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nino8446のブログ一覧

2025年01月24日 イイね!

日本語で選ぶエンジンオイル その3


大好評?日本語で選ぶエンジンオイルの第三段です。
オイル関連で一番高PVなのは化学合成油リストですけど。
あれ、ついにgoogleとYahoo検索でもトップ10に出るようになりました。


今回も日本語だけで選びます。
いつも通り化学の知識は要りません。

例としてバルボリンのサイトを挙げます。
バルボリン自体が悪いという意味ではないです。むしろ良い方だと思います。


下記4つはバルボリンの代表的な製品です。

VALVOLINE SYN POWER FULL SYNTHETIC 0W-40
VALVOLINE SYN POWER FULL SYNTHETIC 5W-50
VALVOLINE MAX GUARD C5 0W-20
VALVOLINE MAX GUARD SP 0W-20



シンパワーは0W-40と5W-50の粘度違いなだけのように見えます。
マックスガード0W-20と同じ粘度でC5とSPの違いなだけのように見えます。

赤枠と黄枠に注目
シンパワー0W-40だけ100%化学合成油で他は100%合成油です。
価格は4300~2800円/Lと全然異なります。
シンパワー同士でも1300円/L、0W-20同士も1000円/Lも違います。
0W-40と5W-50なら5W-50の方がワイドレンジで高そうですが…

各製品のPDS(プロダクトデータシート)を読むとより違いが判ります。


バルボリンシンパワー 0W-40 モーターオイル
バルボリン シンパワー0W40 モーターオイルは、PAO(ポリアルファオレフィン)を主成分とする化学合成基油と最先端のバルボリン添剤テクノロジーを結集して開発した超高性能100%化学合成エンジンオイルです。


バルボリンシンパワー5W50 モーターオイル
バルボリン シンパワーモーターオイルは、超高性能プレミアム100%合成基油と最先端のバルボリン添剤テクノロジーを結集して開発した超高性能100%合成エンジンオイルです。


バルボリンマックスガード C5 0W-20
バルボリンマックスガード C5 0w20 は、ポリアルファオレフィン(PAO)配合の100%合成モーターオイルです。


バルボリンマックスガード SP 0W-20
バルボリン マックスガード SP シリーズは、100%合成基油を採用し高性能添加剤システムと最先端の粘度指数向上剤を配合して開発した超高性能モーターオイルシリーズです。


どうでしょう?
違いが判りましたか?


バルボリンの定義では化学合成油と合成油は区別しているようです。

シンパワー 0W-40 PAOを主成分とする化学合成基油(PAOがベース)
シンパワー 5W-50 超高性能プレミアム100%合成基油(VHVI+?)
マックスC5 0W-20 PAO配合の100%合成モーターオイル(VHVIにPAO配合)
マックスSP 0W-20 100%合成基油(VHVI)


以前にも書きましたが各社アピール出来るポイントは必ずちゃんと書きます。
変な日本語で煙に巻くようなことはしません。
PAOベースなのにアピールしない企業はあるにはありますけど。



シンパワー0W-40はPAOベースの化学合成油です。
シンパワー5W-50はちょっと胡散臭いですが、同社他製品とは違う超プレミアム100%合成基油とあるのでもしかするとVHVI+がベースオイルかもしれませんが、価格が高くないのでVHVIとポリマーで作ったオイルの可能性が高いです。


次にマックスガードC5はPAO配合と書かれていますので粘度指数向上剤にmPAOを配合して粘度指数を上げているものだと思います。

一般的に流通しているオイルでPAO表記があるものの大半は「配合」です。
PAOと書いてあってもベースオイルではありません。


PAO配合オイルの場合、販売店が勝手に書き換える場合もあります。

マックスガードC5は本来

100%合成油(PAO配合)

なのに、

100%化学合成油(PAO)

なんて書いている販売店もありました。
これだとPAOベースの化学合成油と勘違いしてしまいます。
マックスガードC5は安いオイルでは無いので勘違いして買ってしまう人も居そう…

購入前に必ずメーカーサイトを確認してから購入しましょうね。
ホント無秩序過ぎるオイル界隈。。


話を戻して、マックスガードSP 0W-20は普通のVHVIでしょう。
C5とSPの両方に適合する添加剤はあるのでC5 SPという商品でも良さそうですが、そこは価格差が出てしまうので敢えて棲み分けしたのかな?


