
さて、ブレーキングに引き続いて
"旋回"です。
G-Bowlアプリをなんとか活用できるように色々と画策したのもコーナリングを何とかするためですが、
実はバイクを納車して乗り始めてつい最近まで、バイクを曲げることに結構、悩んでまして、、、A^_^;)
十代の頃は一時期、峠小僧をやっていた事もありましたから、バイクの曲げ方が全く解らん!なんてことはありませんし、知識としていくつかのお作法(目線を先、とかセルフステア、外足荷重、etc)など知ってますし、曲がりなりにも実践経験だってあります。
遥か昔だけどw
しかしながら実際に乗り出してみると、コーナリングがおっかなビックリで全くシックリ来ません。それは稀にですけど
なぜか旋回半径を膨らませてしまうこと(早い話がアンダーステア)があって、しかも
原因がイマイチわからなかったのです。
目線が近かったとか、上半身に力が入っていたとか、心当たりがあれば改善も出来るのですが、本当に「え?」「あれ、あれ?」という感じで不意打ちwのようにラインがアウトに膨らんでしまいます。
それは頻度としては10回に1回も無いのですが、稀であっても起こるとなれば不安が付きまといます。
大体、リッターSSって基本的にコーナリングマシンwのハズで、ビシッと安定してクルッと旋回できないのは、何をどー考えても
ライダーの乗り方に問題があるに違い無いのですが、何が悪い(悪かった)のかサッパリ、、、となると(^_^;)。
バイクってどうやって曲げるんだっけ…(爆)
という
悩みもありつつ、
G-Bowlアプリの活用が成って、早速この課題解決に挑むワケですが、、、ログを取って
最初の印象
簡単に旋回Gが出る!(^o^;)

四輪の感覚を拠り所に
0.2~0.3Gくらいかな?と思って曲がってみると、ログ上では
簡単に0.4Gとか0.5G近く出てしまって、あれ?状態(^_^;)。
大前提として、旋回もG一定が基本であること。旋回G一定とは速度一定+車体のバンク角一定で旋回することであり、解り易く言えば「定常円旋回」の状態。これをカーブに合わせて直角カーブなら90度、ヘアピンカーブなら180度、維持するイメージです。
で、バイクで曲がると何Gくらい出るのか、走ってみないと判りません(^_^;)。
四輪車であればもう0.2~0.6Gくらいまでなら、旋回が始まった時点で大体、体感で判るのですが、ドライバーズシートに腰かけてる四輪に対して、車体に跨ってしかも車体が傾きながら旋回するバイクの体感Gは、流石に測ってみないと判りませんわな(^_^;)。理論的には旋回半径が同じであれば、四輪であろうが二輪であろうが同じ旋回速度で同じ旋回Gが出るハズですが、、、
そしてGオーバーなら旋回速度をもっと落とさなければなりませんが、二輪車は速度を落とすと不安定になっちゃうため、試走した感触から
取り敢えず目標Gを0.3Gに設定。四輪でG-Bowlアプリを使った練習だと、先ず目標0.2Gから始めるんですけどね。
で、何本か走ってたんですが、減速から旋回に入るとGがピューっと0.3Gを飛び出してしまいます。


まだ進入速度が速いのか?とか色々と試行錯誤を続けた後、1回減速から旋回でGを一定に保って曲がれたのですが、、、

ここでやっと、自分の
それまでの曲がり方がおかしかった事に気付きます。
このGが一定に揃ったときの体感は、それ以前の旋回に比べると
"曲げる/曲がる"というメリハリは無い感じで、むしろ明らかにダラーっとなだらかに旋回に入るイメージ。しかしその結果、旋回G一定の状態が明確にあって、ログの旋回Gも三角形ではなく台形になってます。
だから逆に、それ以前のGオーバーしてしまう曲がり方は旋回半径が小さく、より直角にクルッと曲がっていたため旋回Gが過多に出ていたことが判りました。
個人的にはこの
正解が判るというのは非常に大きくて、バイクは四輪車以上に
正解を体感することが上達には
重要です。
残念ながらブレーキングがなかなか安定しないため、コーナリングの再現性も上がって来ないのですが、それでも上手くいったときに
これが正解というのを
体感し、
確認できるのは有り難い。



