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2012年09月29日 イイね!

ホンダの次の中期経営計画に想うこと

ホンダの次の中期経営計画に想うこと




9月21日にホンダの2016年に向けた中期経営計画が発表された。

主なトピックは次の通り。

・2016年に世界販売を600万台(2012年計画の1.5倍)
・日本市場ではN-BOXに続く軽自動車を6車種投入。ビート後継も含む。
・2013年投入の次期フィットには2年で3種類のバリエーション展開
・アキュラブランドのほとんどのモデルを刷新
・中国市場向けに2013年から2015年に10車種以上を発売
・欧州シビックにTYPE Rを2015年に投入しFF最速を目指す
・新型NSX、新型レジェンドの国内投入

この発表を、日本のホンダファンはどう受け止めたのだろう?と想う。

ボクは以前、ホンダの今後の動向についてはある程度予想しブログにも書いたのだが、今回はホンダから或る意味、ハッキリと宣言されてしまったようなものだ。「ハイ、その通りです」と。

当って嬉しい予想というものはあるが、全く逆に当って切ない予想もある。

丁度一年程前、ボクは次のファミリーカーをホンダから買うのを諦め、結果的にマツダを買った。云わばホンダを見限った、捨てたということだが、これはあくまでボク側からの視点だ。そして、今回のホンダの発表が云わんとするところはもちろんホンダ側からの視点である。

そう、ボクはホンダに捨てられたのだ。

ホンダのNSXを持ち、TYPE Rを長く愛車とし、次のクルマは出来ればホンダのプレミアムサルーンにしたかった。少しスポーティで気持ち良いエンジンとSH-AWDを持ち、ミッションがDCTなら最高だ。この要望が全て満たされるとは思っていないが、2005年のモーターショーに出していたスポーツ4コンセプトのような4ドアクーペボディにi-DTEC、SH-AWDの組み合わせなんてどうだろう?などとも想っていた。

しかし、ホンダは日本市場においては軽自動車と小型車に注力というのだ。プレミアムブランドのアキュラも前面刷新するというが、これは主に米国、中国、ロシア等向け。また中国に10車種以上とは大した力の入れようだ。つまり、日本のプレミアムカー志向のユーザーは「ホンダの客じゃない」と云わんばかりである。

もっとも、米国向け、中国向けに開発したモデルのいくつかは逆輸入という形で日本にも入れ、ラインナップを埋めるのだろう。外国向けでも日本の消費者の趣向に合うものもあるかもしれない。ボクが気に入るものも、もしかしたらあるかもしれないし、そう悲観的になる必要はないのかもしれない。

ただ、ホンダが少なくともボクのような志向を持ったユーザーの方を見たクルマ造りをここ数年は行わないことが宣言されたのだ。
日本国内においては、小型車、軽自動車のユーザーを見たクルマ造りをするんだそうな。

別にイイさ。そっちがその気なら、こっちだってホンダなんか二度と買ってやるものか!



なーんて、子供っぽくスネてみたりして(苦笑)。

予想はしていたこととはいえ、ハッキリと宣言さえるとやはり凹むものだ。(^_^;)
Posted at 2012/09/29 01:28:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2012年08月10日 イイね!

新型USアコード発表

新型USアコード発表オヤジセダンでガッカリでした。

否、あまりにコンサバなセダンでビックリしたという方が正しいかも(苦笑)。




これ、日本でまた「インスパイア」として売るのかしら?パワートレインは2.4LのEARTH DREAM TECな直噴i-VTECの他にPHVも出すようだけど。。。

TOYOTAのSAIやカムリ、レクサスのHSを見るにつけ、このクラスのHVってなぜか日本では盛り上がらない。そこにこのボディ、このデザインでPHVを出したとしても、とても人気になるとは思えないのだが、、、

少なくともこのデザインじゃぁボク的には購入対象にはならないなぁ。。。

新型アテンザのライバルにはとてもとても、、、(^_^;)


同じグローバルカーでしょ?顔を洗って出直してね♪って云っておきましょう。
Posted at 2012/08/10 01:36:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2012年05月29日 イイね!

レジェンド(KB1)の失敗

レジェンド(KB1)の失敗ウケが良かったらシリーズ化出来るかしら?(苦笑)

オーナーの方々にはお叱りをうけそうなタイトルだが、ボクはKB1レジェンドが発表されたとき「今度こそは!」と期待したひとりである。こいつならクラウンやセド/グロ(もっともこの後直ぐ、フーガになってしまうが)を凌駕するとまでは言わないが、一矢報いるくらいに健闘するのではないか?と期待した。

しかし、期待は見事に裏切られ、キッチリ調べたわけではないけれど、もしかしたら歴代レジェンドの中で、もっとも売れていないでは無いか?と思わせるような惨状である。

なぜか?

