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タッチ_のブログ一覧

2016年04月24日 イイね!

自動車ジャーナリストを自称する人たちに想う事(其の参)

自動車評論家の森野氏がポルシェで箱根ターンパイクで事故を起こして死亡したニュース。

ボクが一連のブログを書こうと思い立ったキッカケとなった事故ですね。

この報道直後にこの事を紹介し「ご冥福をお祈りします」とだけ記載するブログが多数あったことに、ボクは非常に強い違和感を覚えていました。もし事故を起こしたドライバーが自動車評論家では無くただの一般人だったら、きっと非難の声が多く上がったと思ったからです。幸いにして少し時間が経つと真っ当に非難の声が相当数上がるようになったため、社会の健全性は保たれていると安心しましたが(苦笑)。

目撃者の「200km/hくらい出ていた」という話(速度)は恐らく事実ではないでしょうが、少なくとも一般人の彼の目に、そのくらいの速度が出ていたのでは?と思わせたことは事実でしょうから、常軌を逸していたとしか思えませんでした。

しかもボクに極めて奇異に映ったのは、この報道の直後に同業の多くの自動車ジャーナリストがこの事故の話題に触れなかったことでした。ボクが知る限り、この事故に対してタイムリーになんらかの情報発信をしたのは松下宏氏、国沢光宏氏の僅かに二名のみ。

松下宏:森野さんのご冥福をお祈りします
松下宏:森野さんの事故について

国沢光宏:森野さんの事故、無謀運転の可能性は低いと思う

事故直後ということもあって、タイムリーな発信と引き換えに事故の事実と速度超過が原因らしいという疑い以外に有益な情報はありませんが、それは仕方がないことです。他方でお二人共にいくつもの疑問点を提起しています。
曰く「森野さんが無謀運転の果てに事故るとは、にわかに考え難い(信じられない)」と。

一方で一般メディアは遠慮(容赦かw)無しに様々な報道を行ってくれましたが、そんな中で興味深い記事を見付けました。

繰り返される自動車評論家の“暴走”レポ……「ポルシェ事故死」とメーカー依存メディアの問題とは

つまり「自動車評論家が試乗と称して暴走行為を行うのは日常茶飯事で(今に始まったことではなく)、こういった事故はいつ起こっても不思議では無かった」ということでしょうか?(苦笑)

森野氏の事故をキッカケに我々消費者がこのような疑念を持ったとしたら、事は森野氏ひとりの問題に留まらず、自動車評論家と称する人たち全員、ひいては彼らの寄稿を掲載する自動車メディアを含めた業界全体の問題な筈ですが、先に述べた通りで当事者たる自動車評論家は「黙して語らず」を決め込んでいます。

この行動が結果的に「日常的に暴走行為を繰り返していた」事実を認めているんじゃないか?と我々消費者(第三者)の疑念に拍車を掛けることになると思うのですが、、、(^_^;)

改めてこの事故にはこちらの記事で示されるような様々な疑問点があります。

ポルシェ試乗で衝突 ベテラン自動車評論家が事故死のなぜ

ここでも森野氏は「無暗に暴走するタイプのドライバーでは無かった」という証言がありますし、これは国沢氏、松下氏の証言とも一致します。更に森野氏は「運転技術は高くなかった」という出版関係者の証言もあったようですが、恐らくこれはレーサー上がりの自動車評論家などに対して"相対的に"という話ではないかと推察されます。

いずれにせよ、ボクなりに事故の直接原因に留まらずに疑問点を整理すると

・森野氏は目撃者に「200km/hは出ていた?」と思わせるような暴走行為を、一体どんな目的で行っていたのか?
・今回試乗車両を提供した出版社の森野氏に対する依頼事項はなんだったのか?
・車両貸与と試乗依頼の基となった出版社の企画とはどんなものだったのか?その企画に対して森野氏を人選した経緯や、その人選自体は果たして適切だったのか?


なんて具合に様々出てきます。

こういった様々な疑問が消費者、或いは業界関係者にあった場合、本来それに応えるのがジャーナリストの役割であり、仕事であるというのがボクの考えなんですけどね(^_^;)。参考:其の壱

この事故(という事実)をキッカケに真実(事故の真相)に迫れば、もしかしたら業界の悪しき慣習(公道で暴走行為を行って記事を書くこと)が白日の下に晒されるかもしれません。

しかしそれを恐れて口を閉ざし、ほとぼりが冷める(事故の記憶が風化する)のをじっと待っているのは、例えば或る政治家の不正行為が暴かれた後に、同様の告発を恐れてジャーナリズムの追求を逃れ、ダンマリを決め込む他の悪徳政治家と同じです(爆)。

真実を追及するのがジャーナリスト本来の姿であって、真実の追及から逃れるのがジャーナリストではないでしょう?(火爆)

ってな具合で、少なくともボクが期待するジャーナリストの姿に照らし、日本の自動車ジャーナリストを自称する人たちに該当する人物は居ないというのが10年以上前のボクの結論ですが、今回の森野氏の事故は過去のボクの判断は正しかったと証明してくれたようなものです(核爆)。参考:其の弐

少なくともAJAJなる自動車ジャーナリスト協会に名を連ねる人たちの中に、ボクが「ジャーナリスト」と認めるに足る人物は在籍していない。これが今回の事故が明らかにした真実でした。

じゃぁ日本にはボクが期待するような自動車ジャーナリストは皆無なのか?

