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イイね!
2013年04月04日

ステアリングフィールの話(2)

ステアリングフィールの話(2) ステアリングフィールの話(1)を書いてから随分、御無沙汰しております(^_^;)。

なにしろ、肝心のアテンザがお預け状態なもんで、かつての試乗で感じた点を納車後に確認してから書こうと思っていたものですから、ネタをお預け食らっているようなものです(苦笑)。

と、言い訳をグダグダ書くのが目的ではなく、面白い記事を見つけたのをキッカケに、ちょっと執筆意欲が湧きました。記事はコチラです。

価格.comマガジン:「CX-5」の魅力の根源となる「走りの味」

記事はタイトルの通りCX-5のモノですが、非常に興味を惹かれました。恐らくアテンザも同様のコンセプトで仕上げられていることは想像に難くないのですが、マツダの技術者によれば、その走り味はかなりキッチリと造り込まれたものだということが紹介されています。しかも、ポルシェ、メルセデス、BMWを始めとした他社の製品のステアリングの手応えを分析した上で、「あくまでも自然な味付けを目指した」というのです。タイトル画像は、その味を示したモノだそうです。

ちょっとコレにはビックリしました。何が?というと、かつて記した「マツダのクルマ造りの哲学を問う!」で指摘したことが、また繰り返されたのかな?と思ったからです。

近く納車の運びとなるアテンザですが、ここでそのハンドリングと、ステアリングフィールに関するボクの現時点での評価を改めて記しておこうと思います。

都内一般道の短距離試乗を数回と、首都高→中央道→圏央道→関越道→首都高という高速道の試乗たった1回によって得た評価ですので、納車後に印象が変る可能性はありますが、そのときは改めて報告したいと思います。

正直なところ一般道では良いも悪いも判断し難く、直進性の懸念を払拭すべく高速道路の試乗を販売店にお願いしたのですが、首都高のコーナー区間を走って得た印象は、そのハンドリングに於いてケチを付けられるポイントは皆無であり、完璧ではないか?というものでした。以前のブログでは"見事でした"と報告している通りです。

何がそんなに素晴らしかったか?というと、特に感銘を受けたのが"微少舵角に於けるクルマの反応の良さ"でした。

こう書くと、もしかしたら異論を唱える人がいるかもしれませんね(^_^;)。

アテンザの微少舵角に於ける反応については、若干の遅れがあると指摘する人がいるのは知っています。先日紹介した某評論家の試乗記でも「中立付近がやや曖昧なステアリング」との記載があります。中には「不感帯がある」という人まで居ますね。

ボクはアテンザの中立付近を曖昧とは思いませんでしたし、微少舵角に遅れがあるとも思っていませんし、不感帯は"ない"と思っています。

ボクはそう思っていますが、当のマツダの梶山主査がwebCGのインタビュー記事で「タメとかディレイ」なんて言っていますから、アテンザのハンドリングにはある種のディレイ(遅れ)があるのでしょう(苦笑)。

つまりボクは、この遅れがあることが素晴らしいと感じているわけですね(^_^;)。

この遅れはボクなりに表現すると、微少舵角を与えるとアテンザは「曲がろうと反応はするけれど、曲がり始めない」絶妙な間がある、という感じでしょうか。

それに一体、どんな価値があるのかと言えば、自然、かつ極めてコントロールし易いハンドリングを提供するのです。ここがアクセラと決定的に違う部分で、以前動画で紹介した「拳一個分、舵を入れてi-DMの青ランプが点く」というのが全く簡単に出来るのです。その一方で、超高速域の直進時にも、全く神経質な面がありません。

ちなみにアテンザを契約してから随分後になって気付いたのですが、この微少舵角時のクルマの反応が、NSXとも良く似ているのです。アレも、極めて自然かつ鋭いハンドリングを持ちながら、超高速の直進安定性も見事なものです。NSXで首都高を走りながら「確かアテンザも、こんな感じの動きをしたよなぁ」なんて思ったくらいですから、そら文句も出ませんよね(^_^;)。

こんな調子で極めてハンドリングには満足したものの、不満だったのがステアリングフィール。ハンドルを切り込んでいくにしたがい重さ(手応え)が増していく自然さに不満はありません。不満なのは全体的に、絶対的に"軽い"という点です。

特に中立付近の軽さで、ボクが乗った試乗車は80~100km/h付近で顕著でした。特定の速度域で軽くなるというのは、タイヤの空気圧などのコンディションによって稀に起こる現象ですし、もしかしたら車体の個体差ということもあります。ここは納車後に真っ先に確認したいところですが、それにしても全体的に軽い点には疑問を感じました。

