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2024年04月11日 イイね!

日本語で選ぶエンジンオイル

日本語で選ぶエンジンオイル今までオイル関連のブログを色々書いてきましたが、
「じゃあ、どういうエンジンオイルがいいのさ?」
という当然の疑問はあると思います。

今回は日本語で選ぶエンジンオイルについて記載します。
必要な知識は「日本語」です。化学の知識は無くても行けます。






例としてGRオイルのサイトを引用します。
毎度悪い例で使ってしまって申し訳ないと思いますが、オイルがダメだと記述もやはりダメ。
日本語がおかしいサイトはオイルの中身もおかしい好(悪)例です。


まずは白缶、サーキット、ツーリングの説明

これは特に問題なさそうですよね?


次はエンデュランスの説明

ベースオイルのところに注目
「高粘度指数の炭化水素系合成ベース」
とは何ですか?

高粘度指数…これはいいです。
炭化水素系合成ベース…これは日本語が変です。

炭化水素は油のことです。
潤滑油やガソリン、軽油、灯油、重油なんでも炭化水素。

「炭化水素系」 これ変じゃないですか?
鉱物油を石油系炭化水素とは言いますが、炭化水素系石油とは言いません。
石油は炭化水素しか無いですからね。
何系の炭化水素なのか?と説明しなければいけないのにその逆とは如何に?

トヨタじゃないですが「化学合成系炭化水素」も同様に意味が判らない。
化学合成に「系」は要りません。化学合成炭化水素 or 合成炭化水素です。
〇〇系とは系統、分類を意味するので炭化水素ならば大まかな物質名が入ります。
パラフィン系、ナフテン系、エステル系炭化水素など。


次は「合成ベース」
合成ベースって何でしょうか?
合成のベースオイル?ベースオイルの合成?
ベースオイルが合成油(化学合成油)だと言うのなら
ベースオイル:化学合成油
と書けばいいのです。

ベースオイルを略してベースと言うことは海外でもあると思いますが、それなら炭化水素系合成ベースなんて長ったらしい日本語がおかしい。
炭化水素系合成潤油と言ってしまうと鉱物油から精製するVHVI+は該当しなくなってしまうので苦し紛れに合成ベースで止めてる訳ですね。

特殊エステルベースも同様に意味不明。
「特殊エステルベースオイルを使用」と書けばいいのに、炭化水素系合成ベースとおかしな造語を作ってしまった手前、エステルもベースオイルと言えなくなっています。
エステルは純然たる化学合成油なので、炭化水素系合成ベースオイルないし、炭化水素系合成潤滑油と言えるのにね…

ベースオイルに鉱物油の精製油(VHVI+)を使っているからこのような後ろめたい表記なのでしょうが、GRオイルで使用している鉱物油は非常に良いものです。
本当の意味でPAOに近いVHVI+だと思います。(エンデュランス以外は不明)
だから高度に精製された鉱物油を使用とか、粘度指数を掲げて他社よりこれだけいいんです!とかアピールすればいいのです。


こういう表現をするってことはエネオス(トヨタ)のエンジニアはVHVI+は化学合成油に敵わないと自ら言っているのと同じことです。
素晴らしい鉱物油を開発したのなら堂々と鉱物油ベースであることを言うべきです。
GRオイルがダメなのはベースオイルでは無くて添加剤(エステル)の方です。

今回はGRオイルを例として挙げましたが、こう言った表記で消費者を煙に巻くようなオイルのサイトが非常に多いです。
なのでエンジンオイルを選ぶ際には日本語に違和感が無いものを選びましょう。


また、専門用語を使うこと自体は悪くないですが、その場合はgoogle検索で出てくる一般用語を使用しているか?意味の分からない造語を使ってないか?なども判断基準になります。
一般用語の略称もどれも大したものではありません。
ZnDTP、ZDDP、MoDTC、MoDTP、HIVI、VHVIなど入ってて当たりまえの添加剤、ベースオイルです。
これらが書いてあるから「何か凄そう」とか思わないでくださいね。
HIVI(HVI)なんてGr.IIの鉱物油です。むしろダメ。


余談ですが、「ペンシルバニア産」を良い意味で使っていたらアウト。
ペンシルバニア産が良かったのは純然たる鉱物油しか採掘出来なかった時代の話。
50年以上前の話ですね。


揚げ足取りと思う方も居るかもしれませんが、こういった感じでちょっとずつトラップを仕掛けて純度の高い「カモ」に仕上げて釣っているのかもしれませんよ?


