だいぶご無沙汰しておりました、つかぽんによるカッコいい愛車の撮り方講座です。
自分の写真は「傾ける」モノが非常に多いですが、今回は「狙って」水平に撮ることについて触れます。
今回も一眼レフのみならず
コンデジ、スマホ、ケータイでも使える内容なので、「一眼なんて持ってねーよ」って方も是非ご覧ください☆
過去の講座
1st stage 画角・構図
2nd stage 構図・タイヤの角度
3rd stage 直線番長編
4th stage 光の当て方 順光と逆光
5th stage 露出
6th stage 露出(シャッタースピード夜間編)
(ブログカテゴリ→つかぽん愛車撮影講座からご覧ください)
クルマの写真を撮るときに、つかぽんは
必ずと言っていいほどカメラを傾けてクルマを斜めに撮ります。
斜めにすると、
非日常的な視点になるからです。
じゃあ、真っすぐ撮った写真はダメなの?と言われると、
そんな事はありません!!
まっすぐに撮った写真は「安定感がある」なんて表現をします。要は落ち着きがでるのです。
むしろ撮るとなると真っすぐの写真の方が難しいかもしれません。その理由としては
①ぴっっっっっっっったりまっすぐ撮るのは難しい
②背景に映るモノに大きく影響される
ことが挙げられます。
(今3秒考えて思いついた限りではw)
①:(編集でどうにでもなりますが、その場で一発で決めるのは非常に難易度が高い)
②:ごちゃごちゃ言うのもアレなんでまずは下の例をご覧ください
例1
例2
例3
例4
以上の写真を、黄色い「まっすぐライン」で検証してみましょう。
※まっすぐラインは写真の上端、下端に平行です!
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まず例1は、クルマの先端をほとんど真横から水平に切り取り、かつ背景も堤防の水平、ビルの垂直具合が強調される写真になっています。すなわち
・クルマも背景もまっすぐ
な写真
(って、インターコンチネンタルもランドマークタワーも曲がってるじゃんw というツッコミが入りそうですが、ここでは「真っすぐすぎてカチンコチンな写真にならない為のアクセントになっているということでw)
次に例2は
クルマを真横から真っすぐに撮り、写真全体も左右対称に近い構図
今思えば階段の真ん中の線も写真の中心でまっすぐそろえてみるべきでした(^^;)
若干ですが、広角レンズ特有のゆがみが出ていますね。
ゆがみ、については第一回で触れたので詳しくはそちらをご覧下さい。
簡単に説明すると、カメラの性質上、(一部例外を除き)
ズームしていない状態(広角)では丸っこく写り、
ズームした状態(望遠)ではしゃきっと写ります。
なので、すらっとしたボディのシルエットを強調したい場合などには、ズームして撮ると例1のようにクルマがしゃっきりと写り、自然と見る人の注目を集めやすくなります。
例3は
クルマを真横ではなく、斜め後ろから撮っているが
まっすぐラインの中におさめ、更に地面を水平にすることで無地な背景の中で安定感があります。
例4は、
まっすぐライン付近に注目すればよくわかりますが、実はいい加減な写真です。片側だけピラーが映っているわ、バンパーのラインともだいぶ傾いている、等。
(テキトーに撮った、とうわけではなく、頑張って水平&左右対称を目指すも望遠手持ちでは厳しかったcrzということです)
ですが、アルファさんのお顔が複雑な造形をしており、更にナンバープレートが根本的に横に着いているデザインの為、第一印象として迫力を感じるのではないでしょうか。
これらの例に共通するのは、クルマを真横、真正面から撮っている、もしくはそれに非常に近い角度で撮っているということです。
また単に水平を意識して撮っているだけでなく、
背景に余計なモノをなるべく入れていない、ということです。
第一回で「ズームするほどしゃっきり写る」と言いましたが、例1、例4は特にそれが顕著で、例4ではクルマ以外に何も写さないことで、より一層見る人の注目を集めやすくなります。
この、「クルマ以外に何も写さない」という撮り方は、クルマそのものをカッコよく撮るのには非常に役に立つので、是非試してみて下さい。
その結果、インパクトのある(あるのかな?w)写真になっているかと思います。
背景がどうのこうの…でどのくらい変わるかと言うと…
例5
これはこれで電柱と陽炎による遠近感が出ており、全体的な色合いも明るいので1~4に比べるとほんわかした印象になります。
ちょっと話がそれますが、まっすぐに撮るのが難しい原因として、
「地面が傾いている」ことが非常に多いんですよね。こんな風に路肩に寄せて止めると、道路って中央線付近が凸なのでどうしても水平線に対してクルマが傾いちゃうんですよね^^;
丸の内も良い例です。
この写真、
レビンが傾いているように見えるけど、
まっすぐラインをあててみると…
バンパーの上下ともまっすぐなんですよね。道路が盛り上がってるのがよくわかるかと思います。
要は、「クルマのまっすぐライン」と「地面、背景のまっすぐライン」が平行でないと、どっち付かずの写真になったり、一気に迫力が落ちてしまうのです
イタリア街も非常に複雑な地形をしているので難しい事この上ないですね(^^;)
あまりまとまりのない長文になってしまいましたが、重要事項を箇条書きでまとめてみましょう。
・真っすぐ構図の写真は、撮影者の技量、クルマと地面の真っすぐラインが一致しない事もあり実は難易度が高い
・まっすぐラインはクルマを真横、真正面から撮るとより強調される。
・クルマのライトと同じ高さから撮るとよりまっすぐが強調される。(見返していて気付いたw)
・クルマを斜め方向から撮るときはバンパーかサイドのラインがまっすぐになるようにする
・背景に余計なモノをなるべく入れない。(ズームインして切り取るイメージ)
・ほんわか写真であれば、まっすぐラインさえ意識すれば背景がごちゃごちゃしていてもアイコンで消えるのでOKw
最後にオートポリスで撮った例
クルマを斜めに置いても、背景真っすぐ、かつフロントバンパーが真っすぐラインに乗っていると結構安定感のある絵になります。
…そのうちサーキット流し撮り講座もやろうかなぁ。需要あるのかな?
Posted at 2013/04/26 00:10:40 | |
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つかぽん愛車撮影講座 | 日記