原付1種。
排気量50cc未満のエンジン搭載のバイク。
排気量125cc未満は原付2種と分類されることも知りませんでした。
原動機付自転車。
この呼び名は知ってました。
その言葉から自転車に近い乗り物かと思っていました。
公道では時速30キロ制限。
この制限速度については今の交通状況に合致していないという思いはあります。
交通の流れを妨げる。
遅すぎて危ない。
ロードバイクでも時速50〜60キロくらいは出ます。
ロードバイクに抜かれてしまうわけです。
まぁ、それでも規則は規則なので違反すれば切符を切られてしまう。
その制限速度からも原付バイクの走りはママチャリ並みなのかなと当初は思っていました。
でも実際に乗ってみると自転車とは似て非なるものであると思いました。
1番の違いはその身体性とパワー感。
自転車で走り始めるときのあのよっこらしょ、という感覚が皆無。
漕ぎ出しのときのあの身体にかかる負荷が全くなく、50ccとはいえ軽快に走り出してくれるところがとても新鮮。
車両重量65kg+人間の体重55kgで合計120kg。
エンジンの最高出力は3.2kw(4.3ps)/7500rpm。
最大トルク3.0Nm/7000rpm。
自動車のエンジン、例えばうちのジータくんは3.2Lで250ps。
重量は1470kg。
50ccは3200ccの1/64だからブッソの馬力を64で割ると3.9ps。
k-16のエンジン出力はそんなに悪くないということか。
k-16の重さはGTAの1/10とざっくり考えるとGTAのパーウェイトレシオ同等の馬力は25ps。
もしk-16にそれだけのパワーがあったら怖くて乗れない。
50ccのこのくらいのエンジンが丁度良い感じであるように感じます。
バイクはまた身体が剥き出しで自転車と同じ2輪車であることが、エンジンという動力を同じように使う4輪の自動車とも全く風情が異なる。
少ないパワーでも十分楽しい走りができる。
キャブの息遣いも新鮮。
ひょっとしたら空冷チンクなどもこんな感じなのかなと思ってみたり。
風を感じるというところでオープンカーに近いのかなと思っていたけれど、全身が風に晒されるという点でこれも受ける印象は大きく異なります。
ハーフタイプのヘルメットを使っているので思いの外開放感は損なわれず、普段スパイダーに乗る時も帽子をかぶっていることが多いのでそのあたりの違和感は全くありません。
むしろ身体が剥き出しである分、開放感はオープンカーよりも上回っているようにも思います。
時速30キロで河川敷沿いをのんびり走っているだけでも楽しい。
ブロンプトンでも時速30キロくらいは出ますが、感覚としてはブロンプトンで時速10〜15キロくらいでのんびり走っているときと近い印象かな。
学生の頃、友人の原付を借りてよく乗っていたけれど、あの頃はこんな風には感じなかった。
もっとスピードを求めていたし、クルマでもっと遠くへ行く方が楽しかった。
原付は中途半端でつまらない乗り物だった。
変わるもんだな。
とても自由だ。
自由が感じられる。
これはスパイダーに乗る頻度が少なくなる予感さえあります。
でも事故だけは気をつけないと。
Posted at 2024/01/12 06:06:51 | |
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k16 | 日記