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2017年07月22日

ホンダF1に立ち込める暗雲?

ホンダF1に立ち込める暗雲? 復帰3年目の2017年シーズンも折り返しを過ぎましたが、精彩を欠くを通り越して全く結果が出ないホンダのF1活動に対して、今年は様々な批判の声が飛び交っています(^_^;)。

日本では今年から地上波での放送が無くなってしまいCS放送のみとなっているF1の中継ですが、レースレポートやレース間の様々なニュースを、ボクはF1-Gateというサイトを中心に取得してウォッチし続けてきました。

海外の様々なメディアの憶測を踏まえて和訳されたニュースが載るのですが、結構エー加減というか、酷い記事が載ることもあって得意の(苦笑)が出てしまうのですが、その頻度は例年に比べても非常に多いです(苦笑)。

以前のブログでもちょっと書きましたが、マクラーレンが今シーズン中にホンダエンジンから別のエンジンに載せ換えるという話などはその最たるもので、ゴーカートのエンジンを載せ換えるのとはワケが違うのに、一体どこのどいつがそんな噂を流しているのか?それには純粋に興味が沸きますがね(^_^;)。

もっともマクラーレンとすれば今の状況は深刻というか、相当に危機的で、来期(2018シーズン)のエンジンをどうするのか?既定路線のままホンダを搭載し続けるのか?思い切って他メーカーのエンジンに切り替えるのか?意思決定のタイムリミットまであまり多くの時間はありません。

これまでの経緯や明らかになっている事情から当たり前に考えれば、マクラーレンがメルセデスやフェラーリ、ルノーエンジンに来期から切り替えるのは不可能に近いです。

ホンダとの関係(契約)もありますし、冠スポンサーが居ない現在、ホンダに予算の相当部分を依存している事実もあります。他メーカーのエンジンに切り替えればホンダからの財政支援は無くなるワケで、それでも問題ない資金繰りに目途が付かなければ、したくても離婚は出来ません(苦笑)。しかし今の惨状wではスポンサーを見つけるのも容易ではないでしょう。

それでもこういった噂が絶えないのはマクラーレン側が現状を変えるためにホンダエンジン以外のオプションを具体的に検討し始めたからでしょうし、先日関係者もその可能性に言及しました。

ハードルは極めて高いですが、もしマクラーレンがホンダとの離縁を決断(というか実現)したらどうなるか?

他方、春先にザウバーが来期、ホンダエンジンを搭載することが発表されましたが、早くもこの話にも待ったが掛かったような状況になっています(^_^;)。ザウバーでホンダエンジン獲得の中心的役割を担ったモニシャ・カルテンボーン女史が解任されて、後任のフレデリック・バスール新代表が

「ホンダ問題が解決すべき最優先課題」

と公言しているくらいです。そもそもカルテンボーン前代表の解任理由が「将来に対する"見解の相違"」なんて言われているくらいなので、これも素直に受け止めれば「パフォーマンスが期待出来ないホンダエンジンの搭載を決めてしまったことの責任を取らされた」格好です。来期の話でまだマシンにエンジンを載せて走らせたワケじゃないんですがね。まぁ今期のマクラーレンの惨状を見ていれば、あれが来期の自分たちの姿かも?と思えば、怖くもなりますわな(^_^;)。

という感じでザウバーのマシンに来期からホンダエンジンが載るかどうかは不透明感が増しているワケですが、そんな状況の中でトロ・ロッソに来期、ホンダエンジンが、、、なんて噂まで出て、傍から見ている我々には何が何だか全くわからない状態です。

一方の当事者であるホンダですが、関係者は「F1活動には長期のコミットをしている」と繰り返していて、少なくとも今期一杯とか後2~3年の内にF1から撤退するなんてことは全く考えていないことが判ります。

ただ、、、ねd(^_^;)

ホンダはエンジンサプライヤーなので、単独での参戦は出来ません。
ホンダのエンジンを載せてくれる既存、或いは新規のF1チームが居て、初めて活動を継続できるのです。

来期から搭載予定だったザウバーが方向転換し、もしマクラーレンが他メーカーのエンジン調達に成功したらどーなるか?

