「減衰を変えるとサスペンションの収まりが変わります。減衰ダイヤルを回すと、車が段差を超えた後にふわふわするようになったり、逆にすぐに振動が収まるようになります」
といった回答を求めているのではありません、あしからず(^^;)
最近金沢の白レビン(トレノ?)がやたら車高調トークを連発している事や、エントリーシートを書いている途中で、「減衰ダイヤルを調整する機構を知らないとESがかけない!」という問題にぶちあたり、早速調べてみました。
(…というよりも、今まで「オリフィス」「バルブ」「別タン」という単語は知っていても、それらが具体的にどう作用するのか知らなかったのです(^^;))
ウィキペディアでショックアブソーバーの項目を見たら、おバカな自分でも数時間でダンパーの仕組みが「わかった気に」なれました(笑
(実際のところはこれっぽっちもわかっておりませんので、あしからず(^^;))
まず、ダンパーを考える上で必ず見掛けるこのグラフの見方がわかっていませんでした。
(人間のキャパが足りないので、まだ伸び縮みの減衰力の違いまで関与できていません。)
色分けされているのは、イメージとしては
青:減衰が固いとき
赤:中間
黄緑:減衰が柔らかい時
(横軸がピストンスピードで、その速度に応じて**な減衰が働く、と言う事はわかっていても、それが具体的にどういう作用からなるのかがわかっていませんでした。)
単筒式オイルショックアブソーバーにおいて…
wikiさんより引用させていただきました。
まずオリフィスと言うものがあり、ピストンスピードVpが低速ではオイルはこの子の中を通過するだけ。
次にVpが速くなってくると、オリフィスだけではなくポートを通ったオイルがバルブをあけるようになるようです。
流量が増えるが通過断面積が広がることで減衰力はやや緩和されるようになる・・・はず
で、Vpが非常に速い時はバルブがどーん!と開いてより多くのオイルが移動できるようになります、と。
こんなことも知らずに車高調つけてごめんなさい。
で、その時のせん断抵抗ですが…
「流速」を基準に「この流量が通るための」抵抗を考えれば…い・・い・・の・・か・・(自身ナシ
昔よく竹で作った水鉄砲を発射するときに、もし水鉄砲の先端に細い穴と、ばねのついたふたがある場合、ゆっくり動かしたら細い穴からちょろちょろ水が漏れるだけだけど、勢いよく押しこむとふたが開き水がじゃばーーーって出る状況を連想すればいいんでしょうかね。
ということは、
「ロッドにかかる力」を基準に「オイルの中をロッドが無理やり通ろうとする」ことで、入力が小さい、つまりVpが小さい時はオリフィスを通るのみ
入力が大きい時はVPも大きく…?
…入力とVpの関係がよくわからないので、とりあえず細かく考えない事にします。
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さて、次です。
先日の某群馬の青い会社説明会で、
「平たんな道での乗り心地はVp<0.05m/sでの減衰力が大事だよ!」と教えていただいた事からすると、
(横軸の数値は気にしないでください爆)
ラルグスの車高調を装着したうちのレビンがそこらじゅうで「ひょこひょこ」するのは、このVp<0.05m/sでの減衰力が足りていないから収束しないのか、減衰力が強すぎて臨界減衰の状態に近くなっているからということでしょうか。
ちなみに不足減衰はイメージがわくのですが、臨界減衰と過減衰の乗り心地がどんなものかイメージがわきません。(リジットの自転車?)
なので、自分のクルマがどの状態にあるのかよくわかりません(爆
また、
貴島先生のHPを参考にさせていただいたところ、車重とバネレートから臨界減衰力は求まる事がわかりましたが、肝心の減衰カーブが自分の使っている車高調のHPには書かれていないため、簡単には判断ができません。
(もし自分で車を自由自在な速度で上下にふわふわさせることができて、その時の反力を知るセンサーがあれば…ってそれって
ポストリグ?!)いや、単に島津の引張試験機でもできますかねw
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減衰特性を示すこのグラフのなりたちは
オリフィスを通過する時の減衰力の立ち上がり
と
ポート&バルブを通過する時の減衰力
の
和
であるということを今日知りました。
ということは、いわゆる安いシャコチョーの減衰調整は、おそらくこのオリフィスの流路を変更することで、全体的な減衰力を変えているものだと思われます。
じゃないと減衰変えて駐車場内走ってひょこひょこしたりフラットな乗り心地に変化しないはず
高い車高調になると、オリフィスの減衰調整と、ポートorバルブの減衰調整、さらにそれらを伸び縮み別に、計4種類の調整機構がついていることになりますね。
Vpが遅い時と早い時でそれぞれ減衰が調整できるダンパーがあるとに聞いた事がありましたが、こういうことだったのですね!(やっとF3だかFポンのアレの意味がわかった…)
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ということは、オリフィスの形によって
このような減衰の立ち上がりをするものもあれば
このような立ち上がりをするものもあれば
天下のエナペタル E12のワイドレンジはこのような変化をするそうです。
ちなみに元のHPは
こちら
(masa氏ありがとう!!)
ここで一つの仮説が浮かびました。
かつてそれぞれ別のメーカーの車高調がついた、
・レビン(ラルグス8万)
・レガシィ(プローバ30万)
・MRS(クスコ12万?)
を乗り比べた時に、ホイール端バネレートはどれも大差がない(±1~3kgf/mm)にも関わらず、同じ平たんな駐車場内で、同じ速度でも乗り心地が違う
(レガシィ=MRS>>>>>>>レビン)
のは、ダンパーごとに減衰の立ち上がり方が違うから!!(・∀・)!!
※これはあくまで差を生む「一因」であり、他にも要因はあるはずです。
…ということは、
基本的に平たん路での乗り心地が悪い車高調は、
減衰特性カーブがそもそもあっていないわけで、どんなにバネや減衰ダイヤルを変えても乗り心地はよくならない?!?!(゜Д゜)!!!
はい、オーリンズDFVかエナペタルを買いましょう(¥∀¥)チャリ~ン
平たん路領域だけでだいぶ時間がかかってしまったので、ハンドリング領域や段差領域についてはまた今度考えてみたいと思います。(貴島先生のHPを参考にさせていただきながら…)
(というか、段差領域でどうやったら乗り心地がよくなるのか全く見当もつかないんですがw)
…という事をやっていたらダンロップのエントリーシートを書けないまま今日が終わってしまいました。
・・・ところで今まで、ダンパーがバウンドする時を考えてきましたが、リバウンドするときは…(^ω^;)チーン