
アンタ、台湾で一体ナニしてんの?
前回のブログに引き続いてツッコミが入りそうですが、、、A^_^;)
今日は台中で開かれる某パーティーに列席のため台北⇔台中間、約160kmを日帰りで往復しなければなりません。台中までは台湾新幹線を使えば1時間くらい。道中は弟の同僚でもありボクら夫婦の友人が同行してくれることになっていたのですが、彼が最近A3からA4アバントに乗り換えたことと、ボクがアウディを運転した事が無いと弟が知るや「じゃぁアウディもおにーちゃんに試乗して貰おう」というノリで、急遽クルマでの移動となりました(^^;)。
クルマはアウディA4アバント 2.0T。2.0TFSIを積むFFで、ミッションはCVTです。
実は往路を走っている間、ボクはてっきりミッションは7速のDSGだと思っていたのですが、走らせている感じがどーにもDCTには思えない(苦笑)。で、トップギアで巡航中にマニュアルモードにしてみると、なんと表示が「M8」と出ます?DSGに8速なんてあったっけ??なんて怪訝に思いつつも、ホテルに帰ってネットで調べるまで、A4のFFには8速マニュアルモード付CVTが塔載されていることをスッカリ失念していました(^_^;)。
試乗コースは台北、台中の市街地はほんの一瞬で、ほとんどが高速道路となります。
先ずオーナーに許可を貰ってドラポジを合わせますが、ハンドルのチルト&テレスコの調整方法が判りません(^-^;)。幸いシートポジションを合わせると完璧とは云わないまでも概ね違和感の無い位置にハンドルが来たので、ベストではないもののそのポジションで台北を後にします。
本当にチョイ乗りしかしたことのないVW・AudiグループのTFSIエンジンをタップリ走らせて貰いましたが、なるほどこれは扱い易くて良いエンジンですね。アクセルワークに対するトルクの出方が自然でリニア。かつ必要なスピードを自在に引き出せて、ターボラグ等は全く感じません。
ただその一方で、シフトビジーとまでは言わないものの、巡航時にエンジン回転がかなり抑えられる一方、中間加速で踏み増すと機敏にシフトダウンして回転が上がるんですが、特段ナニがどうと違和感があるワケでは無いものの、ミッションがDCTとはちょっと思えない不思議な感じを覚えます。
で、ときどきシフトレバーをマニュアルモードに倒してみると、なんとトップギヤが8速であることがわかって「あれ?」と思ったり(^_^;)。
既に書いた通りで台北に戻って調べたらミッションがCVTだということがわかったというオチですが、最近のCVTってこのレベルまで従来のラバーバンドフィールを抑え込んでいるという事に認識を新たにしたところです。それでも積極的に欲しいとは思わないものの、ここまで有段変速ミッションの動作を擬似的に再現できるのなら、これはこれで悪くないと思いました(^_^;)。
ハンドリングを試す機会はほとんど無く、ほぼ高速直進時の操安性を確認するに留まりましたが、この辺は「流石にドイツ車」という印象かというとちょっと違ったのが意外でした。足回りは当然のように締まっていて乗り心地は良好ながらフワフワした感じは皆無。この辺りのサジ加減については正直なところ、ウチのアテンザは思いっ切り直接ライバルの関係にありますが、A4アバントの洗練度に一日の長を感じます。一方で操安性については120km/hくらいまでなら勿論、何の不安も不満も無いものの"ビシッとした磐石の直進安定性"という印象が意外になくて、ここはFF同士の比較ではアテンザとどっこいどっこいという感じ。ところが120km/hを超える領域に入ってくると、A4アバントはステアリング操作に対する反応が意外に敏感で、友人夫婦、そして
うるさいカミさんに不安を感じさせない運転をしようとすると、意外にもステアリング操作に神経を使います。クルマに慣れれば印象もまた変るのかもしれませんが、この領域ではボクにはアテンザの方がコントロールは容易で安定性は高いと感じました。これがクワトロならまた全然違ったのでしょうけど(^_^;)。
感心したのは先日のメルセデスと同様でブレーキ。ペダルタッチに剛性感がありペダルの踏み始めから踏力のみでコントロールが可能なので、初めて運転するにも関わらず非常にコントロールがし易いです。これを味わっちゃうと、ペダルの踏み始めに遊びというか、ペダルストロークで調整する部分があり、踏み込んでいくと途中から踏力で調整するように変化していくアテンザの(というか多くの国産車の)ブレーキフィーリングは、やはり優れているとは評せませんね。その点、今回のアウディA4もメルセデスのG350も、本当にペダルに足が触れるようなところから一貫して「踏む力」加減で減速Gをコントロール出来ます。やはり良いモノは良い!
そして駄目なものはダメ(苦笑)。
その他、インテリアの質感というか内装の造り、触れる部分の手触りやスイッチの節度、などなどはやはりとてもシッカリとしていて良いモノ感に溢れています。ここは最近頑張っているマツダ車も、やはり未だ少し及んでいないと正直に思いました。車両価格が違うと言ってしまえばそれまでですが、お金に余裕のある人ならこういった身の周りの高品質感に、その価格差に見合う価値を見い出したりするもんですからね(^_^;)。
ってな感じで、自分の愛車のライバル関係にあるドイツ車を数時間走らせるなんて機会は滅多に無いので、貴重な経験をさせてくれた友人には感謝ですm(_"_)m
ちょっと気になった高速域での走安性については、もしかしたら完璧に合わせられなかったステアリング位置が影響したのかもしれないなー、などと今は思っていますが、愛車のアテンザのポジションがなんとなく解った有意義な試乗でした。
ハッキリ言って、アテンザはA4に対して優れている部分が皆無ではないものの、かなりの部分がまだ届いていないと思いました。しかしその差は、恐らく世間の多くの人が漠と思っているほどには大きくは無いとも思いました。欧州のプレミアム御三家はやはり手強い存在ですが、日本のメーカーには引き続き挑み続けて欲しいモノですね。
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クルマ選び | 日記
Posted at
2015/07/26 01:23:46