先日のプジョーのブースト圧の件で気になったので追加検証しました。
・純正ブースト計の表示圧は最大2.5bar
・恐らく相対圧なので加給圧は1.5bar
・だとするとアイドリング付近は1.0bar弱のはず
・なのに純正ブースト計の表示はアイドリング中0.0bar
・絶対圧ならそもそも0.0barはありえない。(理論値で存在するのみ)
・0.0bar~1.0barの領域は何者?
この辺りを確認します。
検証はいつものELM327を使います。

プジョーのOBD2ポートへのアクセスは最低です。
蓋とか手じゃ絶対外れない。。ペンチとマイナスドライバーで何とかこじ開け。
まずはアイドリングのインマニ圧確認

純正は0.0bar表記
OBD2では92kPaとなりました。

100kPa=大気圧なので92kPaは若干の負圧。
社外品のブースト計で言うところのマイナス領域です。
負圧にしちゃ高い気がしますが、まあ想定内でここは問題なし。
次は純正ブースト圧1.0bar
純正ブースト計の写真撮れませんでしたがOBD上では何と95kPa

ブースト圧維持するの難しくてブースト下がり気味のタイミングだと思いますので100kPa付近が正しそう。
とは言えアイドリングから3~7kPa程度しか変化してないのに純正ブースト計は0.0から1.0barまで跳ね上がったことになります。
圧力センサの負圧域が適当で30kPa程度ずれてたとしても0.0~1.0barの領域はリニアリティは全くないってことですね。3倍から20倍程度の誤差。
ってことで正圧はやはり1.0barからということになり、最大加給圧は1.5barと納得の結果に。
ところがそれだけで終わらなかった。。

写真撮れなかったのでピークホールド値ですが、OBD表記の最大インマニ圧は210kPa弱。
相対圧だと110kPaって。。ホントのブースト圧は1.1k程度ってことなの?
OBD表記のアイドル圧が92kPaはちょっと高い気がするのでこれが75kPa程度だとするとブースト圧が1.3程度で何となく許容範囲のような気もします。
フランス人が信用できなくなったのでドイツ人で確認します。
旧型ミニのクーパーSは同じエンジンでブースト圧0.9barで184psだそう。(ドイツ人は信用する前提w)
なのでカタログ値同士を比較してブースト圧に換算してみます。
250/184*0.9=1.22bar
もやはカタログ値もあてになりませんが、上で書いた1.3に何となく近いです。
【結論】
・純正のブースト計の0.0~1.0bar領域は負圧域でリニアリティが無く全然アテにならない。
・最大ブースト圧は高めに見積もっても1.3程度。(GTi250とGTi270の差か?)
・まだまだブーストアップ出来るね!
デジタルスピードのECUチューンだと250→295psになるようです。(GTi270は270ps→295ps)
GTi250の方が上がり代が大きいことからブースト圧にもともと違いがあるんでしょうね。
GTi250とGTi270はタービンなど補器類も同じですし。
実際のパワーはともかくブースト1.5k程度に上げる分のマージンはありそうなので45psアップは出来そうですね。
自分で書き換え出来たら理想なんですがどうもECU開けないと無理そうなのでプロに依頼かなぁー。
Posted at 2019/02/09 11:38:53 | |
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プジョー308 | 日記