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2013年04月20日

慣らし運転の一週間(3)

慣らし運転の一週間(3) 納車三日目。前日に全く予想だにしなかった事態に至り、急ぎ慣らし運転を終わらせて問題解決を図りたいところです。

問題は"i-DMの青ランプが点灯しない"というもの。アクセル、ブレーキ操作で初日は自由自在であったものが、翌日には全く不安定となりほとんど試行錯誤状態に至ります。そして予想通り、ハンドル操作でも緑ランプのまま。三日目の慣らしは3000rpm前後で100km弱を走るため、首都高速の環状線を淡々と流しながら、要所のコーナーで青ランプ点灯を狙ったハンドル操作をするも、ターンインでの点灯は皆無。クリッピングポイントを過ぎたコーナー立ち上がりで稀に青点灯する程度です。

このときのボクのアテンザに対する正直な印象は「やや腰高感があり安定性がイマイチ。接地感も希薄」というモノ。多分に前日の強風の影響を引きずっていたフシはありますが、いずれにせよ決して褒められたものではありません。しかし、1月に試乗したときにはこんなでは無かった。一体何が違うのか?何がおかしいのか?不安と疑念が頭をぐるぐる回っており、心穏やかではありませんでした。

実際、何が起こっていたのか?というと"荷重移動の不足"なのですが、3000rpmの慣らしを終え、更に環状線を2周程しながら試行錯誤を繰り返すと、ようやく何度か狙い通りに青ランプ点灯しだします。ステアリングを適切なタイミングと速さで切り込むことによってコーナー外側に十分な荷重が移動すると、フロントの外側のサスペンションが十分に沈み込み、一方コーナー内側のリフトはあまり感じません。相対的にロールが抑えられたリアのセッティングから、前・外側を深くロールさせた前傾姿勢(巷ではダイアゴナル・ロールというらしい)で綺麗にコーナーを回っていきます。一回、二回とこの姿勢作りに成功すると、青ランプの点灯タイミングもどんどん早まっていきます。1月の試乗で「見事!」と表したコーナリングを更に上回る旋回性を確認するに至り、それまでの運転では荷重移動が足りていなかったと知れたワケです。

そして驚いたことに(いや、正確には笑っちゃうことに、か^^;)、この深く低いコーナリング姿勢を何度か経験した後、最初に感じていた腰高感や、希薄な接地感というものが嘘のように消えてしまったのです(^_^;)。

なぜ荷重移動が足りなかったかといえば、ボクがアテンザに合った運転操作が単純に出来なかったから。アクセラとアテンザ、どちらが良い悪いではなく、アクセラに合った操作をアテンザに当て嵌めても、車両特性が異なるが故に期待する挙動が与えられなくても然りです。これはハンドル操作のみならず、アクセルやブレーキ操作でも同様です。

ではなぜ、納車初日は何の問題も無かったのか?初日はi-DMが1stステージから始まり、5thステージまで一つひとつステージを上げていきました。つまり判定条件の甘いステージから徐々に厳しくなっていく各ステージをこなしていく中で、ボク自身が徐々にアテンザの操縦性に慣らされていたのでした。だから初日は全く問題が無かった。しかし、ボクは各ステージでたかだか15kmくらいしか走行していません。運転操作も発進・停止が中心です。当たり前ですが、この程度の走行では身体に沁み付く程には習熟できません。一晩寝たら、まぁ元に戻ってしまったというか、忘れてしまったのでしょう(^_^;)。ハンドル操作に関しては全く習熟していないに等しいですし。

つまり、ボクが時間の無駄と切って棄てた1stステージから4thステージまでを順にこなしていく時間や距離というのは、ドライバーが新しい車両特性に慣れるという点に於いて、大いに意味があったということです。それを軽視してとっとと5thステージにしてしまった、まぁツケを払わされたという事でしょうか(苦笑)。

今まではアクセラで、「運転操作→クルマの挙動変化→身体に感じるG変化=i-DM青ランプ点灯」という一連の連鎖がほぼ9割以上の確率で実現できていました。狙った操作でクルマに挙動変化を与え、G変化とi-DMの青ランプというフィードバックを得て、クルマを自在に操る実感を得ていたワケです。i-DMが優れている点は、大きなG変化を滑らかに繋ぐ青ランプ点灯と車両の適切な動きがリンクする点です。青ランプが点くから正しいのではなく、クルマが良い動きをすると青ランプが点くという関係性です。ある程度、コレが出来るようになった人なら実感として解ると思いますが。

ところがアテンザに乗り換えてこの連鎖が崩れました。それはアテンザに合った操作が出来ないボクに原因があったワケですが、正しい操作をしているつもりなのに、クルマの挙動変化が十分でなく、青ランプが点かない。そしてこの状況に於いてクルマに対する印象が非常に悪かったのです。クルマに対する信頼感が持てなかったのでしょう。云わばアテンザに対して不当に低い評価となってしまった、これは意外なi-DM効果でした。

実際にこの二日目と三日目の前半のボクのドライブがどうだったかといえば、本人の「思うようにクルマを操れない」というフラストレーションとは裏腹に、i-DMの今回のスコアは常に5.0点でした(苦笑)。現実問題として、ドライブ自体はそんなに悪くは無かったのでしょう。

これはi-DMゲージの判定マップ。上がマツダ取説上の走行タイプ1(ボクのブログでは青ランプ点灯パターン2)、下が走行タイプ2(青点灯パターン1)なのですが、操作を行ってもランプが緑のまま青にならないということですから、加速度の変化が足りない、つまりGの変化が足りていないことを意味します。しかし青が点かなくても緑であれば、それは結果としては悪くない。5.0点の理由です。

