
広島に行くならお隣島根の源泉掛け流しの湯も堪能したい!
そんな思いから、マツダミュージアムを訪問した後、今度は島根の温泉を堪能した。
そうは言っても広島市内を離れる前に何か名物の一つも開拓したい。
広島は何回か来たことがあるが、そういえば広島のお好み焼きを食べたことがなかった。
よっしゃ、本場のお好み焼き食べてこ!
そうして立ち寄ったお店で出て来たのがこちら!
豚玉の上にネギたっぷりにしてもらった。
あと、広島の隠れた名物を教えてもらった。牛肉の「こうね」と呼ばれる部位だ。
どうやら首の辺りの部位で、普通は捨ててしまうか肩バラにくっついてシレッと消費される部位らしい。
しかし、広島ではあえて「こうね」として切り分けて食べるようだ。
丁度その夜は広島カープが勝っていたお陰で、お好み焼き屋のご主人が「食ってみ?」と出してくれた笑
うんま〜〜!
やや硬めの肉質ながら、バラ肉のような脂があり、そしてなんと言っても赤身に味があって美味い!霜降和牛のような脂身から来る変な甘さのようなものはなく、牛肉本来の旨みが味わえる素晴らしい部位だ。
これがローカルフードに甘んじてるのはもったいないなあ。広島以外でも普通にスーパーで売って欲しい。僕は味噌を絡めて焼いたら美味いんじゃないかと思った。そう、岐阜・飛騨のほうば味噌のように。日本酒が合うだろうなあ〜!
思いもよらない広島のローカルフードを知ることができて、やっぱり旅っていいなあ、と余韻に浸りながら今夜のお宿へ向かう。
泊まったのは安芸高田にある古民家「豪農の家」さん。
一度古民家って泊まってみたかったのよねえ。
めっちゃでかいお家で、居住されていた頃は子供の遊ぶ声や、親戚の笑い声で溢れて賑やかだったんだろうな、というのが想像できた。
元々住まわれていたご家族・ご先祖様にお家を勝手に使わせていただく申し訳なさを感じ、なるべく綺麗に、元のまま出て行けるようにしようと決めた。
こういう古民家だと、NDを庭先に置いて眺められるから最高だ。
ピンポーン「お届け物でーす」
「はいはい、なんざんしょ?」
「あらまあ、随分大きな荷物ねえ」

「ロードスター、お届けに上がりやした♪」
「まあまあ、こんな素敵なのどうしましょ♪」
という茶番もできたりする笑
また、こちらの古民家は五右衛門風呂も売りの一つだ。
行く前から楽しみにしていたのだが、雨が降って残念ながら入る機会がなかった。
くそ〜、次行くときは必ず入る!
さてさて、「旅と言ったら酒!」が飲兵衛であるワタシの楽しみ。
広島に来たのは、実は新時代の日本酒を飲んでみるためでもあった。その名も「真吟酒(しんぎんしゅ)」という製法の日本酒だ。
何が新時代かと言うと、米の「削り」が新時代なのだ。
これまでの削り方だと、日本酒臭さを抑えるためには旨みのある部位まで無駄に削る必要があった。
しかし真吟酒は扁平精米と呼ばれる削り方をすることで、日本酒特有の臭みの部分は削り、旨みの部分は無駄に削らないという製法で作られている。
どういうことかというと、精米歩合60%(=純米吟醸相当)で、従来の精米歩合の40%程度(=純米大吟醸)に相当するくらいの酒に仕上がるらしい。
で、この精米技術を開発したのが広島のサタケという企業なのだ。広島の企業すげーな!マツダだけじゃないじゃん!
今回飲んでみたのは富久長のGENKEI。真吟酒では割と名の知られたお酒だ。
確かに日本酒の嫌な臭みがない。フルーティーとまではいかないが、非常に飲みやすい。飲み疲れしない味わいだ。そして独特の「いい日本酒を飲んでいる」感がする。
あと、一緒に買った広島産のピオーネ(ぶどう)がこの酒にすごく良く合った。この辺りもワインで言うところのテロワールなんだろうか。
うーん、これは他の真吟酒も開拓してみないといかんなあ。
前置きを書いてたらとても長くなってしまった。
ここからやっと島根の温泉が始まる。
今回訪問したのは三瓶温泉・亀の湯&鶴の湯、頓原(とんばら)温泉・ラムネ銀泉の3湯だ。
三瓶温泉は秘湯と言ってもいいような静かなところで、独特の濁ったお湯が特徴だ。
亀の湯は源泉そのままを湯船に入れているので、行ったときは34℃とかなり冷たかった。
温水プールに入っているようなもので、温泉に入っているのにどんどん冷えていく感じ笑
でも泉質自体はすごく良くて、肌はモチっとした感じになる。
そしてお風呂から上がると、「プールの後の6時間目の授業」のような脱力感が味わえる(これがわかるのは昭和生まれかもしれない)。
僕にはちょっと冷たすぎて、若干合わなかった。夕方からは加温するので暖かいお風呂がいい人は夕方以降に行くといいかもしれない。


