Rudderless

『ファーゴ』などで独特の存在感を放つ名優ウィリアム・H・メイシーの初監督作。銃乱射事件で死んだ息子の遺（のこ）した楽曲を自らが歌っていこうとする父親と、その曲に心打たれたミュージシャン志望の青年が、音楽を通じて再生していくさまを描く。主演のビリー・クラダップは、彼とバンドを組む青年役のアントン・イェルチンと一緒に、実際に歌とギター演奏を披露。そのほか『スプリング・ブレイカーズ』などのセレーナ・ゴメス、メイシー監督の妻フェリシティ・ハフマンらが脇を固める。

銃乱射事件で息子がこの世を去りすさんだ生活を送るサム（ビリー・クラダップ）は、別れた妻から息子が遺（のこ）した自作曲のデモCDを渡される。その曲を聴き息子のことを何も知らなかったことに気付いたサムは、遺品のギターを手に息子の曲を場末のライブバーで演奏する。その演奏に魅了された青年のクエンティン（アントン・イェルチン）はサムを説得し、年の離れた2人でバンドを結成するが……。


2014年のアメリカ映画　『君が生きた証(邦題)』　観ました(12╱12)







あ～



パケ裏表紙のあらすじ見て想像してた映画と違った


良くも悪くも裏切られたわー




テキトーに観るぶんには良い曲満載だしイイんだけども

ストレートな感動ストーリーとかじゃないんだなぁ







中盤で、死んだ息子の墓に“MURDER”とかってたくさん落書きされてて

最初意味がわからなかった　話を呑み込めなかった





『銃乱射事件で愛する息子を失った父親.
彼の遺した音楽を奏でるときだけが唯一、
息子を感じる瞬間だった─.
たとえ、それが決して許されない事だとしても』



そうなの


息子は、銃乱射事件に巻き込まれて亡くなったんじゃなくて

銃乱射事件を起こした張本人・犯人で


撃たれたか自殺するかして、死んだんだ






息子の遺した歌、　とかってなんか美談にしか聞こえないのに


その実、殺人鬼の遺した歌な訳だ　　　ものすげー設定だよな







序盤に出てきた音楽に打ち込んでたフツーっぽい彼(息子)が

乱射事件を巻き起こす凶悪な犯人にはどうしても見えず混乱した


でもソレこそが　アメリカの銃社会の闇の深さでもあるんだろうね






ま、殺人犯だろうが何だろうが親からしたら息子は息子




息子の遺した歌に(音源や歌詞ノート)触れ、親父は息子の想いや葛藤にも触れるわけだが

ソレを人前で歌おうとし(それも息子の歌だとは隠し通して)た父親のメンタルはフツーに理解不能



しかも、ソレを歌う事によって、

かつてエリートだったが事件後は酒飲みヤサグレと化した親父に

なんの前向きな変化をもたらしたのかも謎



というか掘り下げて描かれてはいない　　　


曲に・歌に触れ息子を感じられる、って感情論だけ








なんか消化不良だったな～


泣かせにきてる？映画なのに息子が何人も殺した加害者なんだぜ？



それに、親父(主人公)や元妻の、絶望感や罪悪感　

亡くなった(息子が殺した)人達や遺族への懺悔の感情が全くと言っていいほど

伝わってこなかったのがイカン


作り手は何を考えているんでしょうか



最期まで納得できなかった






ライブシーンの熱量はハンパじゃないし

曲もイイ　歌もイイ　　高音質



うん～　　悪くないが　良くはない



志半ばで亡くなった、被害者側の歌なら泣けたかもだが


無差別に6人も殺した(結果)殺人鬼が普段どういうことを感じ何を思っていたかなんて

イイ感じのROCKに乗せて聴かされても感情移入なんかできねえよバカヤロウ

　
…ってえのが、息子の親になった事の無い私の本音だ




あの展開で“加害者”て… (-"-)