以前からTRDのドアスタビライザーに興味があったのですが、何分お高い。
そこで自作ドアスタビを作ってみました(詳しくは整備手帳)。
今回はミラバンが実験台です。取り付けてみた様子が下の写真。
この状態でドアを閉めると、シールが少しドアと擦れる程度の厚みに設定しました。
さて、ドアスタビについては既に様々なところで取り上げられているので今更感はありますが、取り付け後に試走したインプレッションをまとめます。
まず運転席に乗り込みドアを閉めた瞬間。
あ!!!全然違..........わない!!
全然変化を感じません=3
剛性の高い車に乗り込んだときのがっちり感は微塵もありませんww
では1速に入れ、クラッチを繋いで駐車場からゆっくりと発進。
おー!!すごーー..........く、今までと一緒!
えー、なにこれ効果ないのか〜。なんでー???
そして公道に出て流れに乗るために加速。
ん?んん??いつもよりトラクションがかかる??
気のせいか?プラシーボ効果??
3速->4速->5速とシフトアップ...
え?えっ??
待って!!
すごいっ!
ナニこれそれ我コレソレーーーーー!?!?!?
ミラバンはパワーがないので、信号待ちからの加速では、後ろの車の迷惑にならないように結構「必死感」を出して加速します。
でも、今はその「必死感」がかなり低減されています。
ドアスタビってコーナーの踏ん張りを良くするものじゃなかったの??
でも考えてみれば、前後方向に突っ張り棒をしたら、加速時に車体の前後方向のたわみが減る方向に作用するはず。するとエンジンのパワーがロスなく駆動に伝わる。すなわちトラクションが良くなる。という説明ができそうです。
また、駐車場からゆっくりと発進した時に違いがなかったのは、車体がヨレるほどのGがかかっておらず、ドアスタビの有無で車の動きが変わるような場面ではなかった、と解釈できます。
実際、駆動系を強化した時のような、クラッチを繋いだ瞬間のがっちり感が出てないコトは、「ドアスタビはボディには効くが駆動系そのものには作用しないパーツ」であることの証拠でもあると思います。
そこでふと思いました。
コレ、トラクションが良くなるなら、減速時も食いつきがいいかも?
信号の手前でブレーキングしてみました。
.....おい!やべーよ!ブレーキの効きが速度に依らず、一定に近づいたじゃねーか!(注:近づいただけ)
ミラバンのブレーキは、(自分がヘタなせいで)減速中に一定の力で踏み続けていても「減速感」に微妙な強弱が出てしまい、停止前に踏み増したり逆に緩めたりすることがあります。
でも、ドアスタビを付けたらその強弱の幅がかなり小さくなりました。「可愛いは、作れる!」いわんや、「運転上手も、(パーツを付ければ)作れる!」
不快感の低減は安全運転にとって重要です。
もうここまでくると、100均の品物で作ったものとしては費用対効果が高すぎるのですが、トラクションに関係するさらに驚くべき効果が2つありました。
まず一つは、加速時だけではなく微妙なアクセルの踏み増しにも車が反応するようになりました。
加速するほどではないわずかな踏み増しに車が反応するようになったことで、ゆるい〜ややゆるいコーナーを通過するときの「スムーズさ」が増しました。
二つ目は、エンジンブレーキの効きが向上しました。ミラバンは当初からエンジンブレーキの効きが弱い(例えば3速で登った坂を3速で下るとオーバースピードになる)のが不満でした。それが少し改善されました。
さて、それではドアスタビに当初期待していたコーナーでの踏ん張りですが、これはトラクション以上に体感できるレベルで車の安定性が上がりました。
余裕を持って操作できる速度域が10km/h程度上がったという方が端的だと思います。今まで50km/hで出来ていたこと(例えば白線を踏みながら走る)が60km/hで出来るようになりました。
また、ブレーキと足回りの両方を強化したかと錯覚するかのように、下りのきついコーナーでもグイグイ曲がっていくようになりました(しかもスタッドレスで!)。
ドアスタビ(もどき)、すごいです。本当に。
もし自分が運転するロードスターを、これまた自分が運転するミラバンで追いかけることが出来たとしたら、下りのワインディングでロードスターを追いかけ回してぶち抜く自信があります(笑)
そんでもって、もしミラバンが人語をしゃべれたら、きっとこんな感じだろうと思います。
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へっへっへ〜、旦那!!!
アッシはいつも「わらじ」を履いてるんでやんスがね?
今日からはこの「ズック」を履くことにしたんでやんスよ〜!
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ミラバンが文明開化した。
おまけ
ミラバンの走行距離が7万飛んで7kmに到達。自分では5万kmくらい走ったことになります。これからも走ろう!ミラバン!
Posted at 2022/03/13 14:22:11 | |
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