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2015年03月05日

ディーゼルエンジンとMTのギヤ比と楽しさの関係

ディーゼルエンジンとMTのギヤ比と楽しさの関係 久々に濃いネタですが、カテゴリを「備忘録」で投稿しようか「マメ知識」で投稿しようか、ちと悩みました(^_^;)>。

以前、DJデミオのMTモデルに試乗したとき、そのあまりの面白く無さにビックリしたんですが、そのブログでも書いた通りで、この超ワイド&ハイレシオなギヤ比は燃費スペシャル故であろうという予想は、CX-3がデビューしたことによって見事に当たりましたv(-_-)v

まぁそれはイイんですが、過日のブログでも書いた通りで、あまり高回転まで回らない代わりに極低速から強大なトルクを発するディーゼルエンジンと、その特性に合わせたギヤ比によるMT車というものは、ボクが良く知る(というか所有している)高回転型ガソリンエンジンとクロスレシオのMT車とは、ちょっと違う乗り物なのだと認識を改めないと、うっかり他人様にお勧めも出来ないと思った次第です。

アテンザXDのMT車にもあまり乗ったことが無かったボクは、低回転域から大トルクを発する一方であまり高回転までは回らないディーゼルのMTを駆る場合、ギヤは比較的高めを維持してあまりシフトダウンをする必要が無く、ギヤ比が高いが故に小刻みなシフトアップをせずに息の長い加速が楽しめる、という勝手なイメージがありました。

先ず、ここがそもそも間違いでしたね。(^_^;)>ポリポリ


MT車を指向する人の多くが良く「MT車には、自分で好きなギヤを選べる楽しみがある」とか言います。
逆説的に言えば、AT車はクルマが勝手にギヤを選択するからドライバーに自由度が無いのが不満という事になるのかもしれませんが、こういう主張をするドライバーに今回、ちょっと質問をしてみたい気分と言うか、発見が実はデミオXDのMT車に乗ったときにありました。

「MT車は自分で好きにギヤを選べるのが楽しい

であるならば、

「自分が好きでもないギヤを選ばざるを得ないMT車は楽しいのか?」

という意地悪質問(苦笑)。


もはや新車のMT車を買う気はサラサラ無いながらも、MT車のNSXを手放す気も無い一応ベテランMT車オーナーのボクですが、デミオXDはホントに目から鱗だったワケですょ。

先ずは以下、アテンザのXD、デミオXD、そしてCX-3のギヤ比を比較してみました。
黄色の□で囲っている部分は、まぁ市街地の一般道を走る際の速度と使用回転数のイメージです。

日本国内には初登場のSKYACTIV-MTはアテンザですから、良くも悪くもこれが基準になります。
で、後発がアテンザの2.2Lより排気量(=トルク)が小さいデミオ、CX-3のSKYACTIV-D1.5になりますから、ガソリンエンジンの常識に照らせば、ギヤ比は一様にアテンザよりも低くなると思ってたワケです。

ところがSKYACTIV-Dはガソリンじゃなくディーゼルですから、この常識から外れたんですな。
デミオXDのギヤ比はナント、アテンザXDよりもハイレシオ&ワイドでした。

じゃぁSKYACTIV-D1.5にはこのギヤレシオが最適なのか?と思いきや、CX-3はアテンザより気持ちローギヤードで出てきたため、あぁやっぱりそーだよなー、と一人で納得した次第です。

というワケでまだ試乗していませんが、恐らくCX-3のシフトタイミング等のドライバビリティはアテンザXDと大差無さそうということまではこの比較で解るのですが、デミオXDが楽しくなかった理由がなんだったのか?改めて3つ並べて比較したら見えて来ました。

答えをシンプルに言えば「選択肢の少なさ」です。d(-。-)

加速していくときはイイんです。アテンザを例に取れば1速3000rpmで2速にシフトアップすれば1600rpm強、2速2100rpmで3速にシフトアップすれば1400rpm強と、そういう見方をして下さい。
デミオもCX-3も加速していく上では大差はありませんが、シフトアップした後に回転数が1200rpmを割るようでは気持ちよく加速が繋がらんであろう点は要注意。

問題は減速していく場合です。例えば交通の流れに乗って4速50km/hで流していたとします。流れが悪くなって速度が40km/h前後まで低下したとすると、アテンザ(1052rpm)とCX-3(1113rpm)は流れに乗るだけなら可能かもしれません。しかしデミオは40km/hまで速度が落ちる前に3速にシフトダウンしなければなりません

40km/hより更に速度が低下すれば3車共に3速へのシフトダウンが必要ですが、30km/hまでならアテンザ(1077rpm)もCX-3(1185rpm)も粘れますが、デミオは(1041rpm)は2速へのシフトダウンが必要かもしれません

シフトダウンすりゃぁイイんですょ、別に(苦笑)。

再加速に備えて1500rpmを下回ったら積極的にダウンシフトするという運転もアリでしょう。しかし例で示した通り、交通の流れに乗っかって周りのペースに合せて走っているだけなのに、速度が30km/hを下回る前に2速にシフトダウンを強いられるというのは、ボクには違和感有りアリですね(^_^;)。