これを自分なりに検証してみた。それを記したいと思う。
これはホンダ批判をするためのブログではない。同じ轍を踏んで欲しくないという願いからだ。なぜならこの四代目レジェンドで、ホンダは初代で犯した失敗を繰り返している。失敗に学ばない、同じ間違いが繰り返すヤツは○鹿である。

結論から言おう。レジェントの失敗した理由は二つ。価格設定(値付け)とホイールベースだ。

順にいく。先ずは価格設定。
KB1レジェンドが発表された2004年、その価格はジャスト500万円。翌年NSXが生産終了となるのだが、とすれば価格的にはホンダのフラッグシップにふさわしい(苦笑)。

しかし、、、である。

このレジェンド、一体誰に買って欲しかったのか?そら高級車を求めるユーザーだろうが、ボクが言いたいのはそうではない。国産車におけるメーカーのフラッグシップである。とすれば、それを買うユーザーは

自社の旧型車オーナーの買い替え
他社の同クラス車(クラウン、セド/グロ)のオーナーの買い替え
自社の下位クラス(アコード、インスパイア)からのステップアップ
他社の下位クラス(マークⅡ、スカイライン)からのステップアップ

大体、主だったのはこんなところだろう。

旧レジェンドからの買い替えだが、3代目の売り出し価格は338万~408万。モデル末期には358万~470万に上がっているのだが、この価格で買った人は購入直後なので買い替える可能性は低い。3代目発売直後に購入し、ずっと乗り続けているオーナーが最優先のターゲット顧客になるが、価格が92万~162万のアップである。2割から実に5割の価格アップである。ここまでの価格高騰だと、流石に旧型オーナーも「むむっ」と一瞬躊躇する方も少なくなかろう。

他社オーナー、クラウン、セド/グロのオーナーはどうか?そもそもトヨタ、日産の最高級車に乗っている方々は、圧倒的に同車の新型に乗換えが多いという。そんな人たちがレジェンドに目を向けるか?丁度2004年頃は、トヨタがゼロクラウンと銘打ってオーナーの若返りを図ったモデル。価格帯は2.5Lで330万円から最上級のアスリート、ロイヤルサルーンが520万前後である。日産は初代フーガをデビューさせ、これが2.5L、341万~3.5L、495万まで。元々同社の新型に乗り継ぐ客が圧倒的に多い中、しかもトヨタ、日産の最上級グレードと価格がほぼ同じとなれば、このユーザー層がホンダを選ぶ可能性は限りなくゼロに近い。何かが「優れていて価格が安い」とかいうなら話は変ってくるだろうが。

自社の下位クラス(アコード、インスパイア)からのステップアップはどうか?
2004年当時のアコードの価格帯は199万~ユーロRの253万。インスパイアが283.5万~367.5万である。アコードオーナーからすれば倍以上、インスパイアのオーナーでも1.4~2倍弱の価格である。普通に働いて普通に昇給して、という生活であれば、500万円はとても手が届かない価格である。

他社の下位クラス(マークⅡ、スカイライン)からのステップアップも事情は似たようなものだろう。

こうやって見てくると、KB1レジェンドの500万という価格設定は、購入ユーザーが相当に限られると言わざるを得ない。

レジェンド発売後、確か1ヶ月もしないウチに「FFの廉価版が欲しい」という販売店からの声があったと、どこかで聞いた記憶がある。SH-AWDを引っさげた革新的な高級車と評価していたボクは「FFなんか造ったら意味無いじゃん!」と憤慨したことを覚えているのだが、改めて上記のような検証をしてみると、恐らく旧レジェンド、インスパイアやアコードのユーザーが「欲しいけど、とても手が出ない」と商談が成立しない事態が販売店で頻発したのだろう。

装備を簡素化し、400万円くらいのスターティングプライスを設定すれば、相当に違ったと思うのだが、後の祭りだ。所詮、結果論かもしれないが。


二つ目の理由。ホイールベース。

恐らくピンと来ないだろう。以下の画像をご覧頂きたい。

これはレジェンドのデザインコンセプトのスケッチ。
そしてこれが実車。


そしてライバルのクラウンとフーガ


高級車という評価軸で見たとき、レジェンドがもっともバランスが悪い。ホイールベースが妙に短くオーバーハングが長く見える。
ボク自身、第一印象としてサイドビューにある種のシックリ来ない印象を抱いていた。別に機能的にどうだとか、短いホイールベースによる後席の居住性うんぬんということを指摘しているのでは無い。純粋に見た目。このサイドビューをライバルと比較したとき、レジェンドがもっとも貧相に見える。なにしろ価格が同等である。定評のあるクラウン、新生日産フラッグシップのフーガを向こうに回して、高級車としての見た目、バランスが劣ってしまっては如何ともし難い。

