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2014年01月28日

Acura TLX発表に想う

Acura TLX発表に想う 2014年1月15日になりますが、北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)でホンダがAcuraの次期ミドルクラスセダン、TLXを発表しました。

TLXは従来モデルであるTLとTSXを統合したモデルであるとのこと。TSXは日本で言うアコードの旧型。世界的には「欧州向けアコード」として作られていたモデルです。一方TLは日本に導入されたことはなく、恐らく知らない人も多いでしょう。

2009 Acura TL

トヨタのラインナップに例えると、クラウンに対するアリストのような感じでしょうか。
実はこのTL、駆動系にSH-AWDを採用していてRL(レジェンド)より気持ち小ぶり。アッパーミドルのセダンが欲しかった2年前までのボクが、もっとも欲しいと思っていたホンダ車でした(^_^;)。

さて新型のTLX。

全長4830mm、ホイールベースが2775mmですからGJアテンザとほぼ同等の大きさです。

エンジンは2.4Lと3.5Lのガソリン。どうもハイブリッドは用意しない模様です。

トランスミッションが驚きで、2.4Lにはトルクコンバーターをスターティングデバイスとして追加したDCTがなんと8速!3.5Lには9速を奢るとのこと!!
歴史的にATの多段化では他社に遅れをとっていたホンダですが、DCTをラインナップに加えると決めた後の多段化のペースは非常に急ピッチです。

そしてFFモデルには新型レジェンド(Acura RLX)に搭載が決まっている新世代の4WSシステム、「P-AWS」(プレシジョン・オールホイール・ステア)を採用し、3.5Lモデルには25%軽量化したSH-AWD(こちらは従来の機械式)を採用とのことです。

発表記事には「アッパーミドルのラグジュアリーセダン」と謳われていましたが、メカニズム面から見るとどー考えてもスポーティ・セダンと言っていいい中身です。

これらだけでも十分に期待を抱かせる内容ですが、ボクがもっともこの発表で嬉しく思ったのが、そのデザインでした。

これはここ数年のホンダのセダンの中では、明らかにアタマ一個抜き出るカッコ良さです。
ホンダのセダン・デザインを何度も酷評してきたボクですが、その声が届いたか否かはさておき(^_^;)、ようやく"オヤジ・セダン"でないデザインが出てきたと思うと感無量です(苦笑)。

なにしろ「セダン愛」なるワケの解らないキャッチフレーズで宣伝する現行アコード・ハイブリッド。
ホンダに限らずメーカーはしばしば、オヤジ向けのセダンにこうしたオヤジ向けのデザインをするんですが、オヤジは自分の歳相応のオバちゃんを差し出されても嬉しくない(笑)。オヤジだって若いオネーちゃんの方が良い決まっているんです。この辺の心理が、特に日本メーカーの連中には全く理解されていない節がありました。

そして特にホンダはシビック、アコード辺りで数代に渡り、保守的なデザインを続けて日本国内ではシェアを落とし続け、シビックに至ってはモデル廃止にまで追い込まれました。このままこの流れが続けば、現在人気の海外市場でも、遠からず日本市場と同じ運命を辿るとボクは危惧していたワケですが、このTLXはもしかしたらホンダ・セダンデザインのターニングポイントになるかもしれません。

その兆しをボクはこのサイドビューに見ました。

現行のアコード・ハイブリッドと比較すると、ボクが何を言いたいかが明確になります。

全長に対してホイールベースが妙に短く、前後オーバーハングは長いわ、タイヤは貧相に見えるわ、おおよそ"カッコイイ"という形容から遠く距離を置く現行アコードに対して、TLXは全長とホイールベースの関係が適正化されオーバーハングも長さも全く気にならず、理屈抜きにパッと見た目「カッコイイ」プロポーションになっています(^<>^)。

これならアテンザの横に並べて「どっちがイイと思う?」と聞いても問題ないと言えるレベルです。勿論、昨年もっとも美しいセダンと認定されたアテンザのデザインには、まだ個性の面で及ばない点はあるものの、まぁそこは「好みの問題」という範疇には入ってくるでしょう。

なにしろ現行アコードをアテンザの隣に置いて「どっちがカッコイイ?」などと聞こうものなら

「(((^_^;)アンタ、それをσ(^_^;)に聞くの?」

と失笑されてもしょーがないっていうか、恐くて聞けませんでしたから(爆)。


TLXはオハイオ工場で生産、今年の中頃には米国で発売されるようですが、日本に入ってくる可能性は極めて低いでしょう。なにしろ目玉のハイブリッドがラインナップにありませんから。それに日本に入れるとしても何を名乗らせるか?インスパイア?まぁ車名など大した問題ではありませんが。。。

マツダがXDを北米に投入すれば、アテンザと微妙に競合しそうなこのTLX。彼の地での評価が今から楽しみです。
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Posted at 2014/02/08 13:43:21

