ステアリングフィールの話(1)を書いてから随分、御無沙汰しております(^_^;)。
なにしろ、肝心のアテンザがお預け状態なもんで、かつての試乗で感じた点を納車後に確認してから書こうと思っていたものですから、ネタをお預け食らっているようなものです(苦笑)。
と、言い訳をグダグダ書くのが目的ではなく、面白い記事を見つけたのをキッカケに、ちょっと執筆意欲が湧きました。記事はコチラです。
価格.comマガジン:
「CX-5」の魅力の根源となる「走りの味」
記事はタイトルの通りCX-5のモノですが、非常に興味を惹かれました。恐らくアテンザも同様のコンセプトで仕上げられていることは想像に難くないのですが、マツダの技術者によれば、その走り味はかなりキッチリと造り込まれたものだということが紹介されています。しかも、ポルシェ、メルセデス、BMWを始めとした他社の製品のステアリングの手応えを分析した上で、「あくまでも自然な味付けを目指した」というのです。タイトル画像は、その味を示したモノだそうです。
ちょっとコレにはビックリしました。何が?というと、かつて記した「
マツダのクルマ造りの哲学を問う!」で指摘したことが、また繰り返されたのかな?と思ったからです。
近く納車の運びとなるアテンザですが、ここでそのハンドリングと、ステアリングフィールに関するボクの現時点での評価を改めて記しておこうと思います。
都内一般道の短距離試乗を数回と、首都高→中央道→圏央道→関越道→首都高という高速道の試乗たった1回によって得た評価ですので、納車後に印象が変る可能性はありますが、そのときは改めて報告したいと思います。
正直なところ一般道では良いも悪いも判断し難く、直進性の懸念を払拭すべく高速道路の試乗を販売店にお願いしたのですが、首都高のコーナー区間を走って得た印象は、そのハンドリングに於いてケチを付けられるポイントは皆無であり、完璧ではないか?というものでした。以前のブログでは"見事でした"と報告している通りです。
何がそんなに素晴らしかったか?というと、特に感銘を受けたのが"
微少舵角に於けるクルマの反応の良さ"でした。
こう書くと、もしかしたら異論を唱える人がいるかもしれませんね(^_^;)。
アテンザの微少舵角に於ける反応については、若干の遅れがあると指摘する人がいるのは知っています。先日紹介した某評論家の試乗記でも「中立付近がやや曖昧なステアリング」との記載があります。中には「不感帯がある」という人まで居ますね。
ボクはアテンザの中立付近を曖昧とは思いませんでしたし、微少舵角に遅れがあるとも思っていませんし、不感帯は"ない"と思っています。
ボクはそう思っていますが、当のマツダの梶山主査が
webCGのインタビュー記事で「タメとかディレイ」なんて言っていますから、アテンザのハンドリングにはある種のディレイ(遅れ)があるのでしょう(苦笑)。
つまりボクは、この
遅れがあることが素晴らしいと感じているわけですね(^_^;)。
この遅れはボクなりに表現すると、微少舵角を与えるとアテンザは「曲がろうと反応はするけれど、曲がり始めない」絶妙な間がある、という感じでしょうか。
それに一体、どんな価値があるのかと言えば、自然、かつ極めてコントロールし易いハンドリングを提供するのです。ここがアクセラと決定的に違う部分で、以前
動画で紹介した「拳一個分、舵を入れてi-DMの青ランプが点く」というのが全く簡単に出来るのです。その一方で、超高速域の直進時にも、全く神経質な面がありません。
ちなみにアテンザを契約してから随分後になって気付いたのですが、この微少舵角時のクルマの反応が、NSXとも良く似ているのです。アレも、極めて自然かつ鋭いハンドリングを持ちながら、超高速の直進安定性も見事なものです。NSXで首都高を走りながら「確かアテンザも、こんな感じの動きをしたよなぁ」なんて思ったくらいですから、そら文句も出ませんよね(^_^;)。
こんな調子で極めてハンドリングには満足したものの、不満だったのがステアリングフィール。ハンドルを切り込んでいくにしたがい重さ(手応え)が増していく自然さに不満はありません。不満なのは全体的に、絶対的に"軽い"という点です。
特に中立付近の軽さで、ボクが乗った試乗車は80~100km/h付近で顕著でした。特定の速度域で軽くなるというのは、タイヤの空気圧などのコンディションによって稀に起こる現象ですし、もしかしたら車体の個体差ということもあります。ここは納車後に真っ先に確認したいところですが、それにしても全体的に軽い点には疑問を感じました。
試乗車は25Sですから225mm幅の19インチタイヤを履きます。キャスター角も6度あります。これらを考えればその中立付近の"軽さ"が自然とはとても思えません。期待した手応えが無いため、クルマとの一体感が希薄になってしまいます。あくまでドライバーが感じる印象の話で、性能的には問題もなく素晴らしいのは既に書いた通りです。つまり"軽くすることで損をしている"とかし思えません。
これがとっても残念だったワケですね。
マツダはアテンザの開発で"人馬一体"を更に進めた"天馬行空"というキーワードを掲げていますが、まさか「宙に浮いたような手応えの無さを目指した」ワケではないでしょう?なーんて皮肉を言いたくなった程です(苦笑)。
アクセラもそうですが、なぜそんなにマツダはハンドルを軽くするのか?には、ボクなりの理解があります。まぁ下種の勘ぐりの類ですが。ところが今日紹介したCX-5の走り味の記事は、ボクの想像を覆す内容で、おぉ?と思ったのでした。
もし記事のマツダ技術者の言っていることが真実であり、その走り味が狙い通りに仕上がっているとするならば、ボクの"軽過ぎてけしからん!"という意見は、全くアテハズレな指摘ということになるワケですね(^_^;)。
こうなると、改めてアテンザのステアリングを握って、早く自分の様々な疑問を確認したいところなのですが、クルマが来ないと話が先に進みません。/(^_^;)\
果たしてアテンザのハンドルは"けしからん程、軽い"のか?それが"自然な軽さ"なのか?
続きは納車後、、、かなぁ。。。(^_^;)
ブログ一覧 |
備忘録 | クルマ
Posted at
2013/04/05 02:21:33