実はこんな記事を見つけました。

自動車評論家森野さんのポルシェ911GT3事故死について(追記あり)

現時点では既に追記と称していくつかの訂正が入っていますが、最初にボクがこの記事を読んだのは訂正前。内容はハッキリ言ってトンチンカンな憶測が多く、正直なところ感銘を受けるモノではありませんでした。ライターも全く聞いたことが無く、まぁクルマ好きの駆け出しの記者さんかなぁ、というのが印象でした。

と・こ・ろ・が、、、d(^_^;)

【続報】自動車評論家森野さんのポルシェ911GT3事故死について(現場確認)

なんと彼、時間を置かずに自ら事故現場に赴き、多数の写真と共に続報を伝えたのです。ボクにとっては注目すべき事実が多数見られました。

先ず驚愕の事実と言って差し支えないのが、現場にブレーキ痕やスリップ痕などのタイヤマークがほとんど残っていなかった事実!

事故が報道された直後、
「911特有の挙動でケツが出てインに巻き込み道路左側ガードレールにノーズを接触。弾かれてアウト(道路右)側の立ち木に突っ込んだ」
という憶測がありましたが、もしそうだとしたらスリップ痕もブレーキ痕もどちらも無いというのはボクの常識では極めて考え難いです。

ケツが出て反射的にブレーキを踏んでしまうのは下手クソの証(苦笑)みたいなもんですが、スライドすればなんらかタイヤ痕は残るでしょうし、左側のガードレールに接触した後にブレーキ痕が全く無いのも解せません。確かにガードレールの接触地点から事故現場まではGoogle Mapで目視でも20~30mくらいと距離が無く、時速100kmしか出てなかったwとしても1秒足らずの時間しかありません。しかしそれ以前からコントロールを失った、或いは失いかけていたのなら、左側ガードレールに接触した時点で、恐怖心から反射的にブレーキを踏みつけても不思議はありません。しかしそれが無い。

以上を踏まえたボクの憶測ですが、

目撃者の証言から森野氏が箱根ターンパイクを非常識な速度で暴走していたのは事実でしょう。目的は定かではありませんが、そういった暴走を伴う取材を終えて雑誌関係者と別れて帰路に付いた際、公道での高速試乗の緊張から解放されて疲労感を感じてました。しかし取材で高速走行を続けたことと、クルマが高性能なGT3という点も手伝って速度感は若干麻痺しており、下山のペースはいつもより少し速めでした。それでも100~120km/h程度でしょうか。問題のコーナーの手前で疲労感から睡魔に襲われ、コーナリング中に一瞬意識が飛びます(つまり居眠り運転)。カーブを曲がった後にクルマは本来の進路よりやや左に進んでガードレールに非常に浅い角度で接触。このショックで森野氏は我に返りますが、接触の反動と覚醒直後に氏が適切な操作が出来る筈も無く(恐らく一瞬何が起こったのか不明でパニック状態)、そのまま道路右側の立ち木に激突して帰らぬ人となった。

なんていうシナリオが考えられましたが、勿論当たっている保証は何もありません(^_^;)。
でもなんか説得力があるでしょ?w

この与太話の真偽はどうでも良いのですが(笑)、もしそれが真実だったら、暴走行為の挙句に事故って死んだと思われている森野氏の名誉を守ることになります。
そしてボクがこんな風に憶測できるもの、野間恒毅氏が自ら足を運んで貴重な事実を持ち帰り、それらを分析して真実に迫ろうとした、その行動があっての事です。

ただ彼はまだ真実を全て明らかに出来ているワケではありませんし、更なる続報が期待できるかどうかも判りません。そもそも警察は事故原因を公表しないでしょうから、誰かが取材しない限りはどのような事故として処理されたのかもわかりません。
大体警察は速度超過など事故の直接原因にまでしか踏み込まないでしょうし。。。

しかしそれ自体はこの際どーでも良くって(苦笑)、ボクが注目したのは野間恒毅氏がご自身を含め多くの人が抱いたであろうこの事故に関する様々な疑問に対して、自ら真実を明らかにすべく具体的な行動を起こしたことです。

これこそが、ボクが考えるジャーナリストの姿そのものです(^.^)b

会員が起こした事故の真相に迫ろうとすらしないジャーナリスト協会、口を閉ざす他の会員や、行動を起こさない理由(言い訳)をわざわざ寄稿する輩wまで居る中で、野間恒毅氏の行動はボクに「日本の自動車ジャーナリストだって捨てたモノじゃないんでない?」という微かな希望を抱かせる、ちょっぴり嬉しい出来事でした(^-^)。
Posted at 2016/04/25 14:34:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 自動車市場 | 日記
2016年04月23日 イイね!

