ハシリアのブログ一覧

根っからの車好き、スポーツカー好きの私は、いつかはポルシェに、
ポルシェに乗らずに死ねるか！
そんな思いがずっとありました。
スポーツカー界の双璧たるフェラーリは憧れではあるけど、あれは社会的に成功した地位も名誉もある人が乗るもの。そんな意識があるので私に乗る資格は無いと思ってます（例え宝くじが当たったとしても）。
911は新車も高額になり過ぎて、そんな気配が漂ってきてますが、中古車でも高額すぎるし、年式が古いと維持費もかかり、とても買えるものではありません。そこでケイマン／ボクスターの10年落ちくらいならまだ手の届く範囲で買えるのでは、と思い数年後の入手を夢見ていました。とは言え、ポルシェは一度も運転したことが無い。実際どんな乗り味なのか、自分にとって本当に欲しい車か？を確認しておきたいと思っていました。が、高額な車を扱うディーラさんにはなかなか入り難い（自分で敷居をあげているだけかもしれませんが）。
そこで、Giuliaに乗っている今ならディーラに乗りこみやすい、と思い、Webからケイマンの試乗を申し込みました。数年後or10年後に中古車で乗るとしたら、現行モデルの718だなと思い。
試乗したのは、4気筒300馬力のベースグレード、７速PDK、右ハンドルです。
走りだして直ぐの印象、意外とワイルド、少し古めの味付けに感じました。ハンドルはかなりクイック、PDKのシフトチェンジはUPもDOWNも瞬時、ブレーキもコントロールし易い、加速も強烈、足回りも何の不安も感じない、まさにリアルスポーツです。これで、サーキットを走ったら超・楽しいだろうと思います。
ただし、ペダルレイアウトがいただけません。右ハンドルでしたが、かなり左に寄っています。通常のMT車で言えば、ブレーキを踏む位置がアクセル、ブレーキはクラッチの位置。慣れれば問題ないんでしょうけど、ポジションには違和感がありました。左ハンドルなら自然なレイアウトになるので、それを嫌って左ハンドルを選ぶ人も居るらしいです。
ところで、この４気筒のケイマン、もう受注はしていないそうです。６気筒は継続だそうですが、今後は電気になっていくとのこと。

さて、実際にケイマンを運転してみて、「将来乗りたいか？」と問われると、「うーん・・・」と考える結果になりました。
確かに、リアルスポーツとして素晴らしい車です。
しかし、いまの私はバリバリ、サーキットを走るわけでもなく、むしろ、一般の道を意のままに楽しく走り、快適性も犠牲にしない、偶にサーキットなどでも走れる車がいいのかもしれません。
その意味では、Giuliaはとても良い車です。静かでハーマンカードンのオーディオの音がとても良くリスニングルームにもなる点もお気に入りです。ボディサイズ・維持費の高さがネックですが。
将来の「終の車」と考えていたポルシェ。ロードスターをスポーツ性を先鋭化した車のようなイメージを持ちました。しかし、自分の身の丈、志向を考えると、ケイマンはロードスターに勝るものではない、これが結論でした。
ロードスターはずっと所有し続ける、と心に決めていますが、もう１台、なにか「終の車」を見つけたいなぁ。