NGワード
・炭化水素系○○
・化学合成系○○
・ペンシルバニア産
・独自の造語が多い
他にもあったら教えてください。

炭化水素系○○に入る言葉はあるにはあります。
例えば炭化水素系合成潤滑油、それに対してフッ素系合成潤滑油。
フッ素系合成潤滑油はC-F結合なので炭化水素のC-H結合は含まれません。
なので言葉としては成立しますが、〇〇には入るのは結局「潤滑油(材)」しか無いと思います。

だからエンジンオイル界隈で炭化水素系○○と言う必要が無い。
ちなみにフッ素系潤滑油は超高額(100g1万)なのでエンジンオイルの土俵にあがることはありません。


このブログが皆様にとって違和感のあるブログになっていないことを祈ります(笑)


続編はこちら
Posted at 2024/04/11 21:12:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2024年04月05日 イイね!

エンジンオイル遍歴

エンジンオイル遍歴私がどうしてエンジンオイルに偏見を持ってしまったのか?
エンジンオイル遍歴を追っていけば何となくの変化が判ると思います。
いずれも複数回以上使ったものです。
全ての車でサーキット走行ありです。





プリメーラ (2001-2008)
MOTUL 300V 5W-40
    1100 5W-30
パワークラスタ 5W-40
ワコーズ 4CR 5W-40

R32 GT-R (2005-2008) 
HKS 15W-50

BMW 330i  (2008-2012)
エネオスサスティナ 5W-30
Mobil1 5W-30

BMW 318i  (2012-2014)
HKS 10W-40

アウディS4  (2014)
コスモ LIO 5W-40

VWボーラ (2015)
覚えてない

BMW 318i  (2015-2017)
ナ口ード 5W-40

プジョー308GTi  (2017-2023)
ナ口ード 5W-40
Mobil1 ESP 5W-30


プリメーラで第一次オイルこじらせ期が来ます。
MOTULは最初は凄くいいけど持ちが悪い。交換サイクル2000km以下。
1100という極圧材入りオイルが案外良かった。バイク用w
MOTULは1100、2100、4100、8100、300Vと全部使いました。
300vより4100が合ってたかな?
パワークラスターはポリマーたっぷりでとにかく持たない印象。
今はポリマー入ってないみたいですね。
SR20VEに換装してからはMOTULは使ってなかったかな?
最終的にワコーズ4CRで落ち着きました。6時間耐久レースもこれで走りました。
当時は5W-30で良いオイルがあまり無い印象でしたので5W-40か0W-40がメインでした。

次はR32GT-Rですが、これはHKSの15W-50一択でした。
ワコーズと日産エンデュランスも使いましたがこれが一番耐力がありましたね。
ブーストアップして380psくらいは出てましたがチューニングカー用オイルだけあって頑張ってました。
オベ〇ン製?なんて噂もありましたが実際どうだったんでしょうかね。

330iは発売間もないエネオスサスティナを入れてました。
これ新油時は凄くいいけど…という感じ。
あとオイル容量が6.5Lで出費がキツい。
給油と洗車とオイル交換で2万くらい払ってたような…

さすがにオイル代が高くて、ジェームスが排気量別料金制だったことからここでMobil1デビューします。
確か3Lクラスで5000円くらいだったかな?
面白みは無いけどサーキット走ってもヘタらないオイルをここで知る。
と同時に5W-30の方が5W-40より良くね?とも思い始める。(耐久性)

サスティナを1年位入れた後にMobil1を入れてましたから違いは判りますよね。
以降は反エネオスシフトw

その次はE36 318iですが、これは1年半でエンジン2回載せ替えとか苦行過ぎて覚え無し。
エンジンブローしたときはHKSの10W-40でしたがこれはダメでしたね。

その次のアウディS4はV8 4.2Lでオイル容量が衝撃の9.5L!
ペール単位で買いましたが、1年しか乗らなかったけど二缶使ったかな?
ワコーズとコスモLio使ったような?
コスモLio中々良かったですよ。PAOベースだった模様。
この辺りでエネオスより実は出光とかコスモの方がいいんじゃ?と思い始める。
今のコスモはエネオス製?なんて噂もありますが。

その次のVWボーラ
黒歴史なので何も覚えてないw
一度だけ長期在庫のAMG純正オイル入れました。5W-50のやつ。
中身は当時のMobil1だったと思います。
5W-50ってRally-Formulaですよね?
たぶんトリシンセ(PAO+エステル+アルキルナフタレン)時代のやつですね。
もっと堪能しておけば良かった。