デザインコンセプトのスケッチは非常にスポーティで好感が持てるのだが、実車がどうしてこうなってしまうのか?非常に残念でならない。

その他にも、高級車らしからぬ押出の無いデザイン。ホンダは初代レジェンドで同じ過ちを犯し、マイナーチェンジでグリルを大きくしている。同様の対処をエリシオンでもやっている。馬○は死ななきゃ・・・である。

ミッションが5ATであるのもマイナスだ。クラウンが6ATであった以上、「5ATで性能的には十分」などと吠えてもユーザーは振り向いてくれない。定番の人気ナンバーワンにスペックで劣っては勝ち目は薄いだろう。何しろ価格が同じなのだから。

更に、初代のホイールが17inchであったこともいただけない。SH-AWDの効果で大径ホイールと偏平タイヤに頼らずとも性能が出せた、というのがホンダの主張なのだろうが、実際このタイヤのお陰でダイナミックパフォーマンスはクラウン、フーガと大差が無かった。どっかの雑誌が3台を筑波に持ち込んでタイム計測した記事を読んだが、確かレジェンドが一番遅かったのだ。

高級車がサーキットで速いことがセールスポイントにならない/遅いことがウィークポイントにならない

と主張する人もいるだろう。ボクもそう思う。
しかし、レジェンドが何をもってクラウン、フーガに対抗するのか?そのための秘密兵器はSH-AWDである。これがクルマのダイナミックパフォーマンスを劇的に高める、ということにファンは期待するはずだ。当然、場違いなサーキットではあるが、持ち込んで比べれば他車を圧倒・・・を期待したいところ。

それが最も遅いのだ。オヤジ車のクラウンより遅いとなれば、興醒めである。

しかしその理由が実はタイヤの銘柄であった。だが一般のユーザーはそんなことは気が付かない。結局「革新的な駆動システム塔載というけれど、サーキットで比べたらクラウンより遅い」という風評だけが一人歩きすることになる。

レジェンドがデビューしたとき、様々な革新的装備を満載したが故に、このクルマが何を主張したいのか良くわからなくなっている、といった評論をあちこちで見た。それが販売に影響したとも。

しかし、ボクはそうは思わない。

要は単純に価格が高過ぎ、ライバルに比べて高級車らしくなかった、それだけだと思う。

素直にホンダらしい高級車という路線を目指すのであれば、トヨタや日産に対抗することをあえて避け、旧型オーナーやホンダユーザーのステップアップを取り込める買い易い価格設定をすれば良かった。

一方、クラウンやフーガを向こうに回して善戦する意図があったのであれば、もっと高級車然としたマイナー後のスタイルに最初からするべきであり、もっとホイールベースを伸ばしてサイドビューのデザインバランスを最適化して出すべきだった。

結局、高級車としては新しいスマートな(言い方を変えれば線の細い)、或る意味ホンダらしいスタイリングにしながら、それをもっとも評価してくれるであろうホンダユーザーには手の届きにくい価格設定にしてしまった。ホンダユーザーに振り向いて貰えない以上、モデルライフの途中で路線を変更し、トヨタや日産、外国車に挑まざるを得なくなった。

そんなちぐはぐな、迷走した商品企画では、このクラスのクルマが売れようはずもない。


ボクは初代のスタイリングは凄く好きで、SH-AWDも非常に興味があり、NSXを買った直後でなければ欲しいと思ったほど。心底、このモデルは売れて欲しかった。

非常に残念である。

次期モデルは少なくとも、スタイリングは押し出しの強い、高級車然としたものになりそうだが、あのアメリカンな外観が日本で支持されるかはわからない。まぁ、所詮は日本市場には背を向けて米国でもっとも売れるクルマ造りをせざるを得ないクラスなので、心配しても仕方がないが。
Posted at 2012/05/29 01:28:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2012年05月27日 イイね!

