
なんで今になって突然、この話題を出すのかは最後にお話するとして、、、(^_^;
2012年2月発売のCX-5を皮切りに登場したSKYACTIV技術搭載のマツダ車。マツダでは「第6世代商品群」と呼称される世代のモデルたちで、昨年登場のMAZDA3からが「第7世代商品」です。
因みに第6世代商品に一部、第7世代に向けて開発した技術を投入したモデルを「6.5世代」と呼んでるようで、具体的には2018年以降の商品改良がそれに当たるらしい。
さて、第6世代商品でクルマの基本性能(走る・曲がる・止まる)が劇的に進化し、内装の質感や静粛性などが少し遅れて急激に向上していったマツダ車ですが、実はその中で進化が一番遅れていて、
ずっとダメダメだったのがブレーキでした(苦笑)。
どうダメだったかというと、、、
・ペダルの踏み始めがスポンジーで、不感帯とまでは言わないものの手応え(ペダルの踏み応え)の無い領域がある。
・ペダルを踏み込んで或る程度、踏み応えがある所の堺が大体、減速Gで0.25~0.3Gくらいと、日常運転では「ちょっと強めのブレーキ」になる
・0.2G前後からそれ以下の日常的なブレーキングではペダルの踏み応えが曖昧なのでペダルのストローク(踏み込みの量)で減速Gをコントロールすることになるが、「暖簾に腕押し」ではないが、踏み応えが無いが故にコントロールが難しい
・そして0.25G前後を境に、減速Gのコントロールが「ストローク⇒踏力」に切り替わるため、減速Gの大小を含めて一貫したブレーキングをするのが難しい
(弱いブレーキと少し強いブレーキ、更に強いブレーキと、ペダルの踏み方が変わってしまう)
・上記の特性は新車時にはマイルドで納車後暫くは別に不満は感じないが、大体走行10,000km前後を境に顕著になってくる(操作性が劣化してくる)
・上記の特性は概ね第6世代のほとんどのモデルで同一だが、車種ごとに微妙に特性が違う。一番マトモwなのはNDロードスター。一番ダメなのがアクセラ(苦笑)。
・同一車種でも固体によってブレーキペダルのタッチが微妙に違う。一番ダメなのがアクセラで、良好な固体(身近ではりーちゃん号w)はウチのアテンザより良いくらいだが、ほとんどのアクセラは良くなくて、他の車種に比べると個体差が激しかった。
とまぁ、こんな感じ。
実はこの話題、過去にも
障りの部分をチラッと書いていましたが、「はじめゆっくり・徐々に速く」という正しい運転操作、ベルシェイプの動きとか二次曲線的なコレですが、

アクセル操作は比較的簡単(短時間)で出来るようになるものの、ブレーキ操作はなっかなか上手く行かないその原因のひとつに、この第6世代のダメダメブレーキの特性が大きく影響していたんです(^_^;)。
だってアクセルペダルって床までベタ踏みするまで一貫して「ストローク」でコントロールできますよね?だから基本的には足(首)の動き(動かし方)さえ解ってしまえば、後は反復練習すればいつかはwできるようになるものです。
ところがブレーキに関しては上記の特性の通りで最初はストローク、そして0.25G前後にストロークから踏力への切り替え点があって、その先は踏力でのコントロールになります。
最初は
足首の動き(ストローク)で、途中で
ストロークから踏力に滑らかに切り替えて、その先は
踏力で、
全体としてベルシェイプの減速Gに・・・って
んなこと
簡単にできるようになるワケないじゃんA^_^;)
i-DMsのメンバーが血眼になって練習している、俗に言う「青1ブレーキ」がなかなか出来るようにならない、
このブログで紹介している課題①、課題②の事象は、ブレーキペダルの「はじめ曖昧、途中から踏み応えアリ」という特性が大いに影響していたワケ(^_^;)。
さて、この話題をこのタイミングで取り上げた(今まで取り上げなかった)理由がふたつあって、ひとつ目がコレ。
2019年マツダ技報:
新型MAZDA3のブレーキフィールの開発
メディアの試乗記でもMAZDA3のブレーキについては色々と賞賛されていて、ボクも試乗時にはとても楽しみにしていましたが、やっと
一貫して踏力でコントロールできるブレーキになりました、やっと(苦笑)。
マツダ技報で独立したテーマとして取り上げられていたので、もうSKYACTIV-Xと同じくらい興味深く読みましたょ(^_^;)。
マツダの方で課題をちゃんと認識して、対策したクルマが出てきたのでもう暴露wしてもイイかな、、、と。
この記事を読むと、ちゃんとわかってくれる人が居ると担当したマツダの方々も喜ぶみたいだしww
そして二つ目の理由ですが、
i-DMsなんてグループ活動をやっていて、ブレーキングも含めて運転を教えたりしていると、こういった話題はなかなか取り上げ難いです。なぜならば、、、
人間、何事も
「道具のせいにしてはイケない」という話で、 一度「道具が悪い」「道具のせいだ」と思ってしまうと、人間は進歩が止まってしまいますA^_^;)。実際にブレーキングはドライビングテクニックの中でももっとも難しいですから、コンスタントに青ランプ点けつつ自在に減速Gをコントロールするって簡単ではありません。
だからオフミでお手本を見せたり、G-Bowlアプリを併用したり、動画と撮って紹介したり、あの手この手で色々やってきたワケで、そのボク自身が折角一生懸命練習している人たちに対して、冷や水を浴びせかけるようなことは出来ないでしょう(苦笑)。
ただ実際にブレーキの特性が上達を妨げている側面はあるものの、、、
まぁ、出来ないってことは無いワケで、、、A^_^;)
そして、ブレーキングでなかなか上手く行かずに苦戦している人たちが、第7世代に乗換えたら直ぐに出来るようになるか?と言えば、
世の中そんなに甘くないwというのも事実です(苦笑)。
とはいえ、今後登場する第7世代、或いは商品改良する6.5世代のマツダ車は、きっとMAZDA3と同じブレーキになってくれると期待してます(^_^;)。
ブログ一覧 |
SKYACTIV | 日記
Posted at
2020/01/16 13:01:18