
あんまりホンダの話題でネガティブなことばかり書くと嫌われそうですが、、、A^_^;)
昨年ホンダに関する話題を数本、シリーズで書いた中に復活した
シビックの話題もあったので、これに関するフォローも書いとかないと尻切れトンボになりますからね。
ブログはシビックのデビュー前の2月に書いたものですが、内容は要すれば「
今更シビックを復活させても売れる筈もなく、ホンダが何を考えているのかサッパリ解らん」というもの(^_^;)。
そしてどーもホンダ関係者の話では彼ら自身も爆発的に売れるなんてサラサラ考えていないらしいので、だったら尚の事、何を意図して日本市場で一旦廃止したシビックというブランドを「復活」させようとしているのか、やっぱり解らんかったワケです(苦笑)。
で、秋に問題wのシビックは復活したワケですが、ホンダの意図はちょっと脇に置いて、先ずは売れたのか売れなかったのか?(笑)
ボクだけでなく専門家筋でも同様に「売れるとは思えない」という発言が相次いだのですから、実際どーだったのか?
因みにd(^.^)
もし大方の予想を覆して大ヒット!バカ売れしたとすれば、事前に「売れない」と言い切った連中は「ごめんなさい」するか、予想が外れた理由を分析するなり、懺悔をしなければイケないですよね?(^_^;)
で、どうだったか?というと
MT車が予想以上のバカ売れ…ホンダ シビック 新型、受注の半数近くがMT車に(response.jp)
9月に発売して10月時点で受注が12,000台超。月販販売目標が2,000台なので向こう半年分の受注を発売1ヶ月で確保したことになり、これは十分に
好調な出足のように見えます。
さぁ、タッチ_さんは一体なんと言って申し開きをするつもりなのか?(爆)
残念ですが、懺悔はしませんょ(^_^;)。
なぜなら、やっぱりボクの予想通りに「売れなかった」から(苦笑)。
少し説明が必要ですねw。順を追って解説しますねd(^_^o)
先ず「売れる/売れない」の定義ですが、まぁ色々と考えられるワケですょ。メーカーが発表する月間販売計画(目標)。これを上回り続けて長期間(半年とか一年とか)売れ続ければ、それは少なくともメーカーの思惑(予想)よりは「売れた」と評価出来ます。
また台数の絶対値はともかく、市場で競合するであろうライバルメーカーの同セグメント車種。昨年のブログでボクはスバルのインプレッサ、マツダのアクセラを挙げましたが、こいつらとの相対比較で販売台数が上回れば、メーカーの思惑より仮に数字が低くても、同セグメントでは「売れている(=人気)」と評価することも出来るでしょう。
その他の評価軸も頭を捻れば出て来そうですが、先ずは上記の2つの視点で見てみましょう。
先ずは月別のシビックの販売(登録)台数の推移ですが、
2017/09 1,289
2017/10 (551未満)
2017/11 1,088
2017/12 1,475
2018/01 1,607
2018/02 1,542
2018/03 2,246
自販連統計データより抜粋
ホンダの掲げた月販2,000台をクリアしたのは年度末の3月のみ。この数字
だけを見ればとても「売れているクルマ」という評価は下せません(苦笑)。
ではライバルと比較するとどうか?インプレッサとアクセラに登場頂きますがシビックが登場した2017年9月から2018年3月までの販売台数を比べてみると
インプレッサ:32,198台
アクセラ :13,919台
シビック : 8,750台*
*
自販連統計データより抜粋なのですが、なぜか月別の数字と期間合計が合わないww
同セグメント一番人気のインプレッサの1/3も売れず、二番手のアクセラにもかなり遅れを取っています。この数字を見ても「売れているクルマ」とは言い辛い(苦笑)。
response.jpの記事では「予想以上の反響にホンダ社内でも驚きの声があがったという。」って書いてありましたが、何なの?一体??という感じです。
さて数字は議論を差し挟む余地なくこういう事ですが、実際にシビック販売の現場で一体何が起こっているのか?シビックは人気なのか不人気なのか?どうなんでしょうね?(^_^;)
先ずシビックの販売実績の数字で非常に不自然な点ですが、初期受注が月販計画の6倍以上に達したにも関わらず、販売台数(登録台数)に
新車効果が全く見られない点。これは恐らく、3つのラインナップの内の2つ(ハッチバックとTYPE R)が
英国生産の輸入車である点が影響しているであろうことは想像に難くないです。
これが国内工場での生産であれば、受注に合わせて短期的に増産などして供給量を増やすことが出来るのでしょうが、シビックのハッチバックとTYPE Rはそういった小回りが利かない、と。
