写真講座を受講されている皆様,大変お待たせいたしました.お待ちかねの?第三弾です。
過去の講座
第一弾 画角・構図編
第二弾 構図・タイヤの角度
今回は
直線番長編でございます.
直線は身近なところにたくさんあります.街中の直線道路,橋,田舎の道など様々です.
自分は正直直線が苦手です( ̄Д ̄;)
テンロクだからパワーが足りないということではありません
直線が難しいのは,写真に写る情報が多くなりがちだからです.
(なので,今回の講座も正直わかりづらい&参考にしづらいかもしれませんがご了承くださいませ..)
では早速例を見てみましょう.

写真①

写真②
写真①,②ともに広角のレンズ(コンデジ起動直後に近い状態)で撮ったものです.
①の写真は,若干余計なモノが写っているものの,テーマが「クルマ」「ガレージ」「空」に絞られています.(というか絞っています.)
それに対し,②の写真は「クルマ」「直線道路」「海」「空」「遠くの山」を一度に入れようとしているために,
情報が多すぎていまいち意図がぼやけた写真になっています.
(道路の中央線が白ではなく黄色いことも情報を無駄に増やす要因となっています.)
それでは次の写真を見てみましょう.

写真③

写真④
写真③はコンデジ起動直後と同じ画角で撮影し,写真④はかなりズームした状態に相当しています.
写真③は本当ならばいろいろな情報が入っているのですが,真っ先に
「スープラ」と
「ジャンクション」に迫力を感じるのではないでしょうか?
写真④で注目するのはおそらく
「レビン」「道路&白線」だけでしょう.
どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか?
最初の写真講座でお伝えした「画角」の概念を思い出してください.
カメラ(レンズ)には
広角(ズームしていない状態)では広い範囲が写り
望遠(ズームした状態)では狭い範囲が写る
という性質がありました.
つまり,ごちゃごちゃした背景の中で広角でぼんやり撮ろうとすると,写真②のようにいろいろなものが写り,第三者が見たときに好き勝手な情報を拾ってしまいます.
ですが,写真③のように,広角でもクルマと注目すべき背景(ここではジャンクション)を大きく映るようにクルマや撮る位置を工夫すると,広角でもすっきりした写真となります.
写真④では,「グランドツーリング!」を意識し,写真にはレビンと直線道路しか写らないように「望遠」の性質をいかして景色を「切り取って」います.
(右下に白線を入れているのもポイント♪)
(広角で空とクルマだけ写す,なんていうのも立派な壁紙らしい写真になると思いますので,まずは背景がシンプルな場所に行って練習してみるのもいいでしょう.)
では,ここで今日の重要なポイントその①
直線道路では,レンズの画角に合わせて
被写体を限定する.
今度は,直線ならではの構図についてです.
皆さんは小中学校の美術の時間に
「いってんとうしずほう」というものを習ったでしょうか?
一点透視図法とは,どこぞのお堅い辞書に言わせると
「
一点透視図法とは水平線上に1つの消失点を持つものであり、視界に存在するすべての平行な直線は、距離に比例してこの消失点へと近づいていき、やがて消える。 」
ということらしいですが,何言ってるかよくわからないので簡略図を描いてみました.↓
イメージは,↑の図の赤い点がいわばブラックホール(wikiが言うところの消失点)であり,写真に写るものがその中に吸い込まれていくというか,そこから出てくるような構図です.
直線で撮る写真では,遠近法,特にこの一点透視図法を用いるといかにも「ドライブ!」といった雰囲気が伝わってくるのではないでしょうか.
要は車の前か後ろから遠近感を出すように撮ってみましょう♪ということです.
一点透視図法を用いると

写真⑤
こんなんとか
写真⑥
こんな感じです.(この写真は背景(橋)の写し方も工夫しているのでその点にも注目!でも実際こんな風に走ってる愛車の写真って撮れないですよね…)
ちなみに,ブラックホールは写真の中になくても意外と絵になります.
ブラックホールが写真の中にある場合と,そうでない場合を見比べてみましょう.

写真⑦
写真⑧
写真⑦ではフロントタイヤのちょっと右らへんにブラックホールが存在しますが,写真⑧では写真の右端からややはみ出たあたりにブラックホールが存在します.
実は,写真①もブラックホールが写真の右端と一致しているか,はみ出ています.
個人的な使い分け方ですが,「道路!」を強調したいときにはブラックホールを写真の中にいれ,直線状の建物や背景を入れたいときにはブラックホールを写真からはみ出させています.
今回の一点透視図法はあくまで撮り方の「提案」であり,直線で愛車をカッコよく魅せる方法はほかにもありますので,いろいろ試してみてください.(意外と日の丸構図でもカッコよく映ることがありますよ.)
さて,直線というと単純に見えますが,思ったよりもいろいろな要素が写ってしまう分,難易度は高いですが,色々とチャレンジしてみてください(・∀・)
※自分は基本的には交通量の少ない道を選んでなるべく迷惑をかけないように撮影を行っています。交通量の多い道路においての停車及び写真撮影は避ける様にしましょう。
※本ブログ記事へのリンクはご自由にどうぞ。内容のコピペはしないでください。
ブログ一覧 |
つかぽん愛車撮影講座 | 日記
Posted at
2012/05/23 16:55:43