エクソンモービルの鉱物油をグレード別でまとめました。
Gr.I鉱物油
COREというブランドですね。

アメリカ向けと欧州アジア向けはちょっと違います。
欧州アジア向けの方がCORE150の粘度指数が高い(95⇒100)
シンガポールのジュロン製油所製だと思います。
既にアメリカ製の方が良いとは限らないやつ出ましたね。
Gr.IIおよびGr.II+鉱物油
こちらは
EHCという商品名。
モノによって粘度指数が115以上のGr.II+になっています。
EHC340MAXはGr.IIでありながら超高粘度です。
ブライトストックと呼ばれるものでGr.IIは珍しいようです。
(Xの巨匠受け売りそのままw)
「ノンポリマー鉱物油」はこれを増粘剤で使ってそうですね。
Gr.IIしか使わないポリシーはこれっぽいです。
別にベースオイルはGr.III(VHVI)でも良さそうですけどGr.II安いですから。
エクソンモービルにはGr.III鉱物油(VHVI)のカタログが見当たりません。
Gr.II+鉱物油のあとはいきなり合成油の表示…
どうやらエクソンモービルは本当にGr.III鉱物油の製造はしていないみたいです。

GTLもVHVIも自社で製造していない可能性がありますね。
Gr.III+鉱物油は別の場所にありました。
VISOMシリーズ。
常温固体のスラックワックスを異性化して液化イソパラフィンを生成。
低粘度の4と6しか見つかりませんでしたが、スペック的にはGTLとかPAOに近いレベル。

Mobil1 シリーズのVHVIはこれを使っていると信じたい。
ESPとかExtended Performanceシリーズはこの手のVHVI+を使わないと成立してないと思いますし…
エネオスのWBASEもこれと同じ製法です。ワックス異性化。
GTLも自社製かどうか怪しいエクソンモービルですが、VHVIも他社製の可能性あるかもしれません。
GTLはシェルはカタールに自社の製油所がありますが、エクソンモービルは合弁会社はあるけど自社製とまでは言えないレベル。
シェルのGTLを買ってるとすると昨今のGTL比率低下も納得な感じ。
その場合、VISOMを使っているのか?他社製VHVIを使っているのか?
VISOMならVHVI+なのでGTL並みの性能は担保出来そうですが、シェルから購入するGTLと果たしてどちらが安いのか?
これだけ見るとエクソンモービルこそ鉱物油を使いたくて仕方がない雰囲気です。
だけど実際は自社の鉱物油は自社オイルで殆ど使わずGTLやVHVIを他社調達で製造している。
PAOは自社製造なので比較的PAO製品が残っているのはそのため?
VHVIは技術的に作れない訳ではありません。
何故なら
VHVIなどの製造技術はエクソンモービルが元売りに販売しているから。
元売り各社はエクソンモービルなどから精製技術やら触媒やらを購入してVHVIを製造しています。
VHVIのコストが厳しいのでしょうね。
国内大手がVHVIを作っていないのもエクソンモービルと同じ理由でしょう。
だから、エネオスや出光ももっとやれる筈ですよね?
VHVIに固執する理由は無い訳ですからPAOだってVHVI+だって使える訳です。
自社のGr.II以下の鉱物油どうするんだ?って話があるのでしょうが…
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Posted at
2025/12/15 10:17:17