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2015年02月19日

車間距離と予測運転(其の参)

車間距離と予測運転(其の参) さて、前回のブログまでで以下のような経緯から予測運転の見直しに行き着きました。

・i-DMスコアを高く保つためには不本意な減点を撲滅する必要がある
・交通の流れの中で食らう不本意な減点は、主に周りの状況によってブレーキを踏まされている事に起因した
・どんな状況でも受動的でなく、能動的に(自らの意思で)ブレーキを踏めれば減点されない
・常に能動的に行動(操作)をするためには予測運転が肝要
・今現在(当時)不本意な減点を食らっているということは、今までの予測運転では不十分(甘い)ということ


で、改めて周りのクルマを観察しながら今までの予測運転のどこに甘さがあるかを突き止めていった結果、自分も含めた公道上のクルマの動きには一定の秩序が存在し、その範囲内で色々な事が起こるという極めて当り前の結論に今更ながら至るワケですが、その上でじゃぁどのように運転して何を拠り所に予測を行えば良いのか?抽象論だけではアレなので(^_^;)、少し具体例を挙げてボクがやってきたことを説明します。


先ずは前走車との関係について

①前走車のドライバーが十分に上手であれば、青信号で加速度一定で加速し巡航速度を一定に維持。速度は上がりも下がりもせず、赤信号で減速度一定で停止します。こんなクルマの後ろに付いて淡々と走る場合、もう本当に何も起こりません(笑)。仮に車間距離を一般には不適切と言われるレベルまで詰めたとしても、何の心配も不安も無いもんですd(^.^)。但し、極端に車間距離を詰めてしまうと前走車のドライバーが「オレを抜かしたいと思っている?」なんて誤解してしまいますから、まぁ常識的な車間距離を維持します。

②前走車のドライバーが特段、上手でなければ、青信号での加速度がバラついたり巡航速度も多少の増減を繰り返したりします。
赤信号では早めに減速し過ぎてしまって途中から減速Gを緩めたり、なんてことが起こります。こんなドライバーのクルマが前に居ると、上手なドライバーと同じようには当然いきませんが、適切な車間距離を取ってやるとこの多少不安定な運転の影響を最小限に留めることが出来ます。
例えば巡航時にちょっとした登り坂で速度が落ちたりすると、当然ボクのクルマとの車間距離は詰まります。車間距離が詰まれば最終的にはこちらも減速を余儀なくされる可能性が出てきますが、前走車も登り坂が終わって下りに転じたりすれば増速したりしますから、再び車間距離がひらくこともあります。つまり車間距離が減少する理由によってそれは一時的なもので、必ずしもこちらも減速しなければならないとは限らないってことです。

③前走車のドライバーが下手クソな場合(笑)、その車の動きは非常に不安定で一貫性を欠きます。前を走られて困るケースと言うのは、全く必要もないと思われる場面で頻繁にブレーキランプを点灯させること。これの主な原因は速度管理が上手く無いため、前のクルマとの車間距離を不用意に詰めてしまって減速せざるを得ない場面を自ら作り出してしまう事が大半です。また、このクルマの前を走るドライバーが②のような場合で車間距離が不適切な場合でも、同様に車間距離の減少に見舞われてブレーキを踏まざるを得ない場合もあるでしょう。
しかし、車間距離が詰まり過ぎてしまってブレーキを踏んだのなら、適度な車間距離が取れた時点で減速は終了して再加速、巡航速度に復帰してくれます。つまり適切な車間距離を取っていれば、一時的に車間距離が詰まることがあってもブレーキを踏むまで至らずに済ませることも出来ます。

という感じに、元々はブレーキを踏まされる場面を撲滅し、常に自らの意思でブレーキを踏むにはどうしたらイイのか?という発想で始めた予測運転だったのですが、三例に挙げたような前走車の運転パターンを見極めて、適切な車間距離を取ることが出来れば、そもそもブレーキを踏む必要すらない事が解ってきました(爆)。