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この記事へのコメント

2014年2月8日 18:04
アキュラTL(相当の車)は導入されたことありますお。

3代目までのインスパイア・セイバー(ビガー)です。
TLの3世代目以降がむしろ海外専売になったと見るほうが正しいかと・・・

横から見るとシルエットはレクサスISそっくりですね。
最近の車には大体共通するところですけど、もうちょっとウェストラインと全高を下げていただきたいところ。
或いは日産みたいに巧く高さをカバーするデザインをして欲しかった。
たぶん、安全性の絡みなんでしょうけど・・・。

昔のホンダはむしろウェストラインが低すぎて違和感あるシルエットの車も多かった時期がありますが、低さには拘っていた時期もあるホンダのこと、こんな背の高いデザインはホンダらしくない。

それにFF車とてホンダは技術的には?な点の多かったFFミッドシップなんて構造もやってたこともあるのですから、スタイリング重視するならまたアレやればいいのに、と思う次第(笑
コメントへの返答
2014年2月8日 21:10
ソコに突っ込みが入るとは思いませんでしたA^_^;)
仰る通りインスパイア/セイバーの名で売っていたモデルがTLの初代(?)だったかな?

この辺の米国モデルと国内のインスパイア・ビガー・セイバー辺りの関係を詳しく書くとややこしいので、、、と言い訳してみたり(苦笑)

御見それ致しましたm(_"_)m

それはそれとして(^^;)
ISとはそんなに似ていないような気が…

最近のクルマの上下の厚みは対人衝突安全なんですかね?ボクが乗っていたDB8辺りとは、確かにホンダに限らず最近のクルマは厚みが増していて、それに伴って伸びやかなデザインを指向すると、どーしても肥大化してしまいます。困ったものです。。。

仰る通りで、かつてのフロントミッドシップはトラクション不足で雪道なんかはとっても厳しいクルマでしたが、SH-AWDを得た今でこそ、フロントミッドシップもストレート5も活きると思いますね(^^;)。
2014年2月8日 18:08
確かにアコードハイブリットに比べ、TLXのサイドラインは美しいですね。
最近のホンダ車のフロントマスクは、押出感が異様に強く、クドクドしていたので、TLXはスッキリしていて好感が持てます。
DCT8速は、一度試してみたいものです☆
コメントへの返答
2014年2月8日 21:29
でしょ?やっぱりオバちゃんよりオネェちゃん(笑)。
ただ、ホンダの新しい顔「ソリッド・ウイング・フェイス」というそうですが、アコード、フィット、ヴィゼルと続いてますが、ボクもイマイチ支持できない。
TLXはAcuraなので、伝統の鉄火面フェースなのが功奏しましたかね。
ホンダのDCTは、フィットやヴィゼルで試せますょ(^-^)。
2014年2月8日 18:50
ホンダがこれをラグジュアリーセダンと呼ぶのなら、DCTの多段化は静粛性が主目的ではないかと思います。つまり余裕あるトルクを使って、ひたすら低回転を選択しながら走ることで、騒音そのものを低く抑えようって訳です。ですから、エンジンもかなり低速トルク側に振ってると見ます。
もちろんアクセルを開ければ、そこはホンダエンジンですからシュンシュン回るんでしょうけど、パワーはついてくるのかな。。。
わざわざトルコンを挟むのは、まだクラッチコントロールに自信がないと言うことなんでしょうね。これもラグジュアリーセダンを標榜するために選択した機構なんでしょうね。
コメントへの返答
2014年2月8日 21:33
ATの多段化は純粋に効率の追求では?と思いますが、スターティングデバイスにトルコンを組み合わせるのは、流石にトルコンATが人気の米国で、都心部などのドライバビリティを意識したものかと。。。
発進装置としてだけ見れば、操作性や信頼性などトルコンのメリットは大きいですから。
動き出した後は完全ロックアップして、変速はDCTに任せるというのは真に善い処取りで、現時点では究極のトランスミッションと言えるかも?

なーんて、ボクは思っていますけどね(^^;)
2014年2月8日 20:08
実は復活基調のホンダに密かに非常ーに期待しているんですよね。
私の場合、突き詰めるとやはり「エンジン」のフィールがとても重要なので、スバルが6発を出さない以上、残るはホンダしかありません。 個々の要素技術は非凡なホンダですし、引き出しにはたくさん詰まっているわけですから。

何が何でも「1番」を再び標榜しだした「チャレンジャースピリット」のホンダに期待しています。
コメントへの返答
2014年2月8日 21:40
ボクもヒジョーに期待してます。
ただ、従来エンジン"だけ"は文句無しでもその他(FFしかない、トルコンATが5速まで、etc)がイマイチ付いて来なかったのとは対照的に、トランスミッションや駆動システムが次々に刷新される中で、エンジンに飛び道具が出てこないのがやや寂しい(苦笑)。

ところでスバルはレガシィの新型に3.6Lの6発を載せるようですが、もう少し経ったらレヴォーグにこの6発を押し込んだ限定車なんて、、、出ないかな(^_^;)。

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