
二日前、新型mazda6(アテンザ)のワールドプレミアがロシアであった。早速駆け抜けた様々な情報をとりあえず集めるだけ集めて所感をブログに書いたのだが、ボクとしてはいささか不安になった次第。。。
その後二日が経ったワケだが、継続して色々と調べていて、いくつか解ったこともある。当然のことながら二日前に不安だったことが杞憂であったり、など。
先日のブログだけだと、不確定情報によりある種の不安を煽るだけの内容となるので、ここはしっかりフォローしておかねば(苦笑)。
・スリーサイズ
正直「デカイなぁ~」というのが第一印象。TAKERI比で、全長+15mm、全幅-20mmである。NSXより30mm幅広になること自体、ボクは実用上、気にするものでは無いが、日本の道路事情、駐車場事情に照らせば、決して諸手を挙げて褒められるサイズではない。ちなみに欧州でライバルになるであろう各社のスペックを列挙して比較すると、、、(全長×全幅×全高)
新型mazda6 G2.5 4865mm × 1840mm × 1450mm 1,410kg
VW CC 1.8TSI FF 4815mm × 1855mm × 1425mm 1,540kg 499万円
Audi A4 2.0TFSI FF 4720mm × 1825mm × 1440mm 1,540kg 440万円
BMW 320i SE FR 4625mm × 1800mm × 1440mm 1500kg 399万円
MB C180 FR 4595mm × 1770mm × 1445mm 1500kg 399万円
明らかに他車に比べてひと回りデカイと言わざるを得ないが、デカイにも関わらず突出して軽い!
更に国内仕様の価格はまだ未発表ながら、G2.5が上級グレードであったとしても、恐らく300万円前後であろう。欧州車と比較すれば圧倒的に安い!ここは国内生産の強み+SKYACTIVの強みだろう。
一方、こんな比較をしてみた。
新型mazda6 G2.5 4865mm × 1840mm × 1450mm 1,410kg
Audi A5 スポーツバック 4730mm × 1855mm × 1390mm 1710kg 580万円
Audi A6 セダンクアトロ 4930mm × 1875mm × 1465mm 1790kg 610万円
BMW 528i FR 4910mm × 1860mm × 1475mm 1770kg 715万円
MB E250 FR 4870mm × 1855mm × 1470mm 1,700kg 595万円
マツダはCDセグメントという言い方をしているので、素直にDセグメントの各車と比較してみると、なんとサイズ的には決して大きくないことが判った。しかも軽さは圧倒的。恐らく価格も圧倒的だろう。
もちろんDセグメントと比較する場合は内装の質感などにも考慮しなければならないだろうが、日本国内仕様で価格が倍違ったら、恐らく大半の人が、多少質感が劣っても気にはすまい(笑)。
価格はともかく、やはりここでも軽さは圧倒的だ。車重が300kg違ったら、ボクの経験から云えば比較対象にならない。いかな強力なエンジンを載せて力不足が無かったとしても、そういう問題では無くなってくるのだ。クルマにとって軽さは正義だ。
おそらく欧州では欧州車がグッと安く、mazda6はグッと高くなって少なくともCセグメントの各社とは価格を含めてガチなライバルになるのだろう。彼の地での比較評価が楽しみである。
とりあえずCクラスではなくEクラス、とか、3ではなくて5、とか考えれば別に特段大き過ぎないということを認識したら、なんか大きさについては得心がいきました(笑)。
・i-ELOOP
どうやら彼の地での発表では、G2.5モデルにのみ搭載という情報は正しいようだ。
日本仕様はどうなるか?気になるところですな。ボクはi-ELOOPはi-STOPと同様に全車に標準装備していく方向だと思っていたので、ちょっと意外であると同時に、国内仕様にはどのように展開してくるか楽しみに待とうと思う。ロシアで上級モデルにのみ塔載というのは販売政策上の決定と思いたいところ。日本の燃費性能偏重な風潮と、恐らく多くても月販1,000台程度の計画であろうから、G2.0からD2.2まで、全モデルに塔載して欲しいものだ。もっとも、、、
ボクは買うならD2.2であり、これに非塔載は有り得ないので、他のグレードが期待と違っても別に困らないのだが。。。(苦笑)
・車重
G2.0/MTモデルが1340kg。G2.5/ATモデルが1410kgだそうな。
G2.0のATモデルは?1370kgらしい。
・AWDラインナップ
前回、「まさかそんなこたぁないだろう?」と思った本件、よくよく調べてみたら、どうも取り越し苦労となりそう(^o^;)ホッ
「AWDを研究中」というのは
英国AutoCarサイトのインタビュー記事でマツダの開発責任者の梶山氏(program manager Hiroshi Kajiyama と記載)が語った話ということだが、原文が以下の通り。
Meanwhile, program manager Hiroshi Kajiyama confirmed that all-wheel drive systems were being evaluated by Mazda.
“There are no set plans, but we are studying the possibility of introducing all-wheel drive – it would be a good weapon with which to establish the brand,” said Kajiyama. “It is my belief that there is a very strong opportunity for us if we bring it to market.”
現行mazda6の英国版には4WDの設定は無く、どうやら新型への代替りに伴い4WDを投入することでブランド価値の向上が期待出来、現在検討中ということらしい。あくまでも英国市場向けの話ということのよう。
他方で、
AutoCarの日本語サイトの記事では4WDの存在は明言されていたりする。曰く
「4WDモデルも提供されるが、それはアメリカのスノーベルト地帯と、東ヨーロッパ向けだけになるだろう。」
以上から、4WDモデルは存在するものの、その提供は仕向け地次第ということと理解しておけば良さそうだ。ちゃんちゃん!っと思っていたら、、、
新型mazda6にMPS(マツダスピードバージョン)が出るという
インタビュー記事を見つけた。英国AutoExpress誌のもので、やはりマツダの梶山氏の話らしい。
初代アテンザのマツダスピード版は確かに4WDだった。英国向けには確かに単なる4WDではなくこういったスポーツバージョンのAWDの方が市場にアピールするだろう。
さぁ困った。デビュー時期が未定とのことだがMPSが出るというならそれまで待ちが正解か?(^_^;)
しかし、MPSのエンジンはSKYACTIV-Dなのか?開発中とかいっているG2.0ターボなんて話もあるかもしれんし。インタビュー記事では更なる軽量化が言及されたようだが、、、
ホンダのTYPE Rが基準であるウチのカミさん(激しく苦笑)を納得させるには、BMWであれば最低限M sports、もしかしたらMモデル、メルセデスであれば最低限AMGスポーツパッケージ、できればAMGモデルが必要?なんて状況である。マツダのラインナップにおいてホンダTYPE Rに対抗するには、当然MPSとなろう。
さて困ったな。こらMPS待ちかしら???