よしよし!これこれ!みたいな(笑)。
ボール回しとひと言で云うとそれまでですが、細かく分解すると
・減速からブレーキを残しながらターンイン
・車体を傾けながらのブレーキの離し方
・ブレーキリリースからアクセルをパーシャルに開けて定常円旋回に持ち込む
・旋回終了の旋回G減少に合わせた加速のためのアクセルONタイミング
といった一連の運転操作(スキル)が身に付きます。
特に減速から旋回に掛けて、フロントタイヤを潰すなんて表現しますが、潰したフロントタイヤを減速から旋回に掛けて荷重を逃がさず定常円旋回に持ち込む、フロントタイヤを"使える"スキルがコレで磨ける理屈です(^-^)。
残念ながらその成果がなかなか身を結ばず、
前回ブログで報告した通り、先ずはブレーキングのスキルアップが優先、、、と思っておったのですが、、、(^_^;)
一ヶ月半の練習は必ずしも無駄ではなく、
意外にイイ感じでスキルが身に付いてきていたかも?というのを、
9月23日に思わぬ形で確認することになりました。
何をしたか?というと、
基準Gを0.3Gから0.4Gに上げた、つまり試しに
ペースアップして走ってみたのです。
先ず0.4GのG感覚を掴むべく、設定変更してグルっと走ってログを確認。

走った感覚と0.4G設定との差異、微調整の要を確認して再走行。

再度ログを見て微妙にG不足(速度不足)を確認し、気持ちペースアップを意識して再走行すると、、、
なんと9点台を連発!(^<>^;)
0.3Gではなかなかコレが出来ずにずっと苦労していたのに(^^;。
しかも点数はソレとして、ボールの動きも綺麗に回っているのがいくつもww
これも
G-Bowlアプリ・あるあるですが、基本的な運転操作が出来る人でも、ペースを必要以上に遅くしてしまうと動きがギクシャクしてしまうことがままあります。クルマの場合、0.2Gだと綺麗な動きをさせられないのに、0.3Gで走ると綺麗に動かせる、、、という人は多くは無いですけど稀に居て、それは多分に
普段の運転ペースが影響していたりします。多数の人は、速く走らせるよりゆっくり走らせる方が簡単なので、0.2Gから始めるのが良いのですが、、、
さて今回のバイクの場合、どーも車体性能(車両特性)的に
0.3Gではペースがゆっくり過ぎるようで、不必要に難易度が高い状態で練習していたらしい、というのが
0.4Gで試し走りした結果、判りました(^_^;)。
そうとなれば、別に0.3Gを極めてからじゃないと0.4Gにチャレンジしちゃイケないなんてルールは無いワケで、先ず0.4Gで練習してから、0.3Gで(つまりペースを下げても)同様に走れるよう練習した方が、練習効率は高そうです。
そして最後に冒頭で紹介した
"悩み"の件ですが、G-Bowlアプリを活用した練習を始めて約2ヶ月の間に解決方法が見つかって、今は不安はほとんど無くなりました。ただ、、、
その解決方法というのがイマイチ、論理的でないというかなんというか、、、A^_^;)
具体的には
「バイクを曲げるときに、首を傾げるようにした」だけ(爆)。
バイクは曲がるときに傾きますが、それは乗っているライダーも同様に身体が傾きますよね?その身体の傾きに伴って、地面に対して頭が水平を維持するように首を傾けること、これを明確に意識するようにしたら、例のラインが膨らみそうな不安感がパッタリ無くなって、イメージ通りに旋回できるようになりました(^_^;)。
しかしながらこの「首を傾ける」ことによって、自分の身体の動きにどんな変化があったのか、それがバイクにどう作用しているのかはサッパリ判りません(;^<>^;)。
いや、ホントにわからんのですわA^_^;)
逆に悩んでいた以前はどうしていたか?と問われても、本人がソコを全く意識していなかったので、傾けていたのかいなかったのか、も判らず(苦笑)。
腕や足、腰などバイクの操作に直接なんらか作用するであろう部位の動きをどうした、、、というならともかく、一見何の関係も無い「首の角度」を意識した途端、不安なく曲がれるようになったって、まるで笑話のようですが、事実は事実なんで仕方がありません(^^;)。
想えばバイクの運転って、クルマの運転とは違って言語化するのが難しい。
「こうなったら、こうして、こう!」みたいな世界なので、だからこそ成功体験を持って運転感覚を覚え、反復し、再現性を高めていくしかないワケですが、ボクがやっているG-Bowlアプリ(要するに運転の可視化)を通じた成功体験+反復って、クルマよりバイクの方がメリット高いかも?なんて思ってます(^-^)。
だってクルマの場合は同乗走行で上手な人に正解を体験させて貰うことが出来ますが、同じことがバイクのタンデムシートで可能か?と云えば、それはなかなか難しいように思うから。