捨てられるクルマ、捨てられないクルマ。

タイトルの車は「アウトビアンキA112アバルト」と思われるんですが、既に草むらのヒーローと化しています。

先日、西脇市に八重桜を見に行った時に加古川の堤防近くで見つけました。

フロントに廻ってみると、ボンネットが赤く錆びて朽ち果てようとしていました。
山の中とか草が生い茂る場所ではなく、整然とした空き地の片隅にありました。





そこからすぐ近くの堤防の下で見つけたのが、上の初代ホンダライフです。
中には桜を見に来たと思われる80歳近くのおじいさんとおばあさんが二人。
車内を覗いて「写真を撮らせてくださいね」と話しかけました。

なかなかのキャラクターの持ち主で、快くOKしてくださいました。
決してマニアという感じではないんですが、この車を維持する困難さを語っていただきました。



最後に「この車、もう何年たっているんですか？」と聞くと、「キムタクと同じ歳なんやで」と答えていただけました。
細部を見ていると、なんとヘッドライトにLEDバルブが付いているんです。



100mほどの距離にある二台のクルマ。
片や40年以上愛され続け、片や錆びるに任せ朽ち果てようとしているのです。

クルマって維持費が掛かるので、スペースがあっても持ち続ける訳にはいかないのです。
なので維持できなくなった時点で、潔く処分すべきだと思います。

もちろん殆どのクルマに第二、第三の人生があるでしょう。
だからこそ、草むらのヒーローにしてはいけないのです。

でも私、草むらのヒーローが大好物です。