別の例を挙げましょう。

例えば峠を上って行く場合で、回転数は1500rpmから3500rpm辺りを使いたいとします。まぁもの凄く飛ばすワケでは無く、気持ち良いペースで流すようなイメージですかね。速度域を40~70km/hと定めると、四角で囲った範囲内で走るという事になります。

アテンザとCX-3は辛うじてですが、3速ホールドで速度域をカバー出来ます。駆動力が欲しければ2速を使う事も出来ますし、CX-3は55km/h、アテンザは60km/hを超えれば4速の出番も有ります。
ところがデミオは65km/h前後を超えないと4速は使えない。更には45km/hを下回ったら2速にシフトダウンしなければ1500rpmを維持出来ません。

ボクが「選択肢がない」と書いた意味がだんだん解ってきたでしょうか?(^_^;)

某口コミ掲示板でデミオMTの話題が交わされていたときに「好きなギヤを選んで走るのがMTの醍醐味だ」みたいな無責任な発言をする輩が必ず居るんですが、好きなギヤなんか選べないんですょ、デミオの場合(苦笑)。

選べるのは大体「2速か3速」とか「3速か4速」という二者択一。ギヤ比をグラフ化してこうして見ると、一目瞭然でしょ?一方アテンザやCX-3は三択の速度域があるだけ随分とマシです(笑)。

最後に参考ですが、ウチの最終減速比を4.4に落としたNSXの6速のグラフを掲載しておきます。

「ドライバーが好きなギヤを選んで走れる」って、こーゆーのを言うんです(笑)。

しかも、グラフはマツダのディーゼルに合わせて4000rpmで切ってますけど、C30Aは8000rpmまで使えますからね♪(爆)
ブログ一覧 | 備忘録 | クルマ
Posted at 2015/03/05 20:14:51

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この記事へのコメント

2015年3月5日 22:35
こんばんは。
まぁ、緩加速にも関わらすダラダラ引っ張らされるJC08モードで30km/Lを狙ったらこうなっちゃいました。という分かり易い例ですね~。
カタログ燃費スペシャル繋がりだと、た昔のEGシビックETiのギヤ比も不評でしたね。。。
コメントへの返答
2015年3月6日 17:51
こんばんわ。
まぁデミオのギヤ比は仰る通りなのですが、、、(^^;)
新世代ディーゼル未体験のボクには根本的な誤解があって、低回転で高トルクを出すが故に高めのギヤが使えるんじゃなく、ギヤ比自体が高いんだから、低いギヤポジションでもエンジン回転数は低く抑えられるが故に、意外に低めのギヤが常用になるというのに実際に乗るまで気が付かなかったというオチでして(苦笑)。

その点、もげ.さんはストール回転数を下回らないように積極的にシフトダウンしてトルクバンドを維持しなければならない点をご存じでしたよね?(^^;

とゆーことでガソリンエンジンのMT車とは、基本的に比べちゃイカンものだと今は理解しています(^^;
2015年3月6日 21:50
 確かにNAガソリンと最近の高過給ディーゼルは、同じMTでも運転感覚はまったく違いますね。。。エンジンぶん回して「馬力を搾り出す」為にシフトダウンするガソリンと、ボトムエンドの「トルクの崖」に落とさない様にシフトダウンするディーゼル、という感じでしょうか。
 「トルクの崖」がないガソリンはシフトをサボっても意外とトコトコ走れちゃいますが、飛ばす時は忙しいです。対するディーゼルは「トルクの崖」の上にさえいればアクセルひと踏みで加速は自由自在、一方で大人しく走る時ほどトルクの崖から落ち易く適切なシフトダウンが求められます(「そこは下のギヤで引っ張り続けりゃいいじゃん」。。。って人には何を言っても無駄ですが(^^;)。

 カタログ燃費追求の弊害は置いといて、根本的に使用回転範囲が狭いにも関わらず今やガソリン以上の最高速を誇り、一方で発進トルクはNAと大差ない高過給ディーゼルのギヤ比はどうしてもガソリンよりワイドになってしまいます。だから「ギヤを選択する自由」を求める人には本質的にディーゼルは向かないですね。。。
コメントへの返答
2015年3月7日 14:59
そう、全然違ったんですね(^^;
この認識に立たずにディーゼルMTに乗っちゃうと、過日ボクがブログで書いたように「NSXなら6速が使えるのにデミオだと3速にしか入らない」なんてマヌケな話になってしまうワケです(苦笑)。

その仰る「トルクの崖」というのがボクには実感が無いんですが、恐らく1000rpm前後でストールしかかってガクガクし出すのを避ける意識と、運転感覚は一緒だと考えています。「1200rpm以下は使えない」とかね。

一方で上が回らないディーゼルですから、引っ張るにも限度があるワケで、クルマ側からそのときの車速に応じて「ギヤを選ばされる」のがディーゼルMTなんでしょうね。

そういう発想に立てば、ギヤを選ぶのではなく回転数を縛る手段としてギヤチェンジするような意識に切り替わるでしょうから、その中で楽しさも見付かるのかな?という気はします(^_^;)。
2015年3月6日 21:52
こんばんは。ビンボウ症の私は公道を普通に走るのが好きです。定速を維持する微調整や、ブレーキをできるだけ踏まない運転をすることが楽しいのです。