フィットのマイナーチェンジに想う

フィットのマイナーチェンジに想う5月24日にホンダのFITがマイナーチェンジした。個人的には「えぇ?もう?」という印象。雑誌にRSのハイブリッドを追加という話は聞いていたが、単純なグレード追加ではなくラインナップ全体のマイナーチェンジだとは思っていなかったから。
内容をざっと見ると、マイナー前オーナーがちょっと悔しく思うような変更が散りばめられ、間違い無く商品力強化に繋がると感じた。
女性向けのシーズ(She's)というグレードはどうなのだろう?女性向けに商品力を強化することは凄く大事だと思う。なにしろ大局的には人口の半分は女性なのだし、運転免許の所有者も相当数が居るのだ。彼女らの琴線に触れるクルマ造りというのはどのメーカーにとっても重要課題だと思うのだが、なぜかメーカーが考える女性向けのクルマは「パステルカラー」であるとか、なんというか「男が考える女性向け」という感じで、これで本当に女性が喜ぶのか?と心配になるモノも多々あったと思っているから。どこかのインタビュー記事に、開発に携わった女性エンジニアが登場していたようなので、ちゃんと女性が考えた女性向け、というFITになっていることを祈ろう。ボクは残念ながら女性ではないので、女性のニーズは想像は出来ても、本音のところはわからない。男性がカッコイイと感じるところをカワイイと表現する女性の感性は、カミさんを通して日々、理解に努めてはいるものの、未だに未知の世界である(^_^;)。

話が逸れたが、国内販売TOP3を堅持するホンダの屋台骨であり、2010年10月のマイナーチェンジから1年半である。テコ入れなのだろうが、人気を更に強化する攻めのマイナーチェンジだ。ハイブリッドのラインナップ強化も日本市場に対しては合理的であり、気が付けば1.3のFIT、FITシャトルに加えて1.5のハイブリッドとワイドバリエーションになった。1.3はこのマイナーチェンジから各グレードにハイブリッドがラインナップされたようだし。

このマイナーチェンジについて、特に文句を言うつもりはないのだが、ボクの心に引っ掛かっているモノを払拭してはくれない。
ホンダは日本では大衆車メーカーであり、フルラインメーカーである。それは良い。
スポーツカーよりファミリーカーが大事だというのであれば、それでも良い。
ボリュームゾーンであるコンパクトカーの商品力強化、大変結構である。

しかし、、、FITは初代が画期的なセンタータンクレイアウトを引っさげてデビュー、大ヒットして以降、フリード(多人数乗り)、インサイト(ハイブリッド専用車)、シャトル(拡大版ワゴン)とバリエーションを拡大していっている中で、ホンダらしいクラストップとか、何か画期的な提案は無い。
いわば、在りモノの工夫や組み合わせでバリエーションを増やしているのみである。

この領域はこの戦略、戦術でいくのだ、であればそれはそれで良い。効率的だし効果的かもしれない。

しかし、フルラインメーカーとして「じゃぁその上のクラスは?」とか、一部の人がしきりと気にするスポーツカーなどはどうか?などに対する答えは当然、見えてこない。

ホンダが2011年11月、東京モーターショーに相前後して発表したEARTH DREAMS TECHNOLOGY。先日のステップワゴンのマイナーチェンジで塔載したCVTは、このEARTH DREAMS TECHNOLOGYによるというが、今回のFITではどうなのか?CVTの効率化が燃費改善に貢献しているようだが。

ハッキリ云おう。東京モーターショーに合わせ、マツダのSKYACTIVを真似て取って付けたEARTH DREAMS TECHNOLOGYである。そのときに研究所で進めていたネタをとりあえずかき集めて枕詞を付けて発表したことなど解っている。

そんな場当たりで発表したEARTH DREAMS TECHNOLOGYだとしても、一旦世に出したのなら、その名の下にどんな商品が出てくるのか、それがホンダの商品をどう変えるのか?期待を持って見守っているファンも居るだろう。

FITの今回のマイナーチェンジは、人気車種の強化であり、イケイケドンドンである。大変結構だが、EARTH DREAMS TECHNOLOGYは関係ありません、ってな感じの印象を持った。


「EARTH DREAMS TECHNOLOGYは場当たり対処の結果」とは当たり前だがボクの決め付けだ。しかし仮にそれが真実であったとしても別に良いのだ。
その後のホンダの取り組み如何で、成果如何で、そんなことなどどーでも良いことになるのだから。

ホンダが云う通り、3年以内で全クラス燃費トップに本当になれれば、それを実現した技術の呼称が先付けなのか後付けなのか、そんなことどーでも良いのだから。


それでも、たった半年前にメーカーがモーターショーで発表したのだ。
それがその後に発売される商品で、全く触れられないのである。確かに中身が有るような無いようなエンジンやCVTではあったが、今、好調では無いFIT以外の今後の車種について、果たして期待できるのだろうか?できないのだろうか?