試乗車は25Sですから225mm幅の19インチタイヤを履きます。キャスター角も6度あります。これらを考えればその中立付近の"軽さ"が自然とはとても思えません。期待した手応えが無いため、クルマとの一体感が希薄になってしまいます。あくまでドライバーが感じる印象の話で、性能的には問題もなく素晴らしいのは既に書いた通りです。つまり"軽くすることで損をしている"とかし思えません。

これがとっても残念だったワケですね。

マツダはアテンザの開発で"人馬一体"を更に進めた"天馬行空"というキーワードを掲げていますが、まさか「宙に浮いたような手応えの無さを目指した」ワケではないでしょう?なーんて皮肉を言いたくなった程です(苦笑)。

アクセラもそうですが、なぜそんなにマツダはハンドルを軽くするのか?には、ボクなりの理解があります。まぁ下種の勘ぐりの類ですが。ところが今日紹介したCX-5の走り味の記事は、ボクの想像を覆す内容で、おぉ?と思ったのでした。

もし記事のマツダ技術者の言っていることが真実であり、その走り味が狙い通りに仕上がっているとするならば、ボクの"軽過ぎてけしからん!"という意見は、全くアテハズレな指摘ということになるワケですね(^_^;)。

こうなると、改めてアテンザのステアリングを握って、早く自分の様々な疑問を確認したいところなのですが、クルマが来ないと話が先に進みません。/(^_^;)\

果たしてアテンザのハンドルは"けしからん程、軽い"のか?それが"自然な軽さ"なのか?

続きは納車後、、、かなぁ。。。(^_^;)
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Posted at 2013/04/05 02:21:33

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この記事へのコメント

2013年4月5日 12:27
こんにちは。

ここで言うディレイとは恐らくヨーレートと横加速度のゲイン・ディレイのことかもしれませんね。

微小な舵角で反応し、ヨーレートのゲインを上げておき横加速度は遅らせるというメルセデスやVW系の味付けなのでしょう。
コメントへの返答
2013年4月6日 1:01
はじめまして。

メルセデスやVWと相対比較はしていませんが、運転していて絶妙だと思いました。

正直、「なんでコレを"遅れがある"と思うのだろう」と不思議に思っていたのですが、開発主査が自ら「ディレイ」と言っちゃってますから、苦笑するしかなかったですね(^^;)。
2013年4月5日 12:34
こんにちは。
ちょっと前にCX-5のガソリン車を試乗したのですが、ステアリングが軽すぎる印象は無かったですよ(^^)
ディーゼルの時は軽いかなぁ…と思ったのですが(^-^;改善されているといいですね♪
コメントへの返答
2013年4月6日 1:04
こんばんわ。
ボクも市街地を試乗した際には、不満を覚える程の軽さではなかったんです。
もう少し重ければ嬉しいな、くらい。

不満に感じたのは特定速度域なので、たまたまであることに期待しています(^^;)。

でもまぁ、全体にもう少し手応えを上げて欲しいところですけどね。
2013年4月5日 15:40
何はともあれ… 早く納車されると良いですね( ^ω^ )
しかし、CX-5の人気が予想以上に息長く続いていて、改めて良い車なんだなと思いました。
コメントへの返答
2013年4月6日 1:05
ナニはともあれ…とっとと納車して欲しいです(^_^;)

CX-5もアテンザも、フルSKYACTIVの出来は侮れませんょ。アクセラも期待出来るでしょう。
2013年4月5日 22:53
ハンドル中立位置では私も軽く感じるんですが こちょこちょアソビ(?)の中で 動かしても車の進路は殆ど変わらないので 最近はこのクセ(?)を使って i-DMの白点灯を回避しています そこから 更に押し込んで 青2点灯を頂きです♪
ディレイ (* ̄∇ ̄)ノバンザァイ !
コメントへの返答
2013年4月6日 1:07
そのステアリングワークが出来るスキルのドライバーにとっては、ベストなハンドリング性能ですょねd(^-^)。

スキルの無いドライバーには"鈍い"とか"遅れる"としか評価出来ないのでしょうけど(苦笑)。
2013年4月6日 1:39
こんばんは タッチさん。

ステアリングフィールの話、楽しく読ませていただきました。

私も引用されているCX-5の記事を読んで面白いと思いました。

アテンザを含め、「ステアリングフィール」が良いと思うクルマというのは、
タイヤの縦のグリップ力と横のグリップのバランスを、上手く翻訳して伝えてくれるクルマだと
思っています。

路面の変化、アンジュレーション、カーブの曲率、速度、前後・左右の重量のバランスといった
数々の要素によって刻々と変化していくタイヤのグリップ力のバランスの差異を、
ステアリングから感じ、それが他の物理的な要素と比較して、ぴったり合ってる時、
一体感を感じます。

