スタッドレスタイヤのレンタルってどうなの? コストは?メリット、デメリットは?

2021年12月24日

スタッドレスタイヤ レンタル

スタッドレスタイヤを1台分購入するとそれなりの価格を覚悟しなくてはなりません。しかし、レンタルという手段もあると聞きます。スタッドレスタイヤをレンタルして使うときに気をつけたいこと、上手に使う方法、メリット&デメリットを紹介していきます。

購入との価格差はどれくらいになるか?

スタッドレスタイヤ レンタル
 

プリウスなどでも使われている一般的なサイズの195/65R15を例に、スタッドレスタイヤ4本とホイールを購入した際の価格をチェックすると、17万円程度でした。この価格はタイヤがホイールに組み込まれて、バランス調整を行い、空気が充填された状態のものです。

自宅に届くという状態なので履き替え作業などは自分で行わないとなりません。タイヤ履き替えはショップに持ち込んで2000円程度となります。タイヤの保管を依頼する際は半年で6000円程度といったところが多く見かけられます。スタッドレスタイヤへの履き替えは初冬、サマータイヤへの履き替えは初春というように年に2回が一般的です。

スタッドレスタイヤと夏タイヤの2セットを所有し、タイヤ履き替え作業を依頼、履かないほうのタイヤを預かってもらう場合は、保管料1年分の1万2000円がランニングコストと考えればいいでしょう。保管を依頼した場合は履き替えも行ってもらえることが多くなっています。もちろんイニシャルコストの17万円も必要です。

1シーズンのコストは、5シーズン使ったとして、(1万2000円×5+17万円)÷5=4万6000円となります。

レンタルスタッドレスタイヤの「足軽(https://ashigaru-sagamihara.com/)」での料金を調べてみたところ、次のようになっていました。足軽では会員制度が設けられていて、プレミアム足軽会員、足軽会員、非会員(ビジター)のなかから選ぶことができます。

プレミアム足軽会員の場合、1年会員の年会費が3000円、2年会員の年会費が5000円ですので、5年間の会費は1万3000円(税別)となります。レンタルは2泊3日から可能ですが、1週間特別料金というものも用意されていました。15インチタイやの1週間特別料金は1万2980円(税別)となっていました。

年に2回、1週間借りるとして年間のコストは2万5960円と1年分の年会費(1万3000円÷5=2600円)を足して2万8560円に消費税を掛けて3万1416円となりました。料金には履き替え工賃とスタッドレスタイヤ使用中のサマータイヤ保管料も含まれています。

もちろん、何回使うか? 何日使うか? によって料金は異なりますが、冬のシーズンに2~3回のレジャーで使うならレンタルスタッドレスタイヤはお得になります。

レンタルスタッドレスのメリットは利用料金だけでない

スタッドレスタイヤを購入した場合と、レンタルした場合の利用料金を比べてみると、たしかに出費面では大きなメリットがあります。しかし、メリットはそれだけではないといえます。

所有車に合わせてスタッドレスタイヤを用意しておいても、何らかの理由でクルマを買い換えたりするとタイヤサイズが合わずに、新しくスタッドレスタイヤを買い換える必要が出てくることがあります。

その場合、従来のスタッドレスタイヤをネットオークションに出品したり中古パーツ店に販売したりという手間も発生します。また、非降雪地帯であれば、雪が降っていないのにスタッドレスタイヤを履いて減らしているという状態にもなります。

レンタルスタッドレスタイヤのデメリットはないのか?

レンタルスタッドレスタイヤを利用するときは、事前に連絡をして使いたいタイヤが在庫されているか? を確認してスケジュールに合わせてレンタルすることになります。

レンタルスタッドレスタイヤはすべてのサイズが用意されているわけではないので、ちょっと変わったサイズのタイヤを履いているクルマの場合は、見つけることが難しかったり、用意されているセット数が少なかったりすることがあるでしょう。

利用したいレンタルスタッドレスタイヤサービスが会員制の場合は、事前に自分の使いたいタイヤサイズが用意されているのか? はもちろん、できることならどれくらいのボリュームで用意されているのか? もチェックしたいところです。

上記のようにレンタルスタッドレスタイヤは事前に予約して利用するシステムが多いため、急に雪が降ったときなどに対応しきれないこともあります。お店側に余裕があれば、前日や当日に連絡して交換が可能かも知れませんが、システム上難しいこともあるでしょう。また、雪が降り始めてからだと、ショップまでの移動が難しいこともあります。

スタッドレスタイヤは低温性能も確保されているので、雪が積もったり、路面が凍結していなくても気温が7℃以下になったときなどはサマータイヤよりも安定した性能を発揮します。気温が下がらない地域なら問題はありませんが、気温が下がる地域の場合は路面状況だけでなくスタッドレスタイヤを装着することでより安全性が高まります。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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