自動車ジャーナリストを自称する人たちに想う事(其の弐)

自動車評論家、モータージャーナリストという人たちに我々消費者が何を期待しているか?について、昨日は私見を述べました。まぁご意見は色々とあるやもしれませんが、ボク自身はそう思っているということで、それはそれとして(苦笑)。

一方で個人的な話ですが、ボクはもうかれこれ10年以上も前から彼らの情報を必要としなくなりました。まぁ雑誌は暇潰しのためにたまに買ったりしますし、ネット上の情報もやはり暇潰しに見ますが、ふーん、という感じ。

なぜそうなったか?というと理由は大きくは二つありました。

先ず理由のひとつ目

これは極めて単純明快で、彼らの情報が信用に足るものでは無いと悟ったから(笑)。
いや、笑っちゃいけないんでしょうが、でも事実だからしょうがない(^_^;)。

ご祝儀試乗記、というと何のことだか解かるでしょうか?

自動車メーカーは新型車を発売すると、多くの自動車評論家を招いて試乗会を行います。発売直後なので誰にとってもファーストインプレッション(第一印象)となるワケですが、ここで「良い点はX割増し」「悪い点には目を瞑る」といった試乗記を書くことです。

ボクがコレを初めて目の当たりにしたのは忘れもしないw、まだウブな二十代の頃なので軽く25年くらい前ww
雑誌はズバリ、モーターファン別冊ニューモデル速報「~のすべて」シリーズでした。
ウブな当時のボクはファンであったマツダやホンダのクルマに留まらず、キライなトヨタ車などもライバル車となるため欠かさず購入してました。

と・こ・ろ・が、、、

そうやってバックナンバーが手元に揃うと「あれ?(^_^;)」←真にこんな表情になったと思いますw
と思う事がありました。
正確な時期や車種は覚えていないので、あくまで分り易い例で再現しますが、

数か月前にトヨタのカローラがフルモデルチェンジしたので、「レビン・トレノのすべて」本を買いました。当然のように絶賛の試乗記が書かれていましたし、ライバル比較に当時のシビックやファミリアも出ていましたので、それらとの性能比較を気にしながら読みました。
贔屓のホンダ車、マツダ車がトヨタに「ここが負けている」なんて書かれて悔しい、とかw

最近になってシビックがフルモデルチェンジしたので、これの本も買いました。これにも当然のように絶賛の試乗記があったのですが、ライバル比較に数か月前に発売したばかりのレビン・トレノが登場しました。そしてそこにはシビックの高評価と対比する形でレビン・トレノの「ここがイマイチ」という弱点が明記されていたんです(^o^;)エー?。

慌ててレビン・トレノが主役wの本を読み返してみますが、そんなことはどこにも記述がありません。「問題が無い」と書かれているのでは無く、その部分に対する言及がそもそも無かったのです。
つまり嘘は書いてないw

ライターは忘れもしない、今ではベテランのY.K氏でしたが当時はまだ若手だったと思います。何しろ25年近く前の話なので(苦笑)。

これは当時のまだウブwだったボクにはもの凄いショックで(^_^;)、

何しろ故・徳大寺有恒氏をはじめ、自動車評論家と称する人たちの書く試乗記には絶大な信頼を寄せており、よもや嘘、偽りがあるなどということは夢にも考えていませんでしたので。
何しろ25年近く前の、まだ若造だった頃の話なので(^_^;)

ただ、嘘が書かれたワケではなく、不満点を書かなかっただけだと思い直し、暫くは貴重な情報源でもあったため購入を続けたのですが、興味の対象となるクルマとそのライバルの本を揃えていくと、主役が脇役となって再登場することは一度や二度ではありません。

発売直後の新型車に対しては、ネガティブな評価は出て来辛い。時間を経てライバル車との比較に引っ張り出されない限りはそもそも情報として出て来ない。下手をすると2年後のマイナーチェンジが行われて新旧比較がされない限りは指摘もされません。

そして悟ります。

結局、新車試乗記で真実は語られない。つまりアテにならないということですな(苦笑)。


そして理由のふたつ目

約20年前にサーキットでスポーツ走行する遊びを覚え、数年間ハマった時期がありました。そこで二十代の頃の自分の未熟さ、無知さを思い知ると共に、タイヤの限界、クルマの限界、そして何より自分の限界を体験して、その過程で色々な事を学びました。

一番の収穫は身の程を知ったこと(苦笑)で、ボクがどんなに頑張っても到達出来ない世界、理解できない世界があるのが解ったこと。別にサーキットを走った事があるからといって皆が上手いわけでも速いワケでもない。当り前っちゃぁ当り前の話ですが、平たく言えば、同じクルマでボクより1秒速く走れる人はボクとは違う世界に居るという話で、その世界をボクは想像は出来ても理解は出来ないということ。この後から「目から鱗が落ちる」という経験をしなくなりました。まぁ変な知ったかぶりをすることが無くなったということでしょう(^_^;)。