次の318iは330iと同じE46型。
この時ナ口ードデビューします。
この頃のナ口ードはまだ安かったです。ペール1.2万とか。
これでも当時は2番目くらいに高いやつです。今凄い価格…
この上がHTHSなんちゃらだったかな?
耐久性はあんまり無い。悪くないけど普通のオイル。
あと説明が判りづらくて付いていけなくなった…

最後のプジョーは318iで使ってたナ口ードを1年くらい使ってその後はMobil1 ESPです。
ナ口ードの感想は318iと同じ。特筆無し。
Mobil1 ESPはプジョー純正のTOTALイネオファーストが高くて買えないので代替で買ったのですが、これは良いですね。Best of best
とにかく耐久性が素晴らしい。
308GTiも1.6Lターボで250psありましたが、5000km余裕。
オイル交換が待ち遠しくない。気づいたら5000km超えてることも…
ESP高いだけのことはある!モービル万歳!となる。


そして今が第二次こじらせ期ですねw
オイルブログを書き始めた時はまだGRカローラ乗ってませんでしたが、たまたま0W-20で検証を始めたのは神のお告げか?
0W-20にこだわっているせいで沼に嵌っている感じはありますが、おかげ様でこの2年で相当知識は増えました。

と言う訳で人並に有名どころは使ってきて今に至ります。
なので、Mobil1とかシェルヒリックスがあんまり新油感が無いのでイマイチと感じる人の気持ちも判りますよw





Posted at 2024/04/05 11:01:05 | コメント(5) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2024年04月04日 イイね!

世界のPENNZOIL

世界のPENNZOIL2月のペンズオイルの個人輸入のブログが思ってた以上にPV出ました。
やはり皆さんアメリカ製のペンズオイルが気になっているようですね。
今日はペンズオイルのAPI認証品を作っている会社について書いてみます。











調べ方は簡単。
EOLCSで商品名or会社名で「PENNZOIL」で検索すればOK.
検索結果はこちらこちら

COMERCIAL IMPORTADORA, S. DE R.L. DE C.V → メキシコ
PENNZOIL PRODUCTS COMPANY       → アメリカ
Shell Lubricants Japan K.K.          → 日本

以上3社だけです。

ペンズオイルの製品名でEOLCSに認証申請しているオイルがここに出てくる全てなので、ここに「製品名」が載っていないペンズオイルの名前で売られているペンズオイルがあるとすればそれはOEM品偽物です。

例えばペンズオイルウルトラプラチナ0W-20であれば、
会社名:PENNZOIL PRODUCTS COMPANY、製品名:Ultra Platinumで検索出来ます。

OEM品はEOLCSには別名(OEM会社の製品名)で登録しているオイルにペンズオイルのシールを貼って売っているものです。(API認証品なら)
日本で販売されている金属缶のペンズオイルはAPI認証品で正規品。

ただ、API認証をアメリカで取ってそのレシピで他の国で製造するのもありなので本国のレシピを使って本国以外のペンズオイルが流通することはありえますが、商品名が本国のものと同じになるのでそこで識別出来ます。
日本はシェルもモービルも本国とは別にAPI認証を取っているのは謎と言えば謎。
だから、日本のペンズオイルは…とか言われてしまう一因になってたり。

個人的には生産国とかどうでもいいです。
どこで作っても良いものは良いです。
仮にペンズオイルという名前の商品がマレーシア製でもモノとしてちゃんとしていれば。
アメリカのペンズオイルは良い、と言っていてマレーシア製を売るならそこはちゃんと説明しないとフェアじゃないですけど。


こないだ個人輸入したアメリカ製のウルトラプラチナは非常に良いです。
FSWで130度行ってしまいましたが、まだ行けます。(劣化はしてる)
GRオイルはリンクサーキット1回で120度超えただけでヘロヘロだったのとは雲泥の差。
このペンズオイルの中身はシェルヒリックスウルトラと同じっぽいですけど。

レッドアンドイエローさん、日本でもウルトラプラチナの取り扱いをお願いします。
話題になってる今なら売れますよ!
あと余計なお世話ですが、並行輸入品に関する注意喚起もそろそろ書いた方がよろしいかと思います。

と思ったらこのタイミングで殆どの商品がディスコンとはどういうこと?
ペンズオイルにハイエンドを任せてそれ以外はクエーカーステートってことかな?
ならばこの流れでウルトラプラチナ追加を是非お願いします!


