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2012年09月07日

新型アテンザのAWDに拘る理由

新型アテンザのAWDに拘る理由 思うところあって、このタイミングで銘記しておこうと思います。

既に新型アテンザデビューまで2ヶ月を切っているだろうから、このタイミングで四の五の書いたところで、AWDのラインナップが無ければ出ないし、あれば出るだろうし、というのは判った上での話ながら。

ボクは今まで5台のクルマを乗り継いできて、その内FFは3台だから比率で云えば5割以上。既にFFに対する変な偏見はない。しかし偏見が無いが故に、FFの限界については冷静な判断がある。

振り返って初めて買ったFF車であるBB1プレリュード。このときは、既に20年以上前の話だが、最新のタイヤ性能、シャシ性能ならFFじゃぁダメという話もなかろう、との判断で買ったものの、所詮はFFというある種の失望を嫌というほど味わった。別に普通のコンディションを普通に走る分にはなんら問題は無い。しかし、例えば雨や雪などの厳しいコンディションであったり、スポーツドライビングだったりといったシビアコンディションになると、フロントミッドシップで前後重量配分50:50のFC3S(RX-7)では味わったことのない限界を露呈した。

所詮はFF。このボクの常識を覆したのは次の愛車であるDB8。ホンダのTYPE Rであった。足回りをガチガチに固め、ヘリカルLSDを奢り、超ハイグリップタイヤを標準装備したソレは、ボクがBB1で体験した「FFの限界」をことごとく凌駕して魅せてくれた。FFだってやりようによってはここまでイケる。これはボクにとっては嬉しい誤算であり、FFに対する偏見は完全に払拭された。

しかし、、、

TYPE Rは特殊なクルマであり、走行性能においては全く妥協なしで仕上げたモノだ。更に基本的には小排気量に属するクルマであって、パワーは常識ハズレであってもトルクはたかだか19kgm足らずでしか無かった訳だ。それがガチガチの足とLSDと超ハイグリップタイヤでエンジンパワーを吸収していた事実は動かし難い。

以上の経験から、ボクの中ではFFで吸収出来るパワーとトルクは、せいぜい200~250ps/25~30kgm辺りが限界だろうという認識がある。これを大きく超えようとすれば、間違いなくTYPE Rのような特殊なチューニングを施さなければ"無理!"ということだ。

もしかしたら最新の、或いは今後の革新的な何かがボクの常識を覆してくれるのかもしれない。だがその「何か」がいわゆるトラクションコントロールのような、タイヤがグリップを失う前にエンジンの出力を絞ってくれる、というデバイスに頼るものであるのなら、それはボクにとっては

「そら、違うでしょう?」

ということになる。VSC(Vehicle Stability Control:横滑り防止装置)が付いているから大丈夫です、なんて説明には当然、納得できようハズもない。VSCはあくまでもFail Safe、安全装置であって、万一のときにドライバーの技量に依存せずに危険を回避してくれるシステムである。シャシーの基本性能に対して過大なパワーユニットの、余剰出力を吸収する仕組みでは無い筈だ。

ボクは基本的にこういった考え方だから、SKYACTIV-Dの420Nmという大トルクは、最低でも後輪駆動でなければ2輪で吸収するのは困難と判断している。しかしSKYACTIVの一連の技術がFFを基本としている以上、FFベースのAWDしか選択肢がないのは仕方が無いが、少なくともCX-5では4WDを用意しているわけだから、これは一定の納得感はある。

一方で個人的には気に入らない点もある。以下は英国仕様のCX-5のラインナップだ。

SKYACTIV-Gモデル:FF
SKYACTIV-D Stdモデル:FF/AWD
SKYACITV-D High power:AWD

このラインナップは至極合理的に見える。SKYACTIV-DのスタンダードパワーにFFモデルがあるのは、他社の150ps級のディーゼルモデルでFF車が多数あるからだ。百歩譲って競合他社に倣ってFFをラインナップするのは致し方あるまい。しかしハイパワー版にはAWDしかないのだ。

これは、ひとつの側面として「ハイパワー版にAWDの組み合わせでなければ、英国のユーザーは納得すまい」という判断があるのだろうと想像出来る。ラインナップしてもユーザーが買ってくれなければ意味は無いのだから。逆にFFモデルをラインナップして納得するユーザーが多数居るなら、商売という意味ではラインナップに加える可能性はあるだろう。

ひるがえって日本仕様のラインナップである。

SKYACTIV-Gモデル:FF/AWD
SKYACTIV-D Stdモデル:なし
SKYACITV-D High power:FF/AWD

全く合理性が無い。SKYACITV-GにAWDはシャシーが勝ち過ぎだろうし、SKYACTIV-DハイパワーにFFはエンジンが勝ち過ぎである。ただ、これらについても百歩譲って目を瞑ろう。何しろディーゼルの乗用車が市場に受け入れられるか否か、蓋を開けてみなければ判らなかったのだから。最大限高性能なエンジンに、お求め安い価格設定をしたくてFFを用意したとしても、これは致し方ない面を考慮する必要があると思うから。

しかし今は、CX-5の成功で既に新世代クリーンディーゼルが市場に受け入れられることが既に判っているのだ。

420Nmという大トルクのSKYACTIV-Dハイパワー版にFFのラインナップしかないなど有り得ない。

これがボクの認識だ。

今日、記したこのブログの内容が杞憂に終わることを切に願っているが、果たしてどうなるか?

マツダの関係者や一部の一般ユーザーはなんらか情報を持っているようだけど、是非ともクルマを愛する多くのユーザーが納得するラインナップを揃えて欲しいものだ。
ブログ一覧 | クルマ選び | クルマ
Posted at 2012/09/07 23:43:44

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この記事へのコメント

2012年12月22日 12:12
こんにちは、
私もアテンザ検討するにあたって、AWD版しかないだろう、、と思っていましたが、そのAWD(出ても居ないけど)が、どんなものか推察できたことと、FF版に乗ってちょっと安心したこともあって、むしろガソリンの2.5Lパッケージかな、なんて思いました(2.5は試乗できてませんが)。

タッチさんのFFによるプレミアム攻略戦について、いろいろ考えさせられています。
近代の技術進歩で、メカ的にその可能性は有ると思ってます。
コメントへの返答
2012年12月23日 0:16
こんばんわ。
アテンザのAWDが出なかった(遅れている)理由もボクなりに予想してブログには書きましたが、FLAT6さんのブログを読んで、もしかしたら単にハンドリングの煮詰めに止まらず、AWDの制御プログラムも再検討しているのかしら?なーんて、妄想は膨らむばかりですが、、、(苦笑)

プレミアム攻略ってCDセグメントの壁の話ですか?ボクもその壁はより上級(Eセグメント)へ移行していく可能性は大いにあると思っています。その壁の位置を押し上げる技術的要素がなんなのか?は興味をそそる話題ですね。

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