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イイね!
2014年02月06日

SKYACTIVのブレーキ

SKYACTIVのブレーキ ブレーキングは、自動車の運転の中でもっとも難しい操作です。

これはi-DMの青ランプを意識すれば誰でも実感すると思いますが、滑らかに減速を開始し(走行タイプ1)、減速Gを一定に維持(走行タイプ2)して、目的の場所までに目的の速度(停止であればゼロkm/h)まで落とすというのは本当に難しい。ブレーキを掛け始める初速、そして減速(停止)に要する距離は真に千差万別で、それを減速G(ブレーキの強さ)一定でやろうとすると、ブレーキを踏み込む真にその瞬間に既に事の成否は決まってしまいます。強すぎれば早く止まり過ぎてしまいますし、弱過ぎれば止まり切れずにブレーキの踏み増しが必要で、減速G一定ではなくなります。更に前走車が不安定な減速をすると、追突しないためにはこっちもブレーキ力を調整しなければなりません。

スポーツ走行に於いても、最小限の距離で速度を殺したり、コーナーリングの為に前輪荷重を確保する(俗に言う曲げるブレーキ)など、クルマを自在に操るためには不可欠なテクニックです。

プロのレーシングドライバーにとっても、速いドライバーはやはりブレーキングがとても上手い。
シロートでも、同乗していてブレーキングで不快感を与えないドライバーというのは本当に少なくて、運転の上手い/下手が実に如実に表れ易い部分でもあります。

さてd(^.^)

上手いブレーキングを支えるクルマのブレーキ性能もとても重要です。大事な点は大きくは3点。

①絶対的な制動力
②制動力の強弱を自在に操れるコントロール性
③制動力とコントロール性が常に変わらない安定性

これら3つは実に相反する要素が強く、例えばガツンと利くブレーキは微妙なコントロールが難しく、コントロールの幅が広いと制動力がイマイチなど、作り手側にとっては非常に悩ましい世界です。

さてSKYACTIVのブレーキですが、誤解を恐れずに言えばコントロール性重視のブレーキです。勿論、絶対的な制動力にも不足はありませんが、シッカリ踏まない(踏めない)と絶対的な制動力は体感できませんから、踏み始めからガツンと食い付く他車から乗り換えた人の中には、ブレーキの利きが弱いと感じる人も居そうです。

そんなSKYACTIVのブレーキですが、BLアクセラSKYACTIV、そしてアテンザ25Sと2台乗り継いでの感想ですが、①、②については概ね満足しているものの、③については「う~ん/(^_^;)\」と感じています。

事の発端は2012年10月に遡ります。当時の愛車アクセラは既に20,000kmを走行しておりi-DMは5thステージでアベレージが5.0から下がらなくなった頃。勿論ブレーキングで青ランプを点ける事は可能ではあったものの、ブレーキの踏み始めで青が点く走行タイプ1の成功率は、必ずしも高くありませんでした。また、減速G一定の走行タイプ2も、ある程度しっかりブレーキを踏んだ場合は容易ながら、ブレーキペダルを触る程度の一般道でもっとも頻繁なやさしいブレーキでは、青ランプが点かないこともしばしば。当然周りのクルマとの間合いもあり、ブレーキ青はせいぜい3回に2回。これがなかなか4回に3回に上がらない。そんな感じでした。

この頃に感じていたことは、アクセラのブレーキはペダルの踏み始めが神経質で、少しうっかりペダルに足を乗せると白一個。恐らく同乗者は気が付かないだろう微妙な踏み始めの差ですが、なかなかこれが無くならず、さてどーしたものか?(^_^;)

年が明けて4月にアテンザに乗り換えたのですが、先ずビックリしたのがブレーキのコントロール性。アクセラで感じていた神経質さが全く無く、納車間もなく5thに上げてしまった後も、アクセラに比べて踏み始めの白一個は極めて出難く、踏力に応じたブレーキの強さも自由自在感があり、当然シッカリ踏めばキッチリ利きます。「フルSKYACTIVはズルい!」と感じた次第ですが、これでめでたし…とはなりませんでした(^_^;)。