MTを選ぶ理由は ①速度や勾配に見合った回転数を得たい ②ATよりアクセル微調整による速度調整が容易かつ素直なため です。私のようなケチくさい運転を好む方は希少だと思いますが、微妙な要求に応えてくれる車はいい車だと思います。
ちなみに私はおおよそ1速0~20km/h、2速20~50、3速30~60、4速40~70、5速60~、6速80~の範囲で運転しています。4速までなら平地巡航最低1000回転維持でさほどストレスなく加速しますが、5・6速では最低1300ぐらいをキープしてないと苦しいです。

ウチのアテンザさん、乗り慣れないワイドなギヤの慣熟に少し時間がかかりましたが、グラフを拝見しましたところ、デミオは慣熟により時間がかかりそうですね。いちど試乗してみたいもんです。CX-3のグラフはけっこう理想かも!

コメントへの返答
2015年3月7日 15:10
こんにちわ。

最近の若人たちがMTを選ぶ理由ってなんなんでしょうね?彼らの主張なんかをたまにブログやコメントで見かけると、正直ちょっと、、、いやかなーり不安になります(苦笑)。

仰る通りで、MTはクルマが勝手に変速比を変えませんから、アクセルに対するクルマの動きはエンジン特性がそのまま素直(ダイレクト)に出ます。適切なギヤを選らばなれば思い通りにも走れないワケですが、無意識に適切なギヤを選べるようになってくれば、シフト操作の煩わしさは無くホントに思い通りに走れるモンですけどね(^^;

ボクはどーも40km/hを超えれば6速が使えるNSXに乗っているせいか、同じ速度で3速までしか使えないデミオには違和感アリアリだったんですが、アテンザもやっと4速までなんですね(苦笑)。
まぁそれが解ってしまえば今後は違和感無く乗れるのでしょうが、デミオはアテンザよりも更にハイレシオですから、あれは流石にやり過ぎというか、ちょっと酷いと思いました。
CX-3くらいのギヤ比が最適だと思いますね。
2015年3月8日 23:09
何日も前の話題に失礼します

ガソリンエンジンは実際にはさらに高回転まで回るのでさらに扱いやすいですよね
もげ.さんの言われているトルクの崖に落とさないようにするディーゼルエンジンのMTこそ、さらなる多段化やギヤ比の選択肢を増やす必要があるのかもしれませんし、それこそATやCVT、DCTとの相性がいいのかもしれないかなと思いました(*´∀`*)

NAエンジンとMT、相性の良さみたいなものが見えた気がしました。
コメントへの返答
2015年3月11日 0:25
こちらこそ、亀レスでゴメンなさいm(_"_)m

ガソリンエンジンは確かに高回転まで使えますが、実際に公道で使用するのはせいぜい3000~4000rpmくらい。それでも回し過ぎで、ボクはまぁ2000rpm前後でシフトするくらいで十分に流れに乗れます。ただそれは高回転が使える前提のクロスレシオだからであって、5000rpm前後がリミットのディーゼルはギヤを高くする必要がある一方、現実問題としてMTは6速辺りが限界です。ポルシェは7MTなんてありますけど(^^;)。
MTの多段化は非現実的で、それが可能なのはATでしょう。今は9ATとかありますからが、時速100kmくらいまでだと7速までしか使わないらしいです(笑)。

マツダはちょっと前まで「6速」で十分とか言っていましたが、どこまで強がれるか楽しみです(笑)。
2015年3月9日 8:31
オジャマします。
シフトアップした後に回転数が1200rpmを割るようでは気持ちよく加速が繋がらんであろう。
それっておいらのエアトレ号の5速オートマです。4速、5速でロックアップ入ると1200rpm。上り坂だったらもう余剰トルクが無くて駄目です。
ガソリンエンジンだけどディーゼルの様な、オートマだけどDレンジお任せでは走れない車です。
昔のニッサン車の様な常に2000rpm以上で走るオートマより遥かに効率はイイですが。
コメントへの返答
2015年3月11日 0:34
はじめまして。
ATは普通、巡航でロックアップが働くような場合には極力1000rpm強くらいの回転数になるように制御すると思いますが、、、(^^;
ウチのSKYACTIV-DRIVEも、加速を止めれば1100rpmくらいに回転数は落ちますよ。
踏んで加速していく間であれば、アクセルの踏み加減でシフトアップ後の回転数が1500rpmを大きく下回らないタイミングでアップシフトしてくれますけど。
巡航からの中間加速などの場合、アクセルの踏み加減でキックダウンさせることは出来ませんか?5速ATでDレンジお任せで走れないっていうのは、ちょっと想像が出来ませんが、、、(^_^;)
どうアクセルワークしても、どーも思い通りのギヤに落ちてくれない、という話は、あるかもしれませんが。。。

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