
マフラー屋さんに日ごろ疑問に感じていたことを教えてもらいました。
・スポーツ触媒って何?
触媒はハニカム形状にしたセラミックやアルミナの担体にレアメタルを塗布したものであるが
経年劣化により段々と触媒性能が劣化する。原因は排ガスの熱により貴金属同士が凝集し
表面積が少なくなることで浄化性能が落ちてくる為。通常のキャタライザーは10万マイル
(16万キロ)走行時でも規制値をクリアするようにレアメタルを大目に分散配置しているが、
スポーツキャタライザーは抜けをよくするため、担体の網の目の密度が低く、貴金属の配置量も
初期状態で法規制ぎりぎり。従って、数年もすれば、車検を通らなくなる可能性が高い。
また、背圧が低くなるので、それを利用した排気循環装置の効果が低くなり、結果として
低速トルクが減り、燃費が悪化するといったことに直結する。アクセル全開時のピークパワーは
10馬力程度あがるかも知れないが、そもそも街中でアクセル全開でレッドゾーンまで
使うような走行はできないので、高回転でのメリットを享受できることはめったにないはず。
サーキット走行以外では百害あって一理なし、、、といったものらしい。これに8~10万円かける
意味はなさそうですね。
・リアマフラー交換すると音が良くなる?
市販のステンレスマフラーとは若干素材構成が違うけれど、標準装着のマフラーもステンレス素材
のものが主流になりつつあり抜けもよいので、わざわざ交換するのは音量を上げる効果しかない。
音量を上げたいのなら消音機の中身を若干加工するだけでできるので、わざわざ10万円近くする
市販品を買う必要はない。ただし、音量を上げると車検で問題となるし、世間からは車バカと眉を
ひそめる対象となるので、お金をかけて自分のステータスを下げるだけという結果になる。
どれだけ音質チューニングしても、所詮第3者にとっては騒音でしかない。 ・・・激同!!
・パイプをまっすぐに太くするとパワーがあがる?
もともと圧力損失が少なくなるようにパイプのセンター付近を太くしているので、全体を太くしても
意味がない。最低地上高が下がるだけでメリットなし。センターに消音器をまとめるのが最も
消音効率が高いのだが、空間利用効率の問題からやむなくメインマフラーを分離して後ろに
配置している。 ストレートが良いというのは、素人の誤解である。
・フレキシブルチューブは何のためにあるの?
エンジンの振動をマフラー経由でボディーに伝えないためというのが表向きの理由。実際には
工場での組み付け時の作業性を考えてのもの。これがないと較差によって組み付かない。
たかがマフラー、、、されどマフラー、、、EV時代にはそんなものもあったねと語られるのでしょう。
マフラーっていう部品を交換して、、、と子供に説明しても理解してもらえない時代まであとわずか。
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Posted at
2010/04/04 13:54:27