのであった。。。

事の発端は
吉林省政府が白山市の主要なホテルを全て接収し、吉林市や長春市で発生した濃厚接触者の隔離施設に転用すると発表した事から始まった。
当然、私たち日本人総勢20名が宿泊している街でも有数の（見た目だけは）高級ホテルも対象に。

そこで他の街のホテルへの移動を検討しようとしていたところ、ホテル側が、
「今は使っていない別館の部屋を準備する」
と言い出した。
「隔離施設側の棟とは別空調だし、政府とも調整済みだから問題無い」
との事なのでそこに移動したのだが、
実際の部屋はホテルじゃなくて潰れた会社の宿舎らしい・・・





まぁ、寝れる場所が確保されただけマシか、と思ったが
ホテル側は、そんな部屋にもかかわらず料金を前と同じ9000円とるとか言い出す。
ただでさえ設備（古い）やサービス（フロントは一人だけ）の割に高過ぎると思っていた私たちは、さすがに納得できない。
交渉の結果、一応は7000円くらいには下がった（それでもボッタクリ）

そんな私の部屋のベッドは板張りの台に薄い敷布団を置いただけで超硬い！
一回横になっただけで、「コレじゃ寝れん！」と思ってソファーに布団を敷いて寝ました。
でも、他の人の部屋はソファーすら無くて、仕方なく板張りベッドに寝てたとか。
朝、みんなどんよりした顔で　「寝れんかった・・・」と。。。

そんな3日目の夜、事件は起こった。

当日、とうとう本館の濃厚接触者の受け入れが始まったのだが、
夜7時にホテルに戻るといつもと違う裏口からコッソリと別館に案内された。
まぁ、表側で濃厚接触者の受け入れが始まっているから近づくなって事だろう、と納得できたのだが、なぜか、

「今日は敷地から出るな」
「買い物に行くな」

と不穏な指示がホテル側から・・・
隔離対象者じゃあるまいし、「なにこの扱い！」とみんな憤るも仕方なしに指示従う事に。

そして夜の11時ごろ、シャワーを浴びてくつろごうとしたところ、なんだか廊下が騒がしい・・・
と思ってたら、チャットに

「急遽、今すぐここから出る事になりました」

との一報が！
は？　いくら何でも急すぎでは？？

聞くところによると、どうやらホテル側は別館をホテルとして使用する事を政府に連絡しておらず、
政府関係者は、同じ敷地に日本人がいる事を知らなかったらしい。
それを知った政府側は、

「明日の朝までに出ていかないと濃厚接触者扱いとして2週間隔離する」
と通達！

こりゃえらいこっちゃ！と、みんな慌てて荷造りするも、
数週間は拠点として居着くつもりだったみんなの荷物は、買い込んだ備蓄品も含めると大変な量に！
しかも、この別館はエレベーターが無く、5階から荷物を急いで手で下ろす羽目に・・・

こうして深夜、外は氷点下にもかかわらず汗びっしょりで夜逃げさながらのホテル脱出劇が行われたのだった。




そして20分後、市内の安ホテルに仮に宿泊する事になったのだが、
事件はさらに続く。。。