以上、この中で避けた方が無難なオイルはどれでしょう?
比較するとシンパワー5W-50が日本語に違和感ありませんでしたか?
「超 高性能 プレミアム 100%合成基油」

シンパワー0W-40と名前は同じでも中身は別物のようです。
悪いオイルかどうかは判りませんが0W-40と比較すると文章が後ろめたいですよね。
価格も1300円/Lも安いし同じ中身の訳がないです。


そもそも5W-50って難しいオイルです。
かつてMobil1 Rally Formulaという5W-50のオイルがありましたが、あれは純然たる化学合成油で5W-50の粘度を担保していました。
いわゆるトリシンセ時代のMobil1です。
回顧主義オジサンが昔は良かったって言ってるやつw


当時は5W-50のワイドレンジこそ高性能の証だったのですが、この20年くらいはポリマーで増粘し放題になってしまったのでワイドレンジ=高性能では無くなりました。
5W-30程度のオイルにポリマーマシマシで5W-50の出来上がり。

シンパワー5W-50は100℃動粘度17.4で粘度指数が171なので実質5W-42程度かもしれません。
40℃動粘度が記載ないので判断できないのですが、そんなに強烈なポリマーは使って無さそうです。そこは良心的。
しかし、廃盤になってました…


ちなみに今のMobil1 5W-50もRally Formulaとは別物です。
レクサスLFA純正オイルですけど何故かベースオイルがVHVIです。


バルボリンはオープン価格では無いので比較的推察しやすかったです。
ちょっとした表記の違い、価格差が手がかりになりますからね。
オイルに限らずオープン価格は何もいいこと無いので止めて欲しいですね。


日本語で選ぶエンジンオイル

続:日本語で選ぶエンジンオイル
Posted at 2025/01/24 08:41:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月22日 イイね!

勝てる気がしない・・・


リンクサーキットの2024年ランキングが出ました。



ヤバいっすね。
ZC33S確変状態。
まさか53秒台まで居るとは…

自己申告なので載ってないクルマも当然ありますがZC33S上位占め過ぎ。
GRヤリスも53~55秒くらいに居るはずですが昨年は登録なし。

そしてシバタイヤ200R
12月のリンクの気温でグリップするんだろうか…


来月の筑波の走行会、RE-71RSかシバタイヤ200Rか迷います。
RE-71RSでも1周目滑るってのに明らかにそれ以上滑る200R。
80Rでケツ出たらヤバい予感しかしません。

71RSは265なので71RSで行くとは思いますけど。
エンドレスサーキットミーティングも3/9で決まったようなのでそこで71RS使い倒してお終いかな?

早くCUP2が欲しい!
Posted at 2025/01/22 20:04:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | サーキット | 日記
2025年01月20日 イイね!

G16E-GTS用オイルを作る

G16E-GTS用オイルを作る
GRカローラ用のオイルを作ってみることにしました。
とは言え、イチから作るのも至難の業ですしコスト的にも厳しいのでブレンドします。










要求仕様
・サーキット走行3回して油圧低下が30kPa未満
・サーキット走行含め5000km走行後に性能担保されていること
・LSPIに対応していること
・高粘度化による出力損失が無いこと
・2000円/Lを超えないこと


かなり厳しい条件です。
特に1個目。ダメオイルだとサーキット1回で50kPa落ちます。
ポリマーたっぷりだと街乗りだけ3000kmでも50kpa落ちたり。
サーキット3回+5000kmに耐えられればターボ車街乗り1万km楽勝のはず。
直噴ターボでオイルも汚れるのでそれ以上は宜しくないですけど。


GRヤリスやGRカローラのG16E-GTSは0W-20 API SP規格品が指定粘度オイルです。
5W-30やそれ以上の粘度帯のオイルは使用可とはなっていません。
ここがちょっと他のエンジンと異なるところです。
普通は他の粘度もユーザーマニュアルに使用可と記載されます。


GRヤリス、GRカローラは0W-20のみ



シビックタイプR(FL5)は0W-20から5W-30まで記載
何気にACEA A5/B5も記載ありますね。



とは言え、過去0W-20オイルを色々試してきましたが、やはり0W-20ではサーキット走行を含めると完全に性能担保するのは難しいです。
なので0W-20よりは硬く、0W-30未満の粘度を想定したオイルを作ります。
イメージ的には0W-25程度です。
あくまでも0W-20の範疇を超えない範囲での高粘度化。