2013年8月に更なるブレーキ操作の向上を期して集中トレーニングを一ヵ月半ほど行ったんですが、このときのアテンザの走行距離は既に11,000kmちょっと。ところが改めて始めてみると、意図した通りにブレーキのコントロールが出来ません(*_*)アレ?
乗り換えた直後にあんなにコントロール性の向上に感心したのに、このときは意図した通りに減速Gをコントロール出来ず、1ヶ月近く苦労しながらふと似たような経験がデジャブのように思い出されます。

昨年、アクセラでも同じようなコントロールのし難さで苦労しなかったけか?(^_^;)

具体的には、

①ブレーキの踏み始めでパッドがブレーキディスクに押し付けられる瞬間の神経質さ
②非常に弱いブレーキ踏力に対する減速力が、シフトダウンによるエンブレ変化に影響される

というものですが、一番厄介なのがこの①も②も、そのときの速度などの外的要因で、一定でないこと。ブレーキを踏み始めてみないとどのくらい制動力が生じるかが判らないこともままあり、真に足裏の感覚と車両の減速度を身体で感じつつ、探りならが強さを調整しなければならないのです。

ちなみにi-DM、5thステージでの話ですが、、、(苦笑)

以上を振り返ると、新車からどーも10,000kmくらい走行するとブレーキのフィーリングには一定の変化が生じ、新車時の優秀なコントロール性には一定の陰りが表れるように感じています。

要因は色々ありそうですが、考えられる要素のひとつとしてお友達が「ブレーキブースターのジャンピング量」のことを教えてくれました。

ブレーキブースターのジャンピング量について

また、ブレーキングは難しいが故に興味を惹く話題のようで、お友達のブログでも大盛り上がりしてました(^_^;)。

i-DM ブレーキで青点灯

ブレーキを自由自在に操れればクルマを操るレベルは確実に高まりますが、ドライバーの技量の向上もさることながら、車両のブレーキコントロール性やその性能の安定性も非常に重要ということで、ボクもこの領分ではまだまだ修行に励みます(^_^;)。


ちなみに、ブレーキ踏み始めに「ガツン!」と利くブレーキを好む人が稀に居て、そういう人は今のマツダ車のブレーキを「利かない」と言いますが、ボクの経験的にはこういった初期制動の強いブレーキを好む人は、運転があまりお上手じゃないですね(苦笑)。
ブログ一覧 | アテンザ 25S | 日記
Posted at 2014/02/09 23:42:46

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この記事へのコメント

2014年2月10日 8:50
車の操作って、いたって単純だけど奥が深いからハマっちゃうんですかね。
コメントへの返答
2014年2月11日 3:00
単純だからこそ、奥が深いんでしょうね。
逆に複雑な操作ほど、難しいけど底は浅い(笑)。
2014年2月10日 9:14
私は2ndのマイペース人間ですが(笑)

i-ELOOPもブレーキング要素の一つになってる気がしてます。
前車にもエネルギー回生が付いていて、それを強く感じたことを覚えています。それに比べたらはるかに自然なフィーリングに近づいてはいますが、ゼロではないなぁ…と。
コメントへの返答
2014年2月11日 3:04
i-ELOOPは仰るとおり、ブレーキングへの影響は軽微で非常に良く出来ていると思います。
確かにキャパシタが満タンになるとブレーキの感じが若干変化しますけど、ボクはあの程度で「i-ELOOPのせいで」とは言いたくない(苦笑)。

別に2ndでイイじゃないですか(^-^)。
3rdに上げるだけ上げて、スコアが出ないとボヤくより遥かに健全です(苦笑)。
2014年2月10日 20:28
リンク付け恐れ入ります。おかげでお客さんが増えてましたw
このブログを読んで、元車両評価部署の同僚に聞いてみました。
「パッドの配合などで必ずしもそうなるとは限らないが、一般論として・・・」と前置きした上で、曰く

・ローターとパッドは、新品状態では正確なアタリがついていない。
・特にローターは、パッドの成分が転写されることで、本来の性能が出てくる。
・通常走行で1000kmくらい走ると、設計が狙った性能になる。
・それまでは、特に低いブレーキ力の時に、わずかに効きが弱い側に偏る。

これを聞いたとき、新車時のコントロール性の良さは効きが弱いことに起因していて、本来狙った性能になってくるとコントロールし辛くなると言う、本末転倒な状態なのかな?と感じました。
アテンザは、どうなんでしょうね?