以前、私は「4輪のバランス」を大事にしたいと書いたことがありますが、
アテンザは、トレッドとホイールベースを2種類持たせているのは、「クルマの味の基本」が
4つのタイヤの位置関係によって決まるからだと考えています。
セダンとワゴンに与える特性の差は、「制御の差」ではなく、「物理特性」で決めようという
わけです。
同じアテンザだけれど、両車のキャラクターの差を理解してもらうためには、
ステアリングフィールの設定においても明確な意味づけをして設定しないと想定通りの結果になりません。

私も、「ディレイ」の存在は状況発生とドライバへの到達時間を適切に補正するために重要な要素だと考えています。
ステアリングに与える反力の大きさとタイミング、操作の重さの変化そして操作に対する
ディレイの取り方が、そのメーカーのチューニングポリシーを示すのだと思います。

操作感の重い、軽いは好みもあるかもしれません。
私は、軽めの設定のアテンザも好きですし、重めの設定のPORSHEも好きです。
両者は全く違うようでありながら、違和感の無さという意味では近いものがありますから。
例えばPORSHEは、ケイマンとパナメーラに同じ設定は与えていませんが、両車の間には同じような比率の
ディレイとステアリングフィールの関係が設定されています。
ケイマンのディレイは短く、パナメーラはもう少し長いのですが、その相互の関係は一定です。
ですから、パナメーラに乗っても、ケイマンに乗っても、ああ、PORSHEだなと思います。

コラム中で梅津氏が書いているように、
「ステアリングの中立部分にすごいトルクを上げて、バシっとした感じ」を出すと、ユーザーに
「直進安定性が良い」と思われるので、こういう設定を採用している車は多いですね。
市場調査でも、自動車雑誌でも、こういう設定をすると、「直進性がよいクルマだ」という
評価が得られることがわかっています。

しかし、現在のマツダはどうやら在来の「市場調査の常識」を基にしたクルマづくりをやめようと
考えているようです。
ステアリングフィールだけでなく、ディーゼル、デザイン優先のボディサイズ、鮮やかなレッド・・
など、「ミドルサイズのセダン」に対する市場調査では全否定されそうな要素を合わせ、
他のメーカーとは異なる一台のクルマを作っています。

誰しも、失敗は怖いし、責任だってとりたくないから、「無難」な仕事をしたほうがいいんじゃないか
と思うものです。
中立部分にバシッとした感じを出す設定でごまかさず、本当に直進性を良くする。
無難なフラットトルクのアシストでごまかさず、フィードバックの設定で味を作ろうとする。
これからマツダは、悩みつつも、マツダのステアリングフィールの味を作っていくでしょう。

こうしたところにも、アテンザをドライブする楽しみがあるのだと思います。
コメントへの返答
2013年4月7日 0:56
こんばんわ。

フォトギャラリーにアップした通り、アテンザが本日納車となりました。

紹介した記事の内容と、以前の試乗のボクの印象(記憶)を頭にステアリングを握ってみました。

結構、試乗では気が付かなかった発見があったりして、面白かったり戸惑ったり、という感じです。

それから、これは当たり前の話かもしれませんが、やはりアクセラSKYACTIVとは随分とコントロール性が異なるものですね。
コントロールし易い/し難いという良し悪しの話ではなく、ボクはアクセラを1年3ヶ月以上、愛車として乗ってきたので、やはり良く解っているということを改めて認識させられました。アテンザは試乗レベルではとても乗り易く、初乗りでも全く違和感なくコントロール出来たつもりでしたが、いざ愛車にしてi-DMの5thモードで走らせてやると、アクセラと同レベルにはまだコントロール出来ません。5.0点は取れますが、自分で運転していて"意のままに"には、まだまだ遠いです。

納車初日ですから当たり前ですよね(^_^;)。

というワケで、ステアリングフィールの件も色々と感じるところはありますが、もう少し距離を走って、頭の中を整理してからブログに書こうと思います。

その中で、今回のコメントのお返事も散りばめようと思いますので、しばしお待ち下さい。

マツダが目指している方向性には共感を覚えるものの、完成した製品の性能についてはときどき疑問を感じることがある点、以前にブログに記載の通りです。

しかしながら、今回のアテンザのハンドルの軽さについては、1日100km程、一般道を走らせてみて、拙速に良し悪しを語れないなーという状況です。

もう少し、アテンザをしっかりとコントロール出来るようにならないと、きちんとした評価も出来ないですから。

ただ、ハンドリングはやはり素晴らしいという印象は変りませんでしたよ。これからのドライビングが非常に楽しみです♪

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「無事帰宅しました。
トロフィー争奪戦参加の皆様、お疲れ様でした😋」
何シテル?   12/08 20:22
意のままに、思い通りにクルマを操ることに興味があります。 ドライバーの意のままに反応するクルマが好きです。 そんなクルマの技術的背景、メーカーのクル...

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