次に隣の車線を走る並走車との関係について

並走車は前走車と違って、ドライバーの腕前とはあまり深く関係しません。なぜならばクルマの速度が不安定に上下しても、直接自分の運転に影響が及ばないからです。ただ腕前の上手下手は関係しなくても、クルマのペースによってドライバーのタイプを窺い知ることが出来ます。ボクはウサギ傾向のある多数派タイプですから、基本的にペースは速めです。このボクと同じペースで並走するドライバーは、同様にペースが速めである可能性が高い。一方、ボクよりペースが遅いクルマは標準的な多数派タイプか、亀タイプの可能性があります。逆にボクを追い抜いて行くクルマは明らかにウサギタイプとなります。これらは隣の車線を走っているクルマが、ゆっくり後ろに下がっていく(自分が追い抜いていく)か、ほぼ同じ位置にいつも居るか、前方に遠ざかっていくかによって簡単に識別することが出来ます。

それじゃぁこいつらの何に気を配れば良いか?といえば当然「彼奴等が自分の前に車線変更して入ってくるか否か」です。
タイトル画像を例に取れば、青いクルマですね。彼がボクの前に割って入ってくる可能性は、A.この先の交差点で右折したい、かB.彼の前走車を追い抜きたい、の二通り。A.であれば普通は交差点の手前十分に余裕があるタイミングで車線変更をするでしょうが、彼が右折したいかどうかを当然ボクは知りませんから、ウィンカーが出るなり彼が意思表示をしたタイミングで適切に対応する必要があります。B.に関しては、前走車が亀タイプであるとか、左折しようとして減速したとか、いずれにせよ彼の前走車と彼の関係に着目すれば、おおよその予測が出来ます。

更に彼と自分との位置関係が、彼が車線変更を実行出来るか出来ないかを最終的には決定付けます。

例えばタイトル画像の例でいえば、この位置関係であれば並走する青いクルマの彼はいつでも車線変更が可能です。彼の前走車が「亀タイプでペースが遅い」とか「左折のために減速した」などの原因が生じれば、先ず彼と前走車の車間距離の減少を招きます。彼がアクセルを緩めるとかブレーキを踏むなどして減速すれば、ボクのクルマと彼のクルマの位置関係は当然変化します。ボクのクルマが彼のクルマに並び掛ければ、もう彼はボクの前に割り込むことは出来ません。

青のクルマの彼が車線変更をしてくるか?それは概ね以下のような組み合わせで判断出来ます。

①彼がウサギタイプであれば、前走車の減速理由に関らず車間距離が詰まればもう追い抜きモードです。前走車が左にウィンカーなど出そうものなら、かなりの高確率で右にウィンカーが出るでしょう。

②彼が多数派タイプであるならば、前走車が左折のために減速したのを受けて車線変更して抜きに掛かることはほとんどありません。一方で亀タイプに追いつきつつあるケースでは、一定割合のクルマが車線変更する場合が想定されます。
この違いがなぜ生じるかと言うと、前走車の左右折に伴う減速というのは、それが意思表示されない限りは判らない、つまり突発事態だからです。流れに乗って走るタイプであれば、この突発事態に呼応して車線変更を伴う追い抜きを咄嗟に決断するドライバーは圧倒的に少数です。それをするのはウサギタイプ。
一方、亀タイプに追いついていくようなケースでは、次第に近づいてくる前走車を見ながら、前のクルマが自分より明らかに遅いことが事前に察知可能です。つまり「あれに追いついた後、後ろを淡々と走るか?追い抜くか?」を考える時間があるのです。「どっちにしようか?」と考えたときに、隣に車線変更可能なスペースの余裕があれば、前走車に追いつく前に車線変更を実行するドライバーは一定数は居ます。

③彼が亀タイプであれば、そもそもペースの遅い前走車に追いつくというケースは稀ですが(苦笑)、仮にそうなった場合でも車線変更をするケースはほぼ皆無に近いです。

というところまでが解ってくると、隣の車線を並走するクルマの走行ペースと位置関係、そして並走車の前方に気を配ってさえ居れば、彼が目の前に割り込んでくるか否かはかなりの高確率で予想が立ちます。予想が立てば、後はやることは基本的に二つです。1.「彼がいつでも入って来れるようにスペースを空けておく」か2.「彼が入って来れないようにスペースを詰める」か、です。入って来れないようにスペースを詰めると書くと、何か意地悪をしているように思うかもしれませんが、相手が車線変更の意思表示をしたときにスペースを詰めてはダメですょ。それでは接触の危険に繋がりますから。相手が車線変更をしようかと考えたときに、自分が居る位置取りの話です。その時点で半車身でも並走車と重なって走っていれば、隣のクルマは絶対に車線変更は出来ませんよね?重なってなくても、十分なスペースが空いていなければ強引に入ってくるヤツはウサギタイプのみです。