混ぜるオイルは添加剤、ベースオイルが異なると効果が薄れそうなので今回はMobil1で作ります。
0W-20と0W-30を混合した理由は成分が似てるから。(GTL比率高)
5W-30だとVHVIが多く、ベースオイルの配合が結構違うので避けました。

また、LSPI非対応オイルだとノック補正学習値が下がると言う話も聞くので対応必須とします。
私はSP規格品しか使ってないですし、学習値があまり変化しないGRカローラですのでこの辺の差が判りませんが、前期GRヤリスはこの影響あるようなので必須要件にしました。



粘度計算ツールはテンペラメントルブさんのサイトを使用しています。
入力する動粘度は100℃動粘度(カタログ値)を使用します。

0W-20を1.5L、0W-30を2.5L混合します。
これで100℃動粘度9.54cStなので0W-27相当の粘度。



次にアルキルナフタレンを配合します。

AN5とAN15は半々で150mLずつ配合します。
これで7.53cSt低粘度ANの出来上がり。



最後はMobil1とアルキルナフタレンの配合

4Lの0W-27相当のMobil1と300mLのANを混合します。


これで100℃動粘度が9.38となりましたのでだいたい0W-25程度の粘度になりました。
4.3LはG16E-GTSのフィルタ交換時のオイル容量です。


アルキルナフタレンを2種類配合したのはAN15だけだと高回転側の効果が大きく「中抜け」する感じがあったから。
高回転側だけやたらスムーズだったのでAN5を添加することで低回転から高回転までスムーズになるのでは?と想像。


以下レシピです。
Mobil1 0W-20 SP 1500mL
Mobil1 0W-30 SP 2500mL
AN5 150mL
AN15 150mL


最後に価格ですが、
Mobil1がペール缶で購入すると1250円/L程度なので5000円
AN5が150mLで1260円(250mLで2100円)
AN15が150mLで1500円(250mLで2500円)
合計7,760円となり1804円/Lとなりました。

この原価で実際に販売するとなると4000円/L位になりますよね…



このオイルでTC2000とFSW走って来ます。
結果は後ほど!


Mobil1 0w-20と0W-30のミックスは既にボルボで検証中ですがバッチリです。
期待通りの粘度になりました。
やはり組成の似たオイルで混ぜた方が良いですね。



同じレシピでの人柱も募集します。自己責任ですが(笑)



Posted at 2025/01/20 12:36:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月14日 イイね!

Mobil1とアルキルナフタレンとモーターチェックアップ

Mobil1とアルキルナフタレンとモーターチェックアップ
以前のブログで書いてたアルキルナフタレンをMobil1に入れてみました。









はじめにMobil1単体で入れました。
Mobil1 0W-20の単体時の感想は意外とガサガサしてる。
(ボルボも入れたけど同じ感想)
シェルヒリックスウルトラSPの方が新油時の雰囲気良い。
以前に試したESP 0W-20もそうでしたがMobil1の0W-20は思ったほどスムーズじゃない。

その後200km走行時にMobil1を200cc抜いてアルキルナフタレンAN15を200cc添加。
エステル程の滑らかさは無いですがエステルの半分くらいの滑らかさが出ます。
エステルのスムーズさを10としてPAOやGTLを1とすると、アルキルナフタレンは5くらい。
耐久性はエステルが1でPAOが10とするとアルキルナフタレンも10ある感じ。
そこそこスムーズで耐久性が高い。


実際距離を走っても効果が落ちてきません。
前回トヨタ純正オイルに入れた時も思ったのですが3000km走ってポリマーボロボロの状態でもアルキルナフタレンはちゃんと生きてました。
油圧は落ちてるけど高回転のスムーズさはあって変な感じ。
なので耐力のあるオイルと組み合わせると非常に良いと思います。


既に青森往復、青森スピードパーク、リンクサーキット、もてぎを走行して現在2500kmちょっと。
サーキット3回走って走行距離2500kmなのでさすがに新油感は無くなりましたが過去イチ耐久性はありそうです。

油圧も新油時490kPaで今が470kPaです。かなり頑張ってます。
過去リンクサーキット1回走行で50kPa落ちたオイルもありましたが、これはサーキット3回、内もてぎ1回で20kPaの低下のみ。
油圧低下はベースオイルの性能なのでアルキルナフタレンは殆ど関係ないと思うのでモービル1自体の性能かな?
ポリマーの耐久性も違うんでしょうね。(スターポリマーorノンポリマー?)


