
アクセラを購入する前、ターゲットとなる平均燃費を15km/lとイメージしていた。
なんの根拠も無い(苦笑)。
そうすると、普段の街乗りで大体13~14km/l台。長距離を走って16~17km/lくらい。燃費記録を狙った走りで20km/lを何度かは出したい。この辺りが目標だった。
ところが、、、(^^;)
購入後1ヵ月、3000km近く走って最低10.7km/l、最高15.5km/l、平均燃費12.8km/lである。
目標には遠く及ばない。これだけなら「アクセラSKYACTIVは意外に燃費が良くない」でお終いなのだが、e-燃費の車種別平均が13.5~13.2km/lだったから救いがない。。。
燃費が悪い原因はσ(・_・;)か???
平均燃費で2.2km/l引き上げなければならないとなると、20%近い向上が必要である。
ダウンサイジングターボが必要なのは、アクセラにではなくボクに、のようだ(爆)。
そんなこんなで試行錯誤、何をし、何が見えてきて、何をやっているかを順に記載する。
結論が知りたい人にはまどろっこしいかもしれないが、結論はざっと2km/l程度の向上である。
ただあくまで、ボクの運転におけるbefore - afterなので、参考になる人、ならない人、それぞれ居よう。
以前のブログでも書いたとおり、自分なりに燃費を意識した運転はしてみた。結果はイマイチ。燃費に無頓着な運転から、燃費を意識するようになっての2km/l向上ではない。
この点は改めて明記しておく。
根本的に運転の仕方を変えるとか、何かせにゃぁイカンと思いつつ、なにしろアイディアが思い浮かばなかった。i-DMの青が点かないゆっくり加速とか、加減速を控えて極力一定速度を維持するとか、簡単に思いつく燃費に良い運転は当然、試している。が、燃費が向上してくる感じはない。
距離が長かったり、道路が空いていたりしたときのワンドライブ燃費履歴で比較的高数値が出るくらいで、これはもちろん”たまたま”である。
そうこうする内、2/11の給油で遂に12km/lを割り込む燃費を記録(T_T)。
「わかった!こうなったら、もうペースを落とそう。」
不本意である(苦笑)が、こうなったらしょーがない。試していない唯一の、云わば最後の手段である。
なぜこれを試さなかったか?というと、クルマはゆっくり走れば燃費が良いのは当たり前。別にテクニックでもなんでもないからだ。ボクのペースは一般道も高速も、常に流れの速い側。しかし流れを無視して”ぶっ飛んでいく”ようなペースでは走らない。
今までのクルマは、とかく目が付けられ易いモノばかりだったし(苦笑)。
都内の主要幹線道路の制限速度は50km/h、もしくは60km/hである。
大きな声じゃ言えないが、この速度を守って走っているクルマは結構、少ない(苦笑)。
で、この制限速度を守って、2車線の左側をゆっくり走ってみた(苦笑)。
不本意ながら始めてみたが、人間、何事もやってみるものだ。
新たな発見があった。お陰で突破口が見つかったのだから(^^;)
先ず、期待したほど燃費が良くない。
期待値の瞬間燃費は20km/l以上。加速時に10km/l以下に悪化し、減速時に燃料カット。ゴーストップを繰り返す街乗りではこのサイクルを繰り返すことになるため、15km/l前後の燃費を期待するのであれば、巡航時の瞬間燃費は20km/l前後かそれ以上にいってもらわないと困る。
ところが、50km/hもしくは60km/h前後で巡航していると、瞬間燃費計が15km/lを度々下回るのだ。これだと、平均13km/lくらいに収束しても然りである。
なぜ?
昔の車は60km/hの定速走行が最も燃費が良かった。今の車も変わらんだろう。
いかにも悪すぎる。
注意して観察してみると、なんと定速で巡航しているつもりが、微妙な加減速を繰り返していることが解った。ドライバーは速度一定で走っている”つもり”である、が安定しないので、微妙に速度が低下、もしくは増加している。増加はつまり加速している訳だし、低下すれば増速(つまり加速)せねばならぬ。
加速状態は燃費が悪化してしまう。
なぜ?50km/hもしくは60km/h前後の巡航速度が安定しないのか?
