
成人して、自らクルマを運転するようになるまでは、乗り物酔いの酷い子供でした、実は(^_^;)。
どのくらい酷かったかというと、、、
小学校3年生までは、バスや電車を使った遠足には行けませんでした。4~6年生の担任だった年配の女性教員が、自宅までやってきて両親に「私が責任を持ちます!」と直談判。それから遠足や社会科見学、林間学校には連れて行かれましたが当然のように道中で半死半生状態に(苦笑)。
目的地では立って歩くこともままならず、ひとり見学はせずにベンチなどで横になったり、同行した若手の教員におんぶされたり。正直、こんな苦しい思いをしてまで、なんで行かねばならんのか?と思ったりもしましたが、後日、少なくとも集合写真には並んで撮ってもらったことで、寂しい想いをせずに済みました。小谷先生には感謝していますm(_"_)m
大のおばあちゃん子だったボクは、小学生になった頃に叔母の家に同居することになってしまった祖母に会いたくて、小学校5年の頃から時々、週末になると叔母の家にひとり、電車で赴くことに。
しかし乗り物全般ダメなボクは、当然の如く電車もバスも長くは乗っていられない。電車で2駅乗っては気分が悪くなり途中下車して駅で15分休憩。再び乗車するも1駅で降りて30分休憩。なんとか叔母宅の最寄駅まで辿り着いても、最後の20分のバスに乗れる気力・体力がもうない。仕方なく1時間以上を歩いてやっと到着。普通に行けばドアtoドアで2時間の叔母の家が6時間以上の彼方(苦笑)。
ってな感じで、笑えない笑い話には事欠かない。
”上手い運転とは?”と問えば様々な意見がありそうだが、ボクに言わせれば問答無用で単純明快だ。
乗り物に弱い人が乗り物酔いしない運転が上手な運転!
これ以外の答えは有り得ない。
なにしろ理屈じゃないのだから(^_^;)。
ボクがこんな子供だったから、当時ドライバーだった大人たちには脅威だ(苦笑)。
なにしろ「歩く
運転評価システム」なのだから(爆)。
ボクを乗せて道中、ボクが酔っ払えば「運転が下手クソ」。酔わずに目的地まで辿り着ければ「運転が上手」。評価結果は極めてシンプルである(火爆)
子供であるボクがそんなである一方、クルマ大好きの親父はこの運転評価システム(つまりボク)を使って(苦笑)、上手な運転については相当、研究をしたようだ(^_^;)。実際、100%とは言わないまでも、親父の運転するクルマであれば相当な確率で酔わずに現地に辿り着けるようになったし、週末、叔母の家から無事に帰宅することも出来た(笑)。
一方で親父以外、運転が上手い大人は周りにほとんど居なかった。ボクの乗り物酔いは有名だったから、乗せる大人は皆、承知の上で普段より丁寧な運転をしていた筈だ。少なくとも彼らは皆、そう言ってボクを乗せた。しかし、実際に彼らがやったことは、恐らく普段より多少ゆっくり走った程度で
「上手な運転とは何か?」については、ほとんどそれがなんなのか解っていなかったように思う。
そしてこのことは、たまたまボクの周りだけではなく世間一般においても、上手な運転とはなんなのか?ほとんどのドライバーは理解してなかったろう。タクシーなどに乗っても「こいつは上手い」という職業ドライバーは10人に一人も居ないくらいだ。
下手な運転 => 乗り物に弱い人間をイチコロで酔っ払わせる運転とは何なのか?
・発進のとき、アクセルの踏み始めでグイッ
・減速のとき、ブレーキの踏み始めでグイッ
・停止時のカックンブレーキ
・カーブでハンドルをグイッ
・必要以上に強い加速G、減速G、旋回G
・意味のないポンピングブレーキ
・巡航時の必要無い加減速(エンブレとアクセル踏み増しの繰り返し)
・巡航時の微妙な蛇行の繰り返し
意外に知られていないようだが、絶対的な速度の高低はあまり関係がない。60km/hで走れば酔うが、40km/hに速度を落とせば酔わない、なんてことはないのだ。速度の高低ではなく
加速度の大小や、
その変化の大小の方が顕著に影響する。つまり、
ジワリ発進しジワジワ加速させて60km/hで巡航
する方が、
グイッと発進して40km/hで巡航
されるより酔っ払わないのだ。この辺りが全く解っていないので、ちんたら走ってくれている割には全く乗り心地がよろしくない(苦笑)。子供だった当事は流石に「おじさん、運転下手クソ」と口には出せなかったが、助手席に座るボクの隣でハンドルを握りアクセル、ブレーキを踏む彼が、ボクを苦しめている張本人なのだ。
(゜゜)☆○=(- -")したい衝動に駆られたことは一度や二度ではない(爆)。
流石に成人して自ら運転するようになってからは、幼少の頃より判定基準は随分緩和された(笑)が、子供の頃のこれらの経験はボクの、少なくとも同乗者が居るときの運転スタイルに反映されている。同乗者に幼少のボクが味わったような苦しみを与えてなるものか!人として当然の発想である。
発進時は不快感の無いジワリと滑らかな動き出し
→与えた大き過ぎない加速Gを一定に保ってジワリジワリ加速
→→巡航速度に達したら、加速も減速も極力させないアクセルワーク
→減速時は先ずはエンブレ、次に優しいブレーキングで滑らかに
→→減速Gは一定に保って減速し、停止直前にブレーキ圧を弱めてカックンを抑止
→コーナー手前で十分に減速し、滑らかに旋回を開始
→→コーナリング中は必要以上にアクセルを踏まず、可能な限り弱い旋回Gを維持
自慢じゃないが、30年弱の運転歴で同乗者を酔わせたことは一度も無い。ボクのクルマに初めて乗って「運転が上手」と思わず呟いた人は多い。乗り物に弱い妻の妹さんは、ボクのクルマにだけは喜んで乗ってくれる。まぁ勲章だと想っている。
同乗者を酔わせない運転とは要すれば、
加速度変化は滑らかに与え、発生するGは最小限に、かつ発生したGは一定を維持し、不必要な加速度変化(G変化)は極力起こさないこと。
あら?(^_^;)
なーんだ、マツダのSKYACTIVに塔載される
i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)がドライバーに求める「上手な運転」と一緒じゃん(笑)。
普段からこういった運転を心掛けているドライバーには、i-DMは高得点を出します。
それが例え最高ステージの3rdであっても、4.8点以上がすんなり出るでしょう。
でも、なかなか良いスコアが出なかったとしても、別に心配することはありませんd(^.^)。
本当に運転が上手なドライバーは10人に一人も居ません。みんな運転が上手じゃないんです(苦笑)。
少なくとも40年前はそうでした。今でも、、、あまり変らないと思います(^_^;)。
紹介した幼少の経験から、同乗者に不快感を与えない運転をするのはドライバーの責務だというのがボクの考えです。ドライバーは最低限、
上手な運転とは何かを知り、それを努めて実践すべきだと思っています。本人のためである前に、自車に乗せる同乗者のためにです。
以上のような背景や考えからボクは、マツダのSKYACTIVオーナーにはi-DMの有効活用を推奨しています。
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Posted at
2013/09/01 04:00:01