今回モービル1にAN15を5%添加しましたが、
サーキット無しならターボ車で5000km、NAなら1万kmは楽勝な雰囲気です。
トヨタ 0W-20 C5 for Dieselに入れても面白そう。


添加量は5%ですが充分効果が出てます。
多い方が効果はあるでしょうがあまり入れると元の添加剤が薄まってしまうので10%以下が推奨でしょう。


ただの合成炭化水素なので他の添加剤の邪魔もしませんし、市販の後入れ添加剤のように固体じゃないのでゴミにならないです。
その他効能はミカドオイルに詳しく書いてあります。


皆様もお気に入りのオイルに是非入れてみてください。
コスパ最高です。




と、ここでブログ終了にする予定でしたが、同じオイルでサーキット3回も走ってしまって果たしてエンジン保護性能はあったのか?
モーターチェックアップを使って検証します。




これ、エンジンオイルを一滴たらしてオイルの劣化具合、燃料や水分の混合具合、煤(金属)の含有具合などが診断出来るそうです。
2980円なので大した診断は出来ないですが果たして…?






矢印が示しているところが結果です。
1が最良で9が最悪。
今回一番悪かったのは煤の3ですが、これはPEAを添加している影響でしょうね。
PEA添加していると溶けた煤でオイルが汚れますし。
直噴ガソリンの場合、燃焼室は凄く綺麗になるんですけどね。

エンジンオイルのコンディションは走りまくっても1で最高という…
エンジンも新しいのであんまり参考にならないですね。
10万kmオーバーのエンジンの方が判り易い結果が出るかもしれません。

流石に来月の筑波の走行会の前にオイル交換します。
次はGRスープラ純正の0W-20 C5 SPかMobil1ブレンドの0W-25相当にします。
Posted at 2025/01/14 20:47:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | オイル | 日記
2025年01月09日 イイね!

Dexos1

Dexos1
Dexos1というオイル規格があります。
コストコオイルのラベルに書いてありますよね?


Dexos(デクソス)はGMのエンジンオイルの規格です。


Dexos 1がガソリン車用
Dexos Dがディーゼル車用
Dexos R(コルベット?)


Dexos2はディーゼルと比較的高粘度ガソリン車用でしたがそれぞれDexos DとDexos Rに置き換わりました。
Dexos Rは今のところMobil1 Super Carシリーズしか登録がありません。


Dexos1の中にもGen1~Gen3まであり、Gen3が最新規格です。
(既にGen2は新規登録中止、生産してるものはGen2も現存)
ILSAC GF-6とDexos Gen2とGen3比較パラメータありました。(ルーブリゾールサイトより引用)



ざっくりAPI(ILSAC)よりDexos1の方が規格が厳しいので、もし候補のオイルが2つあってどちらか迷った場合はDexos1のラベルのあるエンジンオイルを買った方がより信頼度は上がります。
アメリカ製のオイルはDexos1認証品が多いですね。


API(ILSAC)≦Dexos1≦ACEA


オイル性能的にはイメージはこんな感じ。
燃費性能はDexos1≧API≧ACEAですかね。


モービルはアメリカの会社なのでDexos認証品が多く、
シェルはオランダの会社なのでDexos認証品が少ない。
逆にMobil1は案外ACEA適合じゃないものがある。

xW-30のMobil1を例に挙げると

0W-30はACEA非適合、Dexos Gen3認証
5W-30はACEA C2適合、Dexos Gen3認証
5W-30ESPはACEA C2、C3適合、Dexos非適合

意外と違うので面白いです。
ESPは欧州メーカーアプルーバル多いし完全に欧州車向けですね。
ペンズオイルはシェル製だけどアメリカ向けなのでDexos認証あったりなかったり。


似たような表記でDexron(デクスロン)がありますが、こちらはGMのATフルードの規格。
数字が大きい方が新しい規格で上位互換が基本ですが最近は命名規則が変わってしまい判りづらいです。


今日は控えめに書いてみました(笑)
Posted at 2025/01/09 10:01:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | オイル | 日記

プロフィール

「[整備] #GRカローラ エンジン、ミッション、デフオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/131925/car/3385182/8268425/note.aspx
何シテル?   06/17 18:45
GRカローラでサーキットを走ってます。 オイルの検証も色々してます。 焙煎小屋を建ててコーヒー豆の焙煎もしてます。
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