ということは逆説的に国内生産のセダンは思惑通りに売れず、思惑以上に需要がハッチバックに偏っていることが想像できるのですが、response.jpの記事の「ハッチバック車に設定されるMT(マニュアル・トランスミッション)車の受注比率が約35%、およそ2100台にものぼる人気となっていることがわかった。」という記載と符合します。
以上から導き出される結論はw
・シビックの初期受注は月販の6倍の12,000台と好調に見えたが、内訳を見ると実はホンダの想定以上にハッチバック、そしてMT車の比率が高かった。
・ハッチバックは輸入車であるため当初の需要予測に基づく輸入台数を簡単に変更が出来ないため、契約した顧客に対しては納期が伸びることになる。
・ハッチバックは需要に供給が追い付かない状況のため輸入した分は直ぐに納車となるが、セダンは当初想定より需要が少ないため、結果的に月販目標の2,000台に届かない。
・年度末の3月に初めて登録台数が2,000台を超えたが、数字の推移を見る限りホンダは需要が集中しているハッチバックの輸入台数を増やしてはいないように見える。
ホンダは月販台数をシリーズ全体で2,000台としていますが、その内訳は明らかにしていません(
ニュースリリースには未記載)。
400万円を大きく超えるTYPE Rが月にコンスタントに100台売れるなんておめでたいことは考えていないでしょうけど、セダン:ハッチバック:TYPE Rの販売比率をザックリ 5:4.5:0.5 と仮定すると台数はそれぞれ1,000:900:100となります。でハッチバックが大量の受注残を抱えて納期が延びているとしたら、ほぼ予定数一杯いっぱいを毎月納車している筈なので、2,000台に届かない不足分がそっくり想定通りに売れないセダンの台数ということになります。
このように考えると、セダンは相当に苦戦していると予測できますが、ボクが昨年ブログで書いた通り、このセグメントの需要はセダンより圧倒的にハッチバックに偏るのはインプレッサやアクセラを見ても明らかですd(-.-)。
というワケだからまともに商売をしたければハッチバックを国内工場で生産する算段をすべきだったのでしょうが、そこはホンダ自身の都合を優先して、北米・アジア地域向けを作っているセダンも、ハッチバックを作っている英国工場もそのままに、国内販売を再開しました。
結果はご覧の通りで需要予測をないがしろにしてご都合主義の供給体制を押し通せば、実際の需要に対応できずにこういうことが起こるワケですな(苦笑)。
こういうこと:ハッチバックは供給不足で納期遅延。セダンは需要不足で月販目標に届かない。
更に都合が悪いことはw、ハッチバック需要の中に相当数のMT需要があったこと。流石のホンダもコレが
特需だと解っているから英国からの輸入台数を迂闊に増やせないのでしょうが、この
MT特需は欲しい人にひと通り行きわたってしまえば終わります。つまり
長くは続かない(苦笑)。
そうすると今現在は辛うじて1,000台から2,000台の間で推移している販売台数は、あと1年もしたら1,000台を割り込んで推移する危険性をはらんでいます。
この半年間のシビックに関する情報を斜め読みwしてきて、確かにホンダはシビックが別に大量に売れなくても良いし、沢山売れるとも思っていないようでした。それでもラインナップに復活させたかったのは、ボクのような古いwホンダファンを呼び戻したいという意思よりも、むしろもっと若い人たちの認識を改めたかったから、のようです。
ホンダが持っていた問題意識はどうも、最近の若い人たちはホンダにほとんどスポーツイメージを持っていないことにあったようです。
平たく言えばホンダは「軽自動車やミニバンのブランド」であって、走りを楽しみたければマツダやスバルといった他のブランド、ホンダはそういうクルマのブランドじゃないと認知されているというんですね。
もし若年層に対するアンケートか何かでそういった調査結果が出ているのであれば、そら確かに忌々しき事態ですが、実際問題としてラインナップにクルマが無いんじゃどーにもなりません。そこを先ず「ホンダにだってあるよ!」という状態に戻すのが先決と言えば確かにその通りなのですが、、、A^_^;)
これらのことを指して「原点回帰」と言っていたらしいのですね、どうやら。だから例え売れなくてもw、ゴルフやインプやアクセラを検討している若い人たちに「ホンダにもあるよ」と先ず認知して貰うとっかかりというワケですが、、、
あんまり不人気になってしまうと、それはそれで別のマイナス要素になってしまう気がするのですが、さてどーなりますかねA^_^;)。
もう直ぐトヨタから次期カローラが出ますし、来年にはアクセラも代替わりしますからね。シビックの前途はなかなか厳しい気がします。