どうしてもアメリカ製のペンズオイルを使ってみたい方、
本国仕様のプラボトルの1qtか5qtを買いましょう。
セカイモンで買ってもそこまで高く無いです。
それ以外の並行y… おや、誰か来たようだ。


【追記】
日本のAmazonでも並行品が買えるようになりました!
Posted at 2024/04/04 21:11:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2024年03月11日 イイね!

オイル添加剤

オイル添加剤みんな大好きオイル添加剤
エンジンオイルに最初から入っているもの、後から添加するものありますが、ここではエンジンオイルに最初から入っている添加剤について書いてみます。

アフター品の添加剤の話はちょっとだけ最後に書きます。







まず、添加剤にはパッケージとコンポーネントがあります。
パッケージはそのままベースオイルと混ぜれば所定の規格に適合するオイルが出来る添加剤。
コンポーネントは個々の成分別に販売されている添加剤。
例えばベースオイルにSP認証パッケージ添加剤を規定量混ぜるとSP規格適合オイルの出来上がり。

このパッケージメーカーと言うのは世界に四社しかありません。(中国除く)
アフトンケミカル、インフィニアム、シェブロンオロナイト、ルーブリゾール
コンポーネントメーカーは沢山あります。
パッケージ添加剤は日本でも四社とも購入出来るみたいですが、工場があるのはシェブロンとルーブリゾールの二社。
ということはこの二社の添加材が安いのかな?
インフィニアムはエクソンとシェルの添加剤メーカーが合併した会社。

API認証オイルを販売するにはAPI認証を通った(試験した)パッケージ添加剤とベースオイルを指定割合で配合する必要があります。
SP認証品を作りたいならSPパッケージとベースオイルを混ぜる。
その他粘度指数向上剤(ポリマーとかPAO)を添加する場合などは指定割合の最大量を超えないように添加します。
ここで言うPAOは添加剤としてのPAOなのでドロドロのやつ。(mPAOが多い?)

どのオイルと添加剤をどう混ぜたかAPIに書類申請すればAPI認証マークが使えます。
エンジンオイル誰でも作れる説はこういうところから。
API認証オイルの申請は年額$5500払えば何種類でも認証申請出来るみたいですね。
EOLCSのライブラリでAPI認証オイルは検索出来ます。
余談ですが、APIの認証マーク(ドーナツ)が付いてないオイルでSPとかSNとか書いてあるオイルは認証品ではありません。適合品。

パッケージ添加剤を使用しないでAPI認証品を作ろうとするとAPIの試験を受けることになってしまい、これが超高額で普通はオイル単体では試験は受けないと思います。(数千万?)
なので独自ブレンド品はSP相当品とかSP適合品が流通することになります。
(適合品はその規格に合格する性能を有するという意味。認証品とは違います)
トヨタのGRオイルもAPI SP相当品。GR規模でもそれ。
さすがに自動車メーカー純正オイルはAPI認証品が多いですが、ホンダのように独自規格のオイルもありますよね。

なので国内石油元売りのオイルでも韓国製VHVIに海外メーカーが認証取った添加剤を混ぜてるだけ。
という場合が往々にしてあると思います。
中国製のベースオイルや添加剤もあるのでこの限りではありません。
国産鉱物油もありますよね。


下記は中国某社のSP品の添加剤の割合です。
総質量に8%添加でppm換算しています。
SP品にしてはCa少し多め目、BもMoも少ないですが、Mg多め。
これ、Mobil1とかPennzoil(シェル)とか海外大手のハイエンド品に近いフォーミュレーションですね。
Caを少し減らせばシェルヒリックスウルトラにかなり近い。
これだけ見ると中国製も良さそうな気も?

Ca 1216 (清浄剤)
Zn 816 (酸化防止能,腐食防止能,耐荷重性能,摩耗防止能)
P 728 (耐摩耗剤)
B 168 (固体潤滑剤)
Mo 26 (固体潤滑剤)
Mg 400 (清浄剤)
N 776 (窒化化合物、金属不活性剤)

SN規格まではCaは2000ppm程度入っていましたが、LSPIがCaとカーボンに反応して発生してしまうことからSN Plus、SP規格からCaは半減しました。(1500ppm未満)
代替清浄剤はMgですが、Mgは高いらしいですね。
あとはMoを添加するとLSPIを抑えられるってことでMoとB添加でそれを補うような手法も(日本はこれが多い?)あります。
MgとMoは一緒に入るとLSPIが増加する傾向があるので配合比率は重要そう。
トヨタ純正は積極的にMgとMo入れてくる傾向ありますが大丈夫なのかな?




