• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2020年06月26日

アフターコロナの自動車市場(2)

アフターコロナの自動車市場(2) 約一ヶ月前に関連するブログを書いたので、今回は(2)。

タイトル画像は日経ビジネスに2019年12月に掲載された市場予測のグラフですが、ご存じの通りこの後に新型コロナウイルスのパンデミックが発生して、こういった予測は大きく覆される事態になっています。

自動車メーカー各社の2020年3月期の決算も大きな打撃を受けました。
例によって読み易いという観点から池田直渡氏の記事を紹介。

象が踏んでも壊れないトヨタの決算
「20モデル以上の新型車」はどこへ? どうなる日産自動車
ホンダの決算から見る未来
マツダの決算 減収減益の中で好内容

コロナ禍の影響はワクチン開発の関係もあって1~2年は続くと言われています。逆に言えば市場は2~3年後は或る程度、昨年以前の状態に戻ると大局的には言えるかもしれませんが、その間、或いはその後、各社の業績も元通り…と単純には言えないモノがあります。

日産はマジで心配ですよね(^_^;)。流石に潰れることは無いとは思いますが。

そして自動車市場や各社の未来に大きく影響を与えるであろう要素があります。
例の米中の緊張関係です。

小難しい話は取り敢えず端折って(^_^;)、考えられる未来は3パターン。

①現状維持型:短期的なアレコレwを経て、結局は今まで(2019年以前)と大きく変わらない状態に戻る。
②短期決着型:短期的な緊張が急激に高まり、有事・政変を伴って決着する。
③中長期冷戦型:経済制裁など西側諸国と中国の緊張関係がダラダラ続くが、中国はけっして折れない。

①、②は中国の政治体制という点では真逆の決着となりますが、中国の自動車市場という点では短期的な落ち込みの後、回復基調に戻るという点は変わりません。
問題は③で、これまで順調に成長してきた中国市場の成長は止まり、或いは後退(縮小)となる可能性も大いにあります。

しかし北朝鮮への経済制裁を見れば判る通り、もう10年以上に渡って様々な分野で規制が行われ、北朝鮮国内ではそうとうに困った事態になっている筈ですが、彼らは未だに折れません。

そうすると、国力としては遥かに上の中国が経済制裁に伴う不利益で、たった数年で態度を軟化させると考えるのは楽観的過ぎます(^_^;)。

上記の3パターンはどれも可能性としてはあるワケですが、確率が五分五分(1/3づつ)ではなくて、恐らく①、②は可能性としては非常に低く、③がもっとも高いというのがボクの個人的な見解。

とすると、各社の今後の戦略にも多大な影響が出てきます。何しろ既に米国を抜いて、世界で最も大きな自動車市場ですから。

ただ、もしパターン③で中国市場が規模縮小に転じたとしても、いきなりゼロになってしまうワケではありません。それでも日本よりは遥かに大きな市場なワケで、その中で熾烈なシェア争いが展開されることは容易に想像ができます。
その中で、果たして日本車は勝ち組に残れるのか、負け組になるのか。

そういう目線で見ると、やはり日産は心配です。ホンダも日産とは違った意味で心配です。マツダは、、、あまり大きな影響は受けないかもしれません(苦笑)。トヨタはそれでも強いでしょう(爆)。

さてそんな中国市場、ここまでは国策との兼ね合いもあって電気自動車がもっとも普及した市場でしたが、もしパターン③のシナリオで進めば、EVに強い市場環境は激変するでしょうね。それは日本メーカーに止まらず、世界中の自動車メーカーの商品戦略に大打撃を与えます。

ドイツのVWやメルセデスなどは、中国の電気自動車需要をアテにして巨額の投資をしちゃってますから、回収計画は白紙とまではいきませんが、大幅な修正を迫られるのは必至です。

僅かな好材料は、コロナ禍の経済の減速からの回復局面で「グリーン・リカバリ」という脱炭素を踏まえた経済再開の流れがあること。これを上手く活用して中国市場以外の市場に対して、EVの需要を喚起できれば、中国市場での目算外れを穴埋めできるかもしれません。否、そうやって穴埋めをしなければなりません。

約一ヶ月前に書いたブログの通りで、CO2の削減は何も自動車の動力源をエンジンからモーターに置換するだけでは済まなくて、火力発電所の閉鎖と代替の発電設備の建設から、我々の家庭の台所のガスコンロを電化することwまで、あらゆる手を駆使していかなければなりません。

そんな中で自動車のエンジンをモーターに置換することは影響が極めてデカいため、それが本当に最優先の最適解なのかは甚だ疑問なのですが、もうこの動きは論理性や合理性よりもむしろ政治案件化しているので、まぁ仕方がないですね(^_^;)。

そんな中で頼みの中国市場がこのような見通しで、自動車メーカー各社がどんな舵取りをするのか注目しています。
ブログ一覧 | 自動車市場 | 日記
Posted at 2020/06/26 19:00:48

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

ガレ⑦。
.ξさん

びわこ大花火大火から東京への帰省2 ...
JUN1970さん

『新越谷』行こうぜ! って言わない ...
ウッドミッツさん

マツダの赤色
まよさーもんさん

今日の保育園お迎えモコ、燃費
Iichigoriki07さん

愛車と出会って1年!
hajimetenootsukaiさん

この記事へのコメント

2020年6月26日 21:40
こんばんは。

今、この話題をツマにすると、朝までなんぼでも飲めそうですがw。
それにしても、土台となる前提の変動幅が大きすぎてなんとも。

タッチさん含め、大方の世界は③を予想しているようなのですが、私は②だと「願って」(;^_^Aいます。

③の場合は、ブーチンが予言したように「チャイナは早晩、最貧国になる」ということで、日本が2人に1人は車もち、チャイナは10人に一人。だからまだ4倍は成長する、、と言う算盤の独仏はそうであってほしいと祈っている今日この頃でしょう。 実際は富裕層が一人で5台持ちしても、3-4億人分で頭打ちな気がします。③の場合は北朝鮮程度で今後、今をピークに減少すると思っています。

注目しているのは、この期に及んでチャイナに80億投資するトヨタ。武漢工場撤退する日産。しかしトヨタの80億は、撤退カモフラージュと見てますが。 案外、北米特化のスバルあたりが一番早く堅実に回復するかもしれませんし、マツダも温暖化マインドから最も遠いアメリカに注力するのが一番確実だと思います。(直6の4LのSKY-Xとか)
コメントへの返答
2020年6月27日 17:51
こんにちわ。

仰る通りです(笑)。
前提のパラメータの変動幅がデカ過ぎて、そいつらをイヂッて話したらいつまで経っても終わらないww

いやいやボクも②に帰着することを「願って」ますょ。我ながら不謹慎とは思いつつA^_^;)

ご覧になったと思いますが、、、
https://www.youtube.com/watch?v=EdYTyqK_qCA

実戦経験の欠如とカネで地位を買った将校連中が間違ってw戦端を開いてしまって、台湾と米国の連合軍にボコボコにされるのをキッカケにww、短期終戦に至ればなぁ。。。とか(^^;

話題をブログに戻して、プーチンの予言が現実になって、独仏は厳しい現実を目の当たりに夢から覚めるのでしょうね(苦笑)。
この期に及んでトヨタの投資ですが、ブログでも書いた通りそうは言っても市場はいきなりゼロにはなりませんし、昨年時点でトヨタは強かったですからね。
章男社長はじめトヨタの幹部はバカではないので、勝機を逃さない姿勢と裏腹に、しっかりと情勢の変化に沿った撤退戦略が裏にセットであるでしょう
減っていくパイの中での争奪戦(シェア争い)という局面で、トヨタの品質・価格は強みになるのがバレているので、そこを成長領域と判断していると見せてw、退路は確保済みでしょう。
それに80億の投資とは、お金持ちのやることは庶民には付いていけませんが(苦笑)。

プロフィール

「@くりんきー さん、これはボクも知りませんでした😅」
何シテル?   08/20 13:50
意のままに、思い通りにクルマを操ることに興味があります。 ドライバーの意のままに反応するクルマが好きです。 そんなクルマの技術的背景、メーカーのクル...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

G-Bowlはなぜ0.4Gまでなのか? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/07/21 21:31:10
ミスターロードスター 貴島孝雄さんインタビューまとめ① 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/09/23 17:58:12
予想外の反響? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/07/19 07:55:58

愛車一覧

マツダ MAZDA6 セダン 家族車[ファミリーカー] (マツダ MAZDA6 セダン)
Mazda6に乗っています(笑)。
ホンダ NSX 玩具車[おもちゃ] (ホンダ NSX)
別名「愛人」。つまり家族車は「正妻」(笑)。 極めて従順。しばらく放っておいてもスネたり ...
ホンダ CBR1000RR(SC57)後期 なんちゃってサイクロン号 (ホンダ CBR1000RR(SC57)後期)
2007年式の300台限定、国内仕様。 アラカンとなって、人生やり残したモノが何か無い ...
マツダ アテンザセダン マツダ アテンザセダン
フルSKYACTIVの何かに買い替えるまで、とBLアクセラに15ヶ月。 XDのAWDが出 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation