
身の周りの知人、友人、同僚、住人、さらに家族の中で、どうしても気が合わない、うまく付き合えない、トラブルが絶えないという人はいませんか。
人間同士だから、ウマが合わない、性格が違う人がたくさんいるのは当然なことです。
自分で選べる友人や恋人などは、気が合う人、似ている人、または、性格が自分とは正反対であったり、自分が持っていない長所や美点を兼ね揃えているため、惹かれることもあります。
しかし、自分で選んだ友人や恋人、配偶者であっても、時には意見が対立したり、衝突したりする場合もあります。
ましてや、自分で選択したわけではなく、どうしても付き合わざるを得ない家族、職場、地域、学校などのコミュニティの人間関係では、お互いに譲り合ったり我慢したりしながら、何とか折り合いをつけていることも多いはず。
そんな中でも、常識や良識が全く通用しない人、自分の考えを押し通したり、自分に非があることや自分の間違いは全く認めず、ひたすら相手の責任だと考える人とは、どうしてもうまく付き合えず、苦痛を感じたり、関わりを避け、逃げ出したくなることもあります。
自分が狭量であるためだと反省したり、自分がうまく折り合わないことを省みる人は、ますます相手に責め立てられ、弱くつらい立場に追いやられてしまうこともあります。
そんな時。
知っていると、楽に生きられるキーワードがあります。
「パーソナリティ障害」(2003年ころ、「人格障害」から改められる)と、
「発達障害」 です。
その二つのキーワードについて説明する前に、自分の体験をちょっとだけお話します。
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私は十数年間、小学校の教員を経験しましたが、子供たちは、様々な個性や資質、家庭環境、友人関係などが影響して、その子の人格を形成していくものだと考えていました。
どの子にも、よいところも、改めた方がよいと思われるところもあり、長所だけの子供も、短所ばかりの子供もいませんでした。
よさを認めて、励まして、誉めることで、その子の可能性を伸ばしていきたい。
そして、よくないと思われる点も、自分で気づかせ、自覚し、友達と上手に付き合えるために少しずつ改めていくことは、可能だと考えていました。
しかし、どうしても、気持ちが伝わらない。通じ合えない。
対教師とだけでなく、友達ともかみ合わない。
そんな女の子がいました。
友達とうまく付き合えないのはある友達のせいだと家で話し、自分の娘の言葉を鵜呑みにした両親は、一方的にいじめにあっていると誤解し、突然、学校に怒鳴り込んできました。それも、朝の七時に。
両親とも、客観的に自分の子供のおかれた状況を把握できず、双方の言い分を冷静に聞くこともできないため、被害者意識ばかりがつのり、担任やクラスメイトを責め続けました。校長も学年主任も、担任の私も、どうしたらいいのか困り果て…。
ある学年では、こんな男の子が。
みんなと一緒に勉強について行けない。本人は頑張っているのに、ある特定の分野だけ、どうしても理解できない。
毎日同じことを繰り返しても、忘れてしまい、身につかない。
ある日、放課後教室に残って一緒に勉強している時、
「先生。ぼく、どうしても分からない。覚えられない」と、五年生の男の子が、ポロポロ涙をこぼしました。
一年生で学習する引き算の勉強をしながら・・・。
これは、「学習障害」と云われる、「発達障害」の一種であることがその頃、ようやく教員の間でも認知され始めました。
前例の女の子、そしてご両親も、発達障害の「自閉症スペクトラム障害」であるかもしれないことは、私が教員を退職してから想起することになりました。
・・・・・・・・・・・・・
私が
「パーソナリティ(人格)障害」と
「発達障害」について関心を持ったのは、実は、皇室の皇太子妃と愛子内親王の言動に疑問を持ったことがきっかけでした。
普通では考えられない、常識では図れない言動は、これらの障害に由来するものではないか、そこにあてはめることでようやく腑に落ちることに気づきました。
私の教え子の中にも、その障害に該当する子はたくさんいて、それを知らないばかりに、本人も保護者も教員も悩み、適切な対処の仕方が分からないまま時間が過ぎてしまったことを悔やみ、申し訳なく思いました。
もしも。
どうしても気が合わなかったり、分かりあえなかったり、トラブルばかり起こしてしまう人がいたら・・・。
その人は
、「パーソナリティ(人格)障害」や
「発達障害」を持つ個性の人かもしれません。
◆パーソナリティ障害とは
厚生労働省「
こころの健康や病気、支援やサービスに関するウェブサイト」より一部転載
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるものです。注意したいのは、
