お気に入りのシャツ

　外国に出掛ける理由の一つに、衣料品の買い出しがある。
　今でこそスーパーでも「大柄コーナー」があったりするが、スーツのサイズでいえばＢ７体になる身に纏う服が、以前はあまり売られていなかった。あるとすればスポーツウェアぐらい。選ぶなんて考えられず、サイズがあったら「ラッキー」という感じ。
　バーゲンが始まる前に欠品してしまうので、値段も当然お高め。

　それが、例えばアメリカに行くと、私くらいの体格は当たり前にいるものだから、シャツもボトムも選り取りみどり。価格も日本では考えられない低水準。
　日頃はあまり服装に頓着しない私も、旅行先では買い物の悦びに目覚め、持てる範囲で最大限買い込んでしまう。

　今日着たのも、そんな買い物で仕入れたシャツ。帆を張ったヨットをモチーフにしたらしいワンポイント。
　日本にもこのブランドの正規ショップはあるが、シャツが1万円近くするような店で買い物はしない。旅行にいくとこのブランド服を1～2枚は買って帰るが、高くても一着$30程度。うろ覚えで$15なんてのもあったはず。みんな相当の期間着ているから、クオリティの問題も皆無。我が家のドラム洗濯乾燥機の洗礼を、すでに数十回潜り抜けてなお、通勤服として外出している。
　
　ご存知の方も多いとは思うが、さりとてみんなが知っているブランドでもなく、あまりブランドに拘りがない(丈夫で長持ちが一番)私にぴったり。
　風を孕んで膨らむ帆のように、仕事も「順風満帆」といくか。

　がんばれ＞自分