50km/hは5速で1200rpm、60km/hは6速で1200rpmである。
実用回転数の下限、つまりエンジントルクの一番乏しい回転数ということになりそうだ。
SKYACTIV-Gはこの回転域でも十分なトルクを発揮してくれると思っていた。
実際、速度調整の範囲であればアクセル操作に良くついてきてくれるし、多少の道路の勾配にもギヤダウン無しで速度の維持が可能。
しかし、ボク的にはここに盲点があった。登り勾配などで速度維持のためにアクセルは踏み増したときの、巡航燃費の悪化度合いが想像以上に大きいのだ。
なんとかならんのか?
と瞬間燃費を睨みつつ、相当に繊細なアクセルワークを試すが、どうにも上手くいかない。
平坦な道路でもなぜか油断すると瞬間燃費が落ちる。
アクセルを離すと瞬間燃費は上がるが速度が落ちる。
速度を維持するためにアクセルを踏むと瞬間燃費は落ちる。
速度復帰後にアクセルを緩めると瞬間燃費は上がる。
これを延々と繰り返すのだが、瞬間燃費は良好なときでも大体17~18km/l台。悪化するときは13~11km/lになる。この辺を行ったり来たりだから、平均燃費は上がらない。
試行錯誤の中、解決策は意外なところに見つかった。いや、以上の結果なら当たり前なのだが。
速度(=回転数)を上げてやると、これらが改善することがわかった。
1200rpmでは巡航速度と瞬間燃費が安定しない。
速度を守ると燃費が悪化する場面が多く、瞬間燃費を気にすると速度を保てない。
5km/h速度を上げてやると、回転数が1300rpmになる。たった100rpm上げてやるだけだ。
これで巡航速度と瞬間燃費が格段に安定することがわかった。
瞬間燃費は良好なときで大体20~21km/l台。多少悪化するときでも17~15km/lに留まる。
アクセルペダルの踏み込み量一定で、神経質なアクセルワークも不要。
悩ましいのは、5速で1200rpmは50km/h、1300rpm強は55km/hなのだが、1400rpm強で60km/hになると、ここで6速にバトンタッチするので1200rpmに回転数が落ちてしまう。
60km/hに達せずとも、アクセルOFFで6速に上がることもある。
これはかつて、マニュアルモードで省燃費運転を試みたときに正に悩んだ部分。
改めて、あのとき上手くいかなかった理由が良く解った。
ここまで解れば、自ずと解決策は見えてくる。だが、これも考えてみれば当たり前のことだ。
また、ここまでのことから加速場面では燃費が悪化が意外に大きいことも改めて良く解った。
そうなると、如何に短時間で巡航速度域まで加速し、巡航状態を長く取れるか?が高燃費を叩き出すポイントとなる。逆に言えば、アクセルをあまり踏まずにジワジワと加速時間を長く取るのはご法度である。
加速場面でi-DMの青を点けるためにアクセルを踏むと、瞬間燃費は非常に悪くなる。これが燃費悪化の原因のひとつかと思っていたのだが、この認識は誤りだと解った。
i-DMセンセ、疑ってゴメンなさいm(_"_)m。
以上を踏まえ、発進はi-DMで青を点け短時間で巡航速度まで加速、1200rpmを避け1300rpm以上の回転域で瞬間燃費20km/l以上を保った巡航を維持する。下りや前方赤信号では早々にアクセルをOFFして燃料カットと回生を最大限に活用。これを心掛けたところ、都内一般道でワンドライブ平均燃費が15km/lに乗るようになった。
一般道での燃費運転のポイントはこんな感じ。
また予断ではあるが、SKYACTIV-Driveの5速、6速のギヤ比についても得心がいった。
5速は云わば一般道用の巡航ギヤなのだろう。5速50km/hと6速60km/hの回転数がピタリと一致する。6速は60km/h以上をカバーする。4速以下は加速用ということだ。
後は高速道路を含めた長距離ドライブで20km/l突破が可能かどうか?だが、これは改めて。