
先日のマツダ商品戦略の整理に続いて、来年のデビューが予想されるラージモデルのTOPバッターSUV、CX-60の価格予測をしてみます。
ボクはCX-60を購入するつもりは現時点では無いのですが、これの価格予測は非常に重要です。なぜならば最初のラージモデルがCX-50でなくCX-60となった時点で、MAZDA6の価格は同格のSUVよりやや安価になるハズで、MAZDA6狙いのボクにとっては他人事ではなくなるので(^_^;)。
他方、MAZDA6新型の価格予測は過去に2回ほどしているのですが、パワートレインなどの情報が明らかになった点を踏まえて、今回はちょっと
別の視点からアプローチしてみます。
※過去の価格予測に関するブログ
マツダ中期計画・直6FR投入明言に思う事(2019年5月16日)
第7世代マツダの商品戦略を妄想する(2019年6月3日)
ここで
このブログを読んでくれる読者にお願いです。
このブログの予測はあくまでもボクの独断と偏見wで、何か明確な根拠があるワケでは無いのですが、是非感想をコメントに残して頂ければ、と思います。
「高い!」「これじゃぁ買えない!」「もうちょっと安くならんのか!」等など(笑)。
ボクの
予測が当たるか外れるかはどーでも良いのですが(^_^;)、昨今のマツダの値付けについては、疑問に思う点が色々とあるし、過去の教訓が正しく活かされているかも極めて怪しいです。思うに
市場の声、もっと言えば
消費者の値頃感が全く解っていないのでは?という疑念があります。
もし提示した価格予測に、コメント欄に色々な意見があれば、多少は消費者の声として、マツダのプランナーの参考になるかもしれないので(^_^;)。
さて前置きが長くなりましたが
本題です。
先ず大前提としてマツダが狙うラージモデルの価格設定はこういう事。

見ての通り、ラージは現行世代より上方の価格カバレッジを広げることが目的なので、値付けは当然、マツダの現行モデルの価格帯より上を狙います。
じゃぁ、現行マツダラインナップの価格帯は?というと、こんな感じ。

CX-60(2列シートのSUV)の価格を考えた場合、現行CX-5の400万より上をカバーすると考えるのが自然ですが、MAZDA3とCX-5の価格を見て貰うと判るように、車格が上でも販売価格はグレードによってオーバーラップするワケで、その辺をどうするか?丸本CEOは「(現行CX-5オーナーにも手が届く)リーズナブルな価格で」と、どこかで発言したようですが、彼が嘘つきwじゃなければ、少なくともCX-60の下位グレードと、CX-5の上位グレードは価格が重なるかもしれません。
そして搭載するパワートレインがこいつら。
先日のマツダの発表では、日本国内にPHEVとD3.3の投入は確定のようですが、G3.0は北米用で、X3.0の国内投入は明言を避けました。
以上を踏まえて価格、並びにグレードラインナップを予想するワケですが、ちょっと参考にしたクルマがあって、それがコイツ。