コメントに、i-ELOOPの指摘もありましたね。
恐らくこれと充電制御(アクセルOFFの時だけオルタネーターに発電させ、アクセルONの時は馬力を食わないようにする)は、セットになってると思います。そうすると、充電開始のときに、オルタネーターの作動抵抗が入りますので、トルク変動を感じるのではないかと推察されます。
コメントへの返答
2014年2月11日 3:19
>おかげでお客さんが増えてましたw
女性が居たら紹介してください(゜゜)☆\バキッ

新車時といっても、慣らしが終わった後から10,000kmくらいまでの間なんですけどね(^_^;)。

ボクの極めて感覚的な話で言うと、初期制動が神経質な場合ってもしかして、ローターが冷えているとき?みたいな(^_^;)。
パッドがディスクに触った瞬間に食いつくような感じで白1個。上手くパッドを当てて少し引きずってあげるとローターの温度が上昇して、フェードじゃないですけどアタリがマイルドになるような、どーもそんな印象です。

これが10,000km未満までは全くそんな風ではなく、10,000kmを超えた頃から顕著になった感じなので、最初はパッドの変質(劣化)か、ディスク表面の磨耗のせいかとも思ったんですが、勿論確かめようも無く。。。

そしたら例のブースターのジャンピング量の話を伺ったので、それも気になる、、、と(苦笑)。

i-ELOOPはキャパシタが空のとき、満タンのとき、ブレーキング中に満タンになったときで気持ちフィーリングが変化しますが、さほど大きな影響にはなっていないと、今は思っています。
2014年2月10日 20:42
こんばんは。アテンザのブレーキ、やっぱり神経質に感じますよね。私は8でオートエクゼのブレーキを使ってたので、乗り換えた時から初期の効きが強めに感じましたが、15000㎞を越えた現在は神経質過ぎて、ブレーキなくなる前にエグゼに変えるか真剣に検討中です(ペダルリリース時のパッドがローターに粘ついて残るような感覚も気になってます)。
エンブレの方はMT車なので任意なんですが、アクセルペダルが奥過ぎ+ブレーキの浅いストローク位置の踏力に対しての敏感さ+3速と2速の開きの3拍子で、交差点左折などは、そもそも半分位バシッと決まりませんorz。アクセルペダルにゴム板を挟んでアルミペダルを付ける8で流行ったチューン?をやろうとペダルを発注しましたが、雪で取り付けが次の日曜まで延期になりました(ラジアルタイヤなんでディーラーに行けませんでした)。取り付けたらゴム板の厚さ等色々試してみようと思います。
コメントへの返答
2014年2月11日 3:26
こんばんわ。
最初は凄くコントロールし易いと思ったんですけどねぇ。なんなんでしょうねぇ。。。
ボクは初期が強いと思ったことは当初は無かったんですが、最近はときたま妙に食いつくことがあるんだけど、決していつもってワケでもなくて、何が原因なのかが見当付きません。
↑に書いたように、印象としてはディスクローターの温度が関係しているような気がしていて、冷えているときは妙に食いつくような。。。

もちろんパッドを交換してみようかと考えたこともあるんですが、社外品ってExeくらいしか無いんですね。どーせ買うなら対フェード性の高いヤツとか昔の病気が出そうなので自粛中(苦笑)。
ペダルレイアウトは憧れのオルガン式に浮かれていたのは今は昔(笑)。最近はアクセルをもう少し手前に出せないか思案中。MTは確かにちょっと調整が必要かもね(^^;)

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