
意外と判りづらいエンジンオイルの認証と適合の違い。
簡単に言えば、
認証は第三者に認定してもらったお墨付きのあるもの。
適合は自主試験によって特定の規格に合致していると申告するもの。
(試験してるとは限らない)
API認証品はこのドーナツマークが付いています。
0W-20 SPとか文字しか書いてないオイルはSP適合品で認証品ではありません。
API認証はちょっと変わっていて元売りがオイルと添加剤の認証を取ります。
オイル屋さんはAPIのEngine Oil Licensing & Certification System (EOLCS)に認証オイルと認証添加剤をどう混ぜて使ったか申請することでAPI認証オイルを販売出来ます。
SP認証品ならベースオイルとSPパッケージ添加剤の配合申請すればAPI SP認証オイルの出来上がり。
この時粘度指数向上剤のポリマーとか混ぜる場合は規定量以上入れないように配慮が必要。
特徴的なのは同じ会社(オイル屋さん)が定額($5500/年)を払えば何種類でもオイルを認証できるところ。
沢山出した方がお得?
EOLCSにはAPI認証オイルが全て載っているので見てみると面白いです。
日本のメーカーでも他の国で認証を取っている場合もあるのでJapanで見つからない場合もあります。
最近はAPI認証にこだわらないメーカーも増えてきました。
各社ハイエンド品ほど非適合品だったりしますよね。
API規格が全てのエンジンにベストという訳では無いのでこの判断は合ってると思います。
ただ、リッター1000円を切る価格帯でSP適合品を買うのならAPI認証品を買った方が多少担保は増えるのでどちらか迷うなら認証品の方が良いでしょう。
オイル1缶当たりのコストは100円以下レベルでしょうから、そこはコストダウンするところでは無いと思います。
小規模なオイル屋さんは仕方ないと思いますが、それなりの規模で作っているのに適合品だとちょっと寂しい。
日本の規格にはJASO(DL-1とか)がありますが、こちらは自主検査と認証申請です。
認証オイルと言うことになりますが、抜き打ち検査もありません。
中にはDL-1適合品のような書き方をしているオイルもあります。(申請もしてない)
API認証は実際に完成品のオイルを検査する訳ではないのでメーカー認証(アプルーバル)オイルとは認証の価値は異なります。
アプルーバルオイルも大半が適合品なので購入前に確認した方が良いです。
ACEAについては別の機会で書こうと思います。
まとめ
API認証と適合は違う。適合は相当品と自己申告してるだけ。
API認証はEOLCSのお墨付きは得ている。ドーナツマークを確認。
API認証品も検査はしていない。(抜き打ちはあるっぽい)
余談
GRヤリスとGRカローラはSP品に拘ってくださいね。
SNとSPは清浄剤の配合が全く異なるのでSN品入れると最悪ブローします。
ピストン側面(2ndランド)が欠けてるのはLSPIによるブローだと思います。
チューナーも結構無頓着な人が多いのでお気を付けを。
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Posted at
2024/07/11 11:52:56