という感じに、割り込みが生じないようにするか、割り込まれる可能性がある場合に事前にスペースを空けてしまうか、隣の車線を走るクルマとの位置関係を適切に取ることで、目の前にクルマが割り込んできたとしてもブレーキを踏む必要は生じない事が解ってきました(爆)。

以上の通りに前走車に対する車間距離、そして並走するクルマに対する位置関係、この二点をどのようにすれば良いのかを意識して走るようにしていたら、両者を最適に確保できればナント!ブレーキを「踏まされる」場面が激減するに留まらず、「自らの意思で踏む」機会すらも減ってしまいました(爆)。減速はもうアクセルオフによるエンジンブレーキで十分(苦笑)。こうなると、周りを様々なクルマに囲まれて勿論色々な事は起こるのですが、自分は常に加速度一定で加速し、一定の速度で巡航しながら余計な加速度変化はほとんど起さず、赤信号などを確認して自らの意思で減速停止するだけ。これって周りにクルマが居ない状態と運転自体は大差はありません。よってブレーキを「踏まされる」ことも無いワケですd(^.^)。

で、この頃からボクは周囲のクルマとの距離を"間合い"と意識し始めるのですが、前走車との関係は正に車間距離そのものです。
"間合い"とは「適切な車間距離」であるワケですが、んじゃ何をもって適切なのか?それは

前走車によって自分の運転が簡単に乱されない距離

ということになるんですが、既に述べた通りで適切な車間距離は、走行速度や道路の混み具合などの環境面以外に、ドライバーの技量やタイプによっても左右されます。つまり一定では無いんですねd(^.^)。後ろを走りながら、どのくらいの車間距離があれば「ボクのXX一定の走行」が維持できるか?これに加えて隣の車線のクルマの位置関係にも気を配る。それを微妙に調整しながら周囲のクルマに対して位置取りをする。

正に"周囲との間合いを取る"ということです。

ここまで来ると、周りで起こっている事の大半はほとんど起こるべくして起こる事であって、ボクにとっては「何も起こらない」ことと大差はなくなってしまいます。では、それでも起こる予測外とは何で、それに備えるためにどうするか?は次回ww
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Posted at 2015/02/20 16:35:07

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この記事へのコメント

2015年2月20日 22:32
交通の中で自分の存在を認めてもらうことも、想定外回避には必要なことかな・・・と思ってます(^_^)
結局のところは人間同士のやり取りですものね。
コメントへの返答
2015年2月25日 2:35
こんばんわ。亀レスでゴメンなさい(汗

他車の死角に入ってしまえば当然、相手は居ないものと思って車線を変えてくる危険性がありますからね(^^;
2015年2月21日 9:45
私のモットーであるブレーキを極力踏まない運転が、結果的にタッチ_さんと同様だと分かり、安心しました(笑)。

刻々と変化する状況と自車の位置取りの関係を、具体的にどう説明するか苦慮しておりました。運ちゃんをパターン分けするとグッと分かりやすくなりますね。私にはそこまで考えが及びませんでした。ありがとうございます!

ちなみに私はド真ん中の多数派ドライバーです。

コメントへの返答
2015年2月25日 2:40
こんばんわ。亀レスでゴメンなさい(汗

プロのドライバーにそんな風に言われてしまうとこっ恥かしいですょ(^_^;)

なかなか抽象論では正確な理解が難しい領域ですよね。車間距離なんて常識だし目新しい話ではありませんから(苦笑)。

ボク自身、2年前に車間距離を長めに取ったときと、最近の運転の一体何が違うのか?ちょっと考えただけでは解りませんでしたし(爆)、今回上手く伝えられているかもちょっと自信が無いです(^_^;)。

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