「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。
パーソナリティ障害には、他の精神疾患を引き起こす性質があります。パーソナリティ障害と合併したほかの精神疾患が前面に出ることが多いので、パーソナリティ障害は背後から悪影響を及ぼす黒幕のような病気だということができます。
治療を進めるためには、患者と治療スタッフとが協力して問題を認識し、対策を検討するという作業が重要です。最近の研究からも、この障害は経過中に大きく変化する、治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっています。
パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがあり、
アメリカ精神医学会の診断基準で10種、
世界保健機構の診断基準で8種があげられています。
アメリカ精神医学会の診断基準では大きく分けて、次の3つに分類されています。括弧内にそれぞれの特徴を記します。
A群(
奇妙で風変わりなタイプ)
妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
B群 (
感情的で移り気なタイプ)
境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
C群 (
不安で内向的であることが特徴)
依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)
これらのパーソナリティ障害の共通の特徴としては、
発達期から(遅くとも思春期から成人期早期から)
その徴候が認められること、認知、感情、衝動コントロール、対人関係といったパーソナリティ機能の
広い領域に障害が及んでいること、その徴候が
家庭や職場など広い場面で見受けられるなどを挙げることができます。
パーソナリティ障害の頻度、臨床的特徴
アメリカの研究では、
人口の15%の人がパーソナリティ障害であると報告されています (Grantら2004)。しかし治療につながる例は少なく、実際に医療機関を受診するのは、他の精神障害を合併しているケースがほとんどです。
他の精神障害の合併については、境界性、反社会性パーソナリティ障害と薬物依存、回避性、依存性パーソナリティ障害とうつ病、回避性パーソナリティ障害と社交不安障害など、とくに結びつきが強い組み合わせがあることが知られています。
医療機関を受診するケースが最も多いのは、若い女性に多くみられる境界性パーソナリティ障害です。境界性パーソナリティ障害の方は、しばしば自殺未遂や自傷行為を行うことがあるので、救急医療機関につながるケースも少なくないようです。
パーソナリティ障害の原因は、まだ十分に明らかになっていません。しかし現在急ピッチで解明が進められていて、生物学的特性や発達期の苦難の体験が関連していることがわかっています。たとえば、衝動的な行動パターンは中枢神経系を制御する神経伝達物質であるセロトニンが作用している神経系の機能低下によるものだと考えられています。また、養育者が身近にいられなかったなどの養育環境が不十分だったことや、養育期につらい体験をしたことなどが、発症と関連しているともいわれています。
治療・予後について
パーソナリティ障害の治療には、比較的長期にわたって患者と治療者が協力して努力を続けることが欠かせません。そこでは、どんなことが問題になっているのかということや、その対策について一緒に検討します。ここではとくに、
患者が積極的に治療に参加することが大切です。
治療では、支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法などの精神療法(orカウンセリング)が行われます。境界性パーソナリティ障害に対する治療プログラムが科学的に有効であることがわかり、効果の高い治療法も開発され、実際の治療に活かされています。
薬物療法では、感情調整薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や少量の抗精神病薬がパーソナリティ障害の症状を軽くするのに有効であることがわかっています。また、合併しているほかの精神疾患の治療も重要です。
かつては、パーソナリティ障害はなかなか変化せず、長期間にわたって患者を苦しめると考えられてきました。しかし最近の研究では、パーソナリティ障害の特徴の多くは、年齢とともに徐々に軽快することが明らかにされています。また、治療によって回復が早くなると考えられるようになっています。
◆発達障害とは