次に行ったのは同じく三瓶温泉の鶴の湯。こちらは源泉掛け流しだが加温している。
僕はこっちの方が好きだ。ある程度暖かい湯のほうが温泉に入っているという感覚になる。
鶴の湯の凄いところは絶え間なく出続ける源泉だろう。
写真を見てもらうとわかるように、洗い場の隅にこれでもか、と源泉が流れ出ているのが鶴の湯の特徴だ。ちなみに、この源泉は多分加温していないと思う。35℃くらいの温度で、湯船の湯よりずっと冷たい。
亀の湯もそうだが、この濁った温泉は若干の鉄臭さがあり、入った後に流さずに上がるとその後に車内が鉄臭くなる。それがまたイイんだけどね笑
白いタオルはあっという間に茶色くなるのでご注意!


3件目は三瓶温泉から少し離れたところにある頓原温泉のラムネ銀泉。ラムネといえば炭酸だが、まさにこの温泉は二酸化炭素泉だ。微細な気泡が溶け込んでいて、じっとしていると体に泡が付くこともある。
ラムネ銀泉の凄いところは、二酸化炭素泉(=血管を拡張させ、体を温める)でもあり、炭酸水素泉(=体を冷やす一方、美肌効果あり)でもあるという、いわば相反する二刀流の珍しい泉質を持っているところだ。
温泉の温度は40℃行くか行かないかくらいで、入った瞬間は「ぬるい」と感じた。
だが、5分くらいするとなぜか額に汗をかいていた。ぬるいお風呂でかく量の汗ではない。めっちゃ出てくる。ありえない体の反応にびっくりした。
結論から言えば、今回巡った3つの温泉の中で最も気に入ったのが、このラムネ銀泉だった。ぜひまた入りに来よう。
行きたかった温泉も巡ったし、後は道の駅でも覗いて帰ろうか。
そう気軽に考えていた時期がワタシにもありました。。。
確かに道の駅には寄った。道の駅・赤来高原というところだ。
だが、その道の駅のレストランは、極めてクオリティの高い仰天レストランだった。
ちょうど行ったときにスペシャルランチというのがあって、ハンバーグと唐揚げの定食なのだが、写真が美味しそうだったので注文。
なんじゃこの美味いハンバーグは!!
合挽なのはわかるが、豚ではなくイノシシの肉を使っているかのような野生み溢れる肉の味に、これでもかと効いたブラックペッパーのガツンとくる風味が絶品すぎる!
唐揚げは柔らかく、衣にしっかり味がついたご飯が進む味付け!
コンソメスープ?え?ホントに?魔改造されすぎてない!?この旨み!
そして、レモンのように見える黄色い添え物。実はこの地域のローカルフードで、糸ウリを酢漬けにしたものらしい。
シャキシャキなのにホロホロと崩れていくような、経験したことない食感に脳が記憶を急いで探って正体を解明しようとしているのがわかる笑
お盆に乗っている全てが想像以上のクオリティだった。この道の駅ヤバい!!!
こちらのレストランは「いいなんキッチン ミエル」さんというお店だが、同じ道の駅内でパンも売っている。
このパンがまた、すんばらしく美味い!ブルーベリーとクリームチーズの入ったパンを食べてみたが、レベル高い!
この道の駅、絶対また行く!温泉より衝撃だった笑
そんなこんなで、マツダミュージアムからの島根極上温泉の旅を満喫し、帰る前に地元の酒屋で日本酒を買って家で一杯やった。
ちょーーーと待って!?
月山?え!?何これ?めっちゃ美味しいんだけど?
フルーティーで若干バニラのような感じもする中に、やや辛口なボディがあって絶妙な旨口の酒だ!!
最後の最後でこの旅一番の銘酒に当たった!これは嬉しい誤算。
今回の旅も最高だった。
最後はNDの絶妙なアングルで締めよう。
あ〜、凄い良いアングルで撮れたのに周りに車が多すぎる。周りの車たちを消したい笑
以上、広島&島根を満喫しきったオッサンの旅行記でした^v^