ホンダ自身がF1撤退の意思が無くても、エンジンを載せてくれるチームがいなくなってしまったら、それは事実上、F1から撤退したことと同義です(苦笑)。

そんな事態に陥ればホンダ自身の栄光のF1史に汚点を残すことに留まりません。

F1界にとっても少なからず打撃になる事件で、F1を統括する関係者は絶対に避けたいでしょう。

現在のF1のパワーユニットは非常に複雑で、それは新規参入メーカーにとっては高いハードルです。
しかしホンダがそうであるように、メーカー側の何らかの思惑(技術開発、人材育成、マーケティング、etc)に上手いこと合致すれば、参入してくるメーカーも現れるワケで、受け入れるF1をオーガナイズする側からすれば、新規参入メーカーにとってF1の世界が魅力的に見えれば見えるほど良いワケです。

しかしもしホンダが自ら撤退の意思が無いにも関わらず、搭載してくれるチームが無くなって撤退(否、F1界から弾き出された)なんて事件が起こってしまったら、今F1に参戦していないメーカー(例えばBMW、VW、ポルシェ、コスワースなど)はどう思うでしょう?という話d(^_^;)。

・巨額の資金や大量のリソース(人材)を投入しても成果を出すのは容易ではなく、数年は先行するメルセデスやフェラーリの引き立て役に甘んじることになる
・2~3年で上手いことパフォーマンスが出れば良いが、ヘタをしたらホンダの二の舞になる

なんて考えたら、どんなメーカーだって及び腰になりますわな?(苦笑)

F1のエンジン規約は2021年から新しく変わる動きがあり、コスワースは既に参戦(復帰)の動きを見せていますが、逆に言えば現行のエンジン規約は来年以降まだ3年は続くことになります。その間に新たな自動車メーカーがエンジンの供給に乗り出す可能性は低くて、新規に参入を計画しているメーカーは新エンジン規約となる2021年からと考えるのが現実的です。

もしホンダが上記で述べたような事情でF1界から弾き出されたら、今現在参入を検討しているメーカーの姿勢に冷や水を掛けるに等しい話で、ホンダファンのみならず、そんな事態は当のF1オーガナイザー側でも望んじゃいない筈です。

しかしそもそも競争の世界なので、競争力が無いメーカーが参戦し続けられるように第三者がなんらかの手助けをしてあげるというのも変な話です(苦笑)。

結局ホンダのF1パワーユニットが競争力を持てば全てが解決するワケですが、、、これが簡単じゃないから悩ましい(^_^;)。

今のF1エンジンは熱効率が50%とか言われています。市販の乗用車に搭載されているエンジンでもっとも熱効率が高いモノでも40%強、ハイブリッド用でも41%とかって世界なので、如何に今のF1エンジンが異常な性能か、という話は意外に世間一般には知られていない気がしますがA^_^;)。

ホンダは昨年までのエンジン(燃焼コンセプト)のままではどんなに頑張ってもメルセデスには敵わないと悟って、今年のエンジンでは燃焼コンセプトを変えたと言います。ハッキリどこかに情報があるワケではありませんが、恐らく先行するメルセデスやフェラーリが採用している「セミHCCI」と呼称される希薄燃焼コンセプトだと推察できます。

まぁテストベンチ上の単気筒での開発を昨年やって、昨年12月にV6エンジンに組み込んで、今年の3月開幕戦から競争力を発揮できるような生易しい技術では無かったってことですね(^_^;)。しかし問題は既にそこには無く、焦点はいつになったら競争力を発揮できるのか?という時間との戦いです。

ホンダの関係者が凄ーく頑張っているのは疑いようが無いのですが、こればっかりは「頑張った」だけでは評価して貰えませんのでね(苦笑)。

ボクもヤキモキしながら見守っていますけど、来年どーなるかは今日ブログに書いた様々な要素が絡み合うので、或る意味、興味津々です(^_^;)。
ブログ一覧 | ホンダ | 日記
Posted at 2017/07/22 17:42:42

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