ただ、ドライバーの意図と、クルマの挙動には明確なギャップがありました。これが縮まってきます。ボクは「シンクロ率」という言葉を使ったのですが「ドライバーの意図と操作」に対する「クルマの挙動」がどのくらいの確率で一致するか?です。早い話が「ここで青!」とハンドルを切る/アクセルを踏む/ブレーキを踏む、結果として青ランプが点くか?納車三日目の後半には、4回に3回は期待通りに青ランプが点灯してくれた感じでした。よってシンクロ率は75%ということです(^-^)。

以上のようなすったもんだを経て、ようやくアテンザの実力を評価出来るところまで来たので、次回は慣らし運転で感じたアテンザの、オーナーとしてのファーストインプレなぞ、書いてみようと思います。
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Posted at 2013/04/20 23:18:34

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この記事へのコメント

2013年4月21日 0:31
今回も読み応えのある内容で最後まで拝読させて頂きました。有難うございました。今回のキーポイントは荷重移動でしたか。そこに気がつかせてきれた影の立役者i-DM様々ですかね(笑)それにしても、クルマの特性を理解するだけでクルマの印象が180度変わる事に驚きました。逆にクルマの特性を理解出来ない(クルマの特性が自分に合わないと勝手に思込みした)まま、新しくクルマに乗り換える方も実は多いのかもしれませんね。私もi-DM付き車両に乗り換えたくなりました(笑)

P.S.ロングホイールベース&ワイドドレッドの為、ブレーキングやハンドリングで荷重をしっかり載せるのはアクセラに比べ大変だと思いますが、それを短期間で成したげる技量は流石です。
コメントへの返答
2013年4月21日 15:48
コメントありがとうございます。

今はプレマシーにもSKYACTIVがありますから、この際、買い替えを検討されては如何でしょう?・・・って、ボクはマツダの回し者か!?(笑)

クルマに対する印象が180度変ったのはボクにとってもビックリでして(^^;)、多分に心理的なものだったんでしょうが、運転操作と挙動の不一致が、なんとも心地悪かったのは事実です。しかし本来、荷重移動の関係無い直進時の印象まで悪化していたので、真にi-DMに惑わされた数日、と言えるかもしれません(^^;)。

逆にそこまでセンシティブでなければ、別に何も無く「素晴らしいクルマだぁ!」となったのでしょうね(苦笑)。
2013年4月21日 2:20
i-DMの原理は速度と舵角の至ってシンプルなもの 車は替わっても 同じ操作をしていれば判定は同じ結果がでるはずです 初日にスイスイ行けたのは 操作の反復性 固定度が高かったからだと思います でも異なる車の挙動をアジャストするためには 完成度の高かった操作を一度崩さないといけなくなったと言う事でしょうか?

でも1週間でシンクロ出来ちゃうタッチさんは ヤッパリ早すぎですぅ(;・ω・)ンデ3倍速ダシ
コメントへの返答
2013年4月21日 15:58
車両が替わると同じ結果が出ないんです
d(^.^)。
なぜならば、i-DMが判定に使っている方程式は当然同じで、車両からの車速や舵角が変数となって入力されますが、車両特性や実走フィーリングから決定される方程式の定数があるのです。よってアクセラとアテンザではドライバーの操作によって車速や舵角の変化が全く同じだったしても、車両特性の影響から違う答えが出るのです。

とはいえ、掲載したMAPは基本的に同じなので、青のエリアに入れる操作の度合いが異なるようでした。

具体的には、アクセルはよりセンシティブさが、ハンドルはアグレッシブさが必要で、ブレーキは同様の操作で成功率が高い、って感じでした。
基本操作は変わらず緑で良ければ全く問題なかったのですが、青を狙うには微妙な調整が必要で、これに手間取ったってことですね(^^;)。

スチルヘッドさんが5thに上がってから苦労されたという話を思い出しましたょ(^^;)。
2013年4月21日 10:55
こんにちは。
青点灯、なかなかできませんー
ゆっくり踏んでるけど、ちょっと踏みすぎてしまったー
と思ったときに青になります。ブレーキも同じです。
900㎞いきましたが、まだ1ステージのままです。
通勤が多く、距離も短いのもあると思いますが。
コメントへの返答
2013年4月21日 16:14
こんにちわ。
コメントありがとうございます。

活用術の其の壱を読むことをお勧めします(笑)。
http://minkara.carview.co.jp/userid/1349639/blog/28825098/

青ランプはそんなに踏まなくても十分点灯するんですが、最初は勝手を掴むためにやや多く踏み込んでみることも必要な場合があります。

ただ最初は、多く踏むことより加速も減速も一本調子で行うことを覚えた方が良いと思いますょ(^^)。
2013年4月21日 12:34
『ガリレオ』の第2シーズンが始まっていますが
その決め台詞がタッチさんに合いますね!

いつも見事な、考察、福山雅治さんが読んだら
「実に面白い」
と言っているでしょう、なにはともあれおかえりなさい。
コメントへの返答
2013年4月21日 16:22
すみません、その決め台詞って知らないんですが、、、(^_^;)>ハズカシイカモ

なにはともあれ、ようやく戻っては来ましたが、ざっと3ヶ月は後退しちゃった感じです(苦笑)。

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「@くりんきー さん、これはボクも知りませんでした😅」
何シテル?   08/20 13:50
意のままに、思い通りにクルマを操ることに興味があります。 ドライバーの意のままに反応するクルマが好きです。 そんなクルマの技術的背景、メーカーのクル...

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