
久々に濃いネタですが、カテゴリを「備忘録」で投稿しようか「マメ知識」で投稿しようか、ちと悩みました(^_^;)>。
以前、
DJデミオのMTモデルに試乗したとき、そのあまりの面白く無さにビックリしたんですが、そのブログでも書いた通りで、この超ワイド&ハイレシオなギヤ比は燃費スペシャル故であろうという予想は、CX-3がデビューしたことによって見事に当たりましたv(-_-)v
まぁそれはイイんですが、過日のブログでも書いた通りで、あまり高回転まで回らない代わりに極低速から強大なトルクを発するディーゼルエンジンと、その特性に合わせたギヤ比によるMT車というものは、ボクが良く知る(というか所有している)高回転型ガソリンエンジンとクロスレシオのMT車とは、
ちょっと違う乗り物なのだと認識を改めないと、うっかり他人様にお勧めも出来ないと思った次第です。
アテンザXDのMT車にもあまり乗ったことが無かったボクは、低回転域から大トルクを発する一方であまり高回転までは回らないディーゼルのMTを駆る場合、ギヤは比較的高めを維持してあまりシフトダウンをする必要が無く、ギヤ比が高いが故に小刻みなシフトアップをせずに息の長い加速が楽しめる、という勝手なイメージがありました。
先ず、ここがそもそも間違いでしたね。(^_^;)>ポリポリ
MT車を指向する人の多くが良く「MT車には、自分で
好きなギヤを選べる楽しみがある」とか言います。
逆説的に言えば、AT車はクルマが勝手にギヤを選択するからドライバーに自由度が無いのが不満という事になるのかもしれませんが、こういう主張をするドライバーに今回、ちょっと質問をしてみたい気分と言うか、発見が実はデミオXDのMT車に乗ったときにありました。
「MT車は
自分で好きにギヤを選べるのが楽しい」
であるならば、
「自分が
好きでもないギヤを選ばざるを得ないMT車は楽しいのか?」
という意地悪質問(苦笑)。
もはや新車のMT車を買う気はサラサラ無いながらも、MT車のNSXを手放す気も無い一応ベテランMT車オーナーのボクですが、デミオXDはホントに目から鱗だったワケですょ。
先ずは以下、アテンザのXD、デミオXD、そしてCX-3のギヤ比を比較してみました。
黄色の□で囲っている部分は、まぁ市街地の一般道を走る際の速度と使用回転数のイメージです。

日本国内には初登場のSKYACTIV-MTはアテンザですから、良くも悪くもこれが基準になります。
で、後発がアテンザの2.2Lより排気量(=トルク)が小さいデミオ、CX-3のSKYACTIV-D1.5になりますから、ガソリンエンジンの常識に照らせば、ギヤ比は一様にアテンザよりも低くなると思ってたワケです。
ところがSKYACTIV-Dはガソリンじゃなくディーゼルですから、この常識から外れたんですな。
デミオXDのギヤ比はナント、アテンザXDよりもハイレシオ&ワイドでした。
じゃぁSKYACTIV-D1.5にはこのギヤレシオが最適なのか?と思いきや、CX-3はアテンザより気持ちローギヤードで出てきたため、あぁやっぱりそーだよなー、と一人で納得した次第です。
というワケでまだ試乗していませんが、恐らくCX-3のシフトタイミング等のドライバビリティはアテンザXDと大差無さそうということまではこの比較で解るのですが、デミオXDが楽しくなかった理由がなんだったのか?改めて3つ並べて比較したら見えて来ました。
答えをシンプルに言えば
「選択肢の少なさ」です。d(-。-)
加速していくときはイイんです。アテンザを例に取れば1速3000rpmで2速にシフトアップすれば1600rpm強、2速2100rpmで3速にシフトアップすれば1400rpm強と、そういう見方をして下さい。
デミオもCX-3も加速していく上では大差はありませんが、シフトアップした後に回転数が1200rpmを割るようでは気持ちよく加速が繋がらんであろう点は要注意。
問題は減速していく場合です。例えば交通の流れに乗って4速50km/hで流していたとします。流れが悪くなって速度が40km/h前後まで低下したとすると、アテンザ(1052rpm)とCX-3(1113rpm)は流れに乗るだけなら可能かもしれません。しかしデミオは
40km/hまで速度が落ちる前に3速にシフトダウンしなければなりません。
40km/hより更に速度が低下すれば3車共に3速へのシフトダウンが必要ですが、30km/hまでならアテンザ(1077rpm)もCX-3(1185rpm)も粘れますが、
デミオは(1041rpm)は2速へのシフトダウンが必要かもしれません。
シフトダウンすりゃぁイイんですょ、別に(苦笑)。
再加速に備えて1500rpmを下回ったら積極的にダウンシフトするという運転もアリでしょう。しかし例で示した通り、交通の流れに乗っかって周りのペースに合せて走っているだけなのに、
速度が30km/hを下回る前に2速にシフトダウンを強いられるというのは、ボクには違和感有りアリですね(^_^;)。
別の例を挙げましょう。

例えば峠を上って行く場合で、回転数は1500rpmから3500rpm辺りを使いたいとします。まぁもの凄く飛ばすワケでは無く、気持ち良いペースで流すようなイメージですかね。速度域を40~70km/hと定めると、四角で囲った範囲内で走るという事になります。
アテンザとCX-3は辛うじてですが、3速ホールドで速度域をカバー出来ます。駆動力が欲しければ2速を使う事も出来ますし、CX-3は55km/h、アテンザは60km/hを超えれば4速の出番も有ります。
ところがデミオは
65km/h前後を超えないと4速は使えない。更には
45km/hを下回ったら2速にシフトダウンしなければ1500rpmを維持出来ません。
ボクが「選択肢がない」と書いた意味がだんだん解ってきたでしょうか?(^_^;)
某口コミ掲示板でデミオMTの話題が交わされていたときに「好きなギヤを選んで走るのがMTの醍醐味だ」みたいな無責任な発言をする輩が必ず居るんですが、好きなギヤなんか選べないんですょ、デミオの場合(苦笑)。
選べるのは大体「2速か3速」とか「3速か4速」という二者択一。ギヤ比をグラフ化してこうして見ると、一目瞭然でしょ?一方アテンザやCX-3は三択の速度域があるだけ随分とマシです(笑)。
最後に参考ですが、ウチの最終減速比を4.4に落としたNSXの6速のグラフを掲載しておきます。

「ドライバーが好きなギヤを選んで走れる」って、こーゆーのを言うんです(笑)。
しかも、グラフはマツダのディーゼルに合わせて4000rpmで切ってますけど、C30Aは8000rpmまで使えますからね♪(爆)
ブログ一覧 |
備忘録 | クルマ
Posted at
2015/03/05 20:14:51