スタッドレスでは走行できない「チェーン規制」とは?

2021年1月14日

タイヤ チェーン 規制

雪道といえばスタッドレスタイヤが主役でしたが、2018年12月から一部の区間で大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪が発生した場合、タイヤチェーンを装着していないと走行できない「チェーン規制」が行われるようになりました。このことも影響して、タイヤチェーンがふたたび注目されています。

どんなチェーンが使えるのか? チェーンを使うときの注意点は?

タイヤ チェーン 規制

使用できるタイヤチェーンは金属チェーンはもちろん、ゴムチェーンや樹脂チェーン、布カバータイプも認められています。
ただし、布カバータイプは「アラミドなどの特殊繊維製の製品」となっていますので、なんでも被せれば使えるというわけではありません。

タイヤチェーンのなかでは金属チェーンがもっとも雪道性能が高いと言われていますが、アルミホイールに金属チェーンを取り付けるとホイールが傷だらけになってしまうので要注意です。
スチールホイールの場合も、ホイールキャップを取り外してからチェーンを装着しないと同じようにホイールキャップが傷だらけになってしまいます。どのようなチェーンでも、クルマが滑って身動きが取れなくなる前に装着するように心がけましょう。

チェーン規制の対象になるのは限定されたエリア

タイヤ チェーン 規制

新しい規制が導入されたのは、大雪の時にスタッドレスタイヤで立ち往生するクルマが続出、長期間にわたって道路が使いものにならなくなったからです。旧チェーン規制ではスタッドレスタイヤも通行できましたが、新しい「チェーン規制」は文字通りタイヤチェーンを取り付けていない車両は通行止めです。
従来の旧チェーン規制に相当するものは「冬用タイヤ規制」呼ばれるようになり、こちらはスタッドレスなどの冬用タイヤ(などの滑り止め)を装着していれば通行可能です。

チェーン規制が行われるのは特別に指定された一般道6区間と高速道路7区間で、異例の降雪が発生した場合です。タイヤチェーン装着で走れるうちならタイヤチェーン装着車は通行可能で、大雪で走行できなくなったら通行止めにして集中除雪、ふたたびタイヤチェーン装着車の通行止めを解除するもので、クルマが走れる時間を長く取り、除雪時間を短縮することが目的です。

チェーン規制される一般道6区間と高速道路7区間

<一般道>
●山形県
 国道112号 月山道路
(西川町月山沢~鶴岡市田麦俣)

●山梨県・静岡県 
国道138号 山中湖・須走
(山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口)

●新潟県
国道7号   大須戸~上大鳥
(村上市大須戸~村上市上大鳥)

●福井県
 国道8号   石川県境~坂井市
(あわら市熊坂~あわら市笹岡)

●広島県・島根県
国道54号  赤名峠
(広島県三次市布野町横谷~島根県飯南町上赤名)

●愛媛県
 国道56号  鳥坂峠
(西予市宇和町~大洲市北只)



<高速道路>
●新潟県・長野県
上信越道(信濃町IC~新井PA上り線)

●山梨県
中央道(須玉IC~長坂IC)

●長野県
中央道(飯田山本IC~園原IC)

●石川県・福井県
北陸道(丸岡IC~加賀IC)

●福井県・滋賀県
北陸道(木之本IC~今庄IC)

●岡山県
鳥取県米子道(湯原IC~江府IC)

●広島県
島根県浜田道(大朝IC~旭IC)

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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