
得意の「続きが読みたかったら・・・」と書いたらイイね!が200以上も付いてしまって、苦笑いしているタッチ_ですA^_^;)
いや
昨日のブログの内容がウケたのか、この話題に大勢が興味があったのか、、、(汗)
どちらにしてもお約束通りの続きですd(^_^)。
トヨタ渾身の新型クラウンは、ドライバーズ・セダンとして欧州プレミアムブランドと真っ向勝負すべく開発されたハズですが、ベストカ―2018.9.10号の性能比較テストの結果に拠れば、メルセデスのEクラスに僅か(ほとんど計測誤差の範囲と行っても良い程度)ですが、制動性能が届いていなかった模様です。
その結果を見てボクは「まぁそりゃそーだわな」と納得したワケですが、その理由は
変なライターの「表面化するカタログデータでないと日本車は「手抜き」する」など
では無くって、然るべき理由があると想像できたからです。それが何だ?が今日のお題ですね(^_^;)。それは
ブレーキに求められているものが違うから。
ハイ、なんのことかわかりませんね?(爆) ちゃんと説明しますからご安心下さい。d(^_^)
ブレーキに求められる性能とはクルマを止めることです。これは欧州車だろうが国産車だろうが変わりようもありません。じゃぁボクがいう「
求められているもの」とは何のことか?それは
・ブレーキパッドが減らないことw
・ブレーキが鳴かないことww
・ブレーキダストでホイールが汚れないことwww
なんて話ですょ。恐らくこのブログを読んでいる皆さんも胸に手を当てて考えたら心当りがあるでしょう(笑)。我々日本人、或いは我々の周りに居る人で、これらの点に無頓着な人がどのくらいいるでしょう?
他方の欧州車、特に良く引き合いに出される独車はこれらの点について、全く無頓着って感じですよね?タイトル画像を探して
たまたま見つけたサイトでもエピソードが紹介されていますが、大多数の日本人はブレーキが鳴いたり、直ぐにホイールがブレーキダストで真っ黒になったり、初回の車検を待たずにブレーキパッドが減って交換が必要となったら、絶対に文句を言います。
逆に日本車は、サーキット走行でもしない限りは初回車検までにブレーキパッドの交換が必要なることは稀ですし、鳴かないし、ブレーキダストも欧州車に比べたら非常に少ないです。そして
我々はそれが当たり前だと考えていますよね?
アウトバーンがあるドイツのメーカーにとっては顧客が200km/hを超えてクルマを走らせることが日常的に行われる故に、動力性能に見合った制動性能は必須です。それは単なる制動能力に留まらず、耐フェード性、コントロール性や制動時の車両の安定性も含めて切実な問題です。これが劣っていればどんなに強力なエンジンを積んでも顧客は「怖くてスピードが出せない」つまり宝の持ち腐れになってしまいますから、商品力として外せません。
結果として独車のブレーキ性能は確かに優れているのでしょうが、その性能を実現するために
ブレーキダストが多くパッドの摩耗が激しく、鳴きも出易いブレーキに現実問題としてなっています。
しかも彼の国の消費者もどうやらそのことを受け入れているようで、ブレーキパッドやブレーキローターは消耗品であり、減ったら取り換えりゃイイくらいに考えています。
ボクは欧州車を所有したことはありませんが、多少は転がした経験はあって、確かにブレーキペダルのタッチは良いし、グッと踏みこむとまるで上から何かに抑えつけられるような安定感を伴って減速するのは知っています。この良好なブレーキフィーリングに実は減りの早い柔らかいパッドが結構効果的なのだろうと睨んでいます。多少ラフにペダルを踏んでもジワッと食い付いてグググッて効く感じでしょうか。
国産車のブレーキだって、アウトバーンが無かろうが今回話題のクラウンのように欧州車が仮想敵となるようであればなおのこと、ブレーキに求める性能が欧州車に対して劣って良いなどという話にはなりません。同じか、あわよくば上回る性能をメーカーとて与えたいでしょう。
と・こ・ろ・が、、、
独車のような、
減りが早いブレーキパッドは使えんのですよ(苦笑)。これは作る側からすれば相当に大きなハンディというか、手かせ足かせのハズです。
だって独車はその性能と引き換えに、減りが早くダストが多いパッドを使っているワケですからね。
独車と制動性能面で劣らず、しかも減りが早くなくダストも少ない…なんて都合の良いブレーキパッドが世の中にあれば、ドイツのメーカーだって採用するでしょう(^_^;)。
かくして日本の自動車メーカーやブレーキメーカーは性能面で海外メーカーに劣らず、しかも日本の消費者に不平不満を言われない…という無理難題をなんとか解決すべく日々奮闘しているハズなので、
昨日のブログのライターとか、こういったネガを目をつぶって欧州車最高!とか言ってる輩を見ると、
ボクはとっても頭に来るワケです(^_^;)。
減らないパッドというのは早い話が堅いパッドなので、摩擦係数的に不利なのは明らかです。回転するディスクに消しゴムを押し付ければ止めやすいものの、鉛筆の芯を押し付けたらなかなか止まらない、なんて例え話をすればシロートでもイメージし易いでしょう。
で、適度に柔らかいパッドが使えないとなったらどうするか?材料を工夫したり従来品より多少のダストに目を瞑って柔らか目のパッドを使うとか、様々な試行錯誤を行うのでしょうけど、どこか
性能面で妥協を強いられるのは仕方がありません。
性能面のどこを妥協出来るか?
そうここは日本であってアウトバーンは無いのだから、100km/h以下の性能で妥協は出来なくても、100km/hを大きく超える速度域の性能なら可能です。だってそんなスピード出せる場所が無いんだから(苦笑)。
ベストカ―2018.9.10号の性能比較テストの結果を見て、制動距離の差が100km/hで2m(つまり半車身未満)、120km/hで5m(約1車身分)と、速度が
高速になると差が拡大してくのを見て、ボクは恐らくトヨタのエンジニアは日本の法定速度域では全く妥協はしなかったものの、その速度域を大きく超える領域では、欧州車に肩を並べることよりも、日本の顧客の嗜好に合わせたんだろうなぁ、と直感的に思ったのでした。
だって日本の顧客は150km/hとか200km/hからのフルブレーキングで制動距離が数メートル短いことと、その性能と引き換えに今までの倍の頻度でブレーキパッドを交換するのと、どっちを選ぶ?と聞いたら答えは明らかでしょう(^_^;)。
しかも100km/h以下なら性能差はほとんどない上、上記のような高速域でもフルブレーキングでなければ性能差は問題にならない程度でしょう。
そんな場面で差を感じる場合はクルマの性能よりドライバーを腕です(笑)。
勿論ブレーキという単体ではなく、ブレーキングという車体性能に目を向ければ、実際に顧客にその性能を使わせて、そのフィードバックをクルマ造りに反映させられる効果は大きいですから、日本車より欧州車に多少の優位性がまだあるかもしれません。その可能性は否定はしませんけど、日本メーカーだって欧州市場にクルマを出しているワケだから、差があるとしてもそれって日本車/欧州車、という大括りの差ではなくて、メーカーとか個別車種の差なんじゃないかと思いますね(^_^;)。
Posted at 2018/08/25 22:46:38 | |
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