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調布市のKAZの"CBR250Four SE" [ホンダ CBR250 FOUR (フォア)]

整備手帳

作業日:2023年11月11日

[CBR250Four] 点火プラグの交換(#3番気筒失火気味、放射温度計で確認、60627km)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
走行中にエンジンの吹け上がりがゴボつき気味(ヘジテーション)となり、パワー感がありません。

走行はできますが、4気筒のうち1気筒が失火しているような感じです。ただし、回転変動とともにパワー感が戻る瞬間もあることから、完全な失火ではなく「失火気味」の状態のようです。
2
走行後にエキマニの表面をツンツンと手で触れてみると、#1・#2・#4の各気筒は火傷(やけど)しそうな熱さですが、#3は素手で触ることができる状態でした。

念のため、堀場製作所の放射温度計(※)でエキマニの表面温度を計測します。アイドリング状態で#1気筒は124℃でした。

(※)HORIBAの放射温度計
パーツレビュー → https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/1516859/9660010/parts.aspx
3
#2気筒のエキマニ表面温度は131℃でした。#1気筒とは7℃差ですので、燃焼状態の誤差範囲だと考えます。

ちなみにCBR250Fourでは、シートにまたがって車両前方を向いたときに、クランクシャフトの左側から右側方向に#1→#4気筒となります。
4
次に#3気筒のエキマニ表面温度を計測すると、107℃と表示されました。#1・#2よりも17℃~24℃低い値になります。

完全失火ではなく部分失火(間引き点火)だとすると、つじつまが合いそうな数値です。
5
最後に#4気筒のエキマニ表面温度を計測すると、133℃でした。

エンジン停止状態からアイドリング運転を継続中に、#1→#2→#3→#4と順番に計測していることから、一番最後に計測した#4気筒の方が昇温しやすいことを加味すると、(#1・#2よりも若干高い温度になったことは)まぁ妥当な数値と考えられます。
6
HORIBAの放射温度計によるアイドリング時のエキマニ表面温度(サチュレート前)は、
#1: 124℃
#2: 131℃
#3: 107℃
#4: 133℃

その後、レーシングをすると#1も#2・#4と同等の温度に昇温する(#3は他気筒との差が開く)ことから、#3気筒が失火気味と断定。点火プラグを手持ちの中古イリジウムプラグと交換します。
7
取り出した#3気筒の点火プラグ。
失火しているため、混合気(未燃ガソリン)が付着してWET状態になっています。
8
角度を変えて見ると、TOPの壁面(縁)にデポジットが付着しているようにも見られます。
9
交換する中古プラグ(画像の左側)は、以前、エンジンが不調になった際に「原因の切り分け(FTA)」のために新品交換し → 直後にキャブレターに不調の原因があると判明して → 取り外して再保管していたもの(走行履歴極小)になります。

ですので、中古品ですがほぼ新古品の点火プラグになります。
10
それにしても、取り外した#3点火プラグは非常にWET状態であることが気になります。混合気(未燃ガソリン成分)というよりも、何だかオイリーな感じがします。

エンジンオイルは、ここしばらくの間、交換していなかったので、ダイリューション(油中に燃料成分が混入して粘度が低下)により燃焼室内に(ピストンリングの隙間から)混入して、結果として失火に至ったのかもしれません。

上記はあくまで想像の域を出ませんが、つい数ヶ月前にも、失火で#2点火プラグを交換しています。 → https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7396171/note.aspx
11
中古(新古)の点火プラグをシリンダヘッドに装填し、トルクレンチも併用しながら適切に締め付けします。

プラグキャップを被(かぶ)せ、ラジエターのブラケットをエンジンブロック側に固定し、水温センサのコネクタを結線して、エンジンを始動します。

無事に4気筒サウンドが復活し、スロットルの動きに即座に反応してエンジン回転速度[rpm]も上昇。復調したことを確認しました(試走後にパワー感も復活)。

サイドカウルを取り付けて、#3失火への対応は終了。今度は、なるべく早いうちにエンジンオイルの交換をすることにしました(ダイリューションの懸念を解消させるとともに、冬場に備えるためでもあります)。
12
今回の作業時のオドメーターは、60627kmでした。

# 本当はスピードメーターが不動の時期
# があったので、実走行距離は表示値に
# プラス1万kmくらいです…。

1986(昭和61)年式・MC14型ホンダCBR250Four は、当方の分身です。メンテして、可能な限り、まだまだ乗り続けるつもりです。

「エンジンオイル交換編」に続く。

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この記事へのコメント

2024年3月25日 8:46
 再び、おはようございます。
このエンジンは同時点火とのこと。なので、#3と#4がプラス放電側になりますね。
 プラス放電の方が着火しにくいという文献を見た記憶があります。
(同時点火だとマイナス放電側が先に放電してその後にプラス放電が起きるのでプラス放電側はマイナス放電によってエネルギーが減少してしまっているという説もあります)
 #3と#4で失火が発生した理由もつきますね。
 当初の点火設計仕様でそもそも着火エネルギーが足りてないのか、劣化で下がったのかはわかりませんが、やはり、市販の点火エネルギーアップ型のCDI点火装置への交換か、先にあげた点火系電源電圧アップ装置かが有効だと思います。
 ※ハイテンションコードも劣化するようですので、コードの交換だけでも効果は出るかもです。
コメントへの返答
2024年3月25日 20:11
こんばんは、お世話になっております。
再び親切・丁寧なコメントをいただき、大変うれしく思っています。

プラス放電側は不利になる(かもしれない)材料が揃っていることを、このコメントをいただいて改めて認識しました。おっしゃる通り、今までの症状は、お書きいただいた文献などの内容と矛盾していませんね…ご教示いただきありがとうございます。

別個体ですが「EGハーネスの入れ替えで不調が直った」という書き込みを、以前、どこかの記事で見た覚えがあります。そういった見地からは、ハイテンションコードも経年で劣化(通電効率が低下)する…と思っています。

次に症状が出た際には、まずは、前回のコメントで提案いただいた「同じコイルのハイテンションコード(#1と#4)を入れ替えてみる」ことを経由しつつ、(経年劣化という意味では、各気筒のコードとも履歴は同等なので)すべてのコードを手持ち品と交換してみることも、視野に入れてみます(その次は昇圧の検討かな)。

重ねて、どうもありがとうございます(何か変化がありましたら、また整備手帳などにアップいたします)。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] 純正排気系(エキマニ部とマフラー部)の内径・外径の計測結果 https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8754639/note.aspx
何シテル?   08/25 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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