余談(個人の感想文)
後入れのオイル添加剤ですけど、例えば有機モリブデン(MoDTC)ってありますよね?
有機モリブデンが壊れて境界潤滑面に二硫化モリブデン(MoS2)の被膜を作って云々ってやつ。
エンジンオイルに界面活性剤や分散清浄材入ってますけど効果出ますか?
オイルの清浄剤はモリブデン被膜とスラッジ被膜を区別して洗浄出来ますかね?
分散剤はスラッジが塊になるのを防ぐ役割です。
スラッジが大きくならないように分散させるのですが、モリブデンの効果がキチンと出るのか。
被膜になる前に取ってしまうのでは…

ターボエンジンの場合、燃焼室温度もピストン側圧も高いので生成されたモリブデン被膜の効果がどこまで出せるのか?
直ぐ剥がれてしまうことはありませんか?
剥がれる際に境界潤滑を発揮するモリブデン被膜ですが、想定より早く剥がれてしまっては意味がない。
ターボエンジンフルブースト1回で全部剥がれたりしませんかね?

ZnDTPを添加するとより低温域で二硫化モリブデン(MoS2)を生成出来るようですが、高温で精製されたMoS2と比べて耐久性は同じですか?
結晶性に差が出たりしないでしょうか?

ひたすらMoS2のゴミをオイルパンに落としてるだけなんてこと無いですよね…


また、エステルが添加されているオイルの場合、エステルの極性が強いのでモリブデンが被膜を生成する間もなくエステルが吸着します。
モリブデンが仕事をするには大量に入れる必要がありそう…
(極性が弱くモリブデンと喧嘩しにくいエステルもあります。)


有機モリブデンが二硫化(MoS2)モリブデンになるには硫黄(S)をどこからか持ってくる必要があります。
ZnDTPはSが含まれているのでここからSを取るのでしょうが、鉱物油ならSが残留してますから鉱物油の方が有機モリブデンの効果がより出そうな気もします。
鉱物油の方がより効果が出るとしたらよりカモにしやすいですよね。
安いオイルの方が効果が出るから。


これらもエンジンオイル製造時に添加していれば各々が喧嘩しないように配合出来ますけど、後入れ添加剤はその辺配慮されていますか?
後入れ添加剤を入れるくらいなら最初から高いオイルを買った方が良いと思うのはこういうところから。
誰とも喧嘩しないアルキルナフタレンは別ですが。


また、上の添加剤のところでも少し書きましたがMoとMgは一緒に入るとLSPIが増える配合があるのでGRヤリスなど直噴ターボ車は注意が必要です。(ソース)
モリブデンはエステルとも喧嘩する場合があるのでエステル配合オイルも注意。
水素フリーDLCとも喧嘩するのでピストンリングが水素フリーDLCコートだと危険。


これらの理屈は後付けです。
良いオイルを入れてると後入れ添加剤(MoDTC)が全然効かないってことがあります。
実体験から上の理屈が納得できた次第。
逆に言えば後入れ添加剤が効くってことは、入れてるオイルが…ってことかなぁ?
さっきのS(硫黄)の話もあるし。

固体潤滑剤って結局効果が無くなるとオイル中でゴミになりますよね?
有機モリブデンは油溶性ですが、二硫化モリブデンになって被膜が剥がれる時に効果を発揮し、その後はゴミになる。
粘度指数向上剤のポリマーと同じ最期を辿るのでは?
ZnDTPの入れ過ぎも同様。


ロングドレインのオイルほどMoとかBとか入ってません。
最初は良いけど…って感じじゃないのでしょうか?
入れ過ぎると逆に抵抗になりますしスラッジになった後はどんどん塊になります。
廃油の時にデロンデロンになった二硫化モリブデンを見て何も感じないでしょうか…
微量のMoやBは酸化防止剤なので用途が別です。


結局文化の差(宗教観)なんでしょうかね。
日本のオイルは短寿命で良いって発想だから固体潤滑剤や粘度指数向上剤にポリマー(これも個体)を入れてオイルの性能を出そうとするけど長くは使えない。
最初だけ良いけど1000㎞もしたらグズグズ。



対して海外メーカーは1万マイルを基本に設計するからオイルに「異物」を入れたがらない。
オイルの寿命が来る前に固体潤滑剤の寿命が来てゴミが循環することになるから。
と想像しますが実態はどうでしょうか?