このFITもまた売れるだろうなぁ。。。と思いながら、そんなことを考えてしまった。
FITには売れてもらわないと困るのだ。FITやフリード、ステップワゴン以外の売れるクルマが生まれる前に失速されたら、日本市場のホンダがヤバくなってしまうから(苦笑)。
Posted at 2012/05/27 02:03:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2012年05月20日 イイね!

ホンダのブランドイメージ

ホンダのブランドイメージホンダのブランドイメージってどんなだろう?日本市場において、である。

ちなみに米国やアジアの新興国において、ホンダはBMWと競合するプレミアムなブランドイメージを確立しているという。BMWの1や3シリーズとシビック、5シリーズとアコード、どちらを買うかと消費者が悩む図式というのはボクには俄に信じられない世界だが、どうやら本当のことのようだ。

ボクは「ホンダはブランドイメージの再構築が必要」と書いたが、そう思う理由のひとつがこの、日本と米国、アジア諸国での違いである。違うことが悪であると短絡的に断じることは出来ない。違っていてもそれぞれの市場で上手くいっていればなんら問題はない。同じであっても同様。

このイメージの違いによってホンダで何が起こっているのか?米国、アジア向けのクルマが日本で売れず、日本国内向けは海外で売れない。したがい国内向けは日本市場単独で採算が取れる車種に限られてしまい、結果的に今のラインナップを形成するに至る。

シビックがラインナップから落ちたのは記憶に新しいところだが、アコードやレジェンドも同じ図式である。無策であれば同じ運命となるだろう。

「それで良いのだ」という考え方もある。日本においては得意な小型車に注力し、安くて便利で、走らせればちょっと楽しい道具という路線。現実的に今はその路線で国内で一定の成功はしている。今後の強化領域は軽自動車ということになる。
この路線の問題点を指摘するとすれば、ミドル級から上の顧客は切り捨てることになること、小型、廉価な価格帯のクルマは当然、価格勝負の世界であり、新興メーカーに対して勝機を得る方程式が必要。この路を選ぶなら、「ホンダらしいスポーツモデル」などというのは夢のまた夢となる。

一方でプレミアムなイメージの強化という選択肢ももちろんある。米国やアジア諸国のイメージに日本国内のブランドイメージを合わせていくことだ。しかし、レクサスの苦戦を例に挙げるまでもなく、これは一筋縄でいく話じゃない。

となれば、ホンダが採る途は基本的に前者。しかしいきなり中上級車種を廃止することは出来ないから、例えば米国アキュラ向けの車種を国内向けにアレンジしてラインナップを埋める、という手が現実解となろう。海外向けの日本国内とはブランドイメージの異なる市場向けの商品だから、日本のユーザーにとってはイメージの合わない物もあろうが仕方がない。どうしても合わない商品は簡単だ。国内に入れなければ良い。シビックのように。

きっとこういう流れなのだろうと考えているので、ボクの趣味に合うクルマが国内に投入される可能性は、しばらくは低いと認識しているのだ。

外国向けのホンダのプレミアム商品はとにかくデカイ。ボクの趣味に照らせば皆、無駄にデカイのだ。日本の市場など見ないで開発しているんだからしょうがないのだが。しかし、例えばメルセデスの新型B、BMWのX1の例など日本の市場、機械式駐車場の事情などを勘案し車両サイズを決めていると思われるクルマだってある。両車共に日本国内の販売量など世界的に見れば微々たるモノだ。それでもそんな少数派のニーズを反映したクルマ造りをしてくれるメーカーだってある。

ホンダに限らず日本メーカーも、例え海外向けとはいっても日本でも売れるような市場ニーズの取り込みには努力して欲しいと願わずにはいられないのだが…。

てな感じで、ホンダが目指す日本におけるブランドイメージはあくまで量が捌ける小型車の分野。スポーツやプレミアムはあくまで少数派向けで、海外向けが少量売れればよしとする。

ボクも含め、ホンダのスポーツモデルを愛するファンにとっては許しがたい方向性だが、大量に売れているフィットやフリード、ステップワゴン辺りのユーザーにとっては、全く違和感の無い方向性ではないのか?

そんな風におもうのだが…
Posted at 2012/05/20 12:53:26 | コメント(1) | トラックバック(0) | ホンダ | モブログ

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