そんな中で悟ったことなのですが、結論を先に言ってしまうと、自動車評論家が微に入り細に入りクルマに対して付ける色々なイチャモンwが、大半は自分にとってはどーでも良いことだということ(笑)。

ひとつ具体例を今の愛車のアテンザで挙げましょう(^_^)b。

GJ型の初期モデルに2年と10ヶ月乗った後に最新型の同じグレード(25S L Package)に乗り換えたのですが、こちらの大幅改良モデルのプロの試乗記にこんな記載があります。

AutoProveのマニアック評価・試乗記

CX-5、アテンザともに電動パワーステアリングの操舵フィーリングも、従来型に比べ大幅に向上しより滑らかになっている。マツダが掲げる人馬一体により近づいたと言えるだろう。ただしこのように全体のレベルがアップしてくると、今度はステアリング系全体の剛性感が気になり始める。ステアリングコラムやシャフトなども含めたどっしりとした剛性感、安心感が欲しくなってしまう。

電動パワーステアリングの操舵フィーリングは確かに新旧比較ではしっとりという変化はあるものの、「大幅に向上しより滑らか」という表現は個人的には全然違うと思います(^^;)。
しかし問題はそこではなくて下線を引いた部分。ボクは旧型も新型も、ステアリング系の剛性感や安心感に不満を持ったことは一度もありません(苦笑)。

この試乗記を書いた彼の主張が「間違っている」と言いたいわけではないのです。
様々なクルマ、当然アテンザのライバルとなる欧州車にも試乗経験があるであろうライターの経験や相対比較論に於いて、ステアリング系の剛性感や安心感にもう一段の向上の余地があるという指摘は正しいのかもしれません。

しかし現実問題としてボクには全く不満は無く、ハッキリ云ってナニが言いたいのかサッパリ解りません(^_^;)。

つまり、、、

彼の主張が事実だったとしても、それはボクには関係ない(苦笑)。

ということですょ(^_^;)。


これはあくまで一例ですが、例えばスポーツカーの限界領域での性能云々もそうです。

スポーツカーに限らず、現代の自動車は性能がどれもとんでもなく良くなってしまったため、一般道で限界性能を試すことなど不可能ですし、そもそも一般ユーザーはクルマの限界性能を試す腕も機会も度胸もありません(苦笑)。

それがスーパーカーであれ軽自動車であれ、消費者のもっとも注目するところはあくまで日常領域であって、腕っこきのベテランドライバーでなければ味わえないような限界領域は縁が無い、つまり関係ないんですね(^_^;)。

更にw、ボクの場合はホンダ純正チューニングカーたるTYPE Rの所有期間が長かったせいで、おおよそクルマに多くの人が求める標準的な快適性については、ボクのみならずカミさんと夫婦揃って相当に無頓着になってしまいました(苦笑)。
これはあくまでウチの特殊事情ですが、事実として初期型アテンザで多くのオーナーが指摘したリアの跳ね、或いはもう一段の静粛性向上も、我々夫婦には全く不満点では無かったんですね(^_^;)。

以上の通りで

・シロートには感じ取れないような微妙な話は関係ナシ
・そもそもそんな使い方をしない/出来ない領域の話も関係ナシ
・結局自分の価値観に照らした評価は、他人様の評価では量れないから関係ナシ


となれば、まぁわざわざお金を払って情報を得たいとは思いませんわな(^^;)。

加えて、経験豊富な諸先生方であればこそ指摘できる筈の相対比較の結果の弱点にはダンマリを決め込まれてしまうのでは、そんな試乗記にはもうなんの価値も無いワケです。

ボクは商品に対するネガティブ評価が一概に悪いことだとは思いません。むしろ限られた環境での短時間の試乗しか許されない現実のクルマ選びに於いて、経験豊富な第三者の指摘は消費者にとっては重要なチェックポイントになる筈です。そして実際に指摘された通りであったとしても、許容できるかできないか?という話もありますし、そもそも不満に思わなかったとなれば「自分にとっては無視して良い意見」となります。これは決して「評論家の言っている事が間違っていた」ことを意味しません。

クルマ選びは最終的には消費者の決断です。その参考として如何に有益な情報を提供できるか?が自動車評論家の価値を決めるワケですが、少なくともボクにとっては15~20年前を境に、彼らの発信する情報に自分の決断を左右するような重要な情報は何もないと悟って、タダで見る以上の価値が無くなったというワケです。

まぁ以上の経緯はあくまでボク個人のモノですが、類似の、或いは全く別の理由から彼らの情報に価値を見出せなくなった人もきっと世の中には居るでしょう。

昨今の自動車メディアの衰退ぶりを「若者のクルマ離れ」のせいにするのも結構ですが、ボクと似たような経験者がどのくらい居て、それとの因果関係がどうなのか?なーんてことは、当事者の人たちは心配した方がイイんじゃないかなぁー(苦笑)。

次回は昨今の不祥事(?)というか、昨日挙げた事件について、順に深堀ましょうね(^_^;)
Posted at 2016/04/24 04:51:43 | コメント(4) | トラックバック(0) | 自動車市場 | 日記
2016年04月22日 イイね!