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、
幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、
自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障害は「先天的なハンディキャップ」ではなく、「一生発達しない」のでもありません。発達の仕方が通常の子どもと異なっていますが、支援のあり方によって、それがハンディキャップとなるのかどうかが決まるといえます。
人は、家庭環境や教育環境など、様々な外的要因に影響を受けながら一生を通して発達していく存在であり、発達障害の人も同様です。つまり、発達障害の人にも成長とともに改善されていく課題が多くあります。幼い頃には配慮が受けられず困難な環境の中で成長してきた発達障害の人も、周囲からの理解と適切なサポートが得られれば、ライフステージのどの時点にあっても改善への道は見つかるでしょう。
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、
自閉症、
アスペルガー症候群、
注意欠如・多動性障害(ADHD)、
学習障害、
チック障害などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。
自閉症スペクトラム障害とは
現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、
自閉症、
アスペルガー症候群、そのほかの
広汎性発達障害が含まれます。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、
相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では
約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、
一家族に何人か存在することもあります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)とは
発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
学習障害(LD)とは
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。
発達障害のサイン・症状
治療について
<略>
厚生労働省のサイトをご覧ください。
………………………………………………………・・
つづいて、パーソナリティ障害(人格障害)かどうかのテストができるサイトのご案内です。
精神病ネットホームページ より転載
人格障害テスト DSM
人格障害 診断基準 チェックリスト
◆妄想性人格障害 (次の7つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□ 十分な根拠がないにもかかわらず、他人が自分を利用したり危害を加えようとしていると思い込む。
□ 友人などの誠実さを不当に疑い、そのことに心を奪われている。
□ 何か情報を漏らすと自分に不利に用いられると恐れ、他人に秘密を打ち明けようとしない。
□ 悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなしたり、脅かすような意味があると思い込む。
□ 侮辱されたり、傷つけられるようなことがあると、深く根に持ち、恨みを抱き続ける。
□ 自分の評判やうわさ話に過敏で、勝手に人から不当に攻撃されていると感じ取り、怒ったり、逆襲したりする。
□ 根拠も無いのに、配偶者や恋人に対して「愛人がいるのではないか」といったような疑惑を持つ。
◆分裂病質人格障害 (次の7つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□ 家族を含めて、人と親しい関係を持つことを楽しいと思わず、持ちたいと思わない。
□ ほとんどいつも孤立したような行動をとる。
□ 他人と性体験を持つことにあまり興味を見せない。
□ 趣味のような、喜びを感じる活動にあまり関心がない。
□ 親、兄弟以外に親しい人や信頼できる人がいない。
□ 他人の称賛にも批判にも無関心に見える。
□ よそよそしく冷たい。感情の幅が乏しい。
◆分裂病型人格障害 (次の9つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□ 分裂病の症状に似た「関係念慮」を持っており、「あらゆることが自分に関係している」と考える傾向がある。
例えば、他人が話をしているのを見ると、自分の噂をしていると思う。