オイル屋さんは商売に不都合なのでこの手の話は教えてくれないでしょう。
(そもそもそこまで理解があるオイル屋さんがどれだけあるのか)
詳しい方、ぜひご教示ください!



後入れ添加剤って量が少なくてクソ高いので商売的にラクですよね。

Posted at 2024/03/11 21:47:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2024年02月25日 イイね!

ペンズオイルを個人輸入

ペンズオイルを個人輸入以前から気になっていた本国生産のペンズオイル
日本製とは中身が違うらしいですね。

Youtube界隈でオイル業界の闇として盛り上がってるので動画を見た人も多い筈。
並行輸入業者とショップの主観で喋ってるので全てを鵜呑みにしない方が良いですけど。
結局自分たちの都合(商売)に良いように喋る…





そのお店のラインナップがちょっと偏っていたので自分で輸入してみました。
輸入と言ってもセカイモンで代行輸入を頼んだだけなので難しくは無いです。


商品総額 5,589円
セカイモン手数料 838円
国際送料 8,060円
合計 14,487円

超高いですが、これでもAmazonとか並行輸入業者よりはまだ安いです。

で、ちょっと気になったのが
本国のペンズオイルって商品ラインナップが結構あってその違いがどうなのか?



メインのラインナップは以下の4つ(価格はウォルマート5qt)

・ペンズオイルモーターオイル(黄色) 半合成油 0W-20設定なし
・ペンズオイルフルシンセティック(黒)合成油 $23.78
・ペンズオイルプラチナ(銀)GTL $23.78
・ペンズオイルウルトラプラチナ(グレー)GTL $32.52

黒と黄色の間にゴールドとかそれぞれにハイマイレージシリーズとかあります。
0W-20は黄色のラインナップが無いですが、安いので敢えてスタンダードを買う必要も無さそう。

また、本国ペンズオイルのSDSはこんな感じなので超テキトウです。

鉱物油からGTLから全部書いてあって、この中のどれかが入ってるよって感じw
ウルトラプラチナはベースオイルはGTLだけでしたが。


ウルトラプラチナは現在は日本では売ってません。(前はあった)
これ日本でも再販して欲しいところですね。
日本のシェルもそうですが、ハイエンド意外とやる気ない…
ゴールド、プラチナと微妙なところラインナップを揃えてるし。
黒のフルシンセティックとウルトラプラチナにして欲しいところです。
ちなみに輸入業者が扱っているプラチナブリッツもアメリカ本国にラインナップなし。
これVHVIと鉱物油の半合成(この言い方も微妙だけど)オイルなのでわざわざ買う価値は…


もう一つ余計な話をするとXHVIはシェルの商標で、現行品に関しては
XHVI≒GTLではあるけれど、鉱物油ベースでXHVIの場合はあります(あった)。
XHVI>VHVI>HIVIと言った感じで使用する例が多いとは思いますが、XHVIはあくまでもシェル製の高性能ベースオイルに対する商標。
VHVIやHIVIのような一般呼称では無いので、話の中で表記する程度なら問題無いと思いますが、商品に勝手に使ってはイケナイです。
VHVI+とかVHVI++とか表記があるのはそういうこと。


話を戻して、
ちょうど比較してる動画がありました。



この動画を見る限りだとGTLベースのプラチナよりVHVIベースの「フルシンセティック」の方がオイルの性能は良さそうですね。
プラチナはGTLってだけで添加剤が少ないみたいですし。
価格が一緒ってのも悩ましいところですね。
個人輸入の場合、ウルトラプラチナ買っておけば間違いないですね。
送料とか手数料の差が大きいので安いオイル買うメリットが無い。
総額が1500円程度変わってもね…

今セカイモン見たらウルトラプラチナで全込み10,780円になってました。
国際送料がコロコロ変わるのでアテになりませんけど。

最初は50qtとか大量に買おうと思ったのですが、中途半端に重いと送料がヤバくなって(12万!)止めました。
パレット買いとかなら安いんでしょうか。


来月FSWで走行会なので今入れているタイ製シェルヒリックスウルトラのまま行くか、ウルトラプラチナに交換しておくか迷います。

未開封在庫が60L超えたので消費しますかね…
我が家4台とも同じ粘度使えるのでそこそこなペースで減るとは思いますが。

関連ブログ
世界のペンズオイル
Shell Helix Ultra VS Pennzoil Ultra Platinum
Posted at 2024/02/25 18:42:10 | コメント(4) | トラックバック(0) | オイル | 日記

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