自動車ジャーナリストを自称する人たちに想う事(其の壱)

数日前、或る自動車評論家が箱根ターンパイクで単独事故を起こして亡くなったというニュースが流れました。

少し興味を持ってネットを徘徊していたら、ここ1ヶ月に渡って自動車評論家と名乗る人たちが結構、世間を騒がせていたことを知りました。

・伊勢志摩で行われていたジャガー・ランドローバー・ジャパン主催の新車試乗会で複数の自動車評論家が暴走行為を繰り返していたらしい

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)が伏木悦郎氏を除名処分にした

カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の自動車評論家・森野さん、ポルシェで事故死

色々な記事を読み進めていく内に、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)なるものの存在も知りました(苦笑)。

更に一連の不祥事(?)に関連してか、なんでもバラエティ自動車評論家と自称しているらしいある自動車評論家の書いたこんな記事も読みました。笑っちゃいましたが(^^;)

自動車評論家、自動車ジャーナリスト、モータージャーナリスト、呼び方は色々あるようで、この3つが単なる呼称の違いか、実は微妙に異なる職業なのか、も定かではないものの、ちょっと思うところを書いてみようと思いました。

先ず改めて「ジャーナリスト」という言葉をWikipediaで調べてみたところ、記事に問題が有る旨の注記が冒頭にありながらも、なかなか面白い(興味深い)記述がありました。

このことからも、どうもジャーナリストという職業は、特に日本では問題が多い(定義が曖昧)ようですね(苦笑)。「基本的にはメディアに寄稿する人の事を指す」という部分は明確ですが、寄稿する内容は基より、必要な教育、必要とされる個人の資質、或いは実績などは不明確、要は本人が自称しさえすれば誰でもジャーナリストになれてしまうようです。

みんカラもある種のメディアですから、そこにブログを寄稿している皆さんが仮にジャーナリストと自称しても、法的に詐称にはならないようですょ(笑)。

どうもそういうことのようですが、我々一般消費者は報道・ジャーナリズムに期待するモノがあり、それらに携わるジャーナリストにも当然それに沿った役割期待があります。このブログを読んでいる皆さんも、例えばTVのニュース、新聞や雑誌にご自身が「期待」しているモノってありますよね?改めて問われなければ意識はしていないかもしれませんが。

ボクが考える「ジャーナリストとは?」の解は、そのままボク個人がジャーナリストに期待している役割であり機能ですが、恐らく多くの人に違和感は無いと思います。
それは一言で云えば

「真実を伝えること」

です(^-^)b。
ただここで言う「真実」という言葉の定義など、哲学的に厄介というか解り難いと思うので、ボクの意図をより正確に表現をするなら

ジャーナリスト=「事実を伝え、真実に迫る人」

の方が良いと思います?(^^;)うむ、なるほど!って思うでしょ?w

ところが「事実」と「真実」の違いって何?とか始まるとまた長くなっちゃうので、丁度三菱自動車の燃費不正の報道があったので、コレをネタにボクの言わんとするところを解説します。
もしかしたら真実を「真理」或いは「真相」と表現した方が腹落ちする人は多いかもしれませんね(^^;)。


最新の軽自動車の実際の燃費性能はカタログ(JC08)燃費の50%台半ば~60%強でした。

参考情報はコチラ:三菱燃費不正問題を実燃費データから検証する

これが「事実」ですね。

記事は三菱自動車の不正発覚後に書かれたものですが、なるほど確かに該当の4車種はライバルに比べて一段低い実績値であることが判ります。しかしもっとも数字の良いライバル車種でもカタログ値の63.2%に過ぎません。
これも事実です。

本来カタログに記載されるデータは、そのクルマの性能を正しく表して欲しいものです。それが購入の判断材料になるワケですから、嘘の性能データなどを掲載されては我々消費者は困ってしまいますが、実燃費がカタログ値に届かない理由、真実はどこにあるのでしょう?って思いません?(^_^;)

改めて事実に目を向けてみると、

・軽自動車は実際の燃費がカタログ燃費の55%~63%程度である
・ホンダ、スズキ、ダイハツの燃費性能はほぼ互角ながら、三菱車は大きく劣る

ということが見えてきます。カタログに掲載されている性能の5割半ばから6割強しか実際の性能が無いとなれば、我々消費者にとっては大問題(苦笑)なワケですが、三菱車が押し並べて性能が低いこと奇異に映りますよね?d(^.^)

で、三菱車の燃費性能が低いのは「不正をしていたから」という真実が今回、明らかになったワケですが、残念ながらジャーナリズムによって明らかになったワケではありませんでしたし、ライバル車が6割強の性能しかない真相は、ここまでではまだ闇の中です(^^;)。


もしどっかの誰かwが最新の軽自動車の燃費性能を題材に、紹介したresponce.jpの記事のような事実を明らかにすれば、三菱車の性能劣後が自然に浮かび上がります。それを単に「三菱の軽は実燃費が悪い」と切り捨てるならシロートだって出来ます(笑)が、専門家らしい考察を加えた結果、ライバル車と同等のカタログ燃費を載せられるのはおかしくないか?という疑問にまで辿り着けば、