□ 迷信深かったり、「自分はテレパシーの能力を持っている」「第六感が働く」と言ったりするなど、魔術的な思考や奇妙な空想を信じている。
□ 実際には存在しないはずの力や人物の存在を感じるなど、普通にはあり得ない知覚体験や身体の錯覚が見られる
□ 考え方や話し方が奇異である。例えば、会話内容が乏しい、細部にこだわりすぎる、抽象的、紋切り型など。
□ 疑い深く、妄想じみた考えを持っている。
□ 感情が不適切で乏しい。例えば、よそよそしくてほほえんだりすることがない。うなずくなどの表情や身振りがめったにない。
□ 奇妙な宗教に凝ったり、迷信を信じていたりするために、行動や外見もそれに合わせて、奇妙で風変わりになっている。
□ 親子関係以外では、親しい人や信頼できる人がいない。
□ 社会に対して過剰な不安をいつも持っている。
それも、ほとんど妄想に近い恐怖であることが多い。
◆演技性人格障害 (次の8つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□ 自分が注目の的になっていないと楽しくない。
□ しばしば不適切なほど性的に誘惑的・挑発的な態度をとる。
□ 感情表現が浅く、変わりやすい。
□ 絶えず自分の身体的な魅力を強調して、人の関心を引こうとする。
□ 感情表現がオーバーなわりには内容が乏しい。
□ 芝居がかった態度や感情表現をする。例えば、感傷的に泣いてみせたり、ささいなことに大げさに喜んでみせる。
□ 周りの人や環境の影響を受けやすい。
□ 対人関係を実際以上に親密なものと思い込み、たいして親しくない人にもなれなれしく振る舞ったりする。
◆自己愛人格障害( 次の9つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□ 自分を特別重要な人間だと考えている。
□ 限りない成功、権力、才気、美しさ、理想的な愛の空想に取りつかれている。
例えば、自分は才能にあふれているから、どんな成功も思いのままだし、素晴らしい相手と素晴らしい恋愛ができるなどと思い込んでいる。
□ 自分は特別であって独特なのだから、同じように特別な人たちや地位の高い人達にしか理解されないし、そういう人たちと関係があるべきと信じている。
□ 過度な賞賛を要求する。
□ 特権意識を持っている。自分には特別に有利なはからいがあって当然だと思い込んでいる。
□ 自分の目的を果たすために、いいように他人を利用する。
□ 共感する部分に欠けている。つまり、他人の感情や欲求が理解できず、認めようともしない。
□ しばしば嫉妬する。または、他人が自分に嫉妬していると思い込んでいる。
□ 尊大で傲慢な行動や態度が見られる。
◆境界性人格障害 (次の9つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□ 愛情欲求が強いために、愛情対象が自ら去ろうとすると、異常なほどの努力や怒りを見せる。
□ 相手を理想化したかと思うと、こき下ろしてしまうといったように、
人に対する評価が極端に揺れ動くので、対人関係が非常に不安定。
□ アイデンティティが混乱して、自分像がはっきりしない(同一性障害)
□ 非常に衝動的で、ケンカ、発作的な過食、リストカット(手首を切る)衝動買いなどの浪費、覚せい剤などの薬物乱用、衝動的な性行為が見られる。
□ 自殺行為、自傷行為や自殺を思わせるそぶり、脅しなどを繰り返す。
□ 感情が極めて不安定。
□ 絶えず虚無感にさいなまされている。
□ 不適切で激しい怒りを持ち、コントロールできない、そのため、物を壊したり、人を殴ったりといった激しい行動を起こす。
□ ストレスがあると、妄想的な考えや解離性症状が生じることがある。
◆反社会性人格障害
(15歳以来反社会的な行動が認められ、次の7つの基準のうち、3つ以上が当てはまります。)
□ 逮捕の原因となる行為を繰り返し行うことで示されるように、法を守るという社会的な規範に従うことができない。
□ 人をだます傾向がある。例えば、自分の利益や快楽のために嘘をつく、偽名を使う、人をだますといったことを繰り返す。
□ 衝動性が強く、将来の計画が立てられない。
□ 怒りっぽく、攻撃的で、頻繁にケンカしたり、繰り返し暴力をふるう。
□ 向こう見ずで、自分や他人の安全を考えない。
□ 一貫して無責任である。例えば、一つの仕事を続けられない、借金を返さないといったことを繰り返す。
□ 良心の呵責を感じない。例えば、人を傷つけたりいじめたり、人のものを盗んだりしても、反省することなく、正当化する。
※ 18歳以上であること。
※ 行為障害が15歳以前に見られている。
(例:盗み、ケンカ、放火、家出、不登校、窃盗、嘘をつく)
◆回避性人格障害(次の7つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□ 人から批判、否認、拒絶されるのを恐れて、重要な人と会わなければならない機会を避けてしまう。
□ 「好かれている」と確信できる人としか、付き合おうとしない。
□ 恥をかかされたりバカにされたりすることを恐れて、親密な相手に対しても遠慮してしまう。
□ 人が集まっているような社会的な状況では、批判されないか拒絶されないかと、そればかり考えてしまう。
□ 「自分は人とうまく付き合えない」と思っているため、新しい対人関係がつくれない。
□ 「自分は社会的にうまくやっていけない」「自分にはいいところがない」「人よりも劣っている」などと思っている。
□ 「恥をかくかも知れないから」と思い、新しいことを始めたり、
個人的にリスクを冒すようなことに対して異常なほど引っ込み思案である。
◆依存性人格障害(次の8つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□ 日常のことでも、人からあり余るほどのアドバイスと「大丈夫だよ」
「何かあったら助けてあげるよ」といった保証をもらわなければ決められない。
□ 自分の生活上の重要なことでも、たいてい人に責任を持ってもらいたがる。
□ 人の支持を失うのが怖くて、人の意見に反対できない。
□ 自分の判断力や能力に自信がないために、自分自身の考えで計画を始めたり、物事を行うことができない。
□ 人から愛情や支持を得るために、不快なことまでやってしまうことがある。
□ 「自分で自分のことができない」という強い恐怖や無力感を感じている。
□ 死別生別を問わず、親しい関係が終わった時に、自分を世話し、支えてくれる別の関係を必死に求める。
□ 「自分がだれにも世話されずに放っておかれる」という恐怖に、非現実的なまでにとらわれている。
◆強迫性人格障害 (次の8つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□ 細かいこと(規則、順序、構成、予定表など)にとらわれて、ポイントを失う。
□ 何か一つでも落ち度があると、それを理由に計画の達成を丸ごとあきらめてしまうというような完全主義。
□ 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事にのめり込んだり、効率よくすることにのめり込む。
□ 一つの道徳、倫理、価値観に凝り固まっていて、融通が利かない。
□ とくに思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。
□ 自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり、一緒に仕事をすることができない。
□ 金銭的に、自分に対しても他人に対してもケチである。
将来の破局に備えてお金は貯めておくものと思っている。
□ 頑固である。
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いかがでしたか?
自分自身、そして、気になっている「あの人」が当てはまっている場合。
コメント欄には書き込まずw、↓をご覧になり、適切な相談機関や医療機関にご相談ください。
治療や生活へのサポート
厚生労働省ウェブサイト 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス
こころの健康や病気のことが気になるとき、一人で悩まないで、身近な人や周囲の人、地域の相談機関などに相談することが大切です。
家族や友人など、身近な人たちからのサポートは心強いものですが、身近な存在だけに相談しにくいこともあるかもしれません。そんなときは地域の公的な相談機関を利用しましょう。
こころの病気の利用可能な制度も紹介してくれます。
◆相談する・支えあう
こころの健康状態が心配なとき、まず支えになるのは身近な人です。また、地域には様々な相談機関もあります。病気になって不安なとき、同じ病気を経験した仲間や家族が運営している自助グループは大きな支えになるでしょう。こうした相談先などをご紹介しています。
◆医療や医療機関
医療機関に行って診てもらいたいと思っても、どうすればいいのか分からない人も多いかもしれません。どんな科目があるのか、受診のときのポイント、全国の病院リストへのリンクなどをご紹介しています。
◆こころの病気への支援や助成
こころの病気のときに利用できる支援や制度があります。医療費、働くための支援、住まい、生活支援、税金に関することなど、様々な制度やサービスを紹介しています。