LEXUS New NX
なぜコレを参考にしたかというと、理由は、、、

価格が455万から738万と、マツダがラージモデルで狙うであろう価格帯を丁度カバーしているから(^_^;)。CX-60と競合するであろうSUVで、ラインナップもガソリン、ハイブリッド、PHEVとワイドで、これは中々参考になるかと。
それではCX-60の価格予想ですが、先ずはTOPグレードになるであろうPHEV。
PHEV:700万弱
これがL-Packageの1グレードになるか、PROACTIVEなどの廉価グレードも用意するか、はちょっと微妙ですが、Lパケ698万とかだと、PROACTIVEが約50万円安という感じでしょうか。
まぁこれは環境対策グレードなので、主力になるのは直6 3.3LのSKYACTIV-D。
e-SKYACTIV-D3.3:500万弱~600万弱
なぜPHEVから100万円安?というと、LEXUS NXの価格を参考にすれば、100km前後のモーター走行が可能な電池コストを考えると、大体100万円UPって感じのようなので。もちろんマツダの場合はLEXUS NXと違ってPHEVとはエンジンが全然違うワケですが、値付けとしてはこの辺りではないかと(^_^;)。
これはマツダも「日本で人気のディーゼル」と言っていますから、裸仕様の33XDからL-Packageまで取り揃えるでしょう。
次が日本市場に登場するかは微妙なSKYACTIV-Xの6発。
e-SKYACTIV-X3.0:520万前後~570万前後
同じ直6のディーゼルに対して25万から30万安といった処でしょうか。
メルセデスやBMWなど独車のD、Eセグメントの販売実績を見ると判るのですが、このクラスのオーナーさんでも燃料代は気になるようで、ディーゼル比率は圧倒的です。これは独車のガソリンがハイオク指定になってしまうことと無縁ではない筈で、ハイオク推奨(レギュラーも使える)SKYACTIV-Xが、同じ直6のディーゼルより
多少安くても売れるとは考え難い、、、というか、30万安いくらいじゃ
全く売れんでしょう(苦笑)。
恐らくマツダがXを国内投入することに躊躇している理由がその辺りだと思いますが、まぁもし出してくれるならこの位の値付けかと(^_^;)。
さて、ここまでが新パワートレインのラインナップですが、価格帯が500万~700万はマツダの狙い通りながら、これだと現行CX-5の最上級グレードより更に100万円足してやっとCX-60のボトムグレードに手が届く、という状態。
これでは丸本CEOは嘘つきwになってしまいます(苦笑)。
ということで、CX-5の上位グレードに価格が被るグレードが無いとイケないワケだから、必然的にG2.5やD2.2といった直4エンジン搭載車も用意しなけれなりません。
SKYACTIV-D2.2:410万~520万
これは裸仕様のXDからL-Packageまで。
こうすると、CX-5 XD L-PackageとCX-60 XDが近しい価格になって、プラス50万でCX-60のPROACTIVEが買えるとなると「現行CX-5オーナーにも手が届く」と言えるようになります(笑)。
SKYACTIV-G2.5:390万~500万
これは今のCX-8と同様で「300万円台から」と宣伝するための廉価版(笑)。
しかし2.5LのガソリンでL-PackageのAWDにすれば500万で、もうちょっと足すとX3.0のPROACTIVEに手が届くという絶妙な設定(^_^;)。
SKYACTIV-G2.5T:470万~520万
これは「もしG2.5T搭載グレードが出るなら」という前提の予想ですが、恐らく北米市場には出しても、日本市場には出さないでしょうね。訴求ポイントがありませんから(苦笑)。
以上をグラフに並べると、こんな感じになります。

自分で書いててアレですが、
正直なところ50万円高いというのがボクの印象ですかね(苦笑)。
しかしながらLEXUS NXとの価格差を鑑みると、LEXUSとMAZDAのブランド力の差なりの価格差(NXより40~50万安い)になっていて、これ以上、下げるのは商売はともかく、ブランディングとしては結構厳しい判断です。
また、メルセデスのGLCが708万円~、BMWのX4が695万~、となると、主力の目玉となる33XDが600万弱というのは妥当で、外車ディーラーが100~150万の値引きをしてきても、辛うじて勝負出来る価格でもあります。
個人的にはこの辺りになるのではないかと今は思っているのですが、もしボクがマツダの人間なら、デビュー当初はここから思い切って20~30万円下げた値付けをして出して、販売状況を見ながら1年毎の商品改良の都度、10万弱の価格を上げて、2~3年後に上記の価格まで持って行くことを提案しますね。
初年度、2年目は利益率が低くなりますが、全くの新規モデルであり先ずは市場に受け入れられて、そこそこの数が売れることが最優先です。そして買ってくれたお客さんには2年から3年後に買い替えて貰う、そのためにSKYPLANを有効活用して、新たなマツダ地獄に一人でも多くの消費者を引きずり込むのが、マツダの勝ちパターンの筈なのでね(^_^;)。
なにより一番やってはダメなのが、CX-3やMAZDA3 Xのときのように「高い!」という悪評が立つことですからねd(^_^)。
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マツダ | 日記
Posted at
2021/11/01 22:21:04