①最新の軽自動車の実燃費は概ねカタログ燃費の60%強だが、三菱自動車の製品は55%と低い
②三菱自動車の製品がライバル他車と同じようなカタログ燃費を謳えるのはおかしい

までは言えるでしょう。①は事実。②は彼が辿り着いた真実です。残念ながらメーカーの不正にまでは辿り着けていませんが、それは大きな問題ではありません。なぜなら彼の主張(性能の劣る製品が優れた製品と同じ燃費性能をカタログに掲載出来るのはおかしい)が真実であるならば、それによって不利益を被る利害関係者は絶対に黙っていないからです。OEM供給を受けている日産自動車などは筆頭でしょう。そしてもしそこに不正行為が存在すれば、自ずと炙り出されてくることもあるでしょう。今回のように。

このどっかの誰かwがボクが期待する自動車を専門とするジャーナリストの姿です。


あくまで事実を明らかにした上で、真実に迫ること。


どっかの自称バラエティ自動車評論家なる人が書いたような、自ら不正の証拠を掴んで告発する、なんてことは全く期待していません。いませんが、正しく事実を捉え、真実を追求してそれを衆目に晒す(メディアに乗せる)活動を続けていけば、全てでは無いにしても不正があれば正されることもあるだろうし、社会の制度に問題があれば改正のキッカケを与えることも出来るかもしれません。ジャーナリズムにはそういった力があると思っていますが、だからと言って常に最初から「何か不正があるんじゃないか?」という疑いの目でスクープを狙うような行動がジャーナリストの本来の姿とは思っていません。自動車とは関係がありませんが、「報道の自由」という自らの権利を盾に、例えば犯罪加害者の家族や、被害者の権利をないがしろにするような強引な取材を平気で行う人たちをボクは支持しません。

ボクがジャーナリストに期待するのはあくまでも上記の通りでシンプルです。

そして自動車ジャーナリストに期待する事もまた、専門分野が自動車にまつわることに限定されるという点以外は全く同じです。

ボクの云わんとするところが理解頂けたかな?A^_^;)


と・こ・ろ・が、、、!d(^_^;)


現実の話としてボクはもう15年近く前から、彼らに何かを期待するを諦めてしまいました(爆)。

その個人的な理由は別途ブログに書きますが、例えばここまでのボクの主張(ジャーナリストへの期待)に多少なりとも同意出来る人は、期待に応えてくれそうな自動車ジャーナリストなる人たちを具体的に何人くらいイメージ出来ますか?というのはボクの素直な疑問です(^^;)。

具体的な彼らの過去の実績(実態か?w)を紐解くまでもなく、冒頭に紹介した複数の騒ぎや、それに関連して書かれた陳腐な記事を見るにつけ、彼らに何かを期待するなんてとても無理なんじゃないかと、、、思えません?A^_^;)

自動車にまつわる話題は今回ボクがたまたま取り上げた燃費に限らず、排ガス問題、交通事故、税金ほか、我々消費者にかかわりの深い様々なテーマがあります。何も新車に乗って良し悪しを語るだけが仕事じゃないでしょ?と言いたいところですが、ここは百歩譲りましょう(苦笑)。

メーカーから依頼を受けて新型車(新商品)を評価する。それが結果的に絶賛の嵐になって、まるでお金を貰って広告宣伝をしているように見えたとしても、そのこと自体を取り上げてボクは否定や非難をしようとは思いません。その絶賛が事実に基づくモノであれば、それはまだ報道の範疇だと思うからです。

しかし不満点がほとんど書かれなかった事実に対して、真実が「メーカーからお金を貰っている以上は不満点を書けない」或いは「継続的にそういった仕事を貰うためには新商品の不満点を発売直後には指摘出来ない」というのであれば、それはもう報道ではありません。

こんな記事を紹介しましょう。

【日産 デイズ ルークス 試乗】驚異的な燃費性能、高速走行も得意…青山尚暉

読んで貰えば解かる通り「驚異的」と形容しているのはカタログ燃費です(苦笑)。したがってそのカタログ燃費が不正に捏造された数値と発覚した時点で、この記事は全く意味(価値)を失いました。単にメーカーの説明をそのまま鵜呑みにして文章を並べる行為がジャーナリズムとは言えない実例です。
それは只の宣伝(propaganda)であり、不正が行われていた燃費性能を誇張している点ではプロモーション(奨励、高揚、促進)活動とすら云えます。
別に青山氏に恨みがあるワケでは無いのですが、実に解かり易い好都合な実例なので、、、(^^;)

引っくり返せばこんな事例はいくらでも出てきそうですが、我々消費者だってバカではありません。

・その記事に書かれる事実はメーカーのカタログの通りで真実には全く届いていないただの宣伝。
・それを書いている人たちが「我々は自動車ジャーナリストであり、これが仕事だから」と社会通念を平気で逸脱する暴走行為を厭わない。
・更に不幸にして他界した仲間(事実)に対して、事故の真相(真実)に迫ろうという輩は皆無に等しい。

そんな人たちの書き物を、いつまでもありがたがる消費者が居るのか?なんて想像したら、彼らは恐ろしいとか思わないんでしょうかね?(苦笑)

そんな人たちを「ジャーナリスト」と呼称するのは、ボクは非常~~~に違和感があるんですね♪

随分と厳しい主張のように思われるかもしれませんが、別に感情的になっているワケではなくって結構淡々と書いてます(^_^;)。

結構長くなっちゃいましたが、ボクが個人的に自動車評論家と決別した経緯は次回(^.^)b
Posted at 2016/04/22 20:32:43 | コメント(5) | トラックバック(0) | 自動車市場 | 日記
2016年02月20日 イイね!

レクサス・マルチステージハイブリッドシステムを開発!

レクサス・マルチステージハイブリッドシステムを開発!レクサスは日本で2017年春頃発売予定の新型クーペ「LC500h」をオランダのデン・ハーグで世界初披露しました。

そして、同モデルにはエンジン回転と加速感をマッチさせた世界初のマルチステージハイブリッドシステムを新開発し採用するそうです。

既にV8、5Lガソリンエンジンを塔載したLC500は発表済みでしたが、ハイブリッド塔載を示唆したLC500hのパワーユニットの詳細については当初触れられず、この度正式にアナウンスされたというワケです。

実はボク、1年1カ月前w、RC Fのデビューに際してこんなブログを書いています。

2015年01月08日:RC Fが物語るレクサスの課題

要すれば、世界のプレミアムブランドに挑みつつもイマイチ、歴史も伝統もあるブランドに並び切れないレクサスの課題は、BMWのM、メルセデスのAMG、アウディのS/RSに挑まんとするRC Fのパワーユニットに旧態依然としたNA V8を採用せざるを得なかったところに端的に表れているというもの。

ラインナップに広くハイブリッドを持つレクサスであれば、そのハイパフォーマンスモデルにもハイブリッドパワートレインを塔載すれば列強に伍する可能性も出てくるものの、その時点ではMやAMG、S/RSに対抗出来るようなスポーツ性の高いハイブリッドシステムを持っていませんでした。


新たに開発したマルチステージハイブリッドシステムは2モーターと有段ギヤの自動変速機を組み合わせるそうで、THSⅡとは一線を画するスポーツ性を狙ったことは明らかです。

ハイブリッドパワートレインは、エンジンが「2GR-FXS」型3.5リットルV型6気筒ガソリン。最大出力300ps/6600rpm、最大トルク35.5kgm/4900rpmを発生。エンジンとモーターを合わせたシステム全体では、360psのパワーを引き出すそうです。

BMWのM3/M4が431ps、メルセデスのC63が476~510ps、アウディのRSが450psですから現時点でパワーは意外にも控え目に見えます。因みにNSXのシステム出力は北米仕様で573ps。

しかしLC500hがBMWだと6クーペ、メルセデスならSクーペかSL辺りをライバルに想定する上級クーペなので、まぁ妥当というか真っ当な狙いどころに見えます。

何より基本のハイブリッドシステムさえ確立してしまえば、組み合わせるエンジンとモーターの出力次第でパフォーマンスは今後、どーとでもなります(^_^;)。


ということで、ボクが指摘した欠けていたパズルのピースがコレで揃ったことになりますから、今後の展開がちょっと楽しみになってきました。

ところで、昨年の1月にボクがブログを書いていた時点でマルチステージハイブリッドシステムは正に開発の真っ最中だったワケですが、もしレクサスの関係者がボクのブログを読んだとしたら、さぞかし「痛たたたっ!」と思ったでしょーね(苦笑)。
Posted at 2016/02/20 23:34:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車市場 | 日記
2016年01月27日 イイね!

「放送と通信」について考えさせられた記事

今日、いつもの自動車関連情報サイトを見ていて興味を惹く記事を見つけました。

【新連載:今井武のテレマ革命】どんな時でも「伝わる」テレマティクスが必要だ

著者の今井武氏は確かホンダでインターナビ事業に携わっていたと記憶していたのですが、記事によればホンダを退社して起業されたとのこと。そしてその経緯は記事に記載されています。

もう5年近くも前になる東日本大震災ですが、東北地方の被災地にいらした方々に比べれば、当時東京都内で仕事をしていたボクがこうむった不便などカワイイものでした。家屋に被害があったワケもありませんし、何しろ命の危険は何もありませんでしたから。

ただそれでも、同様に都内で仕事をしていた妻とは連絡が取れず、帰宅手段も断たれて会社から身動きが取れませんでした。幸い勤め先がそういった自然災害などに対する備えがシッカリした会社であったため、社員には予め非常用持出袋が配布されていた上に、会社に宿泊を余儀なくされた場合にも困らないような備えもありました。問題は妻の方で、取引先に常駐して作業している、その会社では一体どの程度の備えがあったのか。ボクは知る由もありません。

あの手の災害が発生した際にはまるで当然のように携帯電話網は不通です。携帯メールは直ぐに送りましたが、届いているのかいないのか、一向に返信が無く結構ヤキモキしたのを覚えています。

結局、妻とは当時二人で利用していたある携帯ゲームサイトのメッセージ交換機能で連絡が取れ、深夜10時以降に鉄道の運転再開の報を受けて無謀にも「電車が動き始めたから帰る!」という妻の連絡に呼応してボクも帰宅の途に付きましたが、当然の如く電車には人が殺到して大混雑。通常なら1時間弱の帰路を2時間以上掛けて帰ったものでした。

まぁそんな思い出話はどーでも良いのですが、今日見付けた記事を読んで改めて思い起こされた事実の、その重さにちょっと想いが至ったのです。

震源地から遠く被害も微々たるものだった東京ですら、あの日「通信」は不通だったという事実。
一方で「放送」は勿論途切れることなく、会社で急遽発足された災害対策本部の会議室に設置されたTVには、終始NHKの緊急番組が流れていました。

東京は、携帯電話の通話は不通であったもののネット接続は可能でした。また会社に居た間、PCでネット閲覧をすることも可能でした。しかし紹介の記事によれば被災地では通話のみならずデータ通信も輻輳(要は回線のパンク)が起こって不通になっていた、ということのようです。

既にブロードバンドなんて言葉が死語になるほど携帯通信網の帯域幅は広がり速度は上がり、パケット定額サービスの普及と併せて動画配信なども手軽に楽しめる今日です。そういった事を背景にして放送と通信の境界、などという議論が専門家や業界では議論されて久しいです。

確かに何もない平時であれば、決まったタイムスケジュールにしたがってただ番組を垂れ流すだけの放送より、自分が好きな時に見たい番組を自由にみられるオンディマンドの配信サービスの方が利便性が高いように感じられます。事実、ボクもなんとなく世間のそんな声が耳に届いて、地域のCATV会社が提供する有料放送サービスより、ネット経由の動画配信サービスの方がお得?なんて漠と考えた事はありますし、そういったサービスが自宅のTVだけでなく手元のスマホでも視聴可能となれば、「別に放送サービスなんて要らないんじゃないの?」などと短絡的に考えなくもありませんでした。

しかし、本当にそうなのか?それでイイのか?

今井氏の「情報は「伝える」のではなく「伝わる」ことが大切」との言葉には正直なところ、ハッとさせられました(^_^;)。

有事というのは滅多に起こらないが故に人は往々にして、喉元過ぎれば熱さ忘れる、の喩の通りでそんな事態についてあまり深く考えません。誰かが「有事の際に堅牢性が上」などと主張しても、ふーんって感じで聞き流してしまい勝ちです。

しかし5年前の震災の記憶を呼び起こしてみると、確かに通信網は不通になりましたが放送は途切れることなく情報を発信し続けていました。社会全体が大混乱に陥るような有事の際、被災者である我々が何よりも渇望するのが「情報」でしょう。一体何が起こっているのか?を出来るだけ正確に知りたい。その上で、今後どうなるのか?どうなりそうか?といった見通しも知りたい。

そんなときに、確実に情報を入手できるインフラとは一体何なのか?

記事によれば、ホンダのインターナビサーバーから配信された筈の津波情報は全く伝わっていなかったそうです。この事実を持って携帯通信網の脆弱性を指摘して携帯電話各社を批判する意図は全く無いのですが、むしろ教訓にすべきは、そういった事態に陥った時に「何が起こるのか?」を多くの人が知っておくことでしょう。

東日本大震災の直後、インターナビが収集したプローブ情報が結果的に通行可能な道路を明らかにしたのは良いニュースだったと記憶していますが、その裏側で今井氏は、配信されていた大津波の情報がもしもドライバーに届いていたら、救えた命もあったのではないかという悔しい想いを抱かれていたようです。

記事で紹介されていたV-Lowマルチメディア放送というのはボクには初耳なのですが、今後どのようなサービスが展開されていくのか、専用の受信機が必要なのか、様々な興味が湧きました。
記事は「新連載」とのことなので、今後の楽しみがひとつ増えましたね(^-^)。

蛇足ではありますが、ボクはスマホ選びをする際になぜかTVチューナー搭載機に拘っていました。ひとつ前のスマホはチューナーは搭載していたもののアンテナを兼ねるイヤホンケーブルを繋がないと放送を受信出来なかったため、事実上使い物になりませんでした。今はアンテナ内臓タイプに機種変更したためいつでもTVが視聴可能ですが、実はほとんど使う事はありません(^^;)。
なぜTVチューナー内蔵に拘っているか?といえば「何かのときに視聴できないよりできた方が…」くらいの感覚なのですが、なるほど平時のときには全く必要性を感じないモノの、その「何かのとき」が自然災害などの有事の際と考えると、こんな些細な拘りも立派な災害対策だなぁ~、なんて我ながら感心してしまいました(笑)。
Posted at 2016